NIKON FとNIKKOR-S AUTO 5cm f2で国立歴史民族博物館を撮ってきた

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曇りだった天気がしとしと雨になったので予定を変更して、佐倉市にある、国立歴史民俗博物館へ行ってきた。

過去にここの佐倉城址公園で桜を撮りに行っていたのだが、肝心の博物館は入ったことがなかった。

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Primoplan 5.8cm f1.9で撮った桜。

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中判リバーサルで。6x9のスーパーイコンタで645マスクをつけて。

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ヨンサンハチロクで撮った。

目次

ランチを食べていたら雨になった

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max and son's coffee roasterでランチを食べていたら、雨がしとしと降ってきてしまった。

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ランチセット。少し軽めにした。いつもはピザセットで。コーヒーがとても美味しいし、食事も大変美味しい。

ここのデザートも最高なのだ。以前食べた「エスプレッソプリン」をまた食べたい。

国立民族学博物館へ

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途中すごい渋滞にハマって、Googleナビに頼ったらすごいマニアックな細い道に入ってしまって、何度も切り返してやっと到着。

時間にして午後3時過ぎ。ああ、閉館が5時なのに・・・。

そして周辺には人がいない・・・。

ISO400でf2は室内では厳しいか?

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NIKON F NIKKOR-S AUTO 5cm f2 (HP5+)

外で撮ることを前提にf2レンズにしたので、ISO400で館内はf2で1/15~1/30。きびしー。

脇閉めて、フーッと息を吐き切ってから、パコン。

人類の進化を感じたね。手ぶれ補正欲しい。

あ、ISO800に増感すれば良かったのか。全然思いつかなかった。ま、いっか。

なんで骨ばかり?

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オオカミの骨

このネガを現像した時に、吊り下げたら、なんか骨ばかり写ってるの。

え、私ってサイコ?って。自分でも驚いた。

なんか好きなんだよね、骨。特に骸骨。

5月に荼毘があって骨を拾ったんだけれど、あれって家族であっても、ああ、骨だなってしかみられないの。

白いカルシウムって感じで、全然感情が生まれない。これってまずいのかなって思う時もあるけれど、火葬っていい制度だなって思う。

これで生前の肉体を消して、この世と別離させ、この世に残った人たちも、死んだんだなって実感できる。

土葬だとキリスト教の"甦り"=Rebornになるから、なんか府に落ちないっていうか。

死んだんだから、はいさようなら。

これから残された側は忙しいんだ。社会的に。葬儀に始まって、関係書類、手続き、ほんと忙しくて倒れるかと思った。

それらに忙殺されて残された側は悲しんでる暇がない。これでいいのかと思う。

ちゃんと悲しませてくれ。そういう時間をくれと思う。

話が逸れた。

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悲しんでもいいのよ?

ほんとかよ?後期旧石器時代人。はて?いつの人?

5万年から1万年前の農業前。狩猟時代か。

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お前・・・勇気あるな・・・

いやはや、恐れ入った。こんなに素直なレンズだとは思わなかった。

トーンの出方もびっくり。滑らか。いつも使っている同じHP5+とは思えない。

現像液もT-MAX液で私に撮っての標準現像なのに。

あとは現像タンクをJOBOに変えてみたけれど、これが違いを生んでいるとも思えないが。

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縄文時代の男女
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女性と男性の骨格

ほんと光源の当たり具合で全然、物の見え方って変わるのな。

左の男性の方が堀が深く見えて、思わずこっちが縄文人で、左が弥生人の比較?なんて思ってしまった。

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縄文犬

縄文犬っていたんだ。1万年以上前からワンコと一緒に暮らしていたんだなって。

狩猟時代だからパートナーとして、番犬として。

ちなみに近くには弥生時代から平安時代のところに蔵に入り込もうとするイエネコの様子もあった。

ネズミなどの害獣から穀物を守るため飼っていた。

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服の再現

なんか古着屋にありそうと思ってしまった、私は浅はかだなと。

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成人儀礼で犬歯を抜歯した様子

痛みより成人の名誉。

無理。今の子たち、私の時でも無理。

成人式でバンジーも無理。

あ、このバンジーって本当の成人バンジーで高台から縄を結んで飛んでギリギリ地面に顔が当たるやつね。

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股関節が死ぬ。

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集団埋葬

こういうの好き。たまたま出てきちゃったとか。

で、のんびりし過ぎて、見たかった「民俗」の展示室で「石鹸・化粧品の近現代史」を見る時間がなくなりそうだったので駆け足で。

他にも黒曜石とか矢尻とかすごい萌えるものがいっぱいあったんだけれど。

さらに見ていたら、閉館時間30分前ですとアナウンスが流れ始め、さらに焦って。

弥生時代とか、全部すっ飛ばして、一気に「民俗」へ。

本当は先史から現代まで見られるんだけれど、時間の都合で見られなかった。

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お面

どんと一枚。民俗コーナーの一角で。

他にも撮ったんだけれど、焦っていたのかピントが外れてたりとかで。

とりあえず、ざっと見るもの見て、中庭を通って外に出ようと。

中庭にて

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午後4時半でこの暗さ

ボケが穏やか〜。

もちろん開放で1/30とかだったと思うけれど、近接も安定しているし、中距離もいい感じ。

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急いで玄関へ

もう少しのんびり見たかった。中庭も撮り甲斐がありそう。

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な?いいだろ?

この辺りになるとめんどくさくて、露出を変えずにそのまま、あるがままで。

この奥の方が先ほどまで見学してた建物で結構広い。さすが国立。

しかし、なんでこの佐倉に国立博物館なんだろうか。

やっぱり遺跡とかが多かった?

外に出たら陽が暮れて雨

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さらに雨が増して

雨はいいよね、モノクロ映えするというか、写真映えする。

でも、機械式カメラの敵。雨で中に侵入したらサビのもと。出来れば雨の日は外で撮りたくない。

ちなみに私はエントランスに続く屋根の下でぬくぬく。

光源のボケも穏やかでNIKKOR-S 50mm f1.4とは大違いの優等生レンズ。

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傘さしながらほとんど無限でエイっと

いいね、このレンズ。穏やかで好き。ニコンの良心?

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待ってー

置いて行かないでくれ、俺を一人にしないでくれとか言ったとか言わなかったとか。

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振り返ってエントランスを見る

こういう時間、黄昏時っていいね。誰もいないからさらにいい。

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最後の一枚

結構木々のボケがざわついているのはご愛嬌。こういうのを背景に選んだ私のミス。慌ててた。

雨で最後の一枚と思うと、なんとなくなく撮ってしまった。

今度は早めに行って、もう少しのんびり見たいと思う。

NIKON FとNIKKOR-S AUTO 5cm f2

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絞りがf2を指したままなのが泣ける。

NIKON F時代はどちらかというと「柔らかい」シャッターショックの方なので、まぁ、今回のようなスローシャッターだらけでもなんとかなったかなと。

ただ、やっぱり館内とか室内はレンジファインダーがいいかなと思った。

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NIKON F自体、結構静かな方だと思うけれど、他の来館者のことを考えると、できるだけ音は静かな方がいい。

あと、レンズのNIKKOR-S AUTO 5cm f2はいわゆる初期のもので9枚絞り、"H"の6枚玉とはレンズ構成が違う7枚玉。

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絞り羽根の枚数が6枚と9枚

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右の方が深い絞りリングのリム

さらにこの初期型になると、スカート部分(リム)が深くて、いわゆる、Dfやマウントアダプターでデジタルで使うことができない。

この深さは結構厄介で、NIKON Fしか使えない。(と思ったが、間違いがあったら教えて欲しい)

つまり純粋にFの時代のレンズということになる。

このスカート=リムの部分のことを知らぬまま買うとデジタルで使えないので注意。

だから私は深くないのと深いのを2本持たないといけなくなったのだ!

ひどいぞニコン!

年々防湿庫の査察が厳しくなっているというのに!

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同じS?

 Sから始まってHへ、そしてAI NIKKOR 50mm f2への話。

www.nikon-image.com

また、最短が60cmとレンジファインダー用レンズかと思うほど寄れない。

このあとの"H"でも60cmで"New NIKKOR"から45cmになる。

このあと、"Ai"化された後に50mm f1.8へバトンタッチする。

最短に関してはちょっと寄れないなって感じはするけれど、例えば持っているAi NIKKOR 50mm f1.4Sの45cmで撮ると、ほぼ開放だとボケボケになり過ぎて何を撮りたいのか分かりづらくなるので、どうしても絞りたくなる。

だったら開放で60cmあたりというはいいかもしれない。

NIKKOR-S 5cm f2とNIKKOR-H 5cm f2の違い

今回撮ってみて思ったのは"S"と"H"と比較しても違いはわからないということ。

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 Hで撮ったもの

また、絞り枚数で写りの違いがあるかというとこれも全くわからない。個体差レベル。 

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Sの6枚絞りで撮ったもの

まぁ、絞りが多ければ多いほどいいという価値観と古ければ古いほどいい、自分のNIKON Fと時代を合わせたいというような好事家("こうずか"って読むのな!)以外は普通のHを買うといいんじゃないかと思う。

OH込みで銀座で9800円ぐらい。

OH代で7000円~8000円はかかるから、最初からOH済み品買うのがいい。

しかし、50mmは好きだなぁ。

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現像タンクをJOBOにしてみた

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今回から現像タンクをLPLのステンレスからJOBOのタンクにしてみた。

あとパターソンとマスコを持っているが、どれも一長一短でLPLは2本で現像液が500cc弱、パターソンは600cc、マスコにいたっては800ccだ。

パターソンはリールに巻きやすい。LPLのステンレスリールは慣れが必要。

マスコはとにかく重い。ムラが出にくいとのこと。そうかもしれない。

そこでJOBOの1520タンクだ。

www.silversalt.jp

セールの時に買ってみた。

ちなみに中にはリールが1個しか入っておらず、パターソンとは共用できないので一緒にリールも注文した方がいい。

www.silversalt.jp

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135、1本で240ml、2本で485ml。

リールはパターソンのように巻きやすく、キャップも閉めやすい、さらに現像液も500ml弱。

いいこと尽くめのようだ。

120フィルムも1本のリールに2本巻きつけることができる。

www.youtube.com

ちょっとリールが違うけれど、方法は同じ。

今後もJOBOタンクでいい結果が得られるようなら、これでやっていこうと思う。

ネガは楽でも奥が深い 

 10年使って来た。慣れているものは楽。 

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もうそろそろ始めた方がいいぞ!