年末なので"LEICA M MONOCHROM TYP246"を買った。
普段はフィルムをメインに撮っているが、なんかこう、もっとお手軽に写真撮りたいと思い始めた。
あとメインで使っている、Kodakの現像液"T-MAX現像液"がもう日本では終売となり、なんか気が抜けてしまってる。
少しフィルム代が負担になってきたのか、それとも本当に肩の力抜いて撮りたいと思ったのか、わからないけれど、時間が少ししか無い時などはフィルムで撮るとなんか1本撮り切れなかったと思ってしまって焦る。別に焦る必要は全くないのだけれど。
あれ?ブログネタにしようとしてキリにいいところにしているんだな。めんどくさいなー。
えー、SNSのために撮ってるの?そうかもしれんな。誰にも見せないっていうのはつまらんし。
あと、早く見せたいのよ。見てもらいたいのよ。ほらほら〜こんなところ行ってきたんだよ〜って。
デジタルなら、まぁ10枚撮ってもすぐみんなに見せることができる。じゃあ、そろそろデジタル探そうかと。
あとは撮って楽しいカメラがいい。光学ファインダーがいい。
一眼レフはのNIKON Dfを持っているので、条件は光学ファインダーとレンジファインダー。
結果、Mデジタルしかない。新品無理。じゃあ中古でと。
目次
- 在庫がない
- Mデジタルについて
- LEICA M MONOCHROM TYP246 スペック
- 外観
- 大きさ重さについて
- シャッター音
- 動画について
- ライブビューについて
- シャッタースピードダイヤル
- 背面ボタン
- ファインダー
- 前面のボタン
- マウント部分
- レンズをつけてみた
- ちょっと試写
在庫がない
2022年10月ぐらいから探していたけれど、いやー、無いのね、Mデジタルの中古。
やっと買ったって感じ。相対的にお値段も上がり傾向というか高いの。なんだろコロナ禍でみんな手放さないのか?それともなんだ、M11待ちで下取りにまだ出ないのか?
Mデジタルについて
Mデジタルに関しては以前にM8、M9-Pを1年ほど、あと、ほんのちょっとMMCCDを使った。
去年、M10を触らせてもらった時になんて薄いんだ!と驚いた。M10-P(R)はシャッター音が静かでいつ切ったのかわからないぐらい。
ブラックペイントのRもあるんだ。知らなかった。
すげー。M11はもっとすごいんだろうなと。欲しいなと。でも高いなと。
あれ!これペイントなんだ!ブラッククロームかと思ってた。
しかもライカ値上げでしょう。
では他のMデジタルは?と思ったら、何があるのかわからなかったのでイチから調べ直した。
M8、M9、M9-P、MMCCD、M(TYP240)、M-P、MM(TYP246)、M(TYP262)、M10、M10M、M10-P、M10-R、M11か。
ついに動画、ライブビュー。
動画、ライブビューなし。
プロフェッショナル。
そしてM-PベースのモノクロームセンサーのLEICA M MONOCHROM TYP246。
極め付けは液晶なしのM-Dか。
大きく分けてCCDセンサー、CCDモノクロ、CMOSセンサー動画付き、CMOSモノクロ動画付き、液晶なし、高画素、薄いやつ。
M8は除外(これ試作品でしょ、ほんと)。
で、お値段が2022年12月時点でM9、M9-Pは50ぐらいは固い。TLのみんながおすすめのMMCCDは一番安い時で40切るぐらい。M(TYP240)は50ぐらい。TYP246は40ちょっと。M-Pは60ぐらい?M10は60から。M10-Pは75から。M11は・・・選択肢に入らなかった。M-D、M10-Dに至ってはものがない。
TYP246がなんだか日陰の存在っぽかった。
全てのMモノクロームを使われた方からは246がおすすめとのこと。
あとMMCCDも気になっていたが、全然入荷しないのと修理対応が難しそうなのが気になった。TYP246と値段が近いことも悩みの種だった。
できることならM10-Pが欲しかったが全然下取りと差額を見るとお金が足りない。メインはまだフィルムでいたいので、もう他に手放せるものがなかった。
M3BPなどを買った時に手放せるものはほとんど手放してしまったから。
これで終わった。
じゃあ、Dfも売ってはどうかというと足しにはなるけれど足りない。LeicaflexのBPを売る?うーん、もう少し使いたい。
もうない。もうこれ以上フィルムを減らすのは無理。
Mデジタルの中で安めなのが不思議なことにモノクロームシリーズだった。モノクロームシリーズは孤高の存在なのでニッチな人気があって高めかと思ってた。
今、人気なのはM10-PかM9-Pあたりか。M10-D、M-Dも欲しい人は欲しいって感じね。
M10モノクロームは4000万画素に不安があった。手ブレがきつそう。PCに負担がデカそう。
カラーも撮れるM10-Pがいいなとなるのは必然だけれど70万越えと高かったので今回は諦めた。
そうこうして探していた時に出てきた、LEICA M MONOCHROM TYP246にした。
Qシリーズもよぎって、できるのならQ-Pがいいなと思っていたけれどやっぱり高い。50ぐらい。
今回はギリギリを狙って行ったので程度はあまり良く無いが必要なところは整備されて、12ヶ月の保証付きということでいつまでも悩んでいても仕方ないと思い決めた。
買ってから考えよう。
お金は持っていても仕方ないぜ!使ってこそ本領発揮。いつ使うのか?今だろ?
年末だしさ。
LEICA M MONOCHROM TYP246 スペック
重さ |
約680g |
本体サイズ(H×W×D) mm |
約80×138.6×42mm |
フォーマット |
ローバスフィルターレス 約35.8mmx23.9(フルサイズ) |
画素数 |
2400万画素 |
マウント |
Mマウント |
シャッター |
金属シャッター(縦走り) |
シャッター速度 |
B、60秒~1/4000 |
ファインダー倍率 |
0.68倍 |
レンズ枠 |
28/35/50/75/90/135 |
液晶 |
3.0型 TFTカラー液晶モニター、約92万ドット |
ISO感度 |
ISO320~25000 |
連続撮影速度 |
約3コマ/秒で最大30コマ |
記録メディア |
SD、SDHC、SDXC |
バッテリー |
充電式リチウムイオンバッテリー(付属、電圧7.4V、容量1800mAh) |
動画 |
【記録形式】MP4 【映像】MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式 【音声】MPEG-4 AAC-LC 【記録サイズ】1920×1080(Full HD):30p/25p/24p 1280×720(HD):60p/50p 640×480(VGA):30p/25p |
発売年 |
2015年5月29日 |
大きく変わったなと思うのは動画撮影とファインダーフレームが電源を入れないと出ないこと(採光窓がなくなった)、あとはついにライブビュー搭載。
動画はいらないと思う。iPhoneで十分。
ちょっとこれに関してはどういう意味があるのかカウフマンを拘束して問い詰めたいぐらい。撮るけれど。
外観
ほぼ真っ黒。刻印なし。ボタンと文字、数字のみ白。指紋が目立つけれど、清くて好き。
持った感じは重い。軽くはない。よく言われる厚みはデジタルならこれぐらいだろうと思った。
ちなみにNIKON Dfは約765g。MMTYP264は約680g。約85g差。レンズ重量の差がでかいと思う。
底蓋を開けてバッテリーとSDカードを出し入れするのは苦じゃないが面倒と言えば面倒だな。
底蓋ないほうが楽だと思う。M11からは無くなったのかな。
背面の右側にダイヤルとサムレストのようなものがついた。これは結構使いやすいし、グリップしやすい。
液晶はサファイヤガラスだけれど、頑丈なんだよね?
でも、普通にスレがあるのでこんなものかなと。今から液晶シール貼るのもなんだしな。
サファイヤマーク?これ最初ゴミかと思って焦った。老眼にはつらいぜ。私より年上のカウフマンこれ見えてるのか?
セレクターレバーも復活した。
合皮の貼り皮はこんなものかなと。あとでなんかいいのあったら変えてもいいかな。もう少しボツボツした感じの。今回の整備で貼り替えているみたい。
2015年発売で2020年のM10モノクローム発売まで販売されていたのかな。TYP246が今もビックカメラで新品が売られてる。115万5千円。これ定価で売り続けるのキツくないのかな。
2012年に初代モノクロームCCDがでて2015年にTYP246、2020年にM10モノクロームなら結構長寿モデルか?それで個体数が多いのかな。
あとはCCDモデルも直せないのが出てきたかな?
ホットシューにEVF2を搭載してEVFでの撮影もできる。つまりMマウントに変換すればその全てのレンズで撮影できる。
オリンパスのVF-2が同じもので、製造はエプソンのようだ。エプソンさん、これができるのならGXRのようなフルサイズでも出してくださいよ。
どっちもロゴが入ってるんだよな。オリンパスの方が安くて目立たない感じかな。こっち買うわ。
この個体はスレが多い。これなら安心してガンガン実用にして、使い倒せるとかいうけれど、あれは完全にセールストークだよな。綺麗なのがいいに決まってるわ。
中古品の"実用"って言葉の罠。実用するのは当たり前なんだよ。綺麗なのを実用したいんだよね。
綺麗で安くて実用できるやつが欲しい!これは中古品買う資格なしだな。
それでも傷は妥協点ではある。中古品を選んでいる時点で、どこか妥協点はあって、あまつさえ撮影できればいいという感覚はある。
大きさ重さについて
すごく重いわけでもなく、軽いわけでもない。こんなものかなと。厚みも特に気にならない。多分M10とか持つと戻れないのかなとか。
つけるレンズにもよると思うけれど、例えばデジタルのISOの自由度から言って私は手持ちのf3.5の旧エルマーをつけることもあるかと思う。
夜とか暗がりでも軽くISO1600とかにひねってf3.5開放とかで撮るつもりだし。こういうところがデジタルの良さよね。
シャッター音
今まで使った、M8とかM9-Pはジャコン!ジー!だったので、今回のシャッター音はジャコ!という感じで静かに感じた。充分だ。
電源部分。M7とほぼ同じ。OFF、1コマ、3コマ、セルフ。Mは動画。
M10、M10-Pとかは切っている感じがしないほど静かだなと思った。それと比べると雲泥の差だと思うがM9より静か。
ストロークも深すぎず、ちょうど良い。レリーズはカッコ良さそうなのでつけてみようかな。なにがしの黒を一個持っているので、いっぱいシャッター切れば色も落ちてきてかっこよくなるかもしれん。
動画について
これはいろいろ賛否両論あると思うが、私は多分一度撮ったら、二度と撮らないと思う。恐らくいらない。もっと軽くして欲しい。
動画はiPhone、スマホに任せる。めんどくさいので。
まぁライキナみたいな感じと捉えようぜ。
マニュアルフォーカスで動画撮影というのもすごいわな。15mm f4.5のコシナのレンズでも買ってパンフォーカスで撮るか?中望遠でぼかすか?
あれ?楽しそう?ははは。ねえ?旧エルマーの動画みたい?
ライブビューについて
これはね、絶対に必要。M8、M9-Pで考えさせられた。レンジファインダーの限界を。
1800万画素でも液晶で拡大するとほんのちょっとのピンボケが許せなくなるの。恐らくどでかいポスターにプリントして虫眼鏡で見ている感じなのだろうけれど、気づくと気になる。
で、銀座に持って行くと、ボディは大丈夫。でもレンズが合ってない。ではこのレンズをこのボディに合わせますか?となると、このボディでは合うけれど、他のフィルムボディにつけると合わないかもしれない。
じゃあ、ボディをこのレンズに合わせますか?となると、他のレンズが合わない。
フィルムならそこまで拡大してみていないので気づかないだけで、許容できるがデジタルだとどうしても液晶やモニターで拡大して見てしまう。
M-DやM10Dでもモニターで拡大して見てしまうだろう。それなら最初からライブビューで厳密に合わせた方が精神衛生上良いと思う。
特にノクチルクスなどピントがシビアなものは効果覿面だと思う。EVFと共用がいいと思う。
私もオリンパスのVF-2は買う。必要な時につけて行く。Rのズミクロン50mmとか使ってみたい。
シャッタースピードダイヤル
これがあるのでとても楽に撮れる。AのAEは結構輝度に引っ張られるのでめんどくさい。
ファインダーの中で少しマイナスで撮ればいいんじゃないかなと。
背面ボタン
これが慣れないと言うかメニューがまだ多すぎる。
ライブビューモード、再生、消去、ISO感度設定、メニュー、最後のSETで決定。
画質モードみたいなのもあったので全て0にした。コントラスト0とか。どっちにしてもJPG撮って出しは無理なので。
ファインダー
0.68倍なのでちょっとだけピントはきついかなと。宮崎さんの1.15倍のマグニファイヤーでもつけようかなとか。
とても見やすい。ほんといい。M3なんか目じゃない。スカッとしてる。
前面のボタン
下がレンズ脱着ボタン。上がなんとこれを押しながら裏のダイヤルを回すと露出補正という。とても使いづらい仕様。これは使わないと思う。ボタン押さない方法もあるようだけれど露出補正1/3段とかしないなー。
露出補正はシャッターダイヤルでするからいいかなと。
マウント部分
この黒いラインのところで6bitコードを読み取る。6bitレンズ持ってない。
ただし、"切り欠き"のある純正などのL-Mリングを使うと剥き出しになり、「レンズが装着されていない」と認識され、ライブビューモードが使えないというが、ライブビューになった。ファームウェアアップで変わったのかな?
RAYQUALからその部分を覆う、M-Lリングが出ているというのでそれを買うか。
黒の方が内面反射を抑えられるとのこと。真っ黒にしてしまうか。
ライカ純正でも出ているが、これを使うとRレンズもこのボディライブビューを使って撮影できる。
マウントアダプターでとりあえずMマウントに変えてしまえば、そのあとはどうにでもなるからとりあえずMに変換。そのあとボディを買い替えても、マウント部分にヘリコイド付きMマウントをつけてあれば、EマウントであれZマウントであれ対応できる。
こういうのね。
レンズをつけてみた
エルマー。小さい。
前玉の雰囲気の違いで、新エルマーか旧エルマーかを見分ける。
復刻版が話題のSteelrim。似合うかな。
復刻版使ってみたい。
いいね。
ちょっと冒険してみた。着せ替え人形っぽい。似合わないな、ペイントとブラッククロームは。でも好きなレンズなので沈胴ズミクロンも1本欲しくなった。もしくは2ndとか。
テカリ具合が違う。
この角度かっこいい。
どうもデジタルボディ持つと新しめのレンズが欲しくなるな。ズミクロン35mmアスフェリカルとか?いいなーあれ一本でどうにでもなりそう。
さて、まだ室内でぽちぽちみたいな感じで、年末で忙しくて撮れていない。ただ、室内で撮っている限りでは普通のレンジファインダーライカだなと。
M7とそっくりなファインダー表示とか、M7の延長にいるみたいな気分になる時がある。
ちょっと試写
Summilux 35mm f1.4 1stで。
ISO400、f1.4の開放、1/125。光源からゴースト出てるし、額に反射した光が収差出てる?
Xenon 5cm f1.5。Y2フィルター。開放。1/125。これもフレア、ゴースト出てるな。ボケはきつめ。
同じ露出なのに違う露出に見えるのは現像に迷いがあるんだな?
夜、少し時間ある時に撮ってみた。丸いゴースト出ちゃった。同じくXenon 5cm f1.5 Y2フィルター。ISO1600、f1.5開放、1/15。素直にISO6400で1/60切れって感じね。でも、いい感じ。
ピントあっている部分はデジタル!って感じだけれど、他はレンズの癖が出ているかな。
さぁ、年末最後の大物買ったぞ。これからどんなふうに使っていくのか楽しみだ。
年始にガツンと撮ってくるかなー。
これでライカの買い方を書く時にTYP246のことも書けるな。ふふっ。