Topcor-S 5cm f2 中期がやってきた

Topcor-S 5cm f2 中期がやってきた。

SなしのTopcor 5cm f2は大変気に入っていたので、改良版のTopcor-S 5cm f2は使ってみたかった。

そして皆が皆、素晴らしいレンズだというので試してみたいと思っていた。

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空気レンズを採用

特に前期、中期、後期とある中でも中期の写りがいいと聞いていたので、狙いを定めていたところ、ふと発見し、美品でOH済みだったので即購入した。

スペック

重さ

283g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

50mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

1m

マウント

ライカスクリューマウント

フード

LOETAX銘フード

レンズ構成

4群6枚

絞り羽根

10枚

発売

1958年?

初期型のガウス型、5群6枚から同じガウス型4群6枚へ変更。空気レンズもなくなった。

どうも中期型は本数が少なめなのか、人気なのか、他の前期、後期に比べると少しお高い感じ。それでも4~5万円ぐらいか。

最近はライカレンズの高騰も止まった感じを受けるが、値下がりはしてないので、到底簡単に買えるような値段ではなくなった。

他のミラーレスの現代のレンズもインフレなどで普通に10万程度する。

ほんと最近、写真を撮りに行く暇があまりなく、物欲も下がり調子で、撮りに行けないのならいらないという感じだったが実際、目にしてしまうと欲しい。で、買った。

50mm f2がどんどん増えていく。でも万能だからいいのよ。買いなさい。

コーティングは赤、紫系かな。

後ろ玉も同じ。作りはいいよね。

ストッパーは好みが分かれるけれど、あってもなくても、どっちも好きかな。この辺の作りもライカと比べても遜色ないと思う。

このツートンがかっこいいのよ。オールシルバーのもかっこいいよね。絞りが1/3クリック。なーんかどこかでみたなと思ったら、コシナのレンズで似たようなデザインがあったか。

作りに手抜きは感じられないなー。

最短1m。寄れるレンズだと、どんどん寄って行ってしまうのでこれぐらいでちょうどいいかもね。

絞りは10枚。ちなみに開放にしても全部開き切らない。これは中期型のみっぽい。他で比べたことないけれど、後期型はどうなんだろう?

のちに、f1.9、f1.8が出てくるのでその布石か?

シリアルNo.219649で、初期型がNo.13716なのでトプコンレンズは10万本以上作ってる?

たまたま?Topcon銘のキャップを持っていたので使ってみた。本当はLEOTAX銘のキャップなのかな。

あ、フードも見つけないと。LEOTAX銘の40.5mm用のもの。

M2のVIT付きにつけてみた。まぁまぁ時代的にもあってるか。

うん、かっこいいよね。

小ぶりで良い。f1.4などの大口径レンズになると、かなり仰々しく感じる。

室内以外はf1.4の使い所も今は見出せず。

f2の39mmあたりの口径がレンジファインダーカメラには似合う気がする。

そしてデジタルのM10-Pにもつけてみた。まぁまぁバランス良い。

結構最近はMデジライカ、ライカレンズを使う人も増えてきた印象で、こういう組み合わせって少ないんじゃないのと、一人で悦に入ってる。

うん、いいね。

果たして、このTopcor-S 5cm f2はどんな写りになるのか。

基本的にトプコンのレンズは優秀だから信頼できる。

参考図書

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Elmar 5cm f3.5の覚え書き

好きなレンズ「Elmar 5cm f3.5」の覚え書き、メモ。5cm f3.5のElmar、Lマウントのみ。

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旧エルマー1本しか持ってないけれど。

設計者

Max Berek(1886~1949)

製造年

1926年〜1961年

出典:LEICA POCKET BOOK 9TH EDITION

製造本数

Lマウント:365,852本

Mマウント:13,198本

出典:LEICA POCKET BOOK 9TH EDITION

スペック

沈胴式

3群4枚のエルマー型?テッサー型?絞りの位置がテッサーとは違う。

絞り羽が10枚。

重さは約110g~120gあたり。鏡胴番号によって違う。

大陸絞り=f3.5、f4.5、f6.3、f9、f12.5、f18

国際絞り=f3.5、f4、f5.6、f8、f11、f16、f22

フード:FISON、FIKUS

絞りリング:VOOLA

フィルター:19mmねじ込みとA34被せ

19mmねじ込み:FIORE(UV)、FIXTA(Y0)、FIRHE(Y1)、FIRMY(Y2)、FPOOW(OR)など

A36被せ:FIORA(UV)、FIHEL(Y0)、FIGRO(Y1)、FIGAM(Y2)など

スケール表記

5cm f3.5、50mm f3.5

m、ft(アメリカ向け輸出仕様)

種類(通称)

旧エルマー(ゲルツ社のガラス)

ニッケルショートエルマー(旧エルマーと新エルマー)

新エルマー(ショット社のガラス)

ストッパー有り無し

ニッケルエルマー

ノンコートエルマー

コーティングありエルマー

赤エルマー

IA型についている、近接(旧)エルマーもあり。通常3ft=約1mのところ、最短1.5ft=約45cm

鏡胴番号と焦点距離

0番 50.5mm

1番 49.6mm

2番:ショートヘクトール用?

3番 48.6mm

ここまでがショートエルマーの括り。A型、C型からのカスタム。

赤エルマーの鏡胴に入った、ショートエルマーあり。(コーティングある場合もある)

4番50.7mm

5番:51mm

6番:51.3mm

7番:51.6mm

8番:51.9mm

この辺間違っていたら教えて欲しい。

フォント

知っているだけで2種類。古いフォントとその後のフォント。

旧フォント=旧エルマーではない。ちなみに左が旧エルマーとして買ったもの。右は新エルマーとして買ったもの。

あとはストッパーの形の違いとかかな?

あえて描写については触れない。私個人ではMTF曲線などで比較できないし、写りの違いを見出せないから。

とりあえず今知ってるものだけ書いてみた。また何か分かり次第追記していく予定。エルマーは奥が深すぎる。

以下、参考図書

 

この2冊は読みすぎて、すでにボロボロになってる。それでも知識不足。

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2024年のトライ-Xの値下げについて

やぁ、フィルムで撮ってる?

先日、突如トライ-X400の値下げのネット情報が出てきた。

digicame-info.com

www.digitalcameraworld.com

元ネタはこれ。

昔の常用フィルムだったので期待感は上がった。

ポストもしたが、反応は薄かったか?

元々が高かったゆえ、期待感が薄い?

では日本ではいくらになるのかなと思い、早速コダックアラリスジャパンに問い合わせしてみた。

回答は「代理店があるので問い合わせは店頭にてお願いします」と。

え?代理店があるの?コダックアラリス"ジャパン"が代理店じゃないの?

これには驚いたが、代理店とは・・・と検索してみたら、やはり?加賀ハイテックから社名変更した?加賀ソルネットで、その「ハイテック部門」にコダックアラリスのHPリンクがあった。色々な代理店をしているんだなーと改めて知る。

コシナの代理店でもあったのは驚いたと言うか、代理店って必要なのよね、

コシナの工場でレンズを買う人はいないよな。確かに。(野菜みたいな直売店があったら熱いものがあるな!)

いかに自分が流通に疎いか知らされた。

さて、加賀ソルネットに問い合わせしたところ返事が来た。

結論はトライ-Xはすでに「値下げ済み」だった。国内においては1月16日に価格改定を行なっていた。ちなみにこれから値下げの予定とは書いていなかった。

以下、トライ-Xがどんな価格になったかの回答。

 

旧価格

新価格

値下げ率

24枚撮り

2430円

1890円

-22%

36枚撮り

2900円

2390円

-18%

120フィルム(5P)

15050円

11150円

-26%

そう言えば2900円だったっけ?

平均22%の値下げ。すごい!値下げした!と言うべきか・・・。

ヨドバシ.comでもこの値段になっている。

今回の件で、36枚撮りなら2390円のここから値下げ!?と思っていた方も多いと思うし、私もこの値段からマイナス30%で電卓叩いていたからな!

知ってた?どこかでアナウンスはあった?と言うか、気づいた?

ナショナルフォートに「値上げ」のアナウンスがあったようだ。私は気づかなかった。そもそも、話題にもならなかった?

価格変更のお知らせ | 株式会社ナショナル・フォート

ナショナルフォートの2024年1月16日からの値段表。

https://www.nationalphoto.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/NP-FilmPrice-NowHere202401HP.pdf

確かにトライ-Xの36枚撮りは約500円ほど「値下げ」された、2390円になっている。

しかし、E100の120は5000円ほど「値上げ」になった様子。

ここまで高くなると、E100はB&Hで買うべきだろう。

https://www.bhphotovideo.com/c/product/272450-USA/Kodak_8731200_E100G_120_Ektachrome_Color.html

2024年1月31日現在で73.79ドル、送料18.45ドル。

あれ!?値下げされてる!?今は約10800円!?たった5日間で何があった?

他の製品が値上げ、値下げしたかどうかわかる人いる?

もう高すぎてわからないのよ。高すぎて、ここ数年、コダックのフィルムは買えていない。

まぁ、値下げされたフィルムはトライ-Xだけで、他は値上げされたフィルムもあり、結果的には全体の値下げには届かなかった可能性がある。これがフィルムの現実かなと。

コダックのブローニーは値下げの感じがB&Hは伺えるけれど、トライ-Xは先のネット記事の9.99ドルからは動きがない。

https://www.bhphotovideo.com/c/product/29170-USA/Kodak_8667073_TX_135_36_Tri_X_Pan.html

ここから値下げするのだろうか。

不明なのは、アメリカのコダック公式が値下げアナウンスをしたが、その前にすでに日本では値下げされていたと言うこと。(もう値下げしたからよろしくね!だったってこと?)

あと、値下げする理由。値上げしすぎて売れなくて、ごめん、ごめん、高すぎちゃったね、ちょっと下げるわって感じなのか。

今回の値下げで、この値段を提示されたわけだけれど、2390円で「常用フィルム」になり得るのか。同じ感度、似た製品でILFORDのHP5+は1300円だ。

以前から私は「値下げはない、値上げしかない」と言ってきたが、値下げは起きた。

しかし、今回の値下げは「奇跡」なのかもしれないが、これは「希望なき奇跡」としか思えないのだ。

ここからさらに値下げがあっても最大30%として1673円。これが本当の「奇跡」なのか?

どうする?どうしてもトライ-Xじゃないとだめ?君の「作品」に必要?

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道連れだぞ!

National Opt. SCOTLAND STEWARTRY TRINOL ANASTIGMAT 105mm f3.5 LTM

National Opt. SCOTLAND STEWARTRY TRINOL ANASTIGMAT 105mm f3.5(L)だ。

ナショナルOpt、スコットランド・スチュワートリー  "トリノール"  アナスチグマットと読めばいいのか?

初めて見たレンズだった。調べてみたらこちらがヒット。

Trinol 105mm f3.5 (L) – FLASHBACK CAMERA

三枚玉。105mm f3.5。

国産レンズでKomura 105mm f3.5も三枚玉だけれど、こちらはスコットランド?あれ?三枚玉?トリプレット?欲しい!となったわけだ。

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好き。

目次

スペック

重さ

335g(実測)

フィルター径

39mm

焦点距離

105mm

開放値

f3.5~f22

最短撮影距離

1.2m

マウント

ライカスクリューマウント

フード

不明

レンズ構成

3群3枚

絞り羽根

12枚

発売

1940年代〜1950年代?

3枚玉の歴史

3枚玉はこれにより色収差が消えると言われて、発明された。T. Cooke & Sonsがライセンスを持って、開発・製造・販売はライセンシーのTaylor Hobsonが行った。

つまり、T. Cooke & Sonsで働いていた、1893年にTaylor Hobsonが開発したと。ショット社のガラスを使ったようだ。

"クックのトリプレット"として有名?

ちなみにライバルのPaul RudolphTessarは1902年。意外かもしれないけれど、Planarは1896年。Tessarの6年前だ。

Anastigmat(アナスチグマート、アナスチグマット)

アナスチグマート(独:Anastigmat )とは、レンズの収差補正状況を示す言葉の一つで、球面収差、コマ収差、像面歪曲、非点収差をすべて解消していることを言う。

アナスチグマート - Wikipedia

Carl ZeissのProtar=プロター(1888年)、2群4枚。C. P. GörzのEmil von Hoeghが開発した"Dagor"=ダゴール(1892年)、これは2群6枚もアナスチグマットレンズ。

フィルターについて

39mmの溝があるのだがピッチが違うため、最後まで捻じ込めない。Hektor 7.3cm f1.9そんな感じだったな。すると純正の被せフィルター、フードがあるのかな?

National Opt.とSTEWARTRYとは?

レンズヘッドに刻印があった。

MADE BY NATIONAL OPT.CO.LTD.LEICESTER ENGLAND.の刻印。英国、レスターのナショナルOPT.社製と。

National Opt.はトリプレットレンズを発売した、Taylor, Taylor & Hobsonの子会社だった。

子会社化は空爆などで生産工場を分散化しないといけないためと。

https://www.photrio.com/forum/threads/details-of-trinol-lens.143685/post-1879285

第二次世界大戦中に(おそらくドイツ製品を輸入できないため)レンズの需要があって製造されたとか。

Lマウントの105mmと言ったら、1940年代だとElmar 10.5cm f6.3(マウンテンエルマー)しかなかったから、その辺りの時代としてはスペック的には優れたレンズかもしれない。

開発はCooke(クック)で、発売はテイラーと。その子会社がナショナル光学ってことかな。

なるほどー。

"STEWARTRY"

"MADE IN SCOTLAND"

SCOTLAND STEWARTRYはスコットランドにある、スチュワートリーというメーカー。

レンズはナショナルが作り、鏡胴はスチュワートリーが製造ということらしい。

あまりにも見かけないのでやっとここまでの情報を得られた感じ。

どうやら、戦中、戦後の混乱期にLマウントレンズの需要があって作ったっぽい。リードとかもそうか。

コーティング

見た感じ、この個体はノンコートかな。

No.03494x、03504x、3505x、03532x、03562xはノンコート。

No.03549xと03578xはコーティングされていると。

https://www.photrio.com/forum/threads/details-of-trinol-lens.143685/post-1879285

シリアルが前後しているので、おそらく後でコーティングしたか、個体としてコーティングされていたか。

シリアルはNo.034...も見かけるので1000本はありそう。

ヘリコイドは逆回転

ヘリコイドの回転方向が、ライカマウントのレンズの逆なのでちょっと驚く。ちなみに黒鏡胴とシルバー鏡胴がある。シリアルで追いかけてもどっちもあるので前期後期とも言い切れいないかも。

当然の如く、ft。最短は4ftで1.2m。

見た目より重い

バルナックDIIIにつけてみた。かっちょいい。335g(実測)と見た目より重いかも。

絞り枚数は12枚

絞り枚数は12枚と豪勢?

絞りクリックはない。ただ、回転ヘリコイドなので反対側にも絞り値がついている。

レンズのカム。この辺りの調整が難しいと書いてあったな。

距離計カムの構造上調整することはできません

Trinol 105mm f3.5 (L) – FLASHBACK CAMERA

かっちょいい。黒いレンズも好き。

さて、どんな写りか。望遠の圧縮効果と、トリプレットのシャープさは期待しているぞ。

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クリスマスなのでCONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm f1,4がやってきた

CONTAX Carl Zeiss Planar T* 50mm F1,4。やっと手にしたという感じ。まー、遠い道のりだった。と言うか避けてた?避けてた?

私の中ではNikonのAI NIKKOR 50mm f/1.4Sと同列のザ・スタンダード。標準レンズ。

一眼レフ時代の「普通のレンズ」として双璧。

これほど、標準レンズとして存在した、しているレンズも少ないと思えるほど。

当たり前すぎるレンズ。

過去にはfPlanar 50mm f1,7を使っていたことがあるが、少し痩せ我慢していたようにも思う。f1,7は1万円台だった。f1,4の方は3万円台だったと思う。

Carl ZeissのPlanar 50mm f1,4。この絞り値のカンマはツァイスならではなのか?それとも何かの決まり事か?

それがあれよあれよと値上がりして、気づいたら5万円台後半になっていたり。あーもういいやと思っていたら、OH済み品のこれならいいと思えるものが、過去の値段程度で見つけることができたので購入した。

目次

スペック

重さ

268g(実測)

フィルター径

55mm

焦点距離

50mm

開放値

f1.4~f16

最短撮影距離

45cm

マウント

Y/C(ヤシカコンタックス)マウント

フード

Hood4,55/86リング使用

レンズ構成

6群7枚

絞り羽根

6枚

発売

1975年(AE),1988年(MM)

そんなに重さは感じないな。

コーティング

いわゆる、Tスターコーティングで紫と赤っぽい?

マウント部分、後ろ玉。レンズ構成は6群7枚。

絞り羽は6枚

円形にはならず、角形。この辺は一眼レフだからかなーと。ミラーで絞り羽を跳ね上げる必要があるので、少なめで綺麗に写るに越したことないと。

最短は45cm

最短45cmは十分すぎる。

AEJ、AEG、MMJ、MMGとは

まずヤシコンコンタックスレンズでわかり辛いのはこれ。

私の個体はMMでJ。

Lens made in Japanの文字。

AEは絞り優先モード対応。MMはPモード対応。(上の写真の最小絞り値が緑)

私みたいにミラーレスで使うのなら、Pモードはいらない。

しかし、AEは絞り羽の形がギザギザしているらしい。

Jは日本製。Gはドイツ製。

日本では富岡光学が京セラの子会社としてOEM生産していた。

ドイツはZEISSなのかな?

AEは絞りの形がギザギザしているらしい。

フィルター径は55mm

50mm f1.4で55mm径は一般的かな。今や72mmとか当たり前だしな。

純正Pフィルターをつけたところ。ぴったり。

ほぼ新品だった。

フロントキャップとリアキャップ。

CONTAXの文字。

いつか使いたいと思わせる何かはあるよね。50mm f1,4って。

一眼レフのスタンダードスペック。レンジファインダーだと50mm f2とかになったり。

あこがれの?Planar。

この頃のT*と今のコシナのT*は違いがあるのかな?検査はツァイスだろうけれど。

なんか、コロンとしている。でかいと言う感じはしないなー。

さて、早速だけれど、α7につけて撮ってみた。やーやー、本当普通の50mm f1,4かなと思ったけれど、よかったよ、本当に。

参考文献。

個体差すごいらしいぜ?

スーパーインテグレーテッドコーティングもあるよ。最初のシリアルが58番代だったっけ?6で始まるのはエコガラスだ。

標準レンズどっちにする?

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こんな感じで、こっちもどう?

TANAR H.C. 5cm f2 Black Lマウント

TANAR H.C. 5cm f2 Black Lマウントだ。気になっていた"50mm f2"の中でもFUJINON 5cm f2とどっちを先に買うかなと比較していて、TANARの黒鏡胴が見つかったので手に入れた。同じスペックのシルバーもかっこいいが、Topcor 5cm f2(Sなし)を持っているので、今度は黒でと。あ、Topcor"S"5cm f2は中期の黒を狙ってるぞ。

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目次

スペック

重さ

240g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

50mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

1m(距離計非連動で45cm)

マウント

ライカスクリューマウント

フード

Tanar専用フード

レンズ構成

3群6枚(ゾナー型)

絞り羽根

10枚

発売

1957年

最短距離が60cmという記事も見かけたが、きちんと1.5ftまで刻んであり、ヘリコイドも回るので45cmほどだ。

田中光学

田中光学は元々はシネレンズなどの製作をしていたようで、1953年にライカコピーを作成し始めて、1959年に倒産している。

TANAR H.C. 5cm f2自体あまり見かけなくて、そもそも私もあまりよくわかってない。

そもそもNIKKOR S.C 5cm f1.4を気に入って使い、そこからNIKKOR H.C 5cm f2沈胴、Topcor、SUPER ROKKORとかに手を出し始めたぐらいで、まだまだ国産ライカマウントレンズは奥深い。

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他にもSimlarとかSerenarとかいっぱいある。例えばSimlar 5cm f1.5とTopcor 5cm f1.5も調べないとどう違うのかわからない。SimlarもTopcorもガウスとゾナーの折衷だがレンズ設計に変更あり。今調べた)

TOPCON CLUB-Various Talk-Drawing of Topcor Lens Cut

TANARレンズ

このTANARは田中光学製のTANACKというバルナックコピーに付いていたレンズ。

TANACK刻印の純正キャップ付属はありがたい。

50mmに関しては、5cm f3.5、5cm f2.8、5cm f2、5cm f1.9、5cm f1.8、5cm f1.5と言うスペック。これに幻の?f1.2もあるようだ。

f3.5、f2.8はテッサー型、f2、f1.9、f1.8、f1.5はゾナー型のようだ。

参照 : 

http://camera-wiki.org/wiki/Tanar_lenses

https://koiwide.com/j-lens_tanar5015-1

また、5cm f2は同じレンズがアルタノン、三鈴光学からも出ている。スペックも全く同じだ。

どっちのOEMかと。おそらく田中光学が作っていたのかな?

H.CのHはヘキサ=6枚レンズのことか?Cはコーティングだろう。

コーティングは青からパープル?

絞りリングはクリック感あって作りもいい感じ。

絞りは10枚。この頃はみんな10枚ぐらいあるな。

製造本数

シリアルNo.26015。No.27594まで確認されている。リンク先にある発売年1957年のはNo.24840。

単純計算で2754本。

ちなみに先に出た、シルバーはNo.22217からNo.24444まで確認されていると。これで2227本。合わせて4981本。約5000本。

http://camera-wiki.org/wiki/Tanar_lenses#Tanar_5cm_f.2F2

ちなみのこの5cm f2はおおよそ5500本以上製造され、TANARレンズの中でも一番多いいらしい。5500本で一番多いとか、どんだけ希少なメーカーなんだ・・・。

最短撮影距離

最短撮影距離もNIKKORと同じように1mより先に進むヘリコイド方式。NIKKORのように途中でクリックはないので普通に行き過ぎる。

3.5ft=約1mを超えた、赤文字の1.5ft=約45cmで・・・止まらず、その先まで行く。バルナック型カメラの測距が1mまでなので、コピーのタナックもおそらく測距は1mほど。するとそれ以下は距離計連動はしない。

しかし、M型ライカのM3以外は測距は70cmほどまでできるので、どうなのかデジタルライカのTYP246で試してみた。

約3.5ft。(カム連動するギリギリ)

3.5ftを超えたところ。ピントが外れた。どちらも派手にゴースト出てる。

後ろ玉もコーティングは青か。

最短方向へヘリコイドを回すとカムが鏡胴の奥に行く。

3.5ftを超えたあたりで距離計と連動しなくなった。すっぽ抜ける感じ。つまり、レンズの距離計連動カムは1mほどまでと言う設計のようだ。

レンジファインダーカメラで撮影時は1m以下で撮影しないように注意だ(目測ならいいが)。ミラーレスなら一眼レフのレンズのようにグングン寄れるぞ。

50mm f2というレンズ

50mm f2って本当実用性で言うと最高に使いやすい。f1.4だとボケすぎる。言い換えるのならボケに頼れる。f2.8、f3.5だと不安な時に「明るいレンズ」としても「小さめのレンズ」としても使いやすい。

写りも破綻することが少ない。これがf1.4、f1.5とかになると途端に不安げになるよね。

現代のレンズならf1.4は至って普通なのだろうけれど、1950年代は頑張ってた。

ボディにつけてみた

MM TYP246につけてみた。小ぶりで良い。

黒鏡胴いいよね。

結構短い。フードが欲しい。

M2につけてみた。1950年代ということもあって、あっているかな?バルナックだとIIIfとかと似合いそう。

M2は何でも似合うな。IIIfとビットというのもいいよね。

なかなかいい感じ。

田中光学のタナー。

この佇まい、好きよ。

さぁ、モノクロフィルムで試写してきたので、どんな感じだったのか。現像してみよう。

参考図書。こういう本また出てくれないかな。

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こちらはガウス型。

宅配便の配送事故についての補償などについて調べてみた

最近、宅配便の配送事故、補償額について考えさせられることがあったので調べてみた。

特にカメラ、レンズに合わせて考えてみた。

30万円の壁

各宅配便の補償額は30万円までが基本。ヤマト運輸は30万円(税込)を超える物は「送れない」とまで書いてある。

一梱包の価格が30万円(税込)を超える荷物

www.kuronekoyamato.co.jp

www.post.japanpost.jp

ゆうぱっくは30万円の補償だが、50万円まで補償する「セキュリティサービス」と言うものがある。

セキュリティサービス | 日本郵便株式会社

これは配送料金に420円(2023年10月現在)をプラスすると通常30万円までの補償が50万円となるサービスだ。

佐川急便には「セーフティサービス」と「運送保険」がある。

高額なお荷物や、特に大切なお荷物を手渡しでお届けいたします。
お荷物のお預かりからお届けまで作業は手渡しにて行ない、営業所での保管は貴重品室にて、輸送中は貴重品専用ケースにて厳重に管理いたします。

www.sagawa-exp.co.jp

この保険は、当社が三井住友海上火災保険株式会社の保険代理店として販売する、お荷物の損害を補償する「オールリスク条件」の運送保険です。

www.sagawa-exp.co.jp

唯一、最大5000万円まで対応している。1万円あたり10円。100万円なら1000円と割安に思える。

とりあえず大手だと30万円の補償が基本で、ゆうパックがプラス420円で50万まで。佐川が1万円あたり10円の掛け金で5000万円までとなるようだ。

過去にあった「ヤマト便」は2021年に廃止されているのでヤマトの場合は30万円以下しか送れない。(送った場合は規約違反になるのか?)

修理などのピックアップサービス場合

個人でカメラの修理などで宅配便を利用するとして、それが30万円を超えるカメラやレンズの場合、メーカーに修理出す場合は配送事故についての補償はどうなっているのか尋ねたほうがいいと思う。

店舗に持ち込んでメーカーに送ってもらう時の補償も30万円か?

メーカーから修理完了品が戻ってくる時もどうなのか聞いておいたほうがいい。

ニコンではピックアップサービスとか。

ニコンに問い合わせたところ、ヤマト宅急便を利用するのでその補償に沿ったものになるとのこと。つまり30万までだ。(他のメーカーは各自で調べてほしい)

これ、メーカーが補償できないと言っているので、宅配便での希少で高額なレンズなどの修理は危険かもしれない・・・。

ピックアップサービスじゃない修理方法で、先ほどの佐川などの自前の保険をかけて送るしかない。

110万円超えてるし・・・。これ送る?途中で配送事故が起きたらどうなるの?

30万円までと言われたら・・・詰むよね・・・。

カメラ・レンズの高価格化、品薄

あと30万円以下でも品薄の商品だと、金額面での補償はあったとしても・・・。今だと、GRシリーズとか?お金が帰ってきても、すぐにカメラが用意できないとかありえる。

2023年10月現在、納期未定・・・。

昨今、カメラ、レンズは高価格化しているものがあり、ライカだとまず新品でM11が130万円超えている。

2023年10月現在、約132万円。紛失事故があっても良しとする富裕層になれるか!?

NIKON Z 8で約60万円。

通販で新品購入した場合

これは新品で店舗から通信販売で購入しても何かしら法人として保険に入っていると思うが・・・。

ちなみにヨドバシは事故が起きた場合は配送会社と連携して対応すると返事が来た。

マップカメラは同等品と交換、もしくは返金と返事が来た。

これは至って普通の対応かなと。

他の店舗については各自問い合わせのこと。

中古カメラ・レンズの場合

これが中古カメラ、レンズだとしたらどうか。

一品ものの中古カメラレンズで30万円以上のものは・・・結構ライカレンズならザラに?あると思う。それを通販で購入するのも今の時代。

これは中古カメラレンズであってもお店から購入するのであれば、保険がかかっているかどうか尋ねれば済むことだし、たとえ中古カメラレンズで一品物とはいえ物が返って来なくともお金が例えば購入金額が80万円であって、それが全額返ってくれば、残念ながらその提案を飲む他ないだろう。

それが嫌なら手渡しで購入する他ない。

地方の場合、中古の高額商品を飛行機、新幹線に乗って買いに行くか・・・今はネット通販が多いかと思う。

オークションやフリマサイトの場合

さて、問題はオークションやフリマサイト、個人売買の時だ。

ヤフーオークションは「おてがる配送」が用意されているが、30万円までのものしか送れないとある。

発送できない商品はありますか(リンク)

つまり、ヤフオクで30万円以上のものは「おてがる配送」は使えないと言うことになるので、個人で配送の準備をして「30万円以上のものを送ることができる配送会社」を選ぶ必要があると言うことになる?

オークションのカメラ関係の高額商品で一応検索したが、そういう人はまだ見たことないな。(絵画とかだと違うか?)

※10月20日現在、69億円の絵画が出品されており「おてがる配送」だった・・・。

50万円までならゆうパックのセキュリティーサービスかそれ以上なら、佐川急便の運送保険を出品者個人で用意する必要があるはず。(あくまでも個人の場合)

それでも「おてがる配送」を使うとしたら・・・30万円までのものしか送れないのに、送ったと言う「契約違反」で補償さえ受けられない可能性がある?

Yahoo! JAPANに問い合わせしてみたところ、発送方法を決めるのは出品者で、発送方法を見て落札を決めるのは落札者であるとのこと。

紛失事故などの場合、落札者はお見舞金として30万円の補償を受けることもできるがそれ以上は無理。

万が一、商品が配送事故で紛失した場合は取引が"キャンセル"にならない限り、30万の補償以外は受けられないという回答だった。

例えば100万円で落札、お支払いした。到着しなかったからキャンセルを申し出る、しかしキャンセルが通らなかった場合は、出品者に手数料などを引いた分の代金は支払われる。よって落札者は100万円全額取り戻すことはキャンセル以外では不可能。

ヤフオクのキャンセルについてはこちらを参照のこと。

商品が届かない時の返金申請はこちら。返金申請は通るのかどうか・・・。

返金申請は、支払いの8日後~12日後まで

期限を過ぎると出品者への入金処理が開始されます。入金後は事務局からの返金はできなくなりますので、出品者に返金方法(振り込み先の金融機関口座を知らせるなど)についてご相談ください。

https://support.yahoo-net.jp/PccAuctions/s/article/H000013198#notarrived

商品が届かなかった場合は出品者との直接交渉による返金か、Yahooの審査による「返金申請」のみ。

前者はほぼ無理と思える。(出品物が紛失している状態なのでこの条件は飲めないはず)

後者はどうなんだろうか。例の100万円となると・・・。ヤフーが全てかぶることになるので・・・。わからん。Yahooのみぞ知るというところか。

個人的な見解だと、全ては個人間で解決せよとなるのかと思っている・・・。

商品が届かず、Yahooに「返金申請」をして通ったという方がいたら教えてほしい。

システムとして気になる点

一点気になるのは、30万円を超える高額出品にも関わらず、出品者が30万円を超える物は送ってはいけないとされる「おてがる配送」を利用できるシステムだ。

ここがどうなっているのかはこれ以上はわからない。アラートが出て、おてがる配送は使えませんと出るのはシステムとして普通な気がするが。

一般的に中古買取でお店に売るより、オークション、フリマサイトの方が高く売れると思い、そちらを選択するのだろうけれど、それなりにリスクはある。

ちなみにオークション、フリマアプリでほしいカメラ・レンズが「中古カメラ屋さんの保証付き」のお値段と同じなら、買うメリットは全くないと思えるが・・・。そこでしか買えない物なら仕方ないとは思う。

そうすると「手渡し」か?

出品者が沖縄で落札者が北海道ならどうする?東京で落ち合うか?(20年以上前に"近所"ということで手渡しをした時は怖かったー)

万が一の事故は起こるので希少高額品は手渡ししかないのか?

日本の物流サービスは大変優れていて事故はあまり聞いたことがないが、私は過去に紛失を経験をしたことがある(見つからず、配送会社が全て補償した)、最近では誤配があった。(解決した)

いくらネット決済、販売がすすんでも、最後は「人の手」で配るのだから、配送事故が絶対に起きないと言うことはない。これは断言できる。

手渡しで持って行っても、カメラ屋さんから修理屋さんへ送るときはどうなのかと。

これも聞いておいたほうがいい。事故が起きてから、お店と揉めるのも嫌だろうし。

修理店に直接持ち込んで、修理店から手渡しで受け取るのが一番いいとは思うが・・・。

ライカのMデジタルが故障したらライカジャパンに手渡しが一番いいのだろうけれど、近くにない場合は?飛行機、新幹線に乗って手渡しか?(それが一番いい)

新品・中古品などで店舗から通販購入時はいいが、手元に届いてからしばらく使用して、個人で修理のために30万円を超えるカメラを送ることができるのは、佐川急便のセーフティサービスと運送保険の補償だけと言う現実か?(他にもあれば教えてほしい)

ヤマト宅配便、ゆうパックは送れない(わけじゃないが)30万円までとなっている。

(事前に30万円より高価なものはダメと言われているのに送った場合は補償の時にかなり不利になるのではと思う)

50万円までならゆうパックのセキュリティーサービスか、佐川急便の運送保険。

それ以上なら佐川急便の運送保険のみか?

うーん。

自己責任か?

すごくモヤモヤした状態だが、配送事故による紛失もあり得るものとして、できるだけ高額なもの、希少なものは直接手渡しが一番良いかと思う。

これだけ、ネット通販が発達して配送料が劇的に増加している中で紛失の確率も上がっていくと思われる。

また、通販、修理を利用する時は配送時の紛失についての補償を調べておいて損はない。

特に古い機械式フィルムカメラの場合、個人の修理店に送ることが多いと思うので、30万円を超えるもの、代替の効かないものについてはくれぐれも発送時にリスクと合わせて考えたほうがいい。

「形見分けのフィルムカメラ」の紛失とか・・・。

オークションやフリマアプリの場合はもっと注意が必要で今回問い合わせたり、調べてみて、自己責任という言葉をしみじみと感じた。

(唯一引っかかるのは「おてがる配送」が30万以上の商品でも使えるようになっているシステムか)

最近のデジタルカメラ、レンズは高額化していて、軽く30万円を超えている物が多いので・・・どうしたものかと。

結局はリスクと補償のバランスを見て、使うかどうかとしか言いようがない。

他にこういうサービス使っているなど情報があったら教えて欲しい。また間違いなどがあったらご指摘いただければと。

33万円。欲しいぜ!

CANON LENS 28mm f2.8 Lマウント

やっと28mmレンズを手に入れた。あんまり寄ることがない自分にとっては50mm、35mmでは少し狭い時に28mmがあると便利かなーと思うことがしばしばあったので、これでどうなるかなと。

特に山とか谷とか海辺とかで引けない時に35、28なら写る時があるかもと思えた時もあった。ま、50mmでも撮っちゃうか諦めることはできるんだが。

欲しいもんは欲しいんだから仕方ねーべ。な?

目次

スペック

重さ

138g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

28mm

開放値

f2.8~f22

最短撮影距離

約1m

マウント

Lマウント

フード

なし?

レンズ構成

4群6枚 ガウス型

絞り羽根

6枚

発売

1957年

思いの外軽い、約140g。

global.canon

145g、f3.5より軽い。

global.canon

公式は160gもあるぞ。私のはレンズ一枚足りないんじゃねーのかとかなんとか。

最初は1951年にセレナーの28mm f3.5が28mmではf3.5と世界最速でスタートでその後モデルチェンジしていき、1956 or 1957年にf2.8と世界最速の28mmとなった。

f2.8となりレンズ構成に変化はあったようだ。

(参照:世界のライカレンズ  P122~)

当時はContaxのTessar 28mm f8とライツのHektor 2.8cm f6.3、もしくはSummaron 2.8cm f5.6があった時代。

国内メーカーの方が開放値ではいつも先を言っていた時代だな。

キヤノンは35mmでもf1.5なんて出しているし。

あとは国産だとニコンなどが2.8cm f3.5などを出していた。(これも欲しい)

そんな中でf2.8を達成は快挙だったと思う。キヤノンらしいわかりやすいアピールだな。

形も好き。f3.5の時は造りも良かったらしいが、ちょっと形が小口径ですぼまっている感じ。f2.8になると途端にバランスが良いデザインになったと感じた。

途中、f3.5も白と黒のツートンになるが、あれもかっこいいな。

このcanon 28mm f2.8はあのGarry Winograndが使っていたことでも有名らしい。

youtu.be

このボディはなんだろ、M4かな。かなり使い込まれてるのと、外付けファインダーが謎だ。

私もLeitz minolta  CLにつけようかなと思っているが、外付けファインダーどうしようか。M3の時に全部手放してしまってアクセサリー類も全くない。また買い直している感じ。

やっぱりキヤノン製の外付けファインダーがいいかな。

純正外付けファインダー

と、いうわけで買ってみた。でかい。純正なので許すか。

純正フィルター UV40mm

フィルターは40mm。f3.5の時は34mm。いかにf2.8って大変かという時代だな。

純正の薄型。

レンズ構成とコーティング

レンズ構成はガウス型。Summaron 2.8cm f5.6もガウス型だな。

ビオゴン型=対象型にしなかったのは、流行りみたいなのがあったのかな。明るさ確保?

4群6枚。結構順当なガウス型か?コーティングもマゼンタ、アンバー系。

後ろ玉が丸くなっているのがいい。

シリアルは15233。13...も見るか。本数は格好出ている気がする。

絞り羽

絞り羽は6枚。重さは約140g(私の個体)と軽め。Summarは180gぐらいあるんだぜ?

絞りはf2.8~f22。

 

デジタルがメインになったら、f2.8でも必要十分だし、なんならf3.5でも不自由はしない。

ISO1600とかで撮れば手ブレしないだろう。

最短距離1m

1m超えて0.9mっぽいんだが・・・。

ボディにつけてみる

LEICA M MONOCHROM TYP246に。ツートンいい感じ。

なんと言ってもコンパクトなのがいい。私は重くてでかいのはいくら写りが良くても持ち出さなければ撮ることはない。使うことはない。

Summarex 85mm f1.5がそれが理由で手放した。

最近、Dfで撮っていて本当にそう思った。重いのなんのって。レンジファインダーで十分。そんなに緻密に撮らないし。寄らない。

aremo-koremo.hatenablog.com

写りはいいんだよ。

フィルムならM2などもいいけれど、Leitz minolta  CLとかもいいのかなと。

M2に似合うな。これバルナックだと少しでかいんだよ。

かっこいいな。

外付けファインダーつけると結構間抜けっぽさ出るか。Canon 25mm f3.5のはかっこいいんだけれどなー。

やっぱりでかい。M2なら大外枠=28mmぐらいと思って撮ってみるか?

目玉親父っぽさ。

絞ってビット共に駆け抜けるか。

LEICA M MONOCHROM TYP246なら28mm枠出るか。

小ぶりなレンズは好きだな。

さて、フィルムにしようか、デジタルにしようか。

さー、いつも50、35mmだったけれど、どうなるか。

レンジファインダー楽しい。国内メーカーで出してくれないかなー。速攻乗り換えるよ。

そろそろ新刊!?なんて。こういう本って減ったよね・・。

aremo-koremo.hatenablog.com

この辺りのCANON LENSは好きだなー。50mm f1.8とか、f1.2とか。35mm f1.8も使ってみたい。

SUMMICRON-M 1:2/35 ASPH.(II) 5thがやってきた

遂に現行レンズだ。うだうだ悩んでいても仕方ないので、50mm f2に次いで、気になるスペックのレンズ、Summicron 35mm f2 ASPH.(II) 5thを買っちまった。ま、4thと下取り交換なんだけれど。

aremo-koremo.hatenablog.com

4thで遊んでから5thに行く。正統進化じゃないか。

10月にまた値上げだ!

"フィフス・ルナ"って「逆襲のシャア」で、なんか出てきたな。5番目の月?なんだそれ。こっちは5番目のSummicron 35mmだよ。

1stが8枚玉、2ndが6枚玉、3rdが7枚玉、4thがASPH.(I)、5thがASPH.(II)だな。

(I)と(II)はLEICA POCKET BOOKの表記による。

こっちは9th、ナインスだって。ナイン(ス)だね。トォー!リャッ!

英語だとカッコよく見える。

目次

スペック

重さ

249g(実測)

フィルター径

39mm

焦点距離

35mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

0.7m

マウント

Mマウント

フード

12470

レンズ構成

5群7枚(非球面レンズ1枚)

絞り羽根

11枚

発売

2016年 (4617505~)

コード番号

11673

重さはほぼ変わらない(4thは252gだった)のは、フロントリングを外している分=3gかなと。

主な変更点はフードと絞り羽の枚数

4th、I型との大きな変更点はフードの形状が変わったこと、プラ製から金属製へ。

そして絞り羽の枚数が8枚から11枚へ。より円形に近づけたとか。

dc.watch.impress.co.jp

あとピントリングのギザギザの幅も広がったらしい。

あ、確かに!?

フードを外した状態。

フードはねじ込んでいくと・・・

ピタッと止まる。よくできました。

切り欠きも入った。

見た目ではフードが大きな変更点か。5thは「ねじ込み式の12470(黒)」で、4thは「12526のはめ込み式」だった。

Elmarit 28mm f2.8と共用は相変わらず。

Summicron35mmの予想としてはしばらくこの5thを販売して、全てApoに集約していくのかなと思ってる。Apoがあって、こっちのレンズを残すとか考えるかね、今のライカが。

もう少しキラキラした小道具にすればよかったか?現行だし。

光学系には変化なし?

コーティングは緑系からマゼンタ寄りになったか?

後ろ玉も同様。基本設計は1996年のモデルと同じ。微妙にいじったらしいが・・・。

2016年製

シリアル、4655634でなんと2016年。改良された年だ。

当然、6bit。

何気に一番好きな部分、ピントレバー。これがあるとないとではほんと操作性が違う。

最短70cmで十分。ただ、最短30cm?が今後のスタンダードになるんだろうな。デジタル万歳だよな。

このフォントは見慣れた?

フードキャップ

新型のキャップ。

このキャップ好き。造形も上手くできてる。

まとまりいいよね。

フードが大きくなった分、大柄に見えるな。

ギャラリー

前の物撮りを褒められたので調子に乗って。

なんかニヤリと笑っているように見えるな。えへ高いよ?このレンズみたいな?

でかい。

M型ライカのスタンダードレンズはSummicron 35mm f2だろうなぁ。満足できると思う。

距離計カメラが楽で好き。

新しい小道具。(鉢を置くやつ)

かっけぇ。Summiluxみたい。

口径39mm好き。小さいの好き。

大きさがパワーなら小ささは正義?

パワーは正義?正義はパワー?

さて、試写をば。

また値上げするし、今や新品の値段は趣味の範疇超えてないか?中古じゃないと買えない。

aremo-koremo.hatenablog.com

沈胴NIKKOR-H.C 5cm f2 (L)

沈胴NIKKOR-H.C 5cm f2 Lマウントを手に入れた。どこか気になっていたレンズ。50mm f2にハマっている今、欲しかった。ある日、ぽっと見つけて少し悩んで買った。

たまたま、在庫は数本あったが、どれもある程度の傷は致し方ないと言う感じだった。試写して一番写りが好みだったものを選んだ。(TYP246の、あの小さい液晶で決めることの勇気と言ったら!)

下記の記事の中でも傷があるなどと書いてある。

www.nikon-image.com

いつもお世話になっています。

www.pacificrimcamera.com

こちらも、いつもお世話になっています。

シリアル:8112219

目次

スペック

重さ

199g(実測)

フィルター径

40.5mm

焦点距離

50mm

開放値

f2~f16

最短撮影距離

3.5ft

マウント

Lマウント

フード

被せフード、分割フード

レンズ構成

3群6枚 ゾナー型

絞り羽根

10枚

発売

(※1939年?)1946年〜1948年

私のはシリアル、"8"112219なので194"8"年と言うことらしい。

8112219は8が1948年。11が11月。残りが2219本目かな?

1948年11月の2219本目であっているのかな?(Sマウントも含む)

※1939年はハンザキヤノンに50mm f2が装着されていたことから。

歴史

設計は戦前から村上三郎氏がしていたと言う。戦後、商品化が決まり作ることができた。

1937年8月には設計図ができており、試作品もあり、大変よく写ったので「中身はゾナー」という、あの有名なフレーズがここで生まれたと。

参照:P92,レンジファインダーニコンの全て

1939年4月にハンザキヤノン最新型=「S型」を発売した時に同スペックのニッコール 5cm f2がついていた。

これが元になったのか?

global.canon

1946年、戦後すぐに生産が始まったが物資不足でガラスが不足し、生産が厳しくなった。

再設計し、それが収束したのは1948年であるとされている。これがのちの固定鏡胴か?

ニッコール千夜一夜物語 - 第三十四夜 | Enjoyニコン | ニコンイメージング

その3年間で作られたのが沈胴式NIKKOR-H.C 5cm f2のSとLマウントと言うことになる。

製造本数について

製造本数については定かではないとされている。

"捨て番"と言われる、"609"、"708"、"806"、"811"があった。

こちらを参照すると・・・・

http://www.photosynthesis.co.nz/nikon/serialno.html#RF_5cm

始まりは609"1"から60919までの19本。1946年

次に708"1"から708723の723本。1947年

806"1"から806001の600本。1948年

811"1"から8112976の2976本。1948年

S、Lマウント合わせて、トータル、4316本。

さらに調べると、やはり"欠番"があるらしい。そしてこのレンズはNIKON IとMにつけられたのでボディと合わせて考えると、2400台なので2400本あたりではないかと。

http://nikonfan.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/5cmf2_5f7a.html

また、811番台にSマウントの固定鏡胴と沈胴鏡胴の"ハイブリット"も存在している。

2400本から4317本の間ぐらいか。多くても4000本、少なくて2400本?

そのうち、SマウントとLマウントの比率がどれぐらいなのかは私が調べたところではわからなかった。

2400本ほどはSマウントだとして、もし4316本あるのなら、1900本ほどはLマウントか?それほどあるかどうか?

Lマウントは708番代から出ているようだ。Nicca用に製造された。すると、Lマウントは1947年ごろから。609番代はSマウントのみの19本。残り約4000本。

Rotloni氏はトータルで3000本程度としている。

レア?

マウント面の番号について

どの個体にも刻印されている。この数字は一体なんだろうか。

私のは"9061232"という番号。

先ほどのRotoloni氏の本にもここに数字があるということは書かれていたが、理由までは書かれていなかった。製品管理番号なのか?部品の番号なのか?なんだろう?

絞り枚数

絞り枚数は10枚。ちなみにレンジファインダーの時代のレンズで12枚とかあるのは、絞りオート機構がないからとか。

一眼レフになると例えば、Nikkor-S Auto 5cm f2の前期は9枚絞りであったが、後に6枚絞りになる。これは絞りを跳ね上げる機構があるので(絞りオート)その時の負担軽減のために枚数を減らしていると読んでなるほどと思った。

コーティングは青

前玉も痛み気味。コーティングは青っぽい。

後ろ玉も薄い青のコーティング。焼けが見られるな。

銘板表記

当然?Nippon Kogaku Tokyoである。

Nikkor-H.C 5cm f2のHはヘキサの6枚玉。3群6枚のゾナー構成。Cはコーティング。

アクセサリー

どうやら、シルバーのアルミ缶?のようなケースに入っていたようだ。これは5cm f1.5なども同じか。

そして、キャップもこれは販売時につけてモラっったもので、正式にはこれではなく、シルバーか黒の被せ。Nippon Kogaku Tokyo銘。

フィルターも被せシリーズのもの。MADE IN OCCUPIEDのもの。当然だな。このレンズはサンフランシスコ条約よりも前のものが1951年だから。

フードも被せでシルバー。どちらも売っているのは一度も見たことない。

https://www.mir.com.my/rb/photography/companies/nikon/nikkoresources/RF-Nikkor/RF-Accessories/lens_hood_caps/index.htm

ここと、

https://redbook-jp.com/kenkyukai/2004/200411.html

ここを参照した。

間に合わせで、NIPPON KOGAKU JAPANの40.5mmフィルターをつけた。これでいいかなと。

フードはどうしようかなと。

鏡胴などの作り

これらはとても素晴らしい。絞りリングはクリック感なし。

絞り環の全周にキザキザがあるものと、切り取られたようなものがある。811番台でもこの2種類を見たのでシリアルでは区切れないのかもしれない。

ストッパーも作りが良い。

連合国軍の占領下なので当然、feet表記。

無限マークじゃなくて、INF.の刻印。

装着例

TYP246と。大柄なボディに比べるとコロンと可愛らしい。

M3BPと。結構似合ってる。沈胴Summicronと似ているから?

かっこいいだろ?

M2、ビットと。これが一番かっこいい!?

一体感が良いね。

意外だったのが、これ、バルナックIIIa。少し大きく感じた。しかし、ニッカにつけるためのLマウントなのでIIIfとかなら似合うのかもしれないな。

ちょっと重いのかも?

バルナックでも似合うね。

今後、フィルムよりこっちがメインになるのかなとか。

室内で試写。いつもの場所。f2と1/60、ISO400。これ・・・いいんじゃないの?ボケも綺麗だし。

50mm f2の比較対象として。

SUPER ROKKOR 5cm f2C、ガウス型、ズミクロンコピー。

aremo-koremo.hatenablog.com

Topcor 5cm f2、極初期モデル。後ろ玉に空気レンズを使用。

 

aremo-koremo.hatenablog.com

Topcorの優秀さが目立つ?NIKKORもいい。ROKKORは個性派。50mm f2でも違うもんだなーと。50mm f3.5なんて怖いわ〜。

では試写してきたので続きは写真を。

aremo-koremo.hatenablog.com