外付けファインダーがかっこいい!
もう晩秋になろうかという季節になってしまったが、そろそろ紅葉が始まるかなという時期に筑波実験植物園へ行ってきた。機材は前回現像ミスしてパーにした、Contax IIとBiogon 3.5cm f2,8で。今度こそ!
現像失敗した記事
写ルンですで撮った記事
早秋の植物園
植物園といっても森そのもの。足元には木々の名前が書かれた板があるのでわかりやすい。
まだまだ紅葉には早かったがちらほら色が染まり始めていた。
開放。ここまで寄れば背景には玉ボケ。葉は少し黄色くなっていた。
池の周辺で。
早いものは落葉して真っ黄色になっているものもあった。
小径を散策。木漏れ日が気持ちいい。
植物園内にあるトイレの脇で。
森森している。好きだなー。こういう光景。
場所によって針葉樹林とか分けられているので見ていて飽きない。
開放で。結構しっとりとした描写のレンズなのかな。
f8ぐらい。絞りの形のゴーストがドカンと出た。ノンコートレンズならではかな。
焼肉に巻いて食べる葉っぱ、あれ、サンチュっぽい?肉、肉、食べたい、肉。
いいよね、こういうビオトープ。流れがあってキラキラ。葉は紅葉して黄色になっていた。そう、これ、黄色なの。モノクロで撮るとこういう風になる。モノクロでも紅葉は撮れると思ってる。
ネムノキ。合歓木って書くのね。葉っぱの形が好きで良く撮っている。歪ませたくなかったのでf5.6まで絞った。描写、表現には絞り値は重要だと思う。
なんかのタネ。ヒラヒラと舞って、より遠くに自分のタネを拡大させる。遺伝子を飛ばす。こういうの見るたびに「へぇ〜」とボタンを押したくなる。
ここ通った時、「あ、このレンズのトーンの出方ってどんな感じなんだろ」って思って撮ってみた。悪くない。
モノクロなのでプリントでかなりいじれるけれど、これはフォトショップでトーンカーブをいじってる。
開放だったと思うけれど、フラットな感じ。強い奥行きのある構図だけれど、それほど立体感は強くないかな。これも現像とプリントに左右されると思うけれど。
ズマロンとかとは全く違うレンズだなって思う。ズマロンはもっと黒く写る気がする。ズマロンは黒が強いレンズ。
ひらり。少し陽が傾いてくると日陰を通る風が冷たくなってきた。
斜陽。文字通り陽が傾いてきた。多分15時過ぎごろ。ほんと最近は陽が落ちるのが早い。16時半で真っ暗じゃない?
植物園の端っこの方。日陰でも木によってはかなり紅葉していた。台風の影響もあってか落葉や実もかなり落ちているものもあった。
開放なので少し周辺が流れているのとフレアが出ているのが好きな感じ。
ビオゴン3.5cm f2,8
ビオは生命、ゴンは角度というのが由来。なるほど生物を広角レンズで撮るとこうなるのかという、ロマンに浸る。
35mmレンズは色々と使ってきたけれど、このビオゴン35mmはズマロンのような"かっちり"していない、ズミクロンのような立体感はない。
それでも、独特の描写があると思う。以前、ロシアンレンズのビオゴン35mmコピー、ジュピター12 35mm f2.8を使っていたけれど、確かにそっくり。
後ろ玉がでかくて飛び出しているせいか、開放付近では四隅周辺が流れる感じが似ている。
これなんか観覧車が歪むというより流れてる?
同様にビオゴンで。上の方が似たような流れ方。こういうの好きだ。
歪みがあるかどうかと聞かれるとタイルとか壁を撮っているわけではないのでよくわからないというか、あまり感じない。普通に撮っている限り全く問題ないと思う。
これで1938年製のレンズなので大したもんだと感じて、いやー、買ってよかったと思うわけですよ。
値段もライカの35mmレンズが6万ぐらいからなのに、対してこのレンズはその半額以下。ジュピターならさらに半額。
2017.11.18 追記;Biogon 3.5cm(35mm) f2,8には二種類あって、戦前の旧ビオゴンと戦後のビオゴンがあります。
旧ビオゴンは後ろ玉が大きくContax IIa、IIIaのボディには付けられません。
戦後ビオゴンはContax II及びContax IIa以降のボディに付けられます。
お持ちのボディに合わせて注意して、購入時にはお店の方に相談するなどしてください。
Contaxのススメ
Contax IIというボディはContax I同様、使いづらさ満点だけれど、Iよりは50%ぐらいいい。使っていると、ああ、きちんと巻き上げられているかなとかすごく不安になる。なんか華奢な感じ。
同時期のバルナックライカと比べるとライカはなんて簡素で頑丈なんだと思う。
それでもContax IIは"ブラコン"ことContax Iよりかなり安く、ゾナー 5cm f2付きで8万もあれば買える。
ライカに飽きたらこちらに来るといいぞ。機構の雰囲気から修理代、OH代はおそらくライカの倍はかかりそうだなと思われる。
壊れたらどうしよう・・・ぞぞぞ〜。そんなライカとは全然違った世界を感じられる。
検索の罠と探す楽しみ
"コンタックス"、"Contax"で検索しても、まず京セラ時代の"CONTAX"が出てきてしまうという罠をどうくぐり抜けて探すか。
そして、このビオゴンももしかしてフードがあるのかないのか、未だにわからない。未知の世界って感じで苦しい、いや楽しい。お金を積んでも買えない世界がここにある。
ライカのフードなどはお金を積めばだいたい手に入る。しかし、このContax、特に戦前のContaxのフードや外付けファインダーなどはない。
お金を握りしめてお店に行っても、カードを握りしめてネットを検索してもない。"たまたま"見つかるものばかりか、それなりに探すと見つかるという程度。
知らない人がオークションとかに出品していると誰も入札せずにほんとは1~2万するフードも数千円で落とせたりする。それもまた楽しいじゃないか!
一家に一冊。もちろん持っているよね?
これも読んでみたい。
壊れるコンタックスは必読!
ついに長巻のDELTA400を使い切ったので次は同じ長巻のHP5が20本ほど控えている。