ゼンザブロニカS2とKomura 200mm f3.5にRollei Retro80Sで勝浦を撮ってきた

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さてさて。やってきました。ゼンザブロニカ復讐編。

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こんなことがあったんだから「撮り直し」せねばならん。

かつ、もっと高いフィルムで!そこで以前、いい思いをさせてもらった「Rollei Retro80S」の120フィルムを手に入れていたので、復讐にはもってこいと思い、コリッコリッの写真撮ってやると息巻いて行った。

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目次

八幡岬公園にて

勝浦のホテル三日月そばを抜けて、勝浦漁港へ。

そこから遊郭の跡地があると知ったので、少し寄ってみた。

しかし、もう素人の私には全くわからなかったのでひと流しして、近くの八幡岬公園へ。

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Bronica S2 Komura 200mm f3.5(Retro80S)

え?周辺減光酷くない?と思ったけれど、これ・・・ケラレてる?

この鳥居は八幡岬から見える、「旧遠見岬神社・海の鳥居」でおそらく運行安全とか祈願していたのかなーって。

しかし・・・なんだこの丸・・・。

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角度違いでもう一枚

絞った記憶があるのでケラれが減っているが、画面全体に〇〇〇〇って・・・。

え?気泡?でも綺麗すぎじゃない?

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八幡岬公園から

いいね、この圧縮感。約110mm相当。f3.5開放だと135だとf1.4ぐらい?すごいね。

と、思っていたら、やっぱり〇〇〇〇。

しかもノイズみたいな粒子がひどい。以前にRetro80Sで撮ったときはもっと綺麗でシャープなフィルムだったはず。

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八幡岬にて

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勝浦灯台


あ、これもひどい。え?3333って数字?もしかして・・・。

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鵜原方面を眺める

あ、あ、あ、なんか見える。右下の方にも丸があるし。

露出も足りてない?

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これが正解!

これ。これがRetro80Sの写り。シャープで高解像。

この一枚が撮れただけでもよかった。

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最短1.5mあたりでの撮影

結構寄れないこのレンズなので工夫して撮るのが面白いが、どうもアンダーだよね。

空にも◯◯◯◯って。

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これはアンダーだろうなと思いながら撮った

ISO80でf3.5のレンズだと森の中だとこうなる。1/30が自分の手持ちの限界なので1/8ぐらいのところ、1/30で切った。

かっこいい。惚れた。この写真を撮った自分に。

アレモはイケメン。自己肯定感高めていこう。

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勝浦城跡の鳥居を望遠で狙う

森の隙間から白い鳥居が浮かび上がった。イエイ!いえい!

f8の1/125ぐらい。余裕だね。

狙い通りに撮れるとこんなにうれしいのか。

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え!?

桜が咲いていたので引いて、引いて、1/30を切った。

白い花が浮かべばいいなと思った・・・浮かばねぇ。

左半分真っ白。感光!?

しかも〇〇いっぱい出てる・・・。

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最後の一枚

完全に感光している。

・・・これは巻き太り?よくみると巻き取り側のスプールがフジのアクロス。

フィルムはRollei・・・相性?

しかし画面全体に何か写ってる?

そして、意味不明な真ん中の大きな穴。

気泡?

今回も撃沈

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現像したとき

最後の2コマがおかしい。

最後のコマは感光しているし、変な丸も出ている。

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そして後ろから2コマ目の桜の写真はコマ間もおかしい。

こ、これは・・・。

そして、ネガに映り込んでいるのは!?

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まさか・・・

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まさかの?13?12?

 

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まさかの裏紙写り

あああああ。

ここに来て、巻き太りによる?感光、コマ間でない(フィルムとの相性?)、フィルムの裏紙写りとまたしても失敗!

アレモやぶれたりー!

まー、仕方ねー、またリベンジに行くわ。新しいカメラ買って。

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67mm、KOMURAの刻印だったんだが

あと、驚きだったのはKomura 200mm f3.5のフードがこれじゃなかったと言うこと。

またフード探しの旅に出ます。

もういろいろと放っておいてください。

 また買うぞ!

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このときはすごかった・・・。

PENTAX6X7とsmc Takumar 105mm f2.4で月崎トンネルを撮ってきた

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いちはらクォードの森で撮ったアクロス2本は現像ミスで全てがパーになったが、幸い別タンクで1本現像した物が生き残っていた。 

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PENTAX6x7とsmc Takumar 105mm f2.4とHP5+で撮ってきた。

目次

月崎トンネル

ここのトンネルはいちはらクォードの森の地図を見ているときに気づいて、これは行ってみたいと思い、さっそく行ってみた。

道のりはかなり険しく、一般道とはかけ離れている。

一車線道路でぬかるんでいるところもあったので注意。

トンネルの先は行き止まりなので、トンネル手前でUターンできる車で行くか、いちはらクォードの森から徒歩で行くのが良いと思う。

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PENTAX6x7 smc Takumar 105mm f2.4(HP5+)

もう、ここに到着した時からワクワクしてた。

クォードの森と違って、ここだけはひんやりとしていて、すっごく寒かった。

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期待感

この辺りで鬱蒼とした雰囲気にのまれて絶頂した。

しかし、PENTAX6X7の露出計が不安定。あまりにもアンダーを示すので単体露出計と比べてみると、どうも1~2段アンダー。

感度設定ISO800でもf2.4で1/15でアンダー。

そんなはずはないと思い、ISO1600に感度設定するとf2.4開放で1/15でもアンダー。

じゃあ、もうTTL露出計は壊れた!と判断して、ISO800で撮影。

アンダー、アンダーの露出だったけれど、結果的にいい塩梅。手ブレているのがあるけれど。

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ほのかに暗いところに光芒

このトンネル中央はなぜか「屋根」がない。

それが雰囲気を作っている。 

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トンネル中央から向こうへ

トンネル内はさらにひんやりしている。

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トンネルを出てから振り返って

歩いてきたトンネルを振り返ってみる。露出が厳しー。多分1/30ぐらい。

トンネルから出ると向こうは森が広がっていて、木々の枝などが散乱している台風の跡が残った道路があった。

この先が「行き止まり」ということだと思う。

ここもかなり寒かった。

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再びトンネルに戻って見上げる

ついここに足を止めて天を見たくなる。

誰も来ないし、鳥の鳴き声と木々が擦れる音しか聞こえない。

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中判の写りだ!

ここの天井がないところが唯一露出を稼げるところなので、中判だ!と言わんばかりの写りができると思い、思い切って寄ってみた。

すごいボケだ。解像感は・・・ちょいピン甘かな。

まぁスマホで見ているでしょ?いいの、いいの雰囲気で。あんまりピンチ?スワイプ?しないように。

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これで許して

あー、スマホよく写るなー。

これなら三脚とか持っていけばよかったかー。

中判だろうがなかろうがいつも手持ちなのはいくらなんでも無理があるような気がしてきた。

来る「大判」にも備えたいぞ!

ちょい月崎駅にも寄った

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月崎駅のベタなところで

まー、月崎トンネルは寒いのと誰も来ないのと、どんどん陽が暮れて行くのとで、いてもたってもいられなくなり、早々にトンネルを後にして、最寄りの小湊鐵道の月崎駅へ。

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この白いベンチはネットでもよく見かける

よくモデルさんがここのベンチに座ってるよね。

代わりにPENTAX6X7を置いてみた。

他にはおじさんが二人ほどいて、ブラブラしていたがどうやらバスを待っているようだった。

カメラ女子はいなかった・・・。

あ、カメラ女子で思い出した!

この日のランチは久留里駅周辺の「cafe 旅ヲスル木」にしようかと思ったのだが、大変混み合っていて残念がながら入れず。

そこで探してみつけたのが「La petite maison」。

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こちらでランチとコーヒーをいただいた。大変美味しく、雰囲気の良い空間だった。

すごく寒い日だったけれど、外のテラス席でアイスコーヒーのグラスを置いて、モデルさんと撮影をしている女性の二人組がいらした。

つい悪い癖でカメラを見てしまうが、なんとデジタルの一眼レフだけではなく、シルバーのフィルム一眼レフらしきものも使っているではないか!

さらに驚きなのは「NDフィルター」まで使っている。おお、こだわりだ。すごいと思った。

またモデルさんも撮られ慣れしてるのか(モデルさんだから当たり前か)、スイスイと撮影されていたのが印象的だった。 

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あー。

もしかしてこっちも現像ミス?

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左側のフレアっぽいのは何?

月崎駅のラジオ局があるところ。

左側からフレアっぽくなっているんだけれど、これはなぜかわからない。

先のアクロス2本はJOBOタンクのリールで現像して、完全に現像ミスした。

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このHP5+はいつも現像している「パターソン」で現像した。

こちらは問題ないと思っていたのだが、よくよく見てみると、実はこちらも現像ミスしているのではないかと疑っている。

上のコマもそうだし、3枚目の写真も実はフレアっぽくなっているが現像ミス?と。

ネガを見るとフレアっぽいのか現像ミスなのかイマイチわかりづらい。

フレアっぽいのはそれはそれでカメラとレンズに何か問題ありそうだし。

PENTAX6X7を修理へ

結局のところ、露出計を帰宅してから改めて点検したら、やっぱり1~2段外れてそうな感じだったので、修理に出したところ「1段ほどズレている」とのことで現在修理中。

他に点検もしてもらっているので、何か見つかればフレアの原因もわかるが、他になければ現像ミスということになるか。

とりあえず修理から帰ってきたら再度撮りに行きたい。

暗がりが多いのでISO400でもつらい。f2の中判レンズが欲しい。ピント薄そうー!

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現像失敗したフィルム全て見せますーさらばアクロスー

f:id:aremo-koremo:20200118020509j:plain年始早々、久しぶりに現像を失敗した。

しかも最後のアクロス2本。

さらばアクロス。 

結果、120フィルムで見事な"昆布"を生成した。

真っ黒。

目次

状況整理

今回使った機材はカメラがBronica S2とKomura 200mm f3.5、PENTAX6x7とsmc Takumar 105mm f2.4で最後の在庫でAcrosで。

あとは同じPENTAX6x7と105mmでイルフォードのHP5+

アクロス2本、HP5+が1本だったので、最近購入したJOBOタンクで1リールに2本巻けると知り、試しにやってみたところ失敗した。

リール巻きはこちらを参照した。

www.youtube.com

赤いレバーのようなものも使ったつもりでいた。

しかし、結果としてはレバーは作用しておらず。

1本目の最後尾と2本目の先端が被ってしまった。

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リールに巻いた2本目の先端は1本目の後端と重なっていて、現像が進まず、現像されず、定着もされず、紫色で出てきた。

再定着したところ、透明になったので、完全に現像ができなかったと理解できた。

さらに銘柄の書いてあるところ、フィルムの端も過現像、現像過多になって、黒くなっていたので2本現像のミスとさらにリール巻きのミスが重なったと思われる。

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また、きちんとリールに巻き込まれていなかったのか、かなりの現像過多になったのと、変な模様が出た。

この模様からしてリール巻きにも失敗しているようだ。

今回はJOBOタンクリールだったけれど、いつも120フィルムはパターソンでやっていたので「似たようなもの」と油断していた。

しかし、リール巻きの時にダークバック内で結構苦労した。

なかなかスルスルと巻き込まれていかないのだ。

パターソンのプラリールなら先端が入れば、そのあとはくっくっくっと、巻き込んでいかれるので楽なのだが、今回は先端が入って、そのあと巻き込んでいくと途中で止まってしまうことあった。

よくよくリールを触ってみるとリールの隙間からフィルムが飛び出しており、そこで止まってしまっているようだった。

何度かフィルムを巻き直して行ったところ、無事入った。

そして、奥の方まで巻き込んだところで赤いレバーを入れて、2本目を入れると、やはり巻き込み途中で止まってしまう。

不安になって巻き直ししたところ、何回目かで無事入っていった。

最後のところまで巻き込んで行ったところで、これでOKと思い、次にパターソンでHP5+を巻いてみたところ少し抵抗はあったが、JOBOのリールと比べるとかなりしっかりした作りで安心感があって、最後まで無事に巻き込めた。

その後の現像過程はいつも通り、T-MAX液で1:4、20度、アクロスは5分30秒。

HP5+はISO800に増感したので8分。

この増感も実は撮影中にかなり露出計が不安定になって、不安感があったので露出計の出た目より1段アンダーで撮影、さらに現像はISO800でと保険をかけた。

さぁ、お披露目だ!私はただでは転ばんぞ!

上総亀山駅でブロニカS2とKomura 200mm f3.5とアクロスで

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最後のアクロスだったのに

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1コマ目

Komura 200mm f3.5だったので換算109mm、約110mm。

かなり望遠だなと思った記憶しかない。

1コマ目なのでフィルムが被ってしまったので、こちらも現像ができなかった様子。

空だけ写っていたので、記憶によれば引きで線路をとった記憶が出てきた。

絞り値はf8ぐらいだったと思う。かなり天気が良い日だったのでISO100でも絞り込まざるを得なかった。

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2コマ目

少しづつ絵が出てきてる。しかし横から光が入ったようになっているのは、リール巻きに失敗したための模様だと思う。

下はフィルムがくっついたため、現像ができなかったから真っ黒。

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3コマ目

ここから現像は進んでいる。その代わりリール巻きの失敗が出ている。

Komura 200mmの中望遠はかなり写りが好きで、今回も期待していたのに。

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さらに重い、でかい。しかし写りは好きなので頑張ったのに・・・。うう。

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4コマ目

くっつきによる現像ミスから、リール巻きのミスに変更しつつある。

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5コマ目

半分ぐらい出ている。しかしリール巻き失敗の影響が大きく出ている。

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6コマ目

同じような模様ということは綺麗にミスをしたということの証。

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7コマ目

あー、中望遠は寄らないという、私の座右の銘を破ってまで撮ったのに!

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8コマ目

寄らずに撮れたのに!

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9コマ目

なんでこんな風に!?綺麗な現像ミスね。

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10コマ目

くっそー、綺麗に模様が出てる。撮れているイメージはあったんだけれどなー。

現像でミスったら世話ない。

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11コマ目

かなり現像が進みすぎている。

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12コマ目

なんかネガを見ているぐらい薄いわね。

市原クォードの森でPENTAX6X7とsmc PENTAX6x7 Takumar 105mm f2.4とアクロス

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かっこいい・・・

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1コマ目

恐らくリールの中では一番後ろかと。

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2コマ目

暗がりで露出計が壊れていることに気ずかずにf2.4開放で1/15なんて切った記憶。

ブレているかさえわからない。

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3コマ目

これもかなりスローシャッターを切った記憶がある。

f2.4開放で1/30あたり。ブレが怖かった。

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4コマ目

これも苦労してシャッターを切ったのになー。

露出計が1/8って出してきたから、絶対に手ぶれる、アンダーでもいいや!と思って1/15を切った。

ブレてそうだけれど、これじゃあ、わからんな。

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5コマ目


多分こっちの方が好きだったかもしれない。ああああああ!

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6コマ目

やっぱり結構アンダーか?いやいやいや!こんな現像ミスではわからんよ。

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7コマ目

妖精!?あそこに防湿庫の妖精がいるわ!

下から炎が!炎が出ている!

燃えているわ!炎上しているわ!あれは怒りの炎?

炎の妖精なの!?

ちくしょー! 

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8コマ目

防湿庫の妖精が二人も!?

うわわん!

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9コマ目

燃えてる。防湿庫が燃えている。

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10コマ目

防湿庫が燃やされる未来が写っている。

見事な炎上芸。確と見届けてくれただろうか。介錯は頼む。

JOBOタンクのリールになれるしかない

今回はJOBOタンクのリールで初めての120フィルムの現像だった。

しかも欲張って2本現像をしてしまった。

巻きで失敗しているということは、例え1本現像でもこのリールでは失敗していただろう。

よく明るいところで練習をしてからと言われているが、ここまでフィルムが値上がりしているとそれも難しいが、コストを考えると1本潰した方がいいのかもしれない。

誰かいらない120フィルムがあったらくれー。

少しリールが同じようなリールの形をしている、パターソンより華奢な感じがするのと、独特の形状の部分があるので、そこが要注意か。

1~2年に一度はミスをしている気がする。 

www.silversalt.jp

 

 

 

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この時は蓋を開けっぱなしでダークバックからタンクを出してしまった。

 

PENTAX SPとSuper Takumar 135mm f2.5で水元公園を撮ってきた

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PENTAX SPにSuper Takumar 135mm f2.5をつけて水元公園へ行ってきた。

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いつも水元公園なので隣の埼玉三郷公園にしようか最後まで悩んだが、いつも行かない水元公園の奥の方へ行ってみた。

台風の後でかなり木々が折れているのが目立った。

果たして、1日135mmレンズ1本で過ごせるのか、またこのSuper Takumar 135mm f2.5の写りやいかに。

目次

金魚を撮る

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PENTAX SP Super Takumar 135mm f2.5 (HP5+)

水元公園では金魚の飼育所があるので様々な金魚が見られる。しかし水の中ということと、赤白、金(黄)色がメインの金魚にモノクロフィルムはどうなの?

いや待てよ、黒出目金がいる!というわけで一段アンダーで撮ったらどうなるの?

こうなった。

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ネガを見るとめちゃくちゃフラットだった

ネガはすごくフラットなんだけれど、スキャナーは何か物足りないと感じているようで「自動補正」をかけるとゴリゴリにされてしまった。

そこでこのネガに関してはフラットに取り込んでフォトショップでぬるくしてみた。

ネガを見たのと近い感じにしてみた。プリントだと難しいな。やっぱりフラットにするかも。

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酸素送るやつ

白と黒が混在していると露出が難しい。でも1段アンダーで撮る。黒にしたい。プリントではもっと黒くしてもいい。

どれもf4の1/1000ぐらい。

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怪しげな写真

波紋は見えるけれど、ギリギリ黒出目金が見える?あとパイプがいい感じ。

水って初めて真面目に撮った気がする。

流石に最短1.5mということはなかったけれど、動く金魚に至近距離&135mmで撮る奴は少ないと思うぞ。

でも、135mmのおかげで「わかりやすい」絵になるのかもしれない。

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f4で最短付近

f4の1.5m最短付近。ホントよく写るレンズだこと。

ピント合わせは体を揺らしながらって感じ。

水面も綺麗だし、手の欠陥までよく写ってる。袖の糸目も見える?

公園内を散策

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かなり離れてる

最初はファインダーを覗いた時の世界と実世界の解離に慣れるまで結構時間がかかる。

ここまで30分ぐらいかかってると思う。

最初なかなかシャッターが切れない。

寄りすぎが多かった。全然ファインダーに収まらない。

f4で。

日中、ISO400でf2.5は1/2000がないと切れないかなー。

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順光で

かなりカチッとした写りになった。f5.6。

ちょっとボケがざわついているけれど、こういうの嫌いじゃない。

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f4の1.5m最短

みろ。最短。ファインダーは基本開放でピント合わせるのですっごくボケてた。

f2.5から1段半絞ったところでそんなに変わらない。ピントが薄くて苦労した。

何にしても薄いのって苦労するじゃん?0.03ぐらいだと結構スルッとつかない?私はいつも薄いから毛を巻き込んで大変だった。

だったという過去形は今は完全に剃ってるから。完剃りだから。ふふっ。

いつでも相手になってやるぜ。来いよ!ベネット。

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ヌルッとしてる?

135mmだと、かなりドライな世界観がする?

これ3~4mぐらいは離れていると思うけれど、135mmってホント狭いからこういう視点になる。

f5.6で撮ってたと思う。

今回これだけフラットになったのは現像液を変えたからかもしれない。現像については後ほど。

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あえてごちゃごちゃにする

これもほぼ無限、30m以上離れていると思うが、ちょうどいい。

ごちゃっと撮ってみた。完全に逆光だったのでさらに絞ってf8の1/1000で。

私の中望遠の基本は寄らない

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開放で

やっと開放で撮れた。かなり公園の中を回ったと思う。

流石に開放は緩めかな?でも木の木目もキリッとしていて申し分ないかと。

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なんか木ばっかり

f4~5.6かな。10m以上、相当離れてる。

私の中望遠のルールは「寄らない」こと。寄るとボケ過ぎるし、何を撮りたかったのか分からなくなるから。

じゃあ、50mmでも同じでしょ?って思うが、基本寄らないのは同じだと思う。距離感の違いだけか?ピントの違い?なんだろう?

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寄らなくてもこんなに寄れる

開放で。

薄い陽の加減を読み取るのが楽しい。中望遠ならではの距離感も楽しい。

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開放でキラキラ

隙間の光を撮る。

もっとアンダーでもよかったかな。

露出は難しいね。もう一枚アンダーで撮っておけばよかったかなとか。

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ルール違反

ルール違反して最短開放を試してみた。

まぁ、ボケボケ。でもピント面はシャープ。今風な写りね。

現代のレンズになるともっとボケが優しくなるかな?ピント面はそんなに変わらないと思うが。

あとは解像度が違うか。

何だ全部違うんじゃないか?

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ちょっと引いて

こんなに違う。

やっぱり写真は距離で全く別物になるな。

同じ距離でも絞り値でも全く別物になるだろうし。これがf4とか5.6ならもっと変わるはずだ。

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かなりアンダーにしてみた

睡蓮が咲いていて、今の時期?と思いながら撮ってみた。

で、露出計の数値よりアンダーに撮ったんだけれど、全然アンダーに撮れてなくて、ネガのラティチュードすごいなとか思いながら、フォトショップでドーンと落としてみた。

まぁ、好き。こっちの方が好き。

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水辺とモノクロの相性良し

好き。水辺が好き。多分前世が河童だったんだと思うぐらい好き。

台風の影響でいつもは水がないところも水に浸っていた感じだった。

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開放で

スニーカーのハイライトが西日を受けて飛んでる。

こういうのが好き。レンズに頼って撮るのが好き。ふふっ。

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カメラ美女が!

開放だったと思うけれど、これぐらい距離を取ると(5mぐらい?)結構ピントが来る。

でも周辺は回り始めてるかな。f3.5ならもっと穏やかな感じだったかなと思う。

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木、木、鳥?

この距離で撮れるのは135mmだったからだなと。少し西日でフレアっぽくなってる?

公園内ではアオサギが時折みられて、飛んでいる姿とか音が聞こえるとさながら翼竜。

カラスとも喧嘩していたし、水辺ではそろりそろりと魚を狙っていた。

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水没してる

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寄ってみる

どちらも開放で。穏やかでいい写りだと思う。

しかし重い。手首が痛くなるほどではないがf3.5を使った後にこれを使ってみると重さとデカさが身に染みる。

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木の並びが見える時がある

開放で。結構距離をとっていると思う。

時間が経って来ると段々"見えてくる"。立ち位置もわかってくる。

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好きな写真

水元公園の中でもあんまり人がいないところだと思う。

もっと正面というか、そっちの方だと結構人がいる。高速道路側のほうはあんまり人がいなかった。

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これは難しかった

中望遠を使っていると、とにかく引けないのでこういう狭いところは苦労する。

道幅一杯に下がっても下がり切れてない感じ。何とか収めた感じ。でも構図が甘いというか。

でも平和な感じがして好きな一枚。

完全に逆光でf8の1/1000。

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もしもし?え?あのレンズですか?売っちゃってください

光る石と交換しておいてください。

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重さ、大きさがあるSuper Takumar 135mm f2.5

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1日使ってみて感じたことは「でかい」の一言。

やっぱりf3.5あたりの135mmが使いやすいかなと思った。

このf2.5は開放値と引き換えに重さとでかさがある。

その分得られる、明るさ、ボケの大きさも魅力はある。

f3.5でも135mmなら十分過ぎるほどのボケ量は得られるが、f3.5とf2.5の一段の違いをどう捉えるか。

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135mm f2が限界かと思った。(DCニッコールを買う言い訳だ!)

 AFならピントも安心?

105mmか135mmか、それが問題だ。 

これがもしf1.8、f1.4クラスになった時、手を出すかどうか。

必然的に重くなるしデカくなる。

このレンズしか撮れない世界はある。

その世界に行けるかどうかはお前次第だと言っておく。 

すごいよね。

どう?

写りは保証付だろうけれど、このクラスになると「常用」は不可能なはず。はず。

これ一本しか持っていません!という人がいたらデニーズのドリンクバーで話してみたい。

あそこ、最近セブンカフェがドリンクバーに入り始めているから好き。

やっぱりレンズはハンドリングが命かなと思う。

40mm f1.4のシグマのレンズもものすごく魅力的なのだけれど、重いでかいとなると二の足を踏んでしまう。

1.2kg。

50mm f1.4でも1kg (815g) 近くあるわけで。 

お値段的にも重さ的にも(665g)これぐらいがちょうどいいのかな?とか。

それでもSuper Takumar 135mm f2.5のレンズより重いのか。450gだもんな。

500gあたりが限界値なのかもしれない。あのNoctilux 50mm f1.0も580gで、バランスが悪くてどうも手に馴染まない感じはあった。 

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俺のマグナム

すごいよね。上から見てもでかい長い黒い。

またフードが一段と太い。くびれていて、張り出していて、パンパン。

でも造りとかはかなり好き。カチッとし感じとかは最近のレンズとは違うなと思うし、1950~70年代の日本のものづくりって凄かったなーと思える。

いや、今の方がすごいんだけれど。レンズの写りとか。

時々、オリンピアゾナー、Sonnar 18cm f2.8とかどうなのよ?とか過ぎる。

時々、Hektor 125mm f2.5とかどうなのよ。アダプター噛ませてLeicaflex SLで使えるよね?って過ぎる。

50mmには50mmの世界があるように中望遠は中望遠の世界があるなと思う。

さて、200mmはどうなんだろね?もう手元にあるよ。Super Takumar 200mm f4が。

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おまけで現像について

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今回、初めてRODINALの現代版、ADOXのADONALを使った。

中身はほぼRODINALというか商標権とかの問題で使えないだけでRODINAL。

500ccの現像液を作るのに希釈が1+50なので約10cc。

小さなビーカーを買い忘れたので、いつも常備している注射器、通称ポンプを使った。

ちょっと吸い上げてピュッ、ピュッと空気を抜き、カンカンとポンプを弾く。

薄い赤色の原液10ccをビーカーに入れて残り490ccの水を入れるとほとんど無色。

本当にこれで現像できるの?と不安になるほど。

時間通りにLPLの金属タンク2本分で20度、11分。

参照:Massive Dev Chart Film Development, Film Developing Database

最初の30秒は連続攪拌。その後1分毎に3回倒立攪拌。

以下、いつも通り。

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びっくりするほどヌルい

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超フラット

水洗の終わったネガをぶら下げてみて驚いた。すごいコントラストが低いと思った。

いつもT-MAX液現像でやっているともっとコントラストが高いよなって。カチッとしているっていう感じ。

今回はヌルッとしている。

スキャンしても粒状感は強めだと思う。本当クラシックな感じ。嫌いじゃないな。

あと、1+25という希釈も試してみたい。もっとカチッしてくるのかもしれない。

もう1回、T-MAX液を使ってみて、再度、RODINALを使ってみようと思う。

どんな感じを受けるのか。

今後、どっちをメインにしようかなと思案中。

慣れたこっちか。

www.silversalt.jp

100mlなら880円で2本あたり88円。20本現像できる。1本あたりなら44円。

www.silversalt.jp

500mlなら10ml使うので50回=100本現像できるので22.4円/本

ほう・・・。

しかもほぼ全てのモノクロフィルムが現像できそう。

参照;Massive Dev Chart Film Development, Film Developing Database

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OLYMPUS M-1とG.Zuiko Auto-W 28mm f3.5で養老渓谷の弘文洞跡を撮ってきた

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四方木不動滝から少し離れたところに弘文洞跡があることに気づいて、まだ陽が高かったので行くことにした。

前回訪れたのはあの時。そうフィルム逆装填事件の時。HASSELBLAD SWCで意気込んて行ったものの、フィルムを裏表逆に入れて全てパーにした。

aremo-koremo.hatenablog.com

ずっと「念写」してた。

弘文洞へ続く道

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OLYMPUS M-1 G.Zuiko 28mm f3.5 (HP5+)

いわゆる、養老渓谷沿いを歩いて弘文洞に向かっていくのだけれど、足元は緩んでいて、コケが生えているところもあるので注意。

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28mmの広角レンズになると寄って勝負か、構図で勝負かって感じだな。寄っても中途半端になりやすいので注意だな。

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着いた。ちょうど夕陽が弘文洞の隙間から入ってきていた。

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定番の縦構図と露出は一段アンダーで。川面に映った反射を出したくて。

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露出を川面ぐらいにして、撮ってみた。結構絞った記憶がある。f8と1/125ぐらいか?

少し撮っていたら、向こうから人の声が聞こえてきた。現れたのは5~6人の大学生と思しき男性たち。

男同士でここに来る・・・よね。つい、私なら一人で来るかもとか思ってしまった。

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撮影場所を譲る形で下流へ。養老渓谷駅方面だ。こういうでかい構図好き。28mmらしく撮れると思ってファインダーのぞいたら、ああ、もう撮れたって感じ。

下手に観光名所よりこういうのが撮りやすい。

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そのまま進むとあの赤い観音橋の方へ行ってしまうのでUターン。

往路と復路だと全然景色が違うのな。思わず撮った。この先が弘文洞。

ぐるっと回るのもいいけれど、Uターンもいいよね。全然光の加減も違うし、新しい発見もある。

OLYMPUS M-1とG.Zuiko Auto-W 28mm f3.5

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かなりシンプルなカメラだと思う

今回はOM-1の前身である「M-1」にG.Zuiko Auto-W 28mm f3.5を付けて行ったが、軽快そのものだった。じっくりというよりすっ、すっと撮れたと思う。

50mmだと取捨選択、足で稼ぐということが多々あるが、35mm、28mmになるとみたまんまが撮れるので楽。

その分、絵が散漫になるので構図で勝負みたいな感じ。まさに絵を描く感じ。

OM-1のサイズはバルナック そっくりだと感じている。米谷さんがそう考えていた節があると何処かで読んだ気がするが、実際に持ち比べてみると似ている。

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軽くて小さい

一眼レフにしてはかなり小型のシステムカメラだと思う。さらに露出計も入っていて至れり尽くせりだ。

シャッター音はかなり柔らかく小さい。シュタン!って感じの控えめの音と振動で、この後に使った、ブロニカが盛大だなぁという言葉が出てしまうほど。

レンズもすごく小型で扱いやすい。開放値もf3.5とISO400あれば十分。ISO100でもいけるだろう。

同じZuikoレンズで、f2.8、f2もあるけれど、こっちで十分かなと思う。

モノコートなのでフレアとか、色々と後のマルチコートと違いがあるのかもしれないけれど、そんなに違いはないよ。多分。多分でいいの。

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ハイライト部分にフレアが出ている感じ?

ちょうどいい塩梅の感じだと思う。このぐらいでの暗所でゴーストとか出ると萎えるかな。結構フラットな感じで写るレンズなのかなとも思う。あんまりカリカリしていない。

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28mmでf2が必要というのは非日常的だと思う。あんまり広角レンズでボケって考えたことがないので「露出がないところ」で威力を発揮するのかなとか。

私はクラガリスキーなので、28mm f2のレンジファインダー用レンズは欲しい。

 こっち?中古で5万以下。

案外新しいレンズにしては安め?中古で23万とか。たけぇ・・・。

この28mm f3.5なら日差しのあるときにf11ぐらいまで絞っておおよそのピントでバチバチ撮るのがよしと思った。

そう、夏とかいいんじゃない?夏レンズだな!暑い、暑い、いいながらピントが汗で滲んでも関係ないね。

ド・ピーカンのf16と1/1000とかで。めんどくさいからずっと無限とかね。

購入について

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円形フードがかっこいい

このレンズの購入はOH済みで6800円。相当安い。それでいてこの写り。一体いくらで買い取るんだって感じ。500円で買い取ってOHに5000円。1300円の利益?もっと少ない?

フードはレンズを買う前でふと見つけたときに500円ぐらいで買っておいた。こういう日本の古いレンズのアクセサリーはほんとないものはない。

レンズなどを「買う予定」なら先にアクセサリーを買っておいたほうがいい。

下手するとフードの方が高くなる。6800円のレンズに1万円のフードとかキレそうになるよね。

さて、ここまでこのZuiko 28mm f3.5が良かったので「M-SYSTEM」で揃えようかと食指が動き始めている。

「M-SYSTEM」という銘柄になるだけで値段が上がる。M-SYSTEM銘は50mm f1.8がとりあえず一本あるので、のんびり探そうと思う。

28、35、50と揃えればいいかな。

久しぶりのD-76で現像

630円。 

あと現像ね。これも写りに影響したのかなとか考えてる。今まではこのモノクロフィルムHP5+をT-MAX液で現像していた。1:4、20度、6:30で、いたって普通に。

で、今回はD-76のStockで120フィルム(DELTA3200)を一度現像したものをもう一度そのまま使ってみた。これも説明書通りの20度、7:30で。(8:30ぐらいにしようかとも思ったが)

特に問題なく現像できたと思うけれど、現像力が落ちて少し緩めのネガになったかなと。コントラストが落ち着いた感じ。

ただいつも使っているレンズじゃないのでなんとも言えない。本来、こういう「実験」は「自分の基本」で試すことが必要。

T-MAX液は結構強い現像液な気がしていて、時間も短い。コントラストが高めに出る傾向がある現像液なのかなとか。

HP5なら1:4で6:30。 

今回はD-76を使ってみて、結構いい塩梅だったのでもう一度使ってみたい。それで良ければ使い続けるし、またはT-MAX液でも説明書よりも少し短めに現像してみてもいいかなとか。

もちろんレンズとの相性もあるだろうし、天気、日差し、感度、プリントの予定もあると思うので、色々と試行錯誤だなと。たのしいぃねぇ。

あと、フジのミクロファインでもHP5+を現像してみたいのだが、PRESTOの時間ぐらいでいいのかな。似たようなフィルムだからいいか。

ミクロファインの安さが魅力的。

今はTRI-Xより扱いやすくて好き。

最近1箱追加した。 

 

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四方木不動滝の記事

モノクロフィルムを自家現像したら変な粒が出た

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賢明な読者諸氏はもうお気づきかと思うが・・・いや皆さん「スマホ」なので気づかないよね?ね?うちに帰ってからPCモニターで拡大しないでね。フォトショでちょいちょいってやったし!

今回の現像でおかしな現象が起きた。それは原因不明の粒が写っていることだ。これは今まで経験したことがない。原因がわからない。

aremo-koremo.hatenablog.com

原因不明の粒

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赤い枠内を拡大する。

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白粒が写っている。ネガをルーペで仔細に見ても全面という感じではない。このように一部だ。

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ネガを乳剤面からルーペで覗く。

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拡大。

現像方法はD-76のStock(原液)でパターソンタンクを使って20度、6分30秒。

全てのコマに出ているかというと出ていない。ちなみに2本同時に買って、もう1本も同じ方法で現像済みだが、こちらには出ていない。

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実は同時に買ったもう一本のこちらは出ていない。

考えられる原因は?

考えられるのは「カビ」ではないかということ。"アウトレット"で期限が2018年7月だったのだが7月に撮影している。保存方法などによってはカビも出てくるかもしれない。

購入したのは6月で保存方法は室温。高温多湿の日本ではメイドインイングランドは耐えられなかったか!?

うちは亜熱帯か!?カビが生えるのならレンズも生えてきてほしい。

しかし、どうなんだろう。こんな短期間でカビが生えるものか?店頭在庫中に生えたものか?これはもうわからないこと。

または現像方法だが、これは同じ方法でこの現象(げんしょう)が出なかったことから「このPAN F」のみの現象かと。

これが「お店現像」なら説明を求めるが、自家現像なのでもしかしたら自分の現像方法に何かあるのかもしれないので難しい。しかもこの1本だけというのもわかりづらい。

仕方ないと割り切っているところもあるが、原因がつかめず、今に至っている。

逆にあくまでも趣味なので原因を突き止めたいというのもある。

解決方法は?

どうにかならんものかと、エタノールで拭いてみたものの全く変化はなかった。ベース面ではなく、乳剤面に入り込んでいるのかもしれない。

水洗を再度やってみるか?あまり期待できなさそう。

フィルムクリーナーもあるようだが?

カビにはイソプロピルアルコール100%がいいらしいが?果たしてカビなのか?

果たして今回のは一体なんだろうか?10数年フィルムに触れているが初めての経験だ。

なんか悔しいのでもう一本買って試してみたいぞ!

aremo-koremo.hatenablog.com

ISO20のモノクロフィルムADOX CMS20IIで五百羅漢と馬を撮った

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だいぶ前になってしまうが、ISO20のモノクロフィルム「ADOX CMS20II」を以前から使ってみたいと思っていたところ、フォロワーさんからのご厚意でいただくことができ、遅まきながらやっと試すことができた。

かわうそ商店 / 白黒フィルム ADOX(アドックス) CMS20 Ⅱ 135-36枚撮り 1本

アドックス CMS 20 II (35mm) コンボ Adox CMS 20 II (35mm) Combo [CMS35-CM4] - 6,570円 : Silversalt - Your Analog Specialist

CMS20IIはこちらで購入できる。

このフィルムは高解像で超がつくほどの微粒子。ルーペで見ても粒子が見えないほど。さらにFOVEON物件じゃないけれどかなりの解像度があり質感もすごいらしい。

ISO20はISO400と4段ぐらいの差がある

ISO20はどんな露出かと言うと普段常用のISO400が晴天時でEV16(例:f8と1/1000)ならISO20だとEV12で(例:f8と1/125)と4段ほどの違い。

ということはf2.8で1/1000程度なのでf2.8のレンズなら開放が使える。今年の夏は暑すぎて晴天時は厳しいので秋から冬の晴天時に使うと面白いかも?

なので、今回のISO20ならISO400から4段開いて撮るという感じ。ISO100なら2段。さてどんな写りか。

市原市光徳寺の五百羅漢

撮影場所は千葉県市原市にある「光徳寺」に「五百羅漢」があって一度行ってみたいと思っていた。

経王山 光徳寺|日蓮宗 寺院ページ

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今回はContax IにSonnar 5cm f2。なるべくf1.4などの高速レンズを使おうと思ったが、f1.5のSonnarじゃなくても夏の日中ならf2もあれば大丈夫だろうという判断。

孫の手を持った羅漢の後ろで。暑さのためかほとんど人がいなかった。

ISO20は開放祭りになる

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Contax I Sonnar 5cm f2 (CMS20II)

早速1枚目。どうだ!?f2.8で1/100。独特だなと思う。ピントが来ているところはキリリとしている。シャドウ部分は少しゆるいか?

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同じ露出で。少しアンダー。開放はなるべく避けられるのなら避けた方がレンズの解像度も上がると思ったから可能な限り一、二段絞った。こういう石仏などの石の質感はすごい。モノクロとの相性もいいかも?

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逆光気味だとフレアっぽい。そこに整然と並ぶ羅漢たち。向こうに見えるのは本堂。

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見てくれこの質感。FOVEONとまでは言わないがかなりのものだと思う。ルーペで見て驚いた。f2.8で1m辺りだったと思う。

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ひょうきんにも見える。f4で。しっとりして来たか?穏やか?

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f2、1/50辺りだったと思う。草履撮りたくなるね。

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こちらもf2開放だったかと思う。どうだこの質感。

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全体を撮りたかったので絞ってf4で1/50。このように羅漢が整然と並んでいる様は圧巻。お寺の雰囲気も良く、一度は見てみてもいいところだと思った。

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f2開放で撮ってみた。逆光気味なのも手伝ってかなりふわっとして来た。

ISO20だと容易に開放で撮れるが1/30(ISO20だと日陰ならすぐにf2の1/30ぐらいにはなる!)ぐらいにならない限り、このレンズは開放よりもf2.8、f4あたりがキリッとして面白い気がする。f1.5ならなおさらf2、f2.8辺りで撮りたくなると思った。

この辺りはSonnarの特性もあるのかな。でも開放の収差の少なさはいいなと思う。(古いガウス型と比べて)

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ひっそりと神輿が置いてあった。もう今は使われていないのだろうか。ここまで暗い日陰だと露出はf2でも1/20~50などになって来る。手ブレとの戦い。高解像度のフィルムだとブレも目立ってくると思う。

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参道には紫陽花がまだ咲いており、そこに干支を模した像があった。

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トーンカーブをいじってシャドウを潰し、日差しが差し込んでいる感じが出せるように頑張ってみた。紫陽花のハイライトがにじんでいるのがこの古いSonnarの描写かな。好き。

すでに開放f2、1/20で固定になってる。ISO400ならf4で1/100などまで絞れるというところ。

秋元牧場へ移動してから数枚

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光徳寺から移動して秋元牧場へ行き、厩舎そばで。秋元牧場はモノクロ向けの被写体で溢れてる。質感もよく出ているかな?f4の1/100だったと思う。

この日は晴天になったり薄曇りに変わったりする日で最大でもf5.6の1/100あたり。少し陰ってくるとあっという間にf2.8の1/100まで開くことになる。

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夕方に訪れたので馬たちはすでに厩舎にいた。16時ごろだったが西日が差して来ていてf2.8の1/100で撮れた。しかし、この馬面の質感たるやすごいな。毛並みもすごい。

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少し晴れるとすぐにオーバーになった。白っぽいサラブレッドなのでOK?白秋さん。

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飼育員さんに「あれ?道産子もいましたよね?」と尋ねるとわざわざ厩舎のドアを開けてくれた。すると、すっと出て来て、「誰?誰が来たの?」と好奇心いっぱいの表情でこちらを見て来た。

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立派な足。すごいでしょ?この解像感。私もびっくり。f2.8。飼育員さんに近寄って触っても大丈夫ですよと言われて近寄ってみた。

以前訪れた時に正面から手を出すと怖がってしまうからと教わったので横から・・・と思ったらブルルッ!と好奇心で匂いを嗅ごうとしてくる。うわっと腰が引ける。

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見てよ、この血管とか鼻のあたり。

横に立ってじっとしていると大きな鼻ですんすん匂いを嗅いでくる。かわいい。しかし、このあと事件が起こった。

この日は3人で出かけたのだけれど、1人の女性同行者がなんと馬に噛まれた。

腕の匂いを嗅がせていたら手首から少し上の肘あたりを噛まれたとか。見てみると少し青くなっている。思わず笑ってしまった。すんすん匂いを嗅がせていたら突然グッと噛まれたとか。

馬なので前歯が鋭いわけではなく「臼型」になっているので「噛む」というより「挟まれる感じ」だったらしい。そのおかげで青あざになったらしい。いわくそんなに痛くなかったけれど、そこそこ力はあったとか。

調べると馬の噛むという行動はもう少し構ってくれ〜ということもあるらしく、匂いを嗅いで安心して遊んで来たのかもしれない。攻撃をしてくるという感じは全くなかった。しかし、動物って癒されるし、オモシレー。

ISO20のCMS20IIというフィルムについて

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左が厚みのあるTRI-X、右が薄いCMS20II。指が透けてる。

まずフィルムを装填する時にその薄さに驚く。本当に薄い。多分今までで一番薄い。極薄。個人的には厚めが好き。極厚。

0.01と0.02の違いはわからないけれど0.02と0.03の違いはわかるよね?いやん。

さて。あのね、フィルム装填の時から「ちぎれないか」不安があったけれど、無事撮りきれた。

次の問題は現像。現像時のリール巻きの時にこの極薄のため、最初は巻きつけにくく、かなりひしゃげてしまって大変だった。するする巻くまでダークバックの中で少し格闘してしまった。マスコのリールは爪がないので逆に良かったかなと。

現像は専用の現像液を使わないといけないらしく。ADOXのADOTECH現像液を使用する。(これもセットでいただいた)基本1:14で10分なので500ccに対して33ccの原液を入れるのに注射器を使った。これも大変だったな。

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仕上がりはクリアベースでポジみたいな感じ。Rollei Retro 400Sの方がクリアかな。スキャンしてみるとポジのような感じも受けた。

これもISO200ぐらいで撮った方がいいと思う。

aremo-koremo.hatenablog.com

Rollei 400Sで撮った記事。ISO400だとアンダー気味になった。

ネガを見た印象としてはすこしハイライトからシャドウが飛んでしまったかなと。

あと露出不足(フィルムベースの"ADOX CMS20"の文字が綺麗に出ているので現像には問題ない)なのかアンダーが多かった。

常用しているILFORDのHP5+に比べて露出にシビアな感じ。実効感度はISO20ないのかもしれない。こればかりは試してみないとわからないなー。

今度はISO12で撮った方がいいかも?

説明書にも晴天時にシャドウを出したいときにはISO12で、曇っているときISO16~20程度で撮ると良いと書いてあったのがこのことかと。

今度晴天、曇天に関わらずISO12ぐらいで撮って見た方が安心かもしれないと思った仕上がりだった。

あと露出計の入っているカメラでもきちんと撮ってみるのも一つの手かなと。F3と50mm f1.4とかM6にSummilux 35mm f1.4とかで撮ってみるのもいいかも。

今まで使ったことのないフィルムを使うときはある程度テストをしないとダメだなぁと実感した次第。

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ブラコンかっこいいだろー?フードもすごく探したぜー。フード被せなんだけれどすぽって簡単に抜けてしまうのでパーマセルテープで固定。

あ、M6にアメデオアダプターで今度はSonnar 5cm f1,5をつけてもいいか!うふふ〜。

HOME of Amedeo Adapter Japan

ちょっとお高めだけれど、精度もすごいしピントもバッチリくる。

さらに最新の50mm専用アダプターはContaxだと90cmまでしか寄れなかったものが70cmまで寄れるようになるぞ!欲しいぞ!

【新製品】50mmレンズ専用アダプター発売 : Amedeo Adapter Japan

 

そろそろ露出計アプリから脱却しないか?一個持っていると色々と勉強になるよ。 

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これへISO400のフィルムで撮った同じセット。フィルムが違うと全然違う。

現像したんDeath!

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その日の朝は気持ちがよく目が覚めた。

寝室のカーテンの隙間からは朝陽が漏れてきていた。

外からはちゅんちゅんと小鳥のさえずる声が聞こえてきた。

いつも起床のBGMはグリーグのペールギュント「朝」だ。

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この日訪れる悲劇を感じさせることのない極めて気持ちのいい朝だった。起床と同時に私はトイレに入り、洗顔をし、朝食を済ませた。

さてと、今日は未現像フィルムを現像する日だ。

その前に。洗濯機に溜まった衣類をぶち込み、ベランダに出て洗濯された衣服をパンパンと干していく。

ふと外を見ると子供達の歓声が聞こえていた。思わず頬が緩む。

しかし、この時すでに身体的にも緩みが出始めていることに気づいていなかった。

現像の用意をしている頃

私はガチャガチャと現像用品一式が置いてある部屋で現像のための道具を手に取っていた。

各種薬品のボトル、上戸、タンクとリール、そして目の保護のためのゴーグル、衣服を飛び散る現像液などから守るためのエプロンを現像用のバットに載せて、台所へ持って歩いていた。

この時、かすかに、ほんのかすかだが「雷鳴」が聞こえた気がした。

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ふっ、気のせいだ。ふと不安がよぎったが、万が一、雷鳴が近づいてきても回避できると思っていた。

その時はそう思った。その時は。

現像を始めた頃

着々とそして粛々とダークバックに両手を入れてリールにフィルムを巻いていく。リール巻きも慣れたもので、2本を滞ることなくスムーズに巻き上げた。

今日は120フィルムのアクロスと135フィルムのKentmere400だ。どちらも一本ずつだったので120フィルムは定番のパターソンに。

135のKentmere400は虎の子の「マスコタンク」に巻いた。

どちらも1本ずつなので500ccずつの現像液が必要になるが、Kentmere400に至っては最後の一本であったので放っておくのももったいない。

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さてと、エプロンを私の全裸体に巻きつけ、ゴーグルを装着し、ディスポのゴム手袋を装着する。

パチンとゴムが弾かれる音がして、キュッキュと指の隙間を埋める。

なんとなくこの作業をしているとこれから手術に挑む名医の気分である。

500ccのビーカーにとろりとした濃厚なT-MAX液はトクトクトクと独特の粘度をもって注いで行かれる。

100ccのラインになったところで止め、そこに20度に調整された水を注ぐ。

スルスルと注がれていく水はこれから起こることであろう、「滑らかな事象」を象徴しているかのようだった。

500ccのT-MAX液1:4、20度を2本作る。

水温計を見ながら温度調整をし20度になったところで、まずは135フィルムのKentmere400を現像することにした。

先ほど作成した現像液をマスコタンクに注ぐ。このタンクは素晴らしい。入り口も広くLPLタンクに比べて注入するのが楽だ。

500ccを注ぎいれ、蓋をし、5分30秒にセットされたタイマーのスタートボタンを押す。そして同時に倒立撹拌を始める。

と、その時だった。明らかに聞こえてきた。雷鳴が。いやドラムの音が。

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ドンドコドン。ドンドコドン。ドンドコドン。ドンドコドン。

一体何が始まるというんです?

そんな声が聞こえた気がしたが、気のせいだ。気をしっかり持て。

5分30秒は現像時間の中では短い方だと思う

。D-76の1:1希釈でトライ-Xなどを現像したら10分ごえは必死だ。この短さゆえ、「乗り切れる」と判断していた。

しかし、「雷鳴」はどんどん激しくなり「オーディエンス」もオイ!とかノリが良くなってきた。おかしい。こんなに速くなるなんて。Faster!(=より速く)と誰かが叫んだのか?

容赦無くドラムを叩くチャーリー・ベナンテ。ドンドコドン。オイ!ドンドコドン。オイ!ドンドコドン。オイ!ドンドコドン。オイ!ドンドコドン。オイ!

ドンドコドン!オイ!という声に合わせて、ここは「屁」で時間稼ぎするしかないと決めた。

ドンドコドン!オイ!「ぷっ」ドンドコドン!オイ!「ぷっ」ドンドコドン!オイ!「ぷっ」と極めて慎重に一緒に漏れ出ないようにドンドコドン!オイ!「ぷっ」を繰り返した。

前奏が終わり、ジョーイ・ベラドンナ Vo.がタイトルコールをする!「Indiaaaaaaaaan!」「ウォー」とオーディエンスが応えると同時にスコット・イアンの攻撃的なリフが始まる。その音は私の腹部を攻撃する。

3分超えたあたりで倒立攪拌のために1分待っている間に音が変わってきた。そして、

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倒立攪拌をし、1分待つ。その時、私は台所の縁を力強く握っていた。

数回倒立攪拌を繰り返した頃、タイマーがけたたましく音を立て、5分30秒を告げる。

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その音にびくっ!とする。その頃の私の両足は強くクロスしていて、腰をもじもじしていた。

裸にエプロンをつけてその姿勢を取っている私の姿は「調教」を受けている気分だった。嫌いじゃなかった。

しかしモノには限度というものがある。

現像液を入れたまま、このままトイレに飛び込むと現像が進んでしまい、濃厚なネガになってしまう。

いわゆる現像過多である。これは許せない。しかし漏らすことも許せない。

急ぎ、現像タンクの蓋を開けて現像液を元のビーカーに排出する。

と、同時に現像玄人の私は素早くタイマーを1分にセットし直し、停止液の入ったビーカーを手にしていた。

俗にいう「電撃的速攻作戦」だ。

停止液を流し込み、30~40秒ほど攪拌し排出する。

ジャーという音とともに排出される停止液は私の門からも排出するイメージと重なる辛さ。

液体に近いそのモノは大腸からすでに「直腸」まで至っていることは明らかだった。門の兵が今懸命に戦っている。

これ以上屁で時間稼ぎはできない。屁をしたら最後門兵が敗れ去るだろう。クロスした両足に力が入る。

なぜか首元と肩にも力が入っていることに気づいた。

チョーキング状態。ぎゅーいぃぃぃぃぃぃぃいいいいん!ぎゅいぃぃぃいいいいいいぃぃぃぃん!動画4:40〜参照。

停止液を入れて排出したので、一応これで現像は止まったはずだ。どうする?もうこのままトイレに飛び込むか?と、自問自答し逡巡していた時だった。

突然、演奏が止まった。?Why?スコット・イアンがマイクを通して言う、「待て待て。おいおい、お前らの"War dance"はこんなものか?」と。

「なんで俺らが演奏を止めたかわかるな?」「これこそウォーダンスというものを見せてくれ」「もっとファッキンすげーウォーダンスを見せてくれよな!オーケェイ?」オーディエンスは応える「ウォー!」と。

アジりまくるやいなやスコット・イアンのギターリフが鳴り、チャーリー・ベナンテのドラムが躍動する。

そして、スコット・イアンが叫ぶ「Waaaaar Daaaaaaaaaaance!」

一気にピットが崩れモッシュが始まる。

同時に崩れる私の下腹部。Wall of Death。

くそったれ!何が戦いの踊りだ!こちらも戦いだ!否、闘いだ!負けるわけにはいかんのだ!

いくら自宅とはいえ社会的尊厳がかかっている。

私には人権がある。

インディアン、アメリカ先住民も侵略者と戦っただろう。

私も下腹部の侵略者と戦っている。侵入するもの排出されるもの。負けない。負けないでもう少し♩最後まで♩とZARDをつぶやく。

負けなかった。定着液を注ぎ込み、3分。負けなかった。

定着液を排出した時、勝ったと思った。私は勝った。これで心置きなくトイレに行けると。すると不思議と痛みが引いて行った。

本当に勝ったと思った。私はこのまま敢闘、完遂すべく水洗まで持っていくと決めた。果敢に蓋を開け蛇口から水を流し込んだ。

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その時の私の表情は阿修羅だったと思う。怒り。畏れ。恐れ。全ての感情が表情に出ていたと思う。歯は食いしばっていた。

完全勝利が目前のその時だった。

突如「あああああーーーーーーーー」とトム・アラヤの叫び声が聞こえてきた。S、Slayer・・・曲名は「Angel of Death」=死の天使。

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水洗5分!曲は4分58秒。なんたるシンクロニシティ。

それでも冷酷に無残に水洗は続く。

足はクロスし続け、腰を完全に引き、両手でキッチンの縁を力一杯掴み、下を向く。

あああああああああ!

今は亡き、ジェフ・ハンネマンのギターソロが始まる。

ジェフ・ハンネマンのソロといえば「チョーキング」だ。

キュイーーーーーーーン、キュイーーーーーーーン、キュ、キュッ、キュウ、キュイーーーーーーーン、キュイーーーーーーーンとライブ演奏ゆえアドリブにて際限なくアームを引きまくる。

その姿は鬼神。

チョーキング音は私の下腹部と共鳴した。完全に直腸より先にきた。

「シワ」に染み入る感覚。門兵(もんぺい)は叫ぶ、あああああああーーーーー!とお前がトム・アラヤか!

タンクに手を伸ばす私!デイブ・ロンバードのドラムソロが同時に始まる!バスドラムのツインペダルは永遠に鳴っているように感じた。

なんたる選曲、You Tube!お前を恨む!

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5分!終えた!曲も終えた!タンクを手にした時、曲はRaining Bloodに変わった。

振り続ける血の雨。

私は前奏のドドドン!ドドドン!ドドドン!と言うドラム音に合わせて、ゴーグルと手袋とエプロンを外し、全てを投げ捨てる!現像タンクを手にトイレに駆け込む!

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ガン!と扉を開き、便器に座ると同時にレイニング!

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ふうっと、全身から力が抜けるのがわかった。勝った。今度も勝った。門兵も歓声を上げている。我、完全勝利なり。

緩み切った門からもオーディエンス(門兵)の声が聞こえる。

アンコール!アンコール!

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アンコール曲はThunderstruck。AC/DCの名曲だった。ああああ〜あ〜あ!サンダー!ああああ〜あ〜あ!サンダー!ああああ〜あ〜あ!サンダー!

アンコールに応えるべく、続いて120フィルムのアクロスが入ったパターソンタンクへと立ち向かう私の後ろ姿は神々しく、後光が差していたと言われた。アレモ神と呼ばれる所以だ。

そして私は叫ぶ。メタルよ永遠に!現像したんDeath!

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使い終わったゴム手袋って卑猥だなって思った。

本日のおすすめ

名盤「Among The Living」を丸々Live演奏した時のDVD。今回の動画も入っているので是非ゆっくり見て欲しい。

正露丸が特効薬だったが、私の腸が生薬に対して耐性がついてきたのか、だんだん効き目が薄くなってきたので、これを投与してから現像に挑もうかと思う。 

さらなる最終手段として大容量オムツ。特大レイニングにも耐えられるだろう。そして 裸エプロンにこれを装着すれば現像時における精鋭無比となるだろう。

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おつかれさま。

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興味が湧いたのなら。

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君は夜中、母校のトイレに駆け込んだことがあるか。

フィルム現像を失敗したーノルマンディ上陸作戦に従軍中のキャパに捧ぐー

4本の未現像フィルムの存在があることは知っていた。

そのフィルムたちが常にこちらをみている気がしていたので、先日、やっと重い腰を上げて未現像フィルム4本をリールにだけにでも巻いておこうと思い、ダークバッグの中で巻き巻き。

TVを見ながら鼻息交じりにすっ、すっと巻ける。はい、LPLのタンクで2本OK。 

 

 

そして、久しぶりの"4本現像"なので残り2本パターソンのタンクにした。

 

長らく使っていないリールだったので少し手こずったが巻けた。

さ、これでOK。

ダークバッグのチャックをじーっと開けてタンクを出そうかと、パッと見ると、そこには蓋が開いた状態のタンクが。

はっ!?と思わず、小さく叫んでしまった。

一瞬固まったがすぐにチャックを閉め直そうとするも、手がうまく動かない。

ああ、ああ、ああ、ああ、あああああああ!ちくしょうめ!と叫びそうになった。

もう感光してるよと、映画で一生懸命死んだ人に心臓マッサージをしているのを止める人のようなセリフを思い出しつつ、静かにチャックを閉めて蓋をした。

終わった・・・。

結局、LPLのタンクのものは問題なく現像できたが、パターソンのは真っ黒だった・・・。

どんより・・・。

せっかく内房で撮ったのに昼から晩まで絞ったのと開放と全て撮れたのに!その中の写真で木村伊兵衛賞も取れたのに!

ちなみに写ルンですで撮った記事はこちら。

uturundesu.hatenablog.com

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ね?昼から晩まで。

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Contax II Biogon 3.5cm f2,8

カメラはあのノルマンディーでキャパも使った、Contax IIとBiogon 3.5cm f2,8(レンズは135mmだったらしいが)だった。

そんなカメラで砂浜で撮ると、ここはノルマンディー!?

今回の現像ミスで、ああ、歴史的作品が〜!と思ったが、考えてみたら、キャパの例の「ちょっとピンボケ」の表紙の写真たちも現像ミスでああなったんだと、思うと、無理矢理、現像したものをここの載っければ、「ちょっとピンボケ」以来の超大作になるかも知れん!

1944年にはノルマンディー上陸作戦を取材。第1歩兵師団第16連隊第2大隊E中隊に従軍した。最大の戦死者を出したオマハ・ビーチにてドイツ軍連合軍が入り乱れる中、100枚以上の写真を撮影した。しかし現像の際に興奮した暗室助手のデニス・バンクス[8]が乾燥の際にフィルムを加熱しすぎてしまったために感光乳剤が溶け、まともな写真として残っているものは11枚しかなかった(8枚という説もある)。これが後に彼の写真著書『ちょっとピンぼけ』のタイトルに反映されたという。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ロバート・キャパ 

 

と、言うわけで、泣く泣く現像したものをそれらしく(供養のために)アップしてみる。これをネタにしないでどうする!

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被害のでかい1本目から。これは上陸を阻止するためのドイツ軍が設置した障害物(流木)

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これも1本目から。ノルマンディーに上陸した兵士(防湿庫査察官)

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こちらは2本目から。タンク内でも下にあったので1本目よりマシだけれど・・・ああ。この失敗写真をアップする作業はまさに撤退戦。

この小さな防波堤が映画"ダンケルク"を思い出させる。(新舞子海水浴場)

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プリントで救うようにトーンカーブなどでいじり倒した。

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ああ、木村伊兵衛賞が・・・ピューリッツァ賞が・・・。

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上陸して来る連合軍を見張る台なので、ここにMG42マシンガンがあったはず。(夏の監視台)

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上陸を阻止するための障害物を撮った(流木)

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見えない敵。(すすき)

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丘を越えて敵がやって来る(ハマヒルガオの保護区)

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上陸はさせまいとする障害物。(テトラポット)

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傷ついた仲間を助けているところ(流木拾い)

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ここはダンケルク(上総湊港)

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海に沈んだ戦友を想う(インスタ映え狙い中)

しかし、こんな凡ミスは何年ぶりだろうか。

一度、現像しようとして蓋をつかんだらパッカーンと蓋が外れてタンクを落としたことがあったがあれば事故だ。

今回はミスだ。ああ。

それでもなぜ自家現像を続けるのか

私はそもそもなぜ自家現像をやっているのかと言えば、"モテるため"にやっているのだ。

「俺ねー、フィルムはモノクロがメインでいつも自家現像、自家プリントなのよ」と言うと、おじさんたちからは「えらい」と言われ、女子たちからは「すごーい」と言われる。

男は女性から「すごい」って言われるだけで生きていけるのだ。

逆に「下手ね」とか「早いのね」とか「まだ?」とか「小さいのね」とか言われるとそれだけで生きていけないほどのダメージを受けるのだ。

男なんて"単細胞生物"なので女性は安心して手なずけて欲しい。

誉めりゃあいいんですよ。やだ、かっこいいって。

それだけで男は落ちる。男からカメラを買ってもらえる。

間違いなく私は落ちる。「やだ、大きい・・・」なんて言われたら、すぐに今欲しいM42レンズを買ってあげる。

私は下心だけで生きているんだ。下心のない男なんて信用しないほうがいい。そんな下心のない男なんてつまらんと思わないか?

ちくしょー!

合わせて読みたいような記事 

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神代植物公園へ行ったのだが・・・現像ミスをした

更新 2018年 8月29日 ※現像不足の原因

神代植物公園にバラを見にってきた。

神代植物公園|公園へ行こう!

かなり天気のいい日で、日差しがきついぐらいだった。持って行ったのはPEN Fに40mm f1.4とContax IとOHから上がってきたTessar 5cm f3,5でデジタルは無し。PEN Fは初陣だった。

PEN FとG.Zuiko S Auto 40mm f1.4

着いてすぐにカラーネガを入れて、深大寺の「八起」で昼食。深大寺はとても混んでいた。以前訪れたことはあったがこんなに混んでおらず、のんびりした雰囲気だったので驚いた。

chofu.com

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天ざるそば。店内もすごい混んでいて、後から後からお客さんが来ていた。

食後に蕎麦湯を飲んで、いざ。

PEN Fには純正の露出計が付いてきたので、確かめたところだいたい合ってたので使ってみた。

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PEN F G.Zuiko Auto-S 40mm f1.4

 

これを撮ったときに、ファインダーを覗いて気づいた、「無限が来てない・・・」とりあえず、無限に回して「撮れませんでした」を撮ってみたら・・・写ってる。

おかしいと思いながら撮る。

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とても混んでる。あれ?ファインダーで覗いた感じでは手前のバラにピントが来ていたのに、無限撮れてる?諦めて手前ピントで撮ろうと思ったのだが・・・

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あら、手前ピント来てない・・・後ピン・・・

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あら?最短は来てる?右のはどこにピントおいたのか忘れた・・・。ピントに四苦八苦していたが、あたり一面にバラの香りが風に乗って香ってきて、気持ちいい。

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これもピントは来ているような来ていないような。みなさん思い思いのカメラでじっくり撮っていた。見た限り全てデジタルだった。特に初老の男性がオリンパスのOM-Dあたりで60mmマクロをつけて撮った後にニコリと微笑んでいたのが印象的だった。いいなぁ、ああいう年の取り方。

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改装中だった、大温室がオープンしていたので入ってみた。ピントが・・・おかしい。なんで合ったり外れたりしているのか?あれ?私の腕?あれ?

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ミッキーマウスの木(オクナ・セルラタ)。とりあえずピントは来ているかな。

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温室といえば、シダ。見事だった。が、右側、「芽」にピントをおいたのだが・・・外れてる!後ピン。

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再び外へ。ガーデニングのような感じではなかったが見応えあった。

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バラの香りでいっぱいだった。一重もかわいいね。ちょっとピントが怪しい?

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バラの香りとともにバラのソフトを・・・ピント外してる。

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最後のコマでブラコンはいいぞ!みたいなのを狙ったのだが・・・Contaxの文字に合わせたのに、後ピン。でも、柔らかい写りは好きだな。

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ソフトクリーム、美味しかった。

Contax Iは・・・

その後は、Contax Iに持ち替えて、モノクロで公園内で一本撮った。

いやー使いづらい!巻き上げてしまうとシャッタースピードを後から設定できないので、被写体を見つけてからシャッタースピードを決めて、巻き上げる。スナップのような瞬間は撮れないというか、難しい。やはり、シャッタースピードは巻き上げた後でも変えられるといいなぁ。

どこかの動画で使い方を見ていたら、巻き上げた後でもシャッタースピードを変えていたけれど、私のは動かない。

あと、シャッターダイヤルが今、どこのスピードにはまっているのかわかりにくいので大体で。

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それでも撮り終えて、帰り道に。かっこいい。持っているだけでいい。いや、きちんと写ればいい。

現像してみたら・・・

と、コンタックスのネガは12コマ以外、全て全滅・・・。

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しかも、ここに残り14コマ全てが多重露光している・・・

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スキャンしてみた。前衛芸術みたいになった。

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さらにネガをよく見てみたら、現像不足だった・・・全てアンダーになってしまった。"KODAK 400TX"の文字が現像されていないので現像不足の判断基準になった。

なぜだ?ナニワのND-76を1:1希釈、20度、9分45秒。間違いない。現像液が劣化していたのか。

一週間前にFOMAPAN400を現像した時は問題なかったのに。現像不足になる原因が見当たらなくて困っている。

※現像不足の原因

2018.8.29 追記

LPLの2本タンク約500ccでD-76、1:1希釈現像する時は現像時間を10%増しにすることと説明書に書いてあった。P2の右下参照

https://www.kodakalaris.co.jp/images/TSC0460-D-76.pdf

さらにP3以降の表を見ると・・・

原液の場合

250ccタンク(小型タンク):6分45秒(20度)

500ccタンク(大型タンク):7分45秒(20度)

1:1希釈の場合

250ccタンク:9分45秒 (20度)

500ccタンク:11分(20度)

この場合「500ccタンク」を使っていたのに、「250ccタンク1:1」と勘違いしていたので、「1分15秒」も足りなかったということになる。

使用するタンクによって現像時間が変わるのでD-76は注意!説明書はよく読みましょう・・・。

スキャナーは高性能?

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上のネガをスキャンした。スキャナーって高性能のなのね・・・。拾えちゃう。でも、プリントは無理。

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なんだかムラがあるし、真ん中に傷も入っている。真っ暗・・・。

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うう、傑作が・・・埋もれてしまった・・・この日のネガから「木村伊兵衛賞」受賞作品が生まれる予定だったのに・・・。

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木村伊兵衛賞が・・・

コンタックスはきちんと巻き込んだのを確認し、爪にかかっていることも再確認してから蓋を閉めよう。

あと、PEN Fのレンズ、40mm f1.4はどうにもならないから、今度、修理屋さんにみてもらうか。

あー、あー、あー。この日の写真はほぼ全滅だったー。二台とも自信がないカメラだったのが敗因か。

しかも、現像失敗というトリプルパンチ。

きちんと整備して、フィルム装填の練習をして、現像を見直して、改めて撮りに行きたい。

ちくしょー、レンズ買ってやる!

 "標準レンズ"は必要よね?