モノクロフィルムを自家現像する方法と必要な物

更新 2018年 3月11日 目の保護について、ゴーグル、手袋、エプロン追加

私はフィルム写真が好きでメインのカメラはフィルムカメラ。特にモノクロフィルム。カラーはデジタルでもいいかなと思えることがあるけれど、モノクロはフィルムの方が好き。モノクロフィルムは撮影、フィルム現像、プリントと自分で行っている。

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もともと手先は不器用な私。小学生の時、定規を使って線を結んでも四角が描けなくて泣きました。しかしフィルムの現像は出来の善し悪しは別としてなんとかできている。

フィルム現像は水場があれば誰でも出来ると思う。モノクロフィルムを現像しませんか。

なぜ自分でフィルム現像をするのか

自分でやっていますと言うとかっこいいからに決まってる。なんかかっこいいよね、「自分でやっています」ってフレーズ。大体、カメラ屋さんで自分でやっていますと言うと「偉いねー」とか褒められる。単純にうれしい。自己肯定感が高まる事請け合いだから。承認欲求も満たされる。それぐらいで満たされてた方が健康に良いから。絶対。

  • 安い、簡単、早い。

本数を撮る方だったので(一ヶ月で20本ぐらい)、自分でやった方が安いし、早かった。今は減ったけれど自家現像してる。今はそんなに撮らないので月一万円もかからないよ。現像用具の初期コストはすぐに取り戻せると思う。行程もそんなに大変じゃない。慣れればテレビ見ながらでもできる。本数が少なくても自分でやる方がきちんと自己完結できるので納得できる。自分の写真なら撮影からフィルム現像、プリントまでトータルで行いたいから。

あとね、インスタとかツイッターに#selfdevelop #自家現像ってハッシュタグが入れられる。これもかっこいいね!いいね!ボタン連打。

  • 意外に簡単で楽しいんだよね。

ネガが出来上がっているのを見るとおお、写ってるって。薬品だって危険なことは危険だけれど、計算は小学校の理科の実験レベル。ちょっとした感動を味わえるのと手先を使うのでボケ防止。結果的に普通に現像できれば、雑でもかまわないと考えてるから気楽。

  • 安い。これが一番デカいかな。

現像するための薬品などを購入する時に支払いは生じるが薬品は(溶かさなければ)結構保つので、トータル的に安い。でも、本数を撮らないと元は取れないかな。

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長巻、バルク、長尺フィルムなどと呼ばれるものを使うのも手だし、

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個人輸入すると安い。あんまり割り算しない。趣味は無駄遣いする事と同義。こだわって自分でやるのも趣味の範囲。こだわるのが趣味の醍醐味でしょ。

現像に必要なもの

現像タンクとリール

誰かにもらおう。特に女子。ブログ、ツイッターとかで自家現像したいんです。でも道具が高くて二の足踏んでますと書けば絶対にデジタルに移行しちゃった「親切なおじさん」が現れるから。中古で十分。男が言っても「買え」って、言われるに違いない。男つれー。

親切なおじさんが怪しかったら買おう。中古でもいい。中野に行こう。オークションにも一杯出てる。中古品は蓋が外れやすいものがあったりするのでその辺り注意。手で持ったら蓋からスポッと落ちて、全部感光ってこともあるからね。

新品、結構するけれど、最初は安心。

こっちのリールは楽だよ。でも好みかなぁ。こっちは少し現像液が多く必要。2本で600cc。

ダークバッグ

これは一回り大きいのを買っておくと作業しやすい。私はMを使ってる。夏は汗だくになるので手早くやろう。練習あるのみ。

フィルムピッカー

これも現像始めのご祝儀に買ってもらおう。一番安いのでいい。

 フィルムピッカーって一家に一本はあるよね?

現像液

 液状の方が楽。後々こだわれば良い。

コダックなど色々使い回し出来るのがD-76。昔から使っている人が多い。 

安さならフジのSPD。

酢酸=停止液

1リッターで30ccとかすっごい使える。ま、水でもいいとか言われているけれど。

匂いがダメな人もいるからクエン酸を1リットルに15gでもいい。

 定着液

 これも「非硬膜」と「硬膜」があるけれどどっちでも良いと思う。手に入れやすい方。

フジは硬膜。

アクロスのデータシート。

http://fujifilm.jp/support/filmandcamera/download/pack/pdf/datasheet/ff_neopan100acros135_001.pdf

アクロスの推奨定着液はもちろんこちらになっている。水洗時間は20~30分。

中外は非硬膜。私はこっちを初めて使って問題がないのでどのフィルムでもこっち。

イルフォードは硬膜は使えないとまで書いている。

イルフォードのデータシート。

http://www.ilfordphoto.jp/products/datasheet/PLUS-F.pdf

また、水洗時間も短い。5分~10分ほど。

水洗促進剤=QW

 安い!青くてきれい。ブルーハワイみたい。飲まないように。

これを使うと硬膜定着液でも水洗が5分ほどで済む。

水切り剤=ドライウェル 

 水洗したフィルムの水を切る薬品。もちろんスポンジで吹き上げてもいいけれど、私はメンドクサイのでこっち。手が荒れる事もあるので注意。

手が荒れやすい人は専用スポンジでもOK。

薬品ボトル

必要数。始めはいっぱいお茶とかを飲んで、ペットボトル使ったが結局は専用ボトルに切り替えた。

薬品はお子さんがいる方注意。もし誤飲したら速攻救急外来なので、手の届く所には置かない方がいい。もしくは仕舞ってある棚は鍵をかける。それぐらいはやるべき。

 

 漏斗

 100均で十分だけれど。

温度計

ステンレスがいいよ。割れにくい。

あと見やすさだったら、料理用とかのデジタル温度計でもいいと思う。防水を買った方がいい。

フィルムクリップ

 現像したフィルムを吊るすときの重し。洗濯バサミでもいいけれど。あった方が良いかな。私は5年程洗濯バサミだったけれど、こっちに変えてから最初からこっちにしておけば良かったと思った。

ビーカー

 1リッターの。100均でいい。とりあえず現像液、停止液、定着液の3個。

タイマー

 防水がいい。100均のはすぐ壊れたからある程度の方がいい。スマホのタイマーを使っている人も多いみたいだけれど、濡れた手で触るのは気になるでしょ?

バット

たけー。100均で。液体の色が見えるから白がいいよ。

別に全て専用品じゃなくていいと思う。私は結構100均で揃えたから。

買う所、買う物で変わってくるがトータル1万ちょっとあれば始められる。

親切なおじさんが現れればもっと安い。5千円もあれば十分。 

目の保護

やはり現像するときの薬品は目に入ったりすると危険なので、ゴーグルを使って目を守りたい。万が一、薬品が目に入ったら、速攻流水で15分以上洗浄し、救急外来だ。病院に行くときは目に入った薬品(の袋、容器)を持って行くこと!(何が目に入ったのか正確に伝わる)先に述べた、子供に対する薬品の保管と同じで自分も守ろう。 

私は昔やっていたサバゲー用のゴーグルを使っているが、これぐらいのものでも大丈夫だと思う。 

D-76の安全データシート ; http://wwwjp.kodak.com/JP/plugins/acrobat/ja/corp/hse/MSDS/kp/D-76_BWF.pdf

T-MAX Devの安全データシート ; http://wwwjp.kodak.com/JP/plugins/acrobat/ja/corp/hse/MSDS/kp/T-MAX_BWF.pdf

SPDの安全データシート http://www.fujifilm.co.jp/msds/no4/msdspdf/EG320109G01JP.pdf

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D-76の注意書き、いや「警告」を貼っておく。この中身が治療には必要になると思うので袋だけ取っておいてもいいかもしれない。

手袋(ディスポ=使い捨て)

 

手荒れなどを防ぐ為に手袋も必要だな。

あと汚れてもいい服、エプロンなども。私は100均で買ったエプロンを裸でつけている。うむ、憧れの裸エプロンである。

現像行程

全ての行程は明るい所でできる。

以下、現像の流れ。

場所は水がある所だったらどこでもいい。風呂場で「全裸」でやってもいい。

  1. フィルムをカメラから出し、ダークバッグ内に入れ、タンクとリールも入れる。
  2. テレビでも見ながら、ダークバッグ内でリールに巻き、タンクに入れる。
  3. 鼻歌を歌いながらダークバッグから出したリールに液温を合わせて用意しておいた現像液を注ぐ。
  4. 規定の時間(薬品とフィルムにもよるが7分とかそんぐらい)を撹拌して、1分に一回の撹拌なのでその間暇なので一杯飲む。私は下戸なのでお茶飲んでる。
  5. 時間が経って現像液を排出したら、停止液を流し込む。30秒ぐらい振るだけで良し。飲む暇はない。
  6. 停止液を排出。停止液は使い捨て。定着液を注ぎ込む。だいたい1分ごとの撹拌を3分ぐらい。(薬品による。)
  7. 予備水洗を1分。QWに1分浸ける。その後水道水で水洗を5分。
  8. ドライウェルに2~30秒浸けて、フィルムクリップを付けて吊るして干す。もしくはスポンジで拭き上げてクリップで吊るし干す。このとき感動。きちんと現像が出来ていればコマに絵が写っているはずだ。吊るす場所は風呂入ったあとの風呂場がいい湿度があってホコリが付きづらいから。

最初は紙に流れを書いて冷蔵庫とかに貼って見ながら現像するといい。

一日の流れとしては撮影→夕食→風呂→現像→寝る→朝、乾燥したフィルムを取り込む。

そして撮影→ループ・・・。

これは写真を撮っている者の儀式である。

最後にネガアルバムに仕舞う。

 

ネットにアップするならその後スキャンしてもいいし、お店でCDに焼いてもらってもいい。

私はこれを使っている。

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と、まぁ文字にすると大変そうに見えるかも知れないが、映像も見つかったので貼っとく。そんなに大変じゃないよ。トータル1時間もかからない。自分で撮って、自分で現像するとホント感動するから。慣れるとめんどくさくなって、10本とか溜まっていつ腰を上げるか悩みだすけれどね。引き出しに未現像フィルムが15本も入っているのを見たらそのまま静かに元に戻すのが「決まり」で20本ぐらいになったら観念して一気に現像して腰を痛める方向で。

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あとは本で読むといい。ネットより手にとって本で読んだ方が理解しやすい。

 

 

暗「殺」技法と空目する

こう言う本を 一冊持っているといいかも。古いなー。

ブックオフで買おう。売ってるかな?

本から手順をA4の紙に、

1.現像液 7分

2.停止液30秒

3.定着液3分

とか書き出して貼っておくと楽。

参考にしているサイト

The Massive Dev Chart: B&W film development database

世界中のモノクロ写真愛好家が見てる。

フィルムと薬品の現像時間データが載ってる。

tokyo-photo.net | 銀塩ウェットプロセス★モノクロ写真

超有名。すっごい情報量。真面目に取り組む人に。 

最後に

最初はおっかなびっくりだけれど慣れれば簡単。

慣れると凡ミスですべてをパーにすることもあるので注意。

現像液を入れたつもりが定着液で全て消すということも経験するだろう。

しかし、更にプリントすればこれからRAW現像を本格的に取り組む人にも役立つと思う。

アナログの感覚がPhotoshopで「覆い焼き」などのテクニックにも役立つはず。

私はそう。

長文になってしまった。参考になれば幸いです。

合わせて読んでおいて欲しい

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