PENTAX SPにSuper Takumar 135mm f2.5をつけて水元公園へ行ってきた。
aremo-koremo.hatenablog.com
いつも水元公園なので隣の埼玉三郷公園にしようか最後まで悩んだが、いつも行かない水元公園の奥の方へ行ってみた。
台風の後でかなり木々が折れているのが目立った。
果たして、1日135mmレンズ1本で過ごせるのか、またこのSuper Takumar 135mm f2.5の写りやいかに。
目次
金魚を撮る
水元公園では金魚の飼育所があるので様々な金魚が見られる。しかし水の中ということと、赤白、金(黄)色がメインの金魚にモノクロフィルムはどうなの?
いや待てよ、黒出目金がいる!というわけで一段アンダーで撮ったらどうなるの?
こうなった。
ネガはすごくフラットなんだけれど、スキャナーは何か物足りないと感じているようで「自動補正」をかけるとゴリゴリにされてしまった。
そこでこのネガに関してはフラットに取り込んでフォトショップでぬるくしてみた。
ネガを見たのと近い感じにしてみた。プリントだと難しいな。やっぱりフラットにするかも。
白と黒が混在していると露出が難しい。でも1段アンダーで撮る。黒にしたい。プリントではもっと黒くしてもいい。
どれもf4の1/1000ぐらい。
波紋は見えるけれど、ギリギリ黒出目金が見える?あとパイプがいい感じ。
水って初めて真面目に撮った気がする。
流石に最短1.5mということはなかったけれど、動く金魚に至近距離&135mmで撮る奴は少ないと思うぞ。
でも、135mmのおかげで「わかりやすい」絵になるのかもしれない。
f4の1.5m最短付近。ホントよく写るレンズだこと。
ピント合わせは体を揺らしながらって感じ。
水面も綺麗だし、手の欠陥までよく写ってる。袖の糸目も見える?
公園内を散策
最初はファインダーを覗いた時の世界と実世界の解離に慣れるまで結構時間がかかる。
ここまで30分ぐらいかかってると思う。
最初なかなかシャッターが切れない。
寄りすぎが多かった。全然ファインダーに収まらない。
f4で。
日中、ISO400でf2.5は1/2000がないと切れないかなー。
かなりカチッとした写りになった。f5.6。
ちょっとボケがざわついているけれど、こういうの嫌いじゃない。
みろ。最短。ファインダーは基本開放でピント合わせるのですっごくボケてた。
f2.5から1段半絞ったところでそんなに変わらない。ピントが薄くて苦労した。
何にしても薄いのって苦労するじゃん?0.03ぐらいだと結構スルッとつかない?私はいつも薄いから毛を巻き込んで大変だった。
だったという過去形は今は完全に剃ってるから。完剃りだから。ふふっ。
いつでも相手になってやるぜ。来いよ!ベネット。
135mmだと、かなりドライな世界観がする?
これ3~4mぐらいは離れていると思うけれど、135mmってホント狭いからこういう視点になる。
f5.6で撮ってたと思う。
今回これだけフラットになったのは現像液を変えたからかもしれない。現像については後ほど。
これもほぼ無限、30m以上離れていると思うが、ちょうどいい。
ごちゃっと撮ってみた。完全に逆光だったのでさらに絞ってf8の1/1000で。
私の中望遠の基本は寄らない
やっと開放で撮れた。かなり公園の中を回ったと思う。
流石に開放は緩めかな?でも木の木目もキリッとしていて申し分ないかと。
f4~5.6かな。10m以上、相当離れてる。
私の中望遠のルールは「寄らない」こと。寄るとボケ過ぎるし、何を撮りたかったのか分からなくなるから。
じゃあ、50mmでも同じでしょ?って思うが、基本寄らないのは同じだと思う。距離感の違いだけか?ピントの違い?なんだろう?
開放で。
薄い陽の加減を読み取るのが楽しい。中望遠ならではの距離感も楽しい。
隙間の光を撮る。
もっとアンダーでもよかったかな。
露出は難しいね。もう一枚アンダーで撮っておけばよかったかなとか。
ルール違反して最短開放を試してみた。
まぁ、ボケボケ。でもピント面はシャープ。今風な写りね。
現代のレンズになるともっとボケが優しくなるかな?ピント面はそんなに変わらないと思うが。
あとは解像度が違うか。
何だ全部違うんじゃないか?
こんなに違う。
やっぱり写真は距離で全く別物になるな。
同じ距離でも絞り値でも全く別物になるだろうし。これがf4とか5.6ならもっと変わるはずだ。
睡蓮が咲いていて、今の時期?と思いながら撮ってみた。
で、露出計の数値よりアンダーに撮ったんだけれど、全然アンダーに撮れてなくて、ネガのラティチュードすごいなとか思いながら、フォトショップでドーンと落としてみた。
まぁ、好き。こっちの方が好き。
好き。水辺が好き。多分前世が河童だったんだと思うぐらい好き。
台風の影響でいつもは水がないところも水に浸っていた感じだった。
スニーカーのハイライトが西日を受けて飛んでる。
こういうのが好き。レンズに頼って撮るのが好き。ふふっ。
開放だったと思うけれど、これぐらい距離を取ると(5mぐらい?)結構ピントが来る。
でも周辺は回り始めてるかな。f3.5ならもっと穏やかな感じだったかなと思う。
この距離で撮れるのは135mmだったからだなと。少し西日でフレアっぽくなってる?
公園内ではアオサギが時折みられて、飛んでいる姿とか音が聞こえるとさながら翼竜。
カラスとも喧嘩していたし、水辺ではそろりそろりと魚を狙っていた。
どちらも開放で。穏やかでいい写りだと思う。
しかし重い。手首が痛くなるほどではないがf3.5を使った後にこれを使ってみると重さとデカさが身に染みる。
開放で。結構距離をとっていると思う。
時間が経って来ると段々"見えてくる"。立ち位置もわかってくる。
水元公園の中でもあんまり人がいないところだと思う。
もっと正面というか、そっちの方だと結構人がいる。高速道路側のほうはあんまり人がいなかった。
中望遠を使っていると、とにかく引けないのでこういう狭いところは苦労する。
道幅一杯に下がっても下がり切れてない感じ。何とか収めた感じ。でも構図が甘いというか。
でも平和な感じがして好きな一枚。
完全に逆光でf8の1/1000。
光る石と交換しておいてください。
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重さ、大きさがあるSuper Takumar 135mm f2.5
1日使ってみて感じたことは「でかい」の一言。
やっぱりf3.5あたりの135mmが使いやすいかなと思った。
このf2.5は開放値と引き換えに重さとでかさがある。
その分得られる、明るさ、ボケの大きさも魅力はある。
f3.5でも135mmなら十分過ぎるほどのボケ量は得られるが、f3.5とf2.5の一段の違いをどう捉えるか。
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135mm f2が限界かと思った。(DCニッコールを買う言い訳だ!)
AFならピントも安心?
105mmか135mmか、それが問題だ。
これがもしf1.8、f1.4クラスになった時、手を出すかどうか。
必然的に重くなるしデカくなる。
このレンズしか撮れない世界はある。
その世界に行けるかどうかはお前次第だと言っておく。
すごいよね。
どう?
写りは保証付だろうけれど、このクラスになると「常用」は不可能なはず。はず。
これ一本しか持っていません!という人がいたらデニーズのドリンクバーで話してみたい。
あそこ、最近セブンカフェがドリンクバーに入り始めているから好き。
やっぱりレンズはハンドリングが命かなと思う。
40mm f1.4のシグマのレンズもものすごく魅力的なのだけれど、重いでかいとなると二の足を踏んでしまう。
1.2kg。
50mm f1.4でも1kg (815g) 近くあるわけで。
お値段的にも重さ的にも(665g)これぐらいがちょうどいいのかな?とか。
それでもSuper Takumar 135mm f2.5のレンズより重いのか。450gだもんな。
500gあたりが限界値なのかもしれない。あのNoctilux 50mm f1.0も580gで、バランスが悪くてどうも手に馴染まない感じはあった。
すごいよね。上から見てもでかい長い黒い。
またフードが一段と太い。くびれていて、張り出していて、パンパン。
でも造りとかはかなり好き。カチッとし感じとかは最近のレンズとは違うなと思うし、1950~70年代の日本のものづくりって凄かったなーと思える。
いや、今の方がすごいんだけれど。レンズの写りとか。
時々、オリンピアゾナー、Sonnar 18cm f2.8とかどうなのよ?とか過ぎる。
時々、Hektor 125mm f2.5とかどうなのよ。アダプター噛ませてLeicaflex SLで使えるよね?って過ぎる。
50mmには50mmの世界があるように中望遠は中望遠の世界があるなと思う。
さて、200mmはどうなんだろね?もう手元にあるよ。Super Takumar 200mm f4が。
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おまけで現像について
今回、初めてRODINALの現代版、ADOXのADONALを使った。
中身はほぼRODINALというか商標権とかの問題で使えないだけでRODINAL。
500ccの現像液を作るのに希釈が1+50なので約10cc。
小さなビーカーを買い忘れたので、いつも常備している注射器、通称ポンプを使った。
ちょっと吸い上げてピュッ、ピュッと空気を抜き、カンカンとポンプを弾く。
薄い赤色の原液10ccをビーカーに入れて残り490ccの水を入れるとほとんど無色。
本当にこれで現像できるの?と不安になるほど。
時間通りにLPLの金属タンク2本分で20度、11分。
参照:Massive Dev Chart Film Development, Film Developing Database
最初の30秒は連続攪拌。その後1分毎に3回倒立攪拌。
以下、いつも通り。
水洗の終わったネガをぶら下げてみて驚いた。すごいコントラストが低いと思った。
いつもT-MAX液現像でやっているともっとコントラストが高いよなって。カチッとしているっていう感じ。
今回はヌルッとしている。
スキャンしても粒状感は強めだと思う。本当クラシックな感じ。嫌いじゃないな。
あと、1+25という希釈も試してみたい。もっとカチッしてくるのかもしれない。
もう1回、T-MAX液を使ってみて、再度、RODINALを使ってみようと思う。
どんな感じを受けるのか。
今後、どっちをメインにしようかなと思案中。
慣れたこっちか。
www.silversalt.jp
100mlなら880円で2本あたり88円。20本現像できる。1本あたりなら44円。
www.silversalt.jp
500mlなら10ml使うので50回=100本現像できるので22.4円/本
ほう・・・。
しかもほぼ全てのモノクロフィルムが現像できそう。
参照;Massive Dev Chart Film Development, Film Developing Database
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