Nikkor S.C 5cm f1.4はSマウント、NIKON S2で使っていた。開放がとにかくフレアっぽくて、印象的な写りだった。
これだ。
レンズ構成はゾナーコピーとのことで、f1.5が最初期なのだがツァイスからクレームが入ったらしい。
そんなレンズも戦後のバルナックコピーが出たこともあって、Lマウントでも発売されていた。
目次
スペック
重さ |
282g(実測) |
フィルター径 |
43mm |
焦点距離 |
50mm |
開放値 |
f.14~f16 |
最短撮影距離 |
約45cm(距離計非連動) |
距離計連動範囲 |
3ft~∞ |
マウント |
LTM |
フード |
Nicca 45かぶせ? |
レンズ構成 |
3群7枚 |
絞り羽 |
12枚 |
発売 |
1950年~ |
f1.4に1950年。元祖のf1.5は1949年。
レンズ構成はゾナー型。ソ連レンズのジュピター3、50mm f1.5もゾナーコピーなので、やはりレンジファインダーにはゾナー型は有利だったのか。
NIKKOR 5cm f1.5を発売したところツァイスからゾナーのコピーだとクレームが来たとか。
戦後の混乱期よね・・・。
シリアルなど
シリアルは333675なので、こちらによると、1952〜1962年製造としかわからないが、本数は結構出ている。
銘板について
こちらはNippon Kogaku "Japan"で、初期の方にNippon Kogaku "Tokyo"がある。
シリアルで50050101〜あって、そこから飛んで316018 - 321424にもある。
その後からJapan銘になる。
ほぼJapanだな。Tokyo銘は欲しい人は探していると思う。同じ値段ならTokyoが欲しいかな。
コーティング
コーティングは青系かなと。
後ろ玉も青い。
絞り
絞りは12枚でほぼ円形。
距離計非連動の最短撮影距離
ピントリングを近接へ回していくと3.5ftを超えたあたりで重みがくる。そこをクリック感とともに先に回すと・・・
1.5ftちょっとまで回る。つまり1.5ft=45cmなので1.5ftを超えてくるので約45cm。これはメジャーで測らないとわからないと思う。
外観
作りはかなりいいと思う。ずっしりとしているし、絞りはクリック感もある。不等間隔の絞りは操作しにくいのでずっと開放で撮ろうな!
カメラにつけてみた
バルナックIIIaにつけてみた。反則技としてピストルも。かっけぇ!
いいよね〜。Nikkor H.C 5cm f2とともに、もともとNICCAというバルナックコピーに付けられていたもの。レンズ単体でも売られていたのかな?
一番近接まで回すとこんなにセクシー。
ただ、バルナックIIIaだとちょっとレンズが重く感じる。時代的にもダイカストのIIIfとかの方が似合いそう。
M2と反則(=販促)のVITも。これはまあまあバランスがいい。
いいねぇ。
VITなくてもかっこいいね!大口径が好きだ!
M3BPと合わせてみた。これはこれでいいかなと。
Summicron 50mmと合わせたほうがかっこいいけれど、50mmとの相性はいいな!
フードが欲しい・・・。Nicaフードのかぶせ45らしいんだけれど。ないね!
43ねじ込みで当時ものがあったらそれでいいか!
ミラーレスでの試写
開放
f2
f2.8
f4
開放
開放
開放
これぞ古いレンズって感じ。好きになりそうな予感というか、そもそもSマウントと同じよね?それなら好き。
フィルムの撮影が楽しみだわ〜。
撮影に行ってきた