2020.09.18 修正 現行品から生産終了
いやー、あったのよ。程度のいい中古のAI NIKKOR 50mm f/1.2Sが。仕方ないよね。F3につけたらカッコよかったのよ。仕方ないよね。
超綺麗。箱付き、説明書付き、ポーチ付き、さらに純正フィルター付き。グリースなどの状態もよし。こんなに新しいレンズで悪いということは少ないが。
お値段も納得。ああ、即決。
現行レンズ(2020年9月現在生産終了)
このレンズは現行レンズでまだ新品で売っている。(2020年9月現在、生産終了)
ニコンの意地だよな。こういう姿勢好き。
あ、そうか、新品で買えるからメーカーで修理してもらえるのか。そうか。
ニコンは現行でもMFレンズを売っていて云々・・・と書こうと思ったら、35mm f1.4がラインナップから落ちてた。ああ。
ラインナップされているのは残り5本。(2020年9月現在、生産終了 )
次、落選するのはこの50/1.2かなとか。定価81000円だもんね。コシナっぽいレンズになりつつあるよ。
レンズスペック
レンズスペックは以下の通り。
レンズ構成 |
6群7枚 |
最短撮影距離 |
0.5m |
絞り羽根枚数 |
9枚 |
フィルターサイズ |
52mm |
質量 |
約360g |
フィルターサイズを52mmに抑えているところに"ニコンの良心"みたいなのを感じたりしてね。
重さについて
重さは360gと言っても軽めに感じる。例えばSIGMAの50mm f1.4Artなんて815gと1kg近い。超絶性能なのはわかるが・・・。目的によるよなー。
中古で6万ちょっと。35mm f1.4なら・・・
5万半ばか。うーん。どちらもよく写るんだろう。
私なんてキリキリ、カリカリというより、ゆるふわ、収差バリバリが好きでピントが合っているところだけでもわかればいいという程度。
だから、この50mm f1.2で360gというのは軽いと思える。
フォトヨドバシとかを見ると撮影する人が上手なのですごいレンズに感じるけれど、きちんとコントロールしているからだろうなぁ。
コシナのVoigtlander 50mm f1.1は428gだし。やっぱり現代のレンズという感じなのかな。
いいよね。このレンズ。ノクチとブラインドテストしたくなるね。まぁ、ノクチはそういう土俵に乗るレンズじゃないかな。
キヤノンのLマウント(スクリューマウント)の50mm f1.2は322g。ガラスの材質の違いなのかな。
あんまり絞りたくない
目的としては贅沢と言われるだろうけれど、絞りたくない。キヤノンの50mm f1.2を持っていた時も絞ったことは数えるぐらいしかない。
よって出番が激減して手放したが、やっぱり欲しくなった、f1.4より明るいレンズ。
いやね、f1.4で開放で撮っても結構周辺は落ちるし、ボケボケになるからなに撮っているかわからなくなるよね。
これがf1.2になるともっと大きくボケて、ミニチュア写真みたいになるじゃない。だから使い勝手が難しいのよね。
ロマンはあるけれどさ。
絞ったら負け
f5.6なんて絞ったらf1.4とf1.8と変わらないじゃない。買った意味がなくなる。f1.2あるからこれ一本で全て賄えるとか思わないほうがいいよね。
そんなのマラソンでショートカットしてズルしているようなものだね。
f1.4で助走つけて、よしよしって思って、f1.8で自信つけて、f1.2で挑戦するんだよ。42.195kmに。
「フィルターをつけたら負け」って読んで、すごく納得したことがあるけれど、私見として、こういう超大口径レンズも「絞ったら負け」と思っていて、ライカのNoctilux 50mm f0.95も同じ。
F3で1/2000もあったらいつでも開放にできると思うけれど、絞って1/500とかで撮らないの。
だから日中のド・ピーカンでは使わない。晴天時に開放はなんか違和感あるから。晴天時には自分はハッキリ物が見えているから。逆にElmarの5cm f3.5とかでf9以上に絞りたい。
150万ぐらい出して絞らないの。
あえてシルバー買うとかね。シルバーって中身が真鍮なんだよね?だから重さが違うのよね。Summicron 50mm f2とかがそうだったけれど。今もそうなのかな。
超大口径レンズは絞ったら意味ない。もちろん絞りはついているので絞ることができるのだけれど、個人的には絞りはいらない。
ライカはノクチに絞りをなぜつけたのか、カウフマンに直接あって1週間ほど問い詰めたいよね。ついでにライツパークにも泊まるけれど。
で、このAI 50mm f/1.2Sも同様、絞りたくないので使いどころは相当少ないと思うが、レンズ作りのひとつのマイルストーンとしても持っていたい。
庚申塚とか道祖神とか
こういうレンズは「庚申塚」みたいに時々見かける感じでちょうどいいのね。「庚申の日」に「三尸虫」が天帝に人間の悪事をチクリに行くから、行かないように夜通し踊るんでしょ?
超大口径レンズを使う=踊るようなものでしょ?大口径レンズの開放撮影は祭りだよ。盆踊りだよ。カーニバル。踊るサンバ♪
だからさ、このレンズがあれば、これ以上悪事=また明るいレンズを買うことをしなくなるでしょ?
それが3万程度で手に入るなら安いね。
まぁ、Voigtlander 50mm f1.1も金があれば買うけれど。
そしたらさ、そういうレンズが今度こそ「道祖神」みたいになって安全に「レンズの道」を歩けるようになるよ。
買うしかないじゃん。
こういうためのレンズがあってもいいよね。
この時はキヤノンの50mm f1.2だったけれど、今じゃ高過ぎ。コスパ悪い。
ピントがどうのっていうんだったらEVFを使えばいいじゃない
50mm f1.0のノクチを10年ぐらい前に持っていたんだけれど、最短1m付近なんて全然ピント来ないの。
あれには参ったね。自分の腕を棚に上げて、「ひでぇ、レンズだ」って思ったもの。600gとか重いしさ。M6につけると重すぎてだらしなく萎れるの。
ギンギンに反ってるのが憧れなんだよ。
なに言わすんだよ。
まぁ、手のひらをさ横にして手をパーにするのよ。それを横から見て親指とは言わないけれど、まだ人差し指か中指ぐらいであって欲しいのよ。がんばるの。
なに言わすんだよ。
でも、600gもあると「小指」になるんだよね。ピントも合わないし情けない。ピント合う?合わない?・・・受精できない感じ?
なに言わすんだよ。こら。
で、なにが言いたいかというと、ピントで苦労するなら一眼レフの光学ファインダーよりデジタルのEVFを使えばいいじゃない。指先一つで拡大。
α7IIのEVFで拡大すると、「あ、このレンズはよく写るレンズだ」ってすぐわかる。
どうしてもフィルムで撮りたいなら、いっぱい撮ればいいじゃない。36枚全部同じ被写体撮れば1枚ぐらいピントが来るでしょ?
あ、開放で滲んでわからないかな。いひひ。
フィルム撮影なんてそんなもんじゃない?いちいち枚数数えてもしょうがない。36枚撮りきったら、2本目行くか、夕暮れだったら帰れ。ISO400で真っ暗なところなんて撮れない。
もしくはデジタルに変えよう。ISO1万ぐらいで撮ろう。
いつか欲しいね。
Nikkor 50mm 三兄弟
f1.8ってカニ爪ないのね。今まで気づかなかった。EMばかりで使っていたから全然問題なかったし。
こうやってみると、それぞれ個性がある感じ。
定番の50mm f1.4。
玄人好みの50mm f1.8。
DHみたいな50mm f1.2。
F3とこれら三本はとても相性がいいけれど、50mm f1.4なら全くなにも不満がない。これだけで十分と思わされる。
でも、キリッとしたf1.8はどうなの?フワフワのf1.2はどうなのって気になるじゃない。買うしかないじゃん。
全部合わせても10万も行かないなんて、すごいよね。3、1.5、1ぐらい?整備済みで4、2、1.5ぐらい?
これら三兄弟を使い分けるなんて決してできないけれど、気分次第で持ち出すけれど、楽しい。並べて楽しい、撮って楽しい。
純正品で揃える楽しみ
全部純正って、なんか好き。中古でもいいから全部純正にしたい。時代も揃えたい。
フィルターだって、新品で買ったら1500円とかするのよね。最初からついていてラッキーだった。
結構バカにならないよ。せっかく値引きをしてもらったと思ったら、この仕打ち。
かといってフィルターをつけない度胸もないしね。文句言えない。
シリアルを見たら結構新しいレンズだった
シリアルもf1.2が一番新しい。40万台。2006年以降のレンズのようだ。新品同様だな。
手持ちのレンズでは50mm f1.8Gに次いで若い。
コーティングは最近のやつで緑っぽいね。
1981年の25万台までのAI-SじゃないAIは絞り羽根が7枚だったりするみたい。
F3につけてみた
なんかびりっとくるでしょ?びりっと。
フォーカスリングもちょうどいい塩梅。夕暮れ時にこれで散歩するの。いつもは50mm f1.4なのに、おセンチなときにこのf1.2をつけるの。
D700とかの小さい液晶で写りを見て、この滲み具合、俺の涙のせいじゃないよなって、ブツブツいうの。いいね。恥ずかしいね。
フードはHS-12。あれ?これ持ってるかも?まぁいいや。
中古レンズ買うときに、専用品がないときに「とりあえず、サービスでこれあげる」ってもらうことが多くて、増えすぎてもうわからない。
フード、フィルター、ポーチを単体で買い揃えていくとあっという間に数千円とかね。
あ、今は新品でも裏蓋がないんだっけ!?
ね、結構短いでしょ。楽よ、楽。
結構最新のカメラって感じがするよね。いいね。
早くこれで撮ってみたい。どんなゆるゆるな写りになるんだろうって。どこの暗がりに行こうか。
裏蓋を忘れずに。
ほぼ開放で撮ってきた。