四方木不動滝から少し離れたところに弘文洞跡があることに気づいて、まだ陽が高かったので行くことにした。
前回訪れたのはあの時。そうフィルム逆装填事件の時。HASSELBLAD SWCで意気込んて行ったものの、フィルムを裏表逆に入れて全てパーにした。
ずっと「念写」してた。
弘文洞へ続く道
いわゆる、養老渓谷沿いを歩いて弘文洞に向かっていくのだけれど、足元は緩んでいて、コケが生えているところもあるので注意。
28mmの広角レンズになると寄って勝負か、構図で勝負かって感じだな。寄っても中途半端になりやすいので注意だな。
着いた。ちょうど夕陽が弘文洞の隙間から入ってきていた。
定番の縦構図と露出は一段アンダーで。川面に映った反射を出したくて。
露出を川面ぐらいにして、撮ってみた。結構絞った記憶がある。f8と1/125ぐらいか?
少し撮っていたら、向こうから人の声が聞こえてきた。現れたのは5~6人の大学生と思しき男性たち。
男同士でここに来る・・・よね。つい、私なら一人で来るかもとか思ってしまった。
撮影場所を譲る形で下流へ。養老渓谷駅方面だ。こういうでかい構図好き。28mmらしく撮れると思ってファインダーのぞいたら、ああ、もう撮れたって感じ。
下手に観光名所よりこういうのが撮りやすい。
そのまま進むとあの赤い観音橋の方へ行ってしまうのでUターン。
往路と復路だと全然景色が違うのな。思わず撮った。この先が弘文洞。
ぐるっと回るのもいいけれど、Uターンもいいよね。全然光の加減も違うし、新しい発見もある。
OLYMPUS M-1とG.Zuiko Auto-W 28mm f3.5
今回はOM-1の前身である「M-1」にG.Zuiko Auto-W 28mm f3.5を付けて行ったが、軽快そのものだった。じっくりというよりすっ、すっと撮れたと思う。
50mmだと取捨選択、足で稼ぐということが多々あるが、35mm、28mmになるとみたまんまが撮れるので楽。
その分、絵が散漫になるので構図で勝負みたいな感じ。まさに絵を描く感じ。
OM-1のサイズはバルナック そっくりだと感じている。米谷さんがそう考えていた節があると何処かで読んだ気がするが、実際に持ち比べてみると似ている。
一眼レフにしてはかなり小型のシステムカメラだと思う。さらに露出計も入っていて至れり尽くせりだ。
シャッター音はかなり柔らかく小さい。シュタン!って感じの控えめの音と振動で、この後に使った、ブロニカが盛大だなぁという言葉が出てしまうほど。
レンズもすごく小型で扱いやすい。開放値もf3.5とISO400あれば十分。ISO100でもいけるだろう。
同じZuikoレンズで、f2.8、f2もあるけれど、こっちで十分かなと思う。
モノコートなのでフレアとか、色々と後のマルチコートと違いがあるのかもしれないけれど、そんなに違いはないよ。多分。多分でいいの。
ちょうどいい塩梅の感じだと思う。このぐらいでの暗所でゴーストとか出ると萎えるかな。結構フラットな感じで写るレンズなのかなとも思う。あんまりカリカリしていない。
28mmでf2が必要というのは非日常的だと思う。あんまり広角レンズでボケって考えたことがないので「露出がないところ」で威力を発揮するのかなとか。
私はクラガリスキーなので、28mm f2のレンジファインダー用レンズは欲しい。
こっち?中古で5万以下。
案外新しいレンズにしては安め?中古で23万とか。たけぇ・・・。
この28mm f3.5なら日差しのあるときにf11ぐらいまで絞っておおよそのピントでバチバチ撮るのがよしと思った。
そう、夏とかいいんじゃない?夏レンズだな!暑い、暑い、いいながらピントが汗で滲んでも関係ないね。
ド・ピーカンのf16と1/1000とかで。めんどくさいからずっと無限とかね。
購入について
このレンズの購入はOH済みで6800円。相当安い。それでいてこの写り。一体いくらで買い取るんだって感じ。500円で買い取ってOHに5000円。1300円の利益?もっと少ない?
フードはレンズを買う前でふと見つけたときに500円ぐらいで買っておいた。こういう日本の古いレンズのアクセサリーはほんとないものはない。
レンズなどを「買う予定」なら先にアクセサリーを買っておいたほうがいい。
下手するとフードの方が高くなる。6800円のレンズに1万円のフードとかキレそうになるよね。
さて、ここまでこのZuiko 28mm f3.5が良かったので「M-SYSTEM」で揃えようかと食指が動き始めている。
「M-SYSTEM」という銘柄になるだけで値段が上がる。M-SYSTEM銘は50mm f1.8がとりあえず一本あるので、のんびり探そうと思う。
28、35、50と揃えればいいかな。
久しぶりのD-76で現像
630円。
あと現像ね。これも写りに影響したのかなとか考えてる。今まではこのモノクロフィルムHP5+をT-MAX液で現像していた。1:4、20度、6:30で、いたって普通に。
で、今回はD-76のStockで120フィルム(DELTA3200)を一度現像したものをもう一度そのまま使ってみた。これも説明書通りの20度、7:30で。(8:30ぐらいにしようかとも思ったが)
特に問題なく現像できたと思うけれど、現像力が落ちて少し緩めのネガになったかなと。コントラストが落ち着いた感じ。
ただいつも使っているレンズじゃないのでなんとも言えない。本来、こういう「実験」は「自分の基本」で試すことが必要。
T-MAX液は結構強い現像液な気がしていて、時間も短い。コントラストが高めに出る傾向がある現像液なのかなとか。
HP5なら1:4で6:30。
今回はD-76を使ってみて、結構いい塩梅だったのでもう一度使ってみたい。それで良ければ使い続けるし、またはT-MAX液でも説明書よりも少し短めに現像してみてもいいかなとか。
もちろんレンズとの相性もあるだろうし、天気、日差し、感度、プリントの予定もあると思うので、色々と試行錯誤だなと。たのしいぃねぇ。
あと、フジのミクロファインでもHP5+を現像してみたいのだが、PRESTOの時間ぐらいでいいのかな。似たようなフィルムだからいいか。
ミクロファインの安さが魅力的。
今はTRI-Xより扱いやすくて好き。
最近1箱追加した。
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