素敵なお題に乗っかりたい。
先日、佐倉城址公園に桜を見に行ってきたときに使った、スーパーイコンタのリバーサルフィルムが現像された。
生々しい。
スーパーイコンタは中判フィルムでも大きいサイズの6X9cm判。120フィルムでは8枚しか撮れない。一発必中。手ぶれとの闘い。
1934年に発売され、レンズはテッサー10.5cm f4,5。(最後のモデルはf3,5)距離計も搭載された高級カメラ。1937(昭和12)年で570円。
コンタックス2型はゾナー5cm f2付きで1345円。ちなみにライカはIIIaとズマー 5cm f2付きで850円。(1938年=昭和13年)
1937年の公務員の初任給が75円の時代。570円だと、給料7.6ヶ月分。現在に置き換えると、20万だとして152万か。
コンタックス2型、ゾナー付きだと、360万。激しいな・・・。ライカは約230万。
物欲どころではない。買ったら家で血祭りになる。当時の超富裕層が購入したのだろう。
今、巷を賑わせているパナマ文書に書かれているかもしれない。ザ・カメラ文書。
ライカのデジタルでさえ、100万ぐらい?安い?製品と価格のバランスはわからないけれど、カメラってこれぐらいなのかと今更ながらに思う。
昭和12年の物価や賃金(例えば米10㎏がいくらか、大卒銀行員初任給がいくらかなど)を知りたい。 | レファレンス協同データベース
蛇腹カメラで折りたたむとかなりコンパクトになるが、重い。いつもは6x9cm判で撮っていたが、今回は初めてマスクを入れて、6x4.5cm判で撮った。
通常はこのサイズで撮る。四角い枠がそのままフィルムになる。でかい。
6x4.5cmマスク。これも純正。当時はフィルムも高かったから倍撮れるのは経済的?無くさないようにしないと。
このマスクを入れることによって6x9cm判から半分の6x4.5cm判(赤枠)で撮れるようになる。6x4.5cm判はセミ判と言われる。実はチェキと同サイズ。撮影枚数は倍の16枚。いっぱい撮れるぞ。
泣く子も黙るかもしれない、Tessar 10.5cm f4,5。
6x4.5cm判で撮る時は枠の内側にある、縦枠の部分で構図を作る。6x9cm判の時は横構図の大きい枠。今回は16枚全て縦構図で撮った。贅沢なハーフカメラっぽい。ハーゲンダッツカメラ?
よく写る。さすがテッサー。良い子。賢い感じ。テッサーを使う人に悪い人はいない。
コブシ。
三分咲きだった頃。
花が浮かぶように少し暗めに撮ってみた。
半逆光で。シャープだけれど柔らかい。オオシマザクラ。この葉っぱが桜餅の塩漬けの葉になる。どうりで桜餅の香りがしたわけだ。
この写り。思わず、おおっ!と声を上げてしまった。すごいな。
コブシとサクラとツバキ。
この奥行きは中判ならではかな。
どう?中判ポジは。
中判カメラで散歩。あー、純正フードが欲しい。
今回使ったフィルムはプロビア。とても素直な発色で好き。
FUJIFILM リバーサルフィルム フジクローム PROVIA 100F ブローニー 12枚 5本 120 PROVIA100F EP NP12EX5
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2013/04/01
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