Topcor 5cm f2 初期型

Topcor 5cm f2 初期型を手に入れた。これはTopcor "S" 5cm f2になる前の初期型と言われている。

「陸のトーコー、海のニッコー」といい、戦時中は軍用光学で旧陸軍には東京光学、旧海軍には日本光学が納入されていた。

NIKKOR S.C 5cm f1.4を持っているので、Lマウントではこれで陸も海もどちらも揃ったことになる。

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目次

スペック

重さ

230g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

50mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

1m

マウント

Lマウント

フード

LEOATX被せフード

レンズ構成

5群6枚 ガウス型

絞り羽根

10枚

発売

1954年

最近、50mm f2ブームである。ほんと使いやすいスペックで好き。

できれば国産レンズのマイルストーンとしてのNIKKOR H.C  5cm f2も欲しいが・・・。後でいつでも手に入るという言い訳が邪魔をしているから急ごう。

空気レンズ

さて、このレンズの特徴は「空気レンズ」を入れたこと。空気レンズとはレンズとレンズに隙間がある状態。

www.topgabacho.jp

こちらのページに示されている通り、4枚目と5枚目に隙間がある。Summicronは前だ。

その後の"S"にはこれがなく、接合している。これがどう違いを生んでいるのか興味がある。

初期型は5群6枚で、Sは4群6枚となる。これはSも買ってみるしかないか?

Sの方は安定しているレンズのようで、すごく人気があるかというと、レアとかそういうわけでもなく、ごくごく普通によく写るレンズで本数もあるので安めに手に入るようだ。

こちらのSなしの初期型はあまり本数がなく見かけない。

ちなみにTopcor 5cm f1.5は高値安定。2023年8月現在で25万ぐらい?値下がることはないだろうなぁ。

レオタックスFの時代に出た、Sなし初期型はフォントも可愛いというか、古臭い感じ。

先のSUPER ROKKOR 5cm f2 Cと同じく、Summicron 5cm f2がお手本のようだ。

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「トプコンの赤」なんて言われているらしいが、もうカラーネガ、リバーサルは無理なので、今度はα7でも試し撮りしてみたい。

Topcor 4.4cm f2が原型ではない

この初期型のTopcor 5cm f2はトプコン35Sについていた、Topcor 4.4cm f2が原型と言われているが、どうも違うらしい。

zunow.blog51.fc2.com

Topcor 4.4cm f2の設計は大沢秀夫氏でTopcor 5cm f2"S"も大沢氏の設計であるということから混同されているのではということだ。

では、このTopcor 5cm 2の設計は誰か?丸山修治氏とのこと。丸山氏はTopcor 5cm f1.5などを設計した方でかなり有名な方だ。

発売が1954年のレオタックスFについていたとすると、1954年となる。

フィルター、フードやキャップなどはレオタックス銘が当てはまるようだが、トプコール銘のフードやキャップもあるので、どちらもありかと。

絞りは1/3の線が入っている。作りは大変良いと思う。

コーティングはアンバー系。

後ろ玉もアンバー。

M型ボディにつけても似合うな。

コンパクトで良い。これが50mm f2の良いところ。

絞りは10枚。

TYP246につけてみた。古い国産のY1フィルターがぴったり。

コンパクトで良い。

このフィット感は時代合わせないと出ないな。

室内で一枚撮ってみた。ISO400、f2、1/60。全く強い癖などなく、これは扱いやすいレンズなのかもしれない?

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CHIYOKO SUPER ROKKOR 5cm f2 C 初期型(フィルター径40.5mm)

SUPER ROKKOR 5cm f2 Cを安く手に入れた。

50mm f2のレンズが最近お気に入りで、何かないかなーと。その中でもこのSUPER ROKKOR 5cm f2(初期)とTOPCOR 5cm f2(初期=Sなし)とFUJINON 5cm f2を探していた。

ちょうど手に入ったのがSUPER ROKKOR 5cm f2 Cの初期型だった。

目次

スペック

重さ

254g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

50mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

1m

マウント

Lマウント

フード

専用?

レンズ構成

6群7枚 ガウス型

絞り羽根

10枚

発売

1955年

案外重い、254g。ずっしりとまでは行かなくても真鍮鏡胴の50mm f2はこれぐらいあるよねって感じ。

C刻印の有り無し、バリエーションなど

ちなみにSUPER ROKKOR 5cm f2というとCマーク有りと無しがあるが、私のはCマーク有りのシリアル110万台の初期型と言われるもの。

他にのシリアルにもCマークありやなしがあるけれど、、初期型はフィルター径は40.5mmで、後期型はは43mm。ここが見分けのポイントかな?シリアルとフィルター径。

120、130、140、150万台のものが後期型で、Cマーク有り無し、絞り値はf16とf22。いずれもフィルター径は43mm。

110万台にもCマーク有り無しが存在する。

CはCoatingのCなのだろうか?

少なとも5つのバージョンがあるらしい。

40.5mm、43mm、C有り、無し、絞り値がf16かf22か。わけわからん。

lens.ws

www.canonrangefinder.org

千代田光学=ミノルタの変遷

CHIYOKOとは千代田光学精工株式会社の"CHIYODA KOUGAKU"からCHIYOKO

千代田光学の前身は1928年創業の「日独写真機商店」で創業者は田嶋一雄氏。1933年にミノルタ名のカメラが発売。「Machinery and INstruments OpticaL by TAshima」からMINOLTAと「稔る田」からも来ている。田嶋氏の母の『稔るほど頭を垂れる稲穂のように、常に謙虚でありなさい』と教えから。

1937年に「千代田光学精工株式会社」へ。戦中が軍需産業を中心とし、戦後の1946年にセミミノルタIIIAを発売。

1962年に「ミノルタカメラ株式会社」へ変更。

2003年にコニカと経営統合。コニカミノルタへ。現在もOEMでレンズを製造などしているようだ。

ロッコールレンズの名前の由来は創業地の西宮市の六甲山から来ていると言われている。

アクロマチックコートは"緑のロッコール"と呼ばれる所以となった。

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1970年代にライカとの技術提携による、LEITZ minolta CLとROKKOR Q-F 40mm f2なども作っている。

このQ-FはQ=4群、F=6枚のレンズを示し、4群6枚の意味となる。かなりシャープでよく写るレンズだと思う。CLを持っているだけにちょっと欲しいレンズだが高い。4~5万円するか。

M2ボディにつけてみて

収まりはいいよね。

レンズ構成は6群7枚のガウス型

さて、今回のCHIYOKO SUPER ROKKOR 5cm f2は1955年発売でミノルタ35IIにつけるためのレンズで、普通の?6群7枚のガウス型。

Summicron 50mm f2をお手本としたと言われ、レンズ構成はそっくりだが、Summicronのように新種ガラスが使えず収差が激しいとか。いわゆるぐるぐるボケが出やすいとのこと。

口径が40.5mmから43mmに大口径化した理由は何があるのか。撮り比べしてみたいものだ。

フード

ちなみにフードは50mm f2のは43mmねじ込みで見たことあるが、40.5mmは50mm f2.8用しか見たことない。

純正もので掘り出し物だったら、とりあえずアクセサリーは押さえていた方がいいかもな。

コーティング

コーティングはアンバー系かな?

後ろ玉もアンバー系か?

単層コーティングの時代なのかなーと。マイナスネジが当時のものって感じね。

千代田光学の超ロッコール 5cm f2 C(コーティングあり!)みたいなイメージかな。

鏡胴の作り

この時代、1950年代によく見られる感じのデザインかなと。質実剛健。

先端はアルミ?鏡胴は真鍮かな?先端の傷が目立つってことはフードはねじ込みじゃなくて被せを使っていた?

絞り枚数は10枚

絞りは10枚。結構贅沢。時々国産レンズでも12枚とかあるからな。すごいよね。

朝鮮特需半端ねぇって思うもん。

Y48フィルター

数百円であった40.5mmの「Y48、MINOLTA」純正のフィルターをつけてる。ほぼモノクロしか撮らないからいいかなと。

もし、α7とかでカラーで撮るなら、なんか別のTOSHIBAとかのUVフィルターつけるかとか。

気に入ったら、MINOLTA純正のUVを奢ろう。

とりあえずはTYP246で試写かな〜。ピントは来ているみたい。

お試しの一枚

自宅で1枚。最短1m付近でISO400、f2開放。1/30。(ISOあげろって!)

TYP246が来てからこれができるのが嬉しい。距離計チェックも含めて。

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ピント面はシャープな気がするが、カリカリはしていないか。ボケは評判通り酷い(=面白そう)。崩れてる。フレアっぽく、ゴーストも出ているかと思う。

絞ってなんぼか、開放だけで勝負のレンズなのだろうか。

50mm f2というレンズ

個人的には50mm f2のレンズスペックは最近は好んで使っている。

まず安い。50mm f2を切って、50mm f1.4とかになると途端に高くなる。Summilux 50mm f1.4とか。

50mm f2だと、なんていうか"圧"が低くて扱いやすい。

50mm f1.4はおっかなびっくりというか。

レンズ径もSummicron 50mm f2なら39mm。このSUPER ROKKORも40.5mmと小さめ。

そして軽い。300g超えると重いと思ってしまうが、250g前後なら許容範囲内。持ち出しやすい=いっぱい使う、だ。

そして、開放値もf2と明るい。f2.8、f3.5だと心許なくてもf2あればなんとかなる。

逆にTYP246でISO320始まりだと、絞らざるを得ないのでYフィルターで1段開けるとか考えてる。

手持ちだと、一眼レフでNIKKOR-S AUTO 5cm f2、Summicron-R 50mm f2、レンジファインダーでSummicron 50mm f2がある。

f1.4だと少し大きく、重いかなと思う。理由があって持ち歩く感じになり始めた。

ボケも暴れすぎず、普通に撮れて、小型軽量で気に入っている。

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ニコンはNIKON F黒、前期とNIKKOR-S AUTO 5cm f2で上がりかなー。

LEICA 14078 Summilux 35mm f1.4 1st Steel rimのキャップ

Summilux 35mm f1.4 1st Steel rimのキャップ。コード番号"14078"。

たまたま復刻Steel rimのことを見ていて、思い出したかのようにebayで"Leica 14078"と検索したらあった。

出品者もなんのキャップかわからなかったようで"Orginal Front Cap Leica 14078"としか書かれておらず、一枚しか画像もアップされていなかった。値段も破格の100ドル以下で出品されており、ビニル袋もあり、箱はこの通りだが、ほぼ使われてこなかったようだ。

即決で落札し、ポーランドから10日ほどで届いた。送料込みでも市場価格の1/3以下か?いくらか知らないが。3万ぐらいするのか?もっとするのか?

なんの変哲もない箱。

普通のライツの箱。

横に"14078"と数字が捺印されているだけ。ebayではここの部分の写真もなかった。

私が他で見たのは"14078"と"Front Lens Cap 35mm f:1.4" のシールが貼られていたもの。

tochitochi-leica.blog.ss-blog.jp

合わせて考えると、新品で販売していたお店で貼ったり捺印したりしていたのだろう。

箱を開けてもビニル袋とベークライトの黒いキャップしか入っておらず、キャップそのものにも数字などは刻印されていないので、大変わかりづらい。

LEITZ WETZLAR GERMANYの文字入りの袋。これだってほとんど見ない。

表。

裏。そっくりなキャップでSummilux 35mm f1.4 2nd用のものがある。

裏が見分けるポイントかと。縁に段差があるのだ。私も一度危うく間違えて買いそうになった。

やっと揃った。フードもある。長い道のりだったわ。

実はこのキャップ、フィルターをつけて装着できない。たとえ純正のフィルターであってもだ。

左が復刻させたもの。右が14078キャップ。

復刻版は段差がないためか、フィルターをつけても装着できるので便利。使い勝手を考えられて作ったのかなと。

これほど幸運な巡り合わせはなかったなーとしみじみ感じている。キャップを見てニヤニヤすることがあろうとは思わなんだ。

レンズキャップ1枚に丸2年かかったわ。多分レンズ以上に希少だと思う。

たかがキャップ、されどキャップ。あなかしこ。あなかしこ。

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益子の森で拾った骨の同定

この骨は2023年1月に益子市の八幡神社(山本)の森で拾ってきた。

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最初はどうしたらいいのかわからず、とりあえず、一番太い大腿骨みたいなのを試しに水洗してみた。これだけでも、結構綺麗になったが、もっと真っ白でもいいかなと思い、色々調べてみたら、エタノールとか入れ歯用洗浄剤とか出てきた。

コロナ禍の時は無くなって大変だったな。

マウスピース用に持っていた。

まずはエタノールに漬けてみた。(のちに間違いだったことに気づいた=オキシドールだった!)大きな変化はない。次に入れ歯用洗浄剤。これは酵素がタンパク質を分解するのでおすすめとのことだった。

ただ、もう本当に骨になっていたけれど、汚れと虫、細菌とかが怖かったので、入れ歯洗浄剤の後に、塩素系漂白剤に漬けた。

それで少し水で洗浄して、乾燥させたら真っ白になった。

よし、これで行こうと思い、塩素系漂白剤に全て入れて一晩置いた。

水で洗浄して、乾燥させたら・・・真っ白にならない。あれ?

じゃあ、エタノールか入れ歯洗浄剤か。と思い、再度漬けようとしたら、ビーカーにポロポロと歯が落ちてきた。おお、これは危ないということでここまでにした。

結局、でかい牙のようなものは4本全て綺麗に抜けてしまったので木工用ボンドで接着した。

これがパズルのようで面白かった。絶対に間違えることのないパズル。

目次

齧歯目

この牙は「門歯(切歯)」というらしい。つまり齧歯目。

何よりも頭蓋骨と顎に臼歯が残っており、そして「門歯(切歯)」が上顎、下顎には2本ずつ、合計4本がある。

前歯が4本鋭く、鉤のようで、奥歯は臼状。臼歯は2個ぐらいしか残っていなかった。

最初拾った時は牙に気づかなくて、モグラが自然死したのかと思った。

頭蓋骨見てたら、あ、目があるのかと。するとモグラではないか。

牙から考えら得るのは"齧歯目"。

この牙の「門歯」が決め手か。犬歯を持たないのもアタリ。そして臼歯がある。

あごにはめてみた。

歯隙(しげき)

門歯、臼歯の間に「歯隙(しげき)」があるのも特徴。

齧歯目ではネズミ、リス・・・他には?

するとネズミ、リス、モモンガ、ムササビ。

上の門歯(切歯)と下顎の門歯(切歯)は下の方が鋭いか。

後眼窩突起

あと、「後眼窩突起」と呼ばれる、目の上に突起がある。

齧歯目でこれがあるのはリス科なのでリスかモモンガ、ムササビ。

モモンガやリスの後眼窩突起の先端は細くなり側頭窩よりになるが、ムササビのものは△状に突き出る

故有事: モモンガ、リス、ムササビの頭骨 The skulls of squirrel and two kinds of flying squirrels

ムササビなのか?

肩甲骨

肩甲骨だと思うんだけれど。

表と裏なんだけれど、左肩の部分かと。

肋骨?

曲がり方から肋骨か?

大腿骨ではなく上腕骨?

大腿骨かと思っていたがよく見ると骨を見て左側の根本部分(=肘?)に穴がある。"顆上孔"と呼ばれるものであれば木登りをする動物の"腕"とのこと。

故有事: これはムササビの骨か? Are these bones flying squirrel?

すると、一番上の骨は前腕(橈骨と尺骨)?この辺がわからない。

下、2本は大腿骨かと思ったら上腕骨かもしれない。

関節の部分。肩につながる部分か?

長さは7.5cmほど。結構大きく感じる。

背骨

脊椎動物。この背骨の中の脊髄はすでに空になっていて、ゴミで埋まっていた。洗うとスポッと抜けた。

推定

まとめると、

"門歯"があるので「齧歯目」。

"歯隙(しげき)"があるのでネズミ、リス、ムササビ、モモンガ。

"後眼窩突起"があるので「リス科」でリス、モモンガ、ムササビのどれか。

モモンガとムササビを比べると骨を比較すると大きい。

モモンガとムササビではムササビの方が大きい。

ムササビの可能性が高い。

リスとムササビを比べると、やはり骨の大きさからリスだとしたらかなり大きくなる。ムササビか?

リスかモモンガ、ムササビの決定打となる前足手首近く(手根骨)の“針状軟骨”部分がない。

しかしネットで骨格を見れば見るほど、ムササビに近い気がするのだが・・・。

参考までに以下。

www.gmnh.pref.gunma.jp

頭部がそっくりなのだ。

どうも、今回の骨はムササビではないかと思うが、詳しい方がいたら教えて欲しい。

作業を終えて

今回、骨をつぶさに観察して、昔なら百科事典を広げるところをネットを広げて同定を進めた。

とても知的好奇心を満たすことができ、大変満足できた。ここから先は専門家の方の意見を聞かないと同定できない。

栃木の森の中で夜、このムササビ(と仮定した)が森の中を滑空していたのかと想像し、どうして死に至ったのかを考えさせてもらった。

そして何よりも学びが大きかった。要らぬ知識はないと考えている私にとっては大変有意義な体験だった。

間違った知識を得たら、正しい知識を得た時に上書きする。ずっと探究心を持っていたい。

来年、再び益子へ行くであろうから、その時に骨があったところへこの骨を戻そうと思う。感謝の思いと共に。

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Summicron 35mm f2 ASPH.(4th)

なんだかんだ言いながら、新しいレンズ欲しいと思っていたら、格安どころか破格で見つけた。15年前に一度買った時の値段より安かった。

そして買った後に購入店の知らせを聞いた。買った時はほぼ閉店セールだったんだな・・・。

フィルムカメラメインのカメラ屋さんだったので、昨今のフィルム高騰でフィルムカメラも売れてないのかもと思った。戦前からの営業なのでかなりの老舗だと思う。

今回のは物も綺麗だし、少しクモリがあると言われても目視ではわからない程度だったので即決した。

目次

スペック

重さ

251g(実測)

フィルター径

39mm

焦点距離

35mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

0.7m

マウント

Mマウント

フード

12526

レンズ構成

5群7枚(非球面レンズ1枚)

絞り羽根

8枚

発売

1997年

コード番号

11879

Summicron 35mmは8枚玉が1stなら、6枚玉が2nd、7枚玉が3rd、その次の初めて非球面レンズを使ったSummicron 35mm f2がこの4th。今はこれがリファインされた5thが現行。

設計者はPeter Karbe。

レンズ構成

前玉の凹レンズ。緑っぽいコーティングかなと思っていたけれど、赤から紫かな。

レンズ構成は5群7枚。5thもほぼ同じという。あとはフードの取り付け方が変わったぐらい。

レンズ設計は古く1997年。2023年時点でおおよそ26年前。26年前のレンズを新しいレンズとして捉えるか、古いレンズとして考えるか。

後ろ玉も凹レンズ。なんか不思議。

同じようなコーティング。

前玉と後ろ玉が凹レンズで、個人的には他には持っていないレンズ構成。

絞り

絞り羽は8枚。リニューアル版では枚数が11枚に変わった。

開放でも絞りが開ききらない。これ、Elmarit 28mm f2.8 4thも同じだった。何か理由があるのかな。

こういう感じで爪みたいに残る。

6bit改

今回の個体は運良く、6bit仕様だった。

6bitである必要性が私にはまだよくわからないので買取の時にいいかなという程度で、6bitがあると、自動で認識して、なにかを補正してくれるのかな?

「ほぼすべてのLeica Mレンズはデジタルでの使用にも理想的だ。しかし、6bitコーディングがdigital Lieca Mの画像処理に備えられている性能を用いることで、顧客がLeicaに期待する画像をもたらす」

独Leica、Mレンズにデジタル対応コードを付加

何かあるんだろう。

シリアルからすると2004年モデルなので6bit採用が2006年なので改造された個体かと思う。

12526フード

12526のプラフード。安っぽい。

両サイドの爪を押し込んで装着する。

フードが小さいのでコンパクトに感じる。

5thでの改良点で一番羨ましいのはフードのかっこよさかなー。4thの方は安っぽいプラだし。

他に39mm径のレンズのフードがつくようなのでそれでもいいが・・・。12504とかはほんと高いしな。

12585をつけてみた。ちょっと色が褪せていて違和感あるな。ただ、頑丈そうには見える。

フィルター径は39mm

フィルターは39mmなので汎用性がある。この辺はライカの意地みたいなのを感じるわ。

最短は70cm

このフォントを見ると現行レンズ!と思ってしまう。

久しぶりの最短70cmで撮ってみたところ、思いがけず、寄れてびっくりした。

持っているレンズ全部、これ以外、1mだから・・・。

50mmでも70cmまで寄れるレンズが欲しくなる。

ピントレバー

操作感はピントレバー、指当てがあるからかなり楽。

質感

作りは仕方ない。これで30万とかは辛いよなとは思うが写りはいいはず。

MADE IN GERMANY。

鏡胴はアルミ。97年ごろというと至る所でコストダウンが見え隠れする時代なので色々仕方ない部分はある。むしろ、よくあの時代にフルモデルチェンジできたなという感じではある。

1990年の初代アスフェリカルSummilux 35mm、1994年の2世代目アスフェリカルのSummilux 35mmのあとに満を持してのSummicron 35mmのアスフェリカル化か。

重量感

持ってみて思うことは重い、でかいかな。35mmレンズの割にでかい。結構前にツンのめる感じ。実測で251gだった(レンズ単体)。

すごくでかいというほどではないが、もう少しコンパクトならもっと良かったなと。

 LEICAボディに装着した感じ

コンパクトの部類に入るとは思うが、それでも以前の35mmレンズに比べると大きいのと重い。

ブラック揃えで精悍な感じではある。

35mmの現行レンズは軒並み長く、重くなっていると思う。

あ、現行レンズはこのSummicron 35mmとSummilux 35mmしかないか。

個人的にはSummilux 35mmの球面ぐらいのサイズが好みで、8枚玉、6枚玉あたりのサイズ感がいい。

これらより長くて重いとめんどくさいが先に立ってしまう。

フードがないとやけにコンパクトに見えるが重い。

特に今回はデジタルに標準を合わせたので、f値に関してはf2あれば十分ボケると思っているし、f1.4だと現行Summilux 35、その前の世代、さらにその前の世代のアスフェリカルは結構でかい。また、最短40cmは今のところ必要ない。

Apo Summicron 35mmは元々高くて変えないし。

Summicron 35mm f2 Asph.の限定モデル

仕様としてはかなりある。それは経営が危なかったから2000年ごろは限定モデルを乱発して凌いでいたから。

まずは普通の黒とシルバー。黒はアルミ。シルバーは真鍮で重い。そしてハンマーストーン塗装。チタン塗装。LHSAのグレー。(LHSAは8枚玉っぽい形をしている)ミレニアムのブラックペイント。

あとLマウントのもあったな!これやっぱり最短が1mだ。

ま、実用には今持っているこれが最適というわけだな。

Summicron 35mm f2という安心感

このSummicron 35mm f2 Asph.は持っているだけで安心するわ。本当これ1本でいいという人もいそう。かっこいい。

私もさ、LEICA MONOCHROM TYP246とSummicron 35mmしか持ってないですとか言いたい。かっけぇな。

まぁ、無理だけれど。

切り欠きフードかっこいいな。

4thはこれで2回目。

現行の5th。

さらにアポズミクロンだ!

デジタルのMも合わせて買いましょう。買えばわかることがある。

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ライカは35mmが使いやすい?

LEITZ minolta CLがやってきた

やっと見つけた。綺麗目で露出計合ってる。このCLとSummilux 35mm f1.4の組み合わせをやりたかった

通算3台目のLeitz minolta CLである。あはは。

1台目は飽きて売った。2台目は修理屋さんに壊されて(もめにもめた)知人にあげた。

もういいや!と思っていたが、やっぱりあのコンパクトさと露出計入りにはかなわないと思い続けていたのも事実だ。

デジタルであれ、フィルムであれ、"安いレンジファインダー、Mマウントカメラ"というニーズはあるよな。

いや、しかし、こんなフィルムが値上がりしているのに、こんなに高いカメラ買ってどうすんだって。

フィルムで撮るに決まってるじゃないか。他にどんな使い方があるんだ?

目次

スペック

重さ

374g(実測)

フォーマット

24x36mm

マウント

Mマウント

シャッター

布幕フォーカルプレーン(縦走り)

シャッター速度

B,1/2~1/1000(1秒なし)

ファインダー倍率

0.6倍

レンズ枠

40/50/90mm

露出計

TTL

電池

水銀電池1.3V

発売年

1973年

https://www.kenko-tokina.co.jp/konicaminolta/support/manual/ls/clj0.pdf

説明書はKenko Tokinaにpdfが残っていた。ナイス!プリントアウトしようか、説明書も買おうか。

海外向けの"Leica CL"というモデルもある。刻印違いなだけ。台数としてはminoltaの方が少ないらしいがLeica CLの方がネームバリュー的に人気とか。

あと1975年の"50周年記念モデル"もある。

Leitz minolta CLの生い立ち

日本国内向けのLeitz minolta CL。まぁ、悲惨な生い立ちかなと。

ライカは1950年代にM型レンジファインダーで世の中を席巻し、あぐらをかいていたら、日本から一眼レフが出てきて、あっと今に駆逐され、1960年代末期から1970年ごろに経営が苦しくなる。

M4の119万代(1967年)と120万台(1968年)の内部が違うというのがここにあるのか?

1971年に起死回生のM5を出すも売れない。露出計も入ったのに。

これはまずいと思ったのか、M4-PやM4-2などM4に"戻し"たり、高級コンパクトのRollei35が売れているのをみて"ライカコンパクト"の略でLeica CLの発想に至る。

ライカとミノルタは1972年7月に提携を発表。

1973年11月にCLを発売。

それでも経営は良くならず、1973年(1974年)、スイスのウィルド社に買収される。

1975年の50周年記念モデルを最後にドイツでのライカ製品の製造を終える。

以後はポルトガル工場へ。他の工場もあるらしいが不明。

ちなみにM6のほとんどはポルトガル製。またM9はポルトガルのようだ。(Youtubeにある)

www.youtube.com

この時にさまざまなものが競売にかけられたらしく、出どころ不明のトッププレートなどの部品、工場で使っていた治具、出るはずのない試作品なども出回っている。

こうして生まれた、Leitz minoltaのダブルネーム。

Leitzもminoltaも古いフォントが泣かせる。Leica CLはここがLeitz WETZLAR。

設計はライカ。製造はミノルタ。なぜミノルタを選んだのか知りたい。

この辺りからミノルタのレンズは劇的に変わった気がするんだけれど、提携とかで技術革新みたいなのがあったのかどうか。

このライカとミノルタの蜜月は一眼レフにも続く。Leicaflex SLまではライツだが、R3(1976年)からミノルタと技術提携がされる。R3はミノルタのXEがベースとなる。R4(1980年)はXDがベースとなる。

レンズもElmarit-R 24mm f2.8なんかもミノルタ製とかなんとか。詳しいことは知らんが。

2000年ごろからは松下、現在のパナソニックと提携。山形でレンズを製造してた。

今はどこが作っているのかはトップシークレットだろうなぁと。

CL用のレンズ

レンズは専用のrokkor QF 40mm f2とrokkor 90mm f4。

Leica CLがSummicron-C 40mm f2とElmar-C90mm f4。互換性はもちろんある。

40mmの中身は一緒で銘柄が違うのとフィルターが40.5mmとシリーズフィルターの違い。

えっと、40mmはミノルタ製造で90mmはライツ製造。わかりづらい。

フードはゴムフード。よくライカがOKしたなと思うが・・・。どっちが言い出しっぺなんだろ。金属の切り欠きとか入れそうだけれど。

あとはレンズのカムが専用らしく傾斜カムになっている。コストダウンのためにシングルヘリコイドにした。

ただ、傾斜カムは現行のライカレンズは全てそうなっていたと思うので・・・専用かどうかはみんな買って試してくれ。

これで。

CLEの40mmは傾斜カムじゃない。区別つけないで売っている場合もあるので要注意。

えっと、40mmといえば、最近のコシナのNOKTON 40mm f1.4だけれど、フードをつけると距離計に被ってしまうらしいのでフードがつけられないらしい。

ちょっと私もつけてみたいと思っていたが、どうかなと。

それならSummilux 35mm f1.4付けた方がいいかな。あとはSummicron 35mmの6枚玉とか。

露出計が壊れているのかと思った

露出計の腕木。Cdsがある。巻き上げチャージすると出てくる。ここで測光する。

お店では合っているとのことだったが、帰ってすぐに露出計を再度確認した。

18%グレイカードやデジカメと比較した結果、1段オーバー・・・。

一家に一枚。

つまり、デジカメなどではf2.8の1/30と出すところでf2.8で1/60を出してしまう。

結果的にアンダーな写真になってしまうということ。

あらら。どうしよう、返品しようか、1段ずらして使おうか。持病みたいなものだしな・・・。

数秒考えた。

あ、電池?

確認してみた。やっぱり。

VARTAの"1.5V"のV625Uが入っていた。これだ。

自宅にあった、関東カメラの1.5VのSR43電池を"1.35V"に変換するアダプターを利用してみると・・・直った〜。

やっぱりなー、電池は重要だよ。安田さんもM5に最近の1.5Vの電池を使うと断線してしまうことがあるから使うなって。

※ 最近バッテリーに関するトラブルが多くなっています。PX625は1.35Vですが1.5Vも出ています(V625)。

M5、MRメーターなどは1.35Vです、1.5Vを使用しますと、メーターのコイルが断線してしまうことが有ります。ご注意下さい。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~M-yasuda/newpage12.htm

あとバッテリーは外しておけと。

また、バッテリーも必ず外しておいて下さい。バッテリーに関しては、M6、MRメーター、R型、フレックス等にも言えます。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~M-yasuda/newpage3.htm

M5の縦吊り、横吊り問題についても言及があるぞ。

M5のストラップは、縦吊りか、横吊りか、どちらが良いか?通常、撮影している場合は、横吊りでも構いません、しかし、上下動が激しい時、例えば山登り、階段等を下る時、気を付けて下さい。

コイルを巻いたメーター本体の中心にシャフトがあり、そのシャフトの上下先端に、適度な力で支えている軸受けがあります。

横吊りの時、強い上下振動により軸受けよりシャフトが外れ、メーター作動不良になります。

ひどい時は、それだけでなく、コイル変形により断線することがあります。 メーターは高価なので注意して下さい。メーター保護の為に、出来るなら 《縦吊り》 でご使用下さい 

http://www2u.biglobe.ne.jp/~M-yasuda/newpage3.htm

あとシャッターストロークもM5などは露出計が入っているので深いと。それでSLレリーズボタンとかが作られたと。

ストロークの調整は規格で決まっているので少ししか浅くできないと。

MPとかも深いよね。ライカショップでも言われた。露出計が入っているのでと。

電池の問題

さて、このカメラの電池は例に漏れず、今は無き1.33VのMR9 H-D水銀電池。

代替品はいくつかある。

1.33VのWein cell MRB ボタン電池、MRB-625電池が使えるようだ。

1個、1000円ぐらいかな。

またはSR43電池と関東カメラから出ている、MR-9(H-D) 電圧変換型アダプターを利用するかだ。

約3000円とお高いが、結構使い回しが効くと思うのでこれもありかなと。

あと、SR43ならコンビニでも手に入る。個人的にはこれかなと。

注意しないといけないのはやはり先ほどに似た電池でVARTAのV625Uだな。電圧1.5Vなので断線の恐れもあるし、何よりも露出が1段ほどずれる。

kintarou.skr.jp

こちらの方が検証しているので大変参考になった。

バッテリーチェック

ASA100にして、シャッタースピードを1/60にするとファインダー右上部に切り欠きができる。このバッテリーチェックボタンを押して、メーターが指針の真ん中にくればOK。

操作系

白い位置がシャッタースピード。1/500ということ。

シャッタースピードダイヤルは前部にある。人差し指で回せる。

回すとファインダーの中の赤指標が動くのでその時のシャッタースピードがわかると言う仕組み。

感度設定もここでやる。シルバーのダイヤルを押し回して設定。ISOじゃなくてASAとDIN。

軍艦部。使いやすい配置だと思う。

巻き上げた状態でレバーを起こすと露出計のスイッチが入る。

底部。右からフィルムメモ、巻き戻しロック解除ボタン。底蓋ロック。巻き戻しクランク。

巻き戻しクランクはRollei35と同じ位置かな。同じ世代なのでかなり意識されているのではと。

Mマウントだけれど、M型ライカとも言い切れないような感じ。

フィルムメモとロック解除ボタン。

底蓋を開ける時はこれを起こしてひねると開けられる。

巻戻しクランク。これを引き起こして巻き戻す。M5もこれだっけな。

底蓋を開けた状態。右下に電池を入れるので、もし撮影中に電池が切れたらフィルムを撮り切るまで開けられないと言う仕様。

設計はライカとのことだが辛すぎる。

MADE IN JAPANここにあり!

シャッターは布巻き縦走り。

ここの圧板の仕様もRollei35とそっくり。

フィルム装填は先に右側のフィルム差し込み口に入れてからパトローネを入れるという順番を守らないと負荷がかかって、白いプラスチック製の差し込み口が折れたり、割れたりするので注意と。

割れたら終わり。直せない。結構怖いカメラだ。先手を打って何か固定したくなるな。M5もこの辺が壊れやすいって聞いたな。

CLの修理は基本的に不可能で関東カメラで受付しているらしいがここまで直せるかどうか。ジャンクを持っていないと直せないだろうと思う。ジャンクはここが割れているかもしれないな・・・。

ストラップは縦吊り

ストラップは縦吊り。専用のもあるが持っていないので、私はアルティザンアーテストのを使おうかと。

これか

これ

本来はここで二つに分けて通すと底蓋を外した時にプラーンとなってしまって危ないので、この2個の穴を1本で通す仕様の専用のストラップが一番いいのだけれど・・・。

何か10mmぐらいの細めで平らな紐でも買おうかしらとか。

geofoto.web.fc2.com

こちらで紹介されているような感じの。

Mマウントなので基本Mマウントならつくが、露出計の腕木が邪魔をするのでSuper Angulon 21mm、Elmarit 28mm 1stは付けられない。この辺はM5と同じ。

あとは沈胴レンズは沈胴させないが基本。沈胴Summicronは大丈夫だというのも目にしたが・・・。怖かったらやらない。これ基本。

40mm、50mm、90mm枠があるが、いくらなんでも90mmはきついんじゃないかと思う。

でもElmar 90mm f4のトリプレットとかつけてみたい・・・。

50mmでもf2とかf1.4はどうなんだろうと。

35mmをつけても枠は出ないが、40mm枠の外、目一杯が35mmと"説明書"に書いてあった。

CLのファインダー枠に一致

 P.28 https://www.kenko-tokina.co.jp/konicaminolta/support/manual/ls/clj0.pdf

あれ!?Summilux 35mm f1.4のところに

L#2166701以降のもの(M5、M4、M2用)フードをつけると測距不可能

って書いてあるぞ!?1stはダメなの?なんで?

あ、L#2166701以降のもの"は"フードつけると蹴られるぞという意味か。わかりづらい。

じゃあ、1stはフードつけてもいけるということか。いいじゃん。1st。

Summaron 35mm f2.8は最短が70cmのレンズだけれど、CLが80cmまでなのでそこまでしかダメみたいだ。

外付けファインダーつけた方がカッコ良さそうなのでつけていこう。

以前持っていた時は、新しいElmar 50mm f2.8をつけたりしていたがコンパクトでよかった。

今回は手持ちのSummaron 3.5cm f3.5かSummilux 35mm f1.4、Fujinon 3.5cm f2をつけて使っていこうかと思っている。

基線長が短いので、ちょっと広角系の方がいいのではと思う。28mmの軽くて小さいの、例えばNikkor 28mm f3.5とかcanonの28mm f2.8とか手に入れたら使いたいかな。

基本、撮影メインの時じゃない、旅行とかに持っていこうかなと。小さくて軽いのがいい。

あと、やっぱりと言ってはあれだけれど、ボディはギシギシ言ってる。なんか剛性感がない。安っぽさは否めない。でも露出計入り。M型ライカほど高騰していない。壊れやすいイメージとか、直し辛いからか?

まぁ、軽い気持ちでパッと撮っていこうじゃないの!そういうカメラでしょ〜!

参考図書。

aremo-koremo.hatenablog.com

このレンズ好きだわ〜。

NIKON F 前期ブラック"光学マーク"付きがやってきた

NIKON F 前期ブラック、光学マーク付き、富士山マーク付きをついに買った。

NIKON F黒。かっこいいよね。夏になると黒は熱くなるので夏用にシルバーも欲しいね。

2013年11月にNIKON F 黒 中期 No.692...を何もわからずにお店の人と相談しながら買った。

OH済み品で購入したが、なんかライカに比べるとガリガリしているなぁという印象だった。

しかし、今まで結構使ってきたが全く壊れる気配がない。とにかく頑丈。これはすごいかもと思った。2013年のOHから2022年6月まで都合9年ほど経つが不具合らしきものはない。

そして使っていくうちにハマって、なんでも"前期"、"後期"とあるらしいということがわかった。さらに"初期"、"中期"とかも・・・。

と、調べて行ったら、やっぱり欲しくなった。前期の"光学マーク"付き。"富士山"、"おにぎり"。

結構あーでもないこーでもないと探し続けてた。おそらく、ここ4~5年は探していたかも。

一度手に入れたけれど、初期不良で返品になったこともある。

そして、ついにこれは!というものを見つけた。

やっと手に入った。しかも結構綺麗だ!

目次

前期・中期・後期

おおよそだが分類してみる。

前期はファインダーが四角で軍幹部に「光学マーク」が入っているもの。シリアルナンバーはNo.64~675後半あたり。(676以降にも数少ないがあるらしい)

ファインダーが四角で巻き上げレバーが金属で軍幹部は"Nikon刻印"のが中期型。シリアルNo.68~69。(フォトミックFTnが載せられるようになったものからが後期というのもある。)

後期はいわゆる「NEW F」という巻き上げレバーに黒い"指当て"がついたもの。ファインダーが丸型。シリアルNo.69~745

スペック

重さ

688g(実測)

フォーマット

24x36mm

マウント

Fマウント

シャッター

チタン幕フォーカルプレーン

シャッター速度

T,B,1,1/2~1/1000

ファインダー倍率

0.7倍(50mmの場合)

ファインダー視野

100%

発売年

1959年

NIKON Fは1959年(No.6400000 or 1?)から1974年(No.745...)まで発売された。約83万台。

(ちなみにNIKON刻印の中期〜後期を測ってみたら689gだったので誤差の範囲か?)

発売当時の値段について

1959年(昭和34年)発売当時の値段はNikkor-S Auto 5cm f2がついて6万7千円。大学初任給が1万2千円程度。約5.5ヶ月分。

下記を参照して物価で計算すると今では4.2倍で28万円ちょっと?約30万円?

昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか? : 日本銀行 Bank of Japan

今のニコンのフラグシップ、Z 9がレンズなしで約69万円。あれ?初任給を20万だとして、約3.5ヶ月分。

あれ?物価の上がり方悪い?

今のお給料20万として5.5ヶ月分なら110万円ぐらいの感覚?

ちなみに1954年(昭和29年)発売のLeica M3とSummicron 50mm f2のセットで当時は約23万円。上記同様に計算すると約137万円。国家公務員の大学初任給が1万200円

約134ヶ月分。20万円の134ヶ月分なら・・・2686万円!?えぇ・・・。

今のライカがレンズ込みで160万円ぐらいとして20万円の8ヶ月分。安いな!

しかしなぁ・・・手取りがなぁ・・・。今は社会保険料がありえないぐらい取られるからなぁ・・・。消費税もなかったしな。

光学マーク

"NIPPON KOUGAKU TOKYO"

このマークのために買った。写るものは変わらないのにね。楽しいね。

綺麗に刻印が残ってる。黄ばんでいるものが多いが白さが残っている。

シリアルナンバー

シリアルはNo.6438286なので1960年11月から1961年4月の生産。つまり1960~61年製。

NIKON Fの最初期は"640F"(他に64000F、6400Fもある)と言われてコレクターズアイテム。特に黒の布幕シャッターは希少。見たことないかも。

NIKON F #6400027はこちら

640F黒もあるね・・・。

redbook-jp.com

すごいわ・・・メートル原器みたいな話してる。

640は1959年4月〜1960年1月生産。その中でも6408000番ぐらいまでか。さらにその前が布幕か。何台あるんだろうか。

視度補正

視度補正はアイレベルファインダーが最初から-1かかっている。

当時の視度補正レンズを使うときは-2と出ているものは合計で-2ということ。つまり補正レンズ自体は-1ということ。

ちなみに四角型の視度補正レンズは一度も見たことない。

ニコンF角型接眼部 視度補正レンズ: ニコンカメラの小(古)ネタ

EYE CUP ADAPTER for Nikon F

代わりにこれを使っているが、これも純正でかなり高価で怖い。しかも無くしやすい。

セルフタイマーレバー

斜めのギザギザが640F。

これはその後なので縦ギザと横の溝。

最後に縦ギザのみ+プラ指当て付きへと変化。

リワインドノブ

640Fと同様に固定だった。ある程度シリアルが進むと、回転式になりより巻き戻しがしやすくなる。

シャッタースピードダイヤルのネジ

ネジ1本が640F。これは2本。

巻き取りスプールの溝

最初は1つしかない。その後4つへと変化する。

フォトミックファインダー対応の切り欠きの有無

切り欠きありとなし。これはなし。

No.6602847以降は切り欠き加工がされている。

No.658〜660の製造番号の前に赤点があるのはフォトミックファインダーTに対応したという印。

また、当時ニコン純正で切り欠き加工をしてくれた。

ネームプレート

前期

ここが真っ直ぐ

中期(No.69....)

少し曲がっている

丸みがあるというか。

前期型の特徴の一つとして、ネームプレートの形がある。

No.6900001以降はフォトミックファインダーFTnを取り付けるためにNIKONの銘板が加工されてある。

真っ直ぐになっているのが前期。1968年にフォトミックFTnが出て、FTnのファインダーをきちんと乗せるために少し斜めにカットされた。

フォトミックは1968年9月発売だったがネームプレート自体は5月からとのこと。

私が元々持っていたのがこれ。No.692なので1968年6月から10月のもの。

このネームプレート交換もサービスでやっていたようだ。

裏蓋パテント刻印の有無

パテント刻印があるのが640Fや前期の最初の方。650台に入っているかどうか。

シリアルいくつまで入っているのかわからないので知っている方いたら教えてほしい。

底蓋の刻印

made in japanがある。

ここにjapan刻印があるかないか

640Fはノブに"japan"の刻印あり。

ASAインジケーター刻印

当初はASA文字周りに丸とカラーが赤文字で白文字はASA400まで。矢印も一つ。

次はASA文字周りの丸がなくなる。

次に文字が白のみになりASA400と赤と白の矢印二つ。

最後に1600までとなる。

EはEmpty、フィルム未装填の意味。

ファインダーの白い点

ここにあるはずだが・・・この個体にはない

プリズムファインダーが乗っかる、四角い土台の左側に白い点が付けられている物が6409000番台~649万ぐらいに存在する。

今回の個体にはなかったが、この前に一度購入(初期不良で返品)した、同じNo.643台のものにはあった。(ちなみに600番ぐらいしか違わない)

塗られてしまったかもしれないし、剥がれてしまったかもしれない。(交換されたかも?)

これは初期の6408000番台までにある、クイックリターンミラー機構のバネが2本であったものが(これが"640F"の見分け型の一つ)1本になったことの証とも言えるらしい。

プリズムファインダーの刻印

これはNikon F JAPAN。

他にはNIKON made in japan。

プリズムファインダーを外したここの部分の刻印が、NIPPON KOUGAKU JAPANが640F。

ミラー機構のバネの本数

最初期648000番台までのミラー機構のバネは2本。これにPENTAXよりクレームがついて、この後、1本になる。

ミラーの上部押さえの爪が2本がその特徴。

クイックリターンミラー(インスタントミラー)

NIKON Fのクイックリターンミラーは特許が云々というのは避けて通れない話題か。

クイックリターンミラーを最初に作ったのはPENTAX。

「明るい暗箱」参照。

フィルムカウンターの数字が刻印

0と縦線も刻印。

36枚撮りを示す、36も刻印。

これは知らなかった。シリアルいくつまでなんだろうか。

巻き上げレバーは肉抜き

今回の巻き上げレバーは肉抜きのものであった。

以前から持っていたもの(No.69....)は肉抜きされていないものだった。

巻き上げレバーの種類は6種類ほどあるらしい。

最初期の機械加工物、肉抜きのもの、SPと同様の肉抜きもの、金属プレス、金属プレスにプラスチックの指当てがついたもの、ニューFとF2の指当てのついたもの。

珍しいものではUPIモデルもある。

ニコンF プラスチックの指あて: ニコンカメラの小(古)ネタ

もうこうなると部品交換とかされているとわからないな・・・。

NIKON Fの詳細について

ここまで色々と調べてみたが、決定打になるような本やHPなどはあまりない感じ。見たことがあるとか、実際に開けてみたのでわかったとか。

あとは補修部品。これがとても分かりづらく、どうしてもその拡張性さからニコイチにもなるし、補修部品を使っていたりとか、M3の初期みたいな"ブレ"のようなものが結構みられる。

ニコン研究会のようなものがあるの納得できると思った。

購入の決め手

今回の購入の決め手は光学マーク付きで綺麗。機能的に問題なさそう。

そして何よりもプリズムの剥離もなく、"縦スジ"などと言われる"銀浮き"も全くないという素晴らしいファインダーであったことだ。

No.643と若くて、これぐらい綺麗できちんと機能していて、この値段ならばよしと思えた。

さて、これで撮ってこよう〜。

aremo-koremo.hatenablog.com

ブラックペイントに弱い。

いすみ市の特攻機「桜花四三乙型」行川基地跡に行ってきた

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いすみ市の妙泉寺をGoogleマップで眺めていたら「旧日本軍桜花基地」を見つけた。

史跡名としては"特攻機「桜花四三乙型」行川基地跡"と言う。

aremo-koremo.hatenablog.com

この時、最初に妙泉寺に訪れたあとに、ここへ立ち寄った。

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旧中川小学校の体育館跡

妙泉寺から回り込んで行くと、この旧中川小学校の脇に出る。体育館の窓ガラスは割れているし、壁面に割れ目もあった。

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旧中川小学校跡

調べると2017年に中川小学校と国吉小学校が統合し、夷隅小学校ができたとのこと。

つい最近まで使っていたかのような雰囲気だった。5年前か。桜が綺麗だった。

空き地に車を寄せて歩いてみるとすぐに看板が見つかった。

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ポツンとこの看板がある。「桜花」は靖国神社の遊就館にレプリカがあったかと思う。

特攻機「桜花」は一式陸上攻撃機に吊り下げられて「グライダー」のように射出され、ジェットエンジンで滑空し、敵艦船に特攻する兵器だった。

1944年3月の九州沖航空戦に初めて投入され、その後、沖縄などで特攻を行う。その強烈な攻撃力は戦後にアメリカ軍艦の対空砲を換装させたほど。

終戦間近になり、陸上からもカタパルトを使って太平洋から上陸する敵艦船へ特攻する兵器として「桜花四三乙型」として改造された。より航空機に近い形になったという。

この行川基地、カタパルト自体は1945年7月26日に完成していたが「桜花」がここに来ることなく、終戦を迎えたとのこと。

この看板には60m先に基地跡があると書いてあるが・・・。まさかこの藪の中とは梅雨知らず。

間違えて道沿いに進んでしまい、畑に出てしまった。そこで作業をされていた方に尋ねると逆だと言われた。

看板の先に進んで行くと切り通しがあって、その先に格納庫があるからと。

看板まで戻ってきた。やっぱり薮しかない。藪漕ぎ?いやー、これは蛇とか危険。

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この裏?まさかね?と

そう思っていたが、これは無理と思い、この看板の左手から進んでいった。

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右側は厳しいのでここを歩いてみた

ほんと、ここ歩くの?という感じ。しかし、少し手入れはされているようにも思えた。足元は緩い。

もう、ここ絶対にヒルいるよーという叫び声が少し遠くで聞こえた。

aremo-koremo.hatenablog.com

申し訳ないが進むしかないんだ。

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もう無理と言われた

先ほどのところから進むと、右に曲がるところがあって、見上げると切り通しみたいなのがあった。この先?ほんと?

妻はもう無理ーと。そうだよね、ごめんねと私1人で進入。

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道あるか?

切り通しを抜けるとこの風景。これであっているのか?

さらに進む。

カメラを出して写真を撮ってはカバンにしまう。また出して撮ってカバンにしまう。この連続。出しっぱなしでは歩けない感じ。

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振り返る

道あるか?ここから少し藪を抜けると・・・。

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足元に突然現れた!

これは!?カタパルトのための旋回盤の跡か!この右側を見上げると・・・。

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格納庫跡

藪の中にあった。あったー!と叫んでしまった。それぐらい看板からは遠かった。60m程と看板に書いてあったが、120mはあったと思うわ。

真っ暗で大きい穴。高さは10mはあるか?横幅は5mぐらい?

M2とFUJINON 3.5cm f2の組み合わせで正解だった。藪で引くことができなかった。

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旋回盤との距離感

なんか気分が上がった。戦跡を見つけたことに興奮した。こんなところにひっそりと残っていたなんて。

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サイズ感

絶対にヒルがいる。これは底なし沼よ!と言われながらも、写真を撮りまくった。

ほんと足元はぬかるんでいて、履いてくる靴を間違えた。

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さらに近づいて

ここまで近づいても中は良く見えず、奥も見えない。どこまで深いんだろうと。

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ここが限界

崩落の危険があるので進入は禁止。というか、今回の靴ではこれ以上は無理だった。

壁面には人の手が入った様子が受けられた。

ギリギリまで寄って撮っても奥が見えない。どこまで深く格納される予定だったのか。山を使った掩体壕みたいなものか。少しの爆撃ぐらいではびくともしなさそう。

何だか信じられない。全く人気のない、ここから特攻兵器が出撃するなんて。想像できない。

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復路

一通り撮影して、小学校跡へ戻る途中。一応、手入れがされている感じを受けた。

先ほどの格納庫があった山中には小屋が2つほどあったので、そこで作業されているのかなとか。

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奥が小学校

戻ってきた。赤い屋根が小学校。ここがカタパルトだったのではないかと想像している。

小学校方面が外房、太平洋方向なのだ。

格納庫から出て旋回盤で転回し、切り通しを抜けて、ここで射出だったのだろうか。

幸い、ヒルなどの被害には合わなかったが、ここが戦場になっていたのかもしれないと思うと何とも言えない気分になった。

でも、こういうものを見ることができてよかったと思うし、残してもらえてよかった。考えるきっかけになる。

最近のニュースは戦争、戦争。日本も他人事ではないよなと。

過去から学ぶことは多い。未来に生かせるように考え行動できるかどうか。

ちなみに桜花の基地は房総半島には12基設置される予定であった。

近くの大多喜の黒原にも桜花の基地跡があるようだ。

yakumo1100.blog.fc2.com

他には南房総市の「下滝田基地桜花カタパルト式滑走路跡」が知られる。

房総半島は首都に近く、本土防衛、本土決戦のために相当な数の軍事的要衝が存在していたので、戦跡がかなり多く残っている。

aremo-koremo.hatenablog.com

こういうのもある。

FUJINON 3.5cm f2 (LTM)

Fujinon 3.5cm f2 (Lマウント)がやってきた。

なんだかずっと喉に支えていた感じの、魚の骨のように刺さっていたレンズ。欲しかった。

けれど、高い。でもこれなら買える値段と思えるものを見つけた。

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美品って感じではないけれど、そこそこ綺麗な状態で満足。

レンズの状態もスッゲー綺麗というわけじゃない、小傷ありって感じ。でもまあ写りにも影響ないと思えたし、致命的な感じのものはないので。それ相応のお値段って感じ?

実は初めてのFUJINONレンズ。これで富士フイルムを応援したことにならないのが辛い。

fujifilm-x.com

発売は1954年(昭和29年)でRF用レンズで世界最速35mm f2達成。

かのSummicron 35mm f2"8枚玉"は1958年。Summaron 35mmがf2.8を達成したのも1958年。f1.4のSummilux 35に至っては1961年。

aremo-koremo.hatenablog.com

aremo-koremo.hatenablog.com

ZEISSのBiogonは戦前からf2.8であったもののf2には及ばない。

NIKONのW-Nikkor 3.5cm f1.8が1956年発売ということなので、これまた国内でも最速か。

aremo-koremo.hatenablog.com

Canonの35mm f1.8が1957年。35mm f1.5が1958年。なぜか、f2の35mm f2は1961年。

すげぇわけだ、戦後すぐの日本は。今もそれが続いているのかなと。だってカメラと言ったら日本のメーカーでしょ?

2023.3.22 追記:専用フードを手に入れた

目次

スペック

重さ

189g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

35mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

3.5ft (約1m)

マウント

ライカLマウント(M39スクリューマウント)

フード

専用フード

レンズ構成

5群7枚

絞り羽根

10枚

発売

1954年(約1500本)

シリアル No.200...~2015..辺りに見られることから1500本ほどと言われてる。

f:id:aremo-koremo:20220412022032j:plain

この個体はNo.201153。

見かけるのはNo.200xxx~No.201xxxのもの。

この本では"前期"とあるのでもしかしたら、何か違いがあるのかもしれない。(わかる方いたら教えてほしい)

また、こちらの本では"レンズNo.が10からと20から"があるらしく改良もあったと書かれている。(ネット検索してみたがNo.10~の個体は見つからなかった)

7枚中、5枚に新種ガラスを使うという贅沢。トリウムなどのレンズじゃないようだ。

P100参照。1500本しかないのに10~のシリアルが見つけられない。20~しかない。

コーティング

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コーティングはアンバー系。

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この頃って、青が入っていること多い気がするけれど、何かアンバーの理由ってあったのだろうか。ポジで撮るとどうなるのか?

絞り羽根

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絞り羽根は10枚。10枚あると贅沢に感じるね。20枚とかだと修理屋さんかわいそうとか思う。

あと角絞り?何であの盛り上がった感じなんだろうね。

アクセサリー

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単品で純正アクセサリーはない。本当にない。

革ケースもあるらしいね?

レンズキャップもおまけ。おそらく違うレンズのものかなと。オールシルバーが正解なの?

リアキャップもL39のねじ込みでFUJINON刻印入りでしょ?単品でなんて絶対にないって。e-Bayも見たけれどなかったもん。

専用フードがあるのだが、無論?手に入れてない。ネットで一度しか見たことない。富士山マークのFujinon刻印入りの。幅が広がりすぎない感じの。

FUJINONレンズのフード単体は本当に見ない。Hektor 7.3cmのフード単体の方があるんじゃないのか?高いけれど。

何か代用できるものはないかなと探している。

追記:専用フードを手に入れた

ついに専用フードを手に入れた。フォロワーさんより譲っていただけることになり、購入させていただいた。

ほんと似たようなのがあるけれど、これが専用品。結構前玉が出ているのでケラれやすく、ねじ込みで若干蹴られていることを悩んでいたところに天啓である。

まずはこのFujiと富士山マーク。古いフジノン用のレンズのフードはこれがある。

反対側にはMADE IN JAPANの刻印。

よく見る?このネジで抑えるタイプ。

ここをレンズ先端に抑える。

見た目より深い感じがする。

装着した感じは結構奥まで入ると思ったこと。フィルターが完全に隠れるぐらいハマる。それに寄ってケラれを起こさないようになっているのだと思う。

フィルターがよく見える。

かっこいい・・・。やっと揃った。あ、前キャップと後ろキャップがまだだった。

ともかく実用的には揃った。ほっと一息つける。フードつけると結構大きく見えるのでM型ライカにも似合うな。

〜追記以上〜

フィルターも何が正解なのかわからない。50mmならFUJINON 50mm f2、f2.8をLeotaxに供給していたということからLeotax銘のフィルターも見たが、うーん、ケンコーかワルツかな〜とか。

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このkenkoのY44フィルター40.5mmを買ったんだけれど、入らないの。ねじ込みに。

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どうやら、左のマルミ製のものと比べると、"ネジピッチ"が違うのかなと。ケンコーが0.5mm。これ、Nikkorレンズのネジピッチなのよね。40.5mmならNikkor H.C 5cm f2。43mmならNikkor S.C 5cm f1.4。

フィルターが0.75mmのものは0.5のメス側(レンズ側)には入るのかな。

まぁ、気長に探すかな。

とりあえずこれにした。

特にリバーサルフィルムで撮る時は普通の現行のフィルターを使おうかなと。

このニコンのフィルターコスパいいよね。気を衒ってなくていい。

外観

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本とか見ると、"大変よくできている"と書かれているけれど、確かにそう思う。しっかりした作り。ただ絞りリングが軽い感じがする。

絞りリングとピントリングが近いので一緒に回ってしまうことがある。この辺は慣れか?

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最短3.5ft=約1m。JAPANの刻印。きれいね〜。(撮り方がうまいのよ!)

M2につけてみた

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ビットカッケーな。かっこいいからいいよね〜。

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きれいなM2も欲しくなるわ。トキードキ、時々ね、M2だけってのもいいなと思うことがある。時々ね。

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いいわ〜、いいわ〜。反り返ってるビットが。

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ははっ!かっこいいでやんの!見せびらかすためだけにこのセット持っていたい。

バルナックライカIIIaにつけてみた

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ライカピストルかっけー。こっちの方が嫌味っぽくていいか?あまり写真撮らなさそうでいい。

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宝石見たいと読んだが、なるほどね〜と。

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FUJI PHOTO FILM CO.の刻印。

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ピストル、WEISU(WEISO)、FUJINON。三種の神器みたいな感じ?

aremo-koremo.hatenablog.com

aremo-koremo.hatenablog.com

ちょっと読んでおいて。

案外、板金ライカの頃より、IIIfとかの頃の方が似合いそうね。IIIf買う?

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上から見ると、すごい嫌味ね。

全体的に小ぶりなんだけれど、バルナックには少し大きい、M型には少し小さい感じかな。実際に見るまではなんとなく「大口径」で大きいのかなと思っていた。

Summicron 35mm f2よりは小さい感じ。Summaron 3.5のLマウントよりはかなり大きい。Canonの35mm f1.5よりは小さい。

さて、このレンズの写りやいかに!?なんかFUJINONレンズってだけで十分よく写りそうだな。

aremo-koremo.hatenablog.com

8枚玉との違いとか?

Carl Zeiss Makro-Planar T* 50mm f2 ZF

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Carl ZeissのMakro-Planar 50mm f2 ZFだ。

今はMilvusになっている。

www.zeiss.co.jp

でもかっこいいのは古い方だなと、このモデルをずっと欲しいと言っていた時期があった。

その後すぐにガン!と値上がっていって買えない値段になってしまったので、諦めていたら、突然年末にお安めに出てきた。

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なんでも一気にZFレンズを放出した方がいたようでDistagonnから、Makro Planar 100mm f2とかApo Sonnar 135mm f2もぞろっとあった。それぞれ3本ずつぐらいあったりした。

あ、ミラーレスに移行したのかな・・・。

速攻買った。3本の中から一番程度いいのくださいって。

純正Fキャップがどうにもお嫌いな方だったとのことで全部ケンコー製だけれど、他は美品だと。そんなに純正キャップ嫌いだったのか。

純正キャップ、欲しいけれど探しても出てこない。

目次

スペック

重さ

500g(実測)

フィルター径

67mm

焦点距離

50mm

開放値

f2~f22

最短撮影距離

0.24m 1:2倍率

マウント

ZF(Fマウント)

フード

専用フード

レンズ構成

6群8枚

絞り羽根

9枚

発売

2008年

秤に乗せたら、ぴったり500gだった。made in Japan、すげー。

設計企画はドイツで製造が日本って読んだけれど本当なのかな。コシナのツァイスレンズは全てそうなのかな?

15mm f2.8ZMと85mm f2ZMはドイツ製だったよね。特に85mmは何本日本に入ってきたんだろう。

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とりあえずのT*コーティング。これがあれば無敵よ。

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紫っぽいコーティング?

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後ろ玉も綺麗ねー。

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絞りは9枚。10枚にしない理由があるんだろうな。ツァイスのことだから。

セットで

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リアキャップと専用フード、フロントキャップはMilvusのを転用した。青いマークも嫌いじゃない。

フィルターは純正はなかったと思うのでCONTAX時代のものにしようかなとか考えたけれど、無難にニコンのNCフィルターにした。

ZFマウントだし、いいんじゃないのという発想。中古で1000円ぐらい。

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リアキャップ

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Touit用フロントキャップを転用した。Zeissと言えば青って感じになっちゃったな。

最近、MilvusとかTouitとか、一体何のレンズかわかんないよね・・・。Planar、Distagonでいいのに。

外観

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案外大きくもない。でも小さいってほどでもない。

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Lens made in Japanの刻印。

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カニ爪がある。

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最短、0.24mまで伸ばした状態。ヘリコイドの作りもいいと思う。しっとりしていてぬる〜ってしてる。カサカサはダメよね。

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最短0.24mのハーフ倍率。コンマじゃない!カンマだ!0,24m。ツァイスって変なところにこだわりがあるというか、これが正しいと言ったら曲げない感じ。

f1.4じゃなくて、f1,4だよね。

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フードの内側にはきちんと植毛されている。こういうこだわりが好き。

カメラにつけてみた

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唯一持っているFマウントフィルム。NIKON Fにつけてみた。似合わね〜。

F3を手放した後に手に入ったもんだから、なんだかなーと。でもこれで撮るけれど。今更F3も高くて買えない。

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ちょっとでかいな。やっぱりNIKON FはNIKKOR-S(H) Auto 5cm f2が一番似合うと思う。

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やっぱりニッコールレンズの方が似合うよね。

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流石にDfにははまっているかな。

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ふむ、いいね!

ちょっと作例

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f2開放

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f2.8

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f4

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f5.6

なんか変わったか?周辺光量ぐらい?それも変わったかどうか分かりづらいレベル。なんかすごいレンズなんじゃないの?これ。

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最短

目がしばしばした。最短開放つらい。とてもピントが合う気がしない。マクロは三脚必須だろ・・・これ・・・。

柔らかめなのは当たり前ってことかな。これはf4以上に絞ってもいいかもな・・・。

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自然な写りね・・・

プラナーf1.4の開放と違って、なんか嫌味がない感じ?素直?ボケもなだらかだし。

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ボケの花

もう咲いちゃってた。ボケの花って3月とかよね?手前ボケもよし。奥のボケもよし。花のボケもよし。

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開放

すばらしい!お見事!

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開放

すごいわね・・・。

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申し分なし。

さて、実写はいかに。

最近コシナに貢献しちゃってるな!あ、今回は中古か。

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