なんだかんだ言いながら、新しいレンズ欲しいと思っていたら、格安どころか破格で見つけた。15年前に一度買った時の値段より安かった。
そして買った後に購入店の知らせを聞いた。買った時はほぼ閉店セールだったんだな・・・。
フィルムカメラメインのカメラ屋さんだったので、昨今のフィルム高騰でフィルムカメラも売れてないのかもと思った。戦前からの営業なのでかなりの老舗だと思う。
今回のは物も綺麗だし、少しクモリがあると言われても目視ではわからない程度だったので即決した。
目次
- スペック
- レンズ構成
- 絞り
- 6bit改
- 12526フード
- フィルター径は39mm
- 最短は70cm
- ピントレバー
- 質感
- 重量感
- LEICAボディに装着した感じ
- Summicron 35mm f2 Asph.の限定モデル
- Summicron 35mm f2という安心感
スペック
重さ |
251g(実測) |
フィルター径 |
39mm |
焦点距離 |
35mm |
開放値 |
f2~f16 |
最短撮影距離 |
0.7m |
マウント |
Mマウント |
フード |
12526 |
レンズ構成 |
5群7枚(非球面レンズ1枚) |
絞り羽根 |
8枚 |
発売 |
1997年 |
コード番号 |
11879 |
Summicron 35mmは8枚玉が1stなら、6枚玉が2nd、7枚玉が3rd、その次の初めて非球面レンズを使ったSummicron 35mm f2がこの4th。今はこれがリファインされた5thが現行。
設計者はPeter Karbe。
レンズ構成
前玉の凹レンズ。緑っぽいコーティングかなと思っていたけれど、赤から紫かな。
レンズ構成は5群7枚。5thもほぼ同じという。あとはフードの取り付け方が変わったぐらい。
レンズ設計は古く1997年。2023年時点でおおよそ26年前。26年前のレンズを新しいレンズとして捉えるか、古いレンズとして考えるか。
後ろ玉も凹レンズ。なんか不思議。
同じようなコーティング。
前玉と後ろ玉が凹レンズで、個人的には他には持っていないレンズ構成。
絞り
絞り羽は8枚。リニューアル版では枚数が11枚に変わった。
開放でも絞りが開ききらない。これ、Elmarit 28mm f2.8 4thも同じだった。何か理由があるのかな。
こういう感じで爪みたいに残る。
6bit改
今回の個体は運良く、6bit仕様だった。
6bitである必要性が私にはまだよくわからないので買取の時にいいかなという程度で、6bitがあると、自動で認識して、なにかを補正してくれるのかな?
「ほぼすべてのLeica Mレンズはデジタルでの使用にも理想的だ。しかし、6bitコーディングがdigital Lieca Mの画像処理に備えられている性能を用いることで、顧客がLeicaに期待する画像をもたらす」
何かあるんだろう。
シリアルからすると2004年モデルなので6bit採用が2006年なので改造された個体かと思う。
12526フード
12526のプラフード。安っぽい。
両サイドの爪を押し込んで装着する。
フードが小さいのでコンパクトに感じる。
5thでの改良点で一番羨ましいのはフードのかっこよさかなー。4thの方は安っぽいプラだし。
他に39mm径のレンズのフードがつくようなのでそれでもいいが・・・。12504とかはほんと高いしな。
12585をつけてみた。ちょっと色が褪せていて違和感あるな。ただ、頑丈そうには見える。
フィルター径は39mm
フィルターは39mmなので汎用性がある。この辺はライカの意地みたいなのを感じるわ。
最短は70cm
このフォントを見ると現行レンズ!と思ってしまう。
久しぶりの最短70cmで撮ってみたところ、思いがけず、寄れてびっくりした。
持っているレンズ全部、これ以外、1mだから・・・。
50mmでも70cmまで寄れるレンズが欲しくなる。
ピントレバー
操作感はピントレバー、指当てがあるからかなり楽。
質感
作りは仕方ない。これで30万とかは辛いよなとは思うが写りはいいはず。
MADE IN GERMANY。
鏡胴はアルミ。97年ごろというと至る所でコストダウンが見え隠れする時代なので色々仕方ない部分はある。むしろ、よくあの時代にフルモデルチェンジできたなという感じではある。
1990年の初代アスフェリカルSummilux 35mm、1994年の2世代目アスフェリカルのSummilux 35mmのあとに満を持してのSummicron 35mmのアスフェリカル化か。
重量感
持ってみて思うことは重い、でかいかな。35mmレンズの割にでかい。結構前にツンのめる感じ。実測で251gだった(レンズ単体)。
すごくでかいというほどではないが、もう少しコンパクトならもっと良かったなと。
LEICAボディに装着した感じ
コンパクトの部類に入るとは思うが、それでも以前の35mmレンズに比べると大きいのと重い。
ブラック揃えで精悍な感じではある。
35mmの現行レンズは軒並み長く、重くなっていると思う。
あ、現行レンズはこのSummicron 35mmとSummilux 35mmしかないか。
個人的にはSummilux 35mmの球面ぐらいのサイズが好みで、8枚玉、6枚玉あたりのサイズ感がいい。
これらより長くて重いとめんどくさいが先に立ってしまう。
フードがないとやけにコンパクトに見えるが重い。
特に今回はデジタルに標準を合わせたので、f値に関してはf2あれば十分ボケると思っているし、f1.4だと現行Summilux 35、その前の世代、さらにその前の世代のアスフェリカルは結構でかい。また、最短40cmは今のところ必要ない。
Apo Summicron 35mmは元々高くて変えないし。
Summicron 35mm f2 Asph.の限定モデル
仕様としてはかなりある。それは経営が危なかったから2000年ごろは限定モデルを乱発して凌いでいたから。
まずは普通の黒とシルバー。黒はアルミ。シルバーは真鍮で重い。そしてハンマーストーン塗装。チタン塗装。LHSAのグレー。(LHSAは8枚玉っぽい形をしている)ミレニアムのブラックペイント。
あとLマウントのもあったな!これやっぱり最短が1mだ。
ま、実用には今持っているこれが最適というわけだな。
Summicron 35mm f2という安心感
このSummicron 35mm f2 Asph.は持っているだけで安心するわ。本当これ1本でいいという人もいそう。かっこいい。
私もさ、LEICA MONOCHROM TYP246とSummicron 35mmしか持ってないですとか言いたい。かっけぇな。
まぁ、無理だけれど。
切り欠きフードかっこいいな。
4thはこれで2回目。
現行の5th。
さらにアポズミクロンだ!
デジタルのMも合わせて買いましょう。買えばわかることがある。
ライカは35mmが使いやすい?