NIKON F80SとAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gがやってきた

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NIKON F80SとAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(Special Edition)がやってきた。

デジタルカメラが台頭してきた、2000年ごろに発売された最後のAFフィルム一眼レフカメラとデジタルカメラでも使われている現行AFレンズで撮ってみたいと思っていた。

現行レンズの「デジタルカメラ向け」とも思える設計されたレンズはフィルムでどんな写りになるのかという興味もあった。

いわゆるライカ、ローライフレックスなどの古いマニュアルカメラと比べると、趣味性は低いのかもしれないが、まだまだ現役で使えるAFフィルム一眼レフカメラは今使うとどう感じるのか。 

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欲しくなったところ、フォロワーさんからお安く譲ってもらえたのでラッキーだった。

F80Sの特徴

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メーカーHPを参照 ; https://www.nikon-image.com/products/slr/lineup/f80df80s/

このF80は2000年に発売され、1994年に発売されたF70の後継機のようだ。F70といっても全然ピンとこないあたり、この時期のAF一眼レフカメラ、特に初級、中級あたりはあまり知られていないのではないだろうか。

なんと定価10万2千円!それが20年経った今は2000円などで売られている。もちろん修理も限定されてくる。メーカーに問い合わせたら、すでに受付は終了しているとのことだった。

2006年にF100とともに生産終了。2018年から振り返って12年前に生産が終わっているというと最近な気もするし、10年ひと昔といった感じもするな。

2000年頃のカメラは一番最悪の時に売り出されたフィルムAF一眼レフカメラじゃないかな・・・。一気にデジタルカメラに移行した時期だったし。

多分、FM3Aとかの方が売れたんじゃないかな・・・。

NIKON F80Sはコマ間に露出データを刻印できるのが面白い

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F80Sはデータパック(コマ間データ写し込み機能)として、コマ間に撮影時の絞り値、シャッタースピード、露出補正値を刻印できる。これが一番使いたかった理由でもある。

この"EXPORSURE DATA"ダイヤルをオンにする。(もちろん普通のデート機能もある)

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するとコマ間にこのように小さく刻印される。

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これは下のコマがシャッタースピードが1/30で絞りがf1.8で露出補正なしということ

これはアナログとデジタルが融合しつつあった時代って感じで面白い。他にはF5用のMF-28というのもあるみたい。他のカメラでもあったような気がするが、何があったか。

F5用マルチコントロールバックMF-28 - データパック | ニコンイメージング

F80Sの仕様

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F80のオートフォーカスはF5、F100ゆずりの5点測距。今の最新デジカメは何点測距?あ!?2018年現在のEOS Rは143分割!?

キヤノン:EOS R | 高速AF

え?なんか、私の読み方が間違ってない?間違ってない?

ま、あとは自動フィルム装填、巻き上げなど普通のAFフィルム一眼レフと同じかな。

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モードダイヤルはP、A、S、Mとダイヤルは今のデジカメと一緒。代わりにシャッターダイヤルなどがない。

ISOはISOをマニュアルで設定するとき。

CSMはカスタムセッティング。この辺りはほぼデジタル一眼レフと同じ。

あとは全てがファインダー内に情報として表示される感じなので、この辺りは慣れが必要だが、もともとデジタル一眼レフを使っていた方などは問題ないと思う。 

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この内蔵フラッシュも普通の一眼レフと変わらない。あると便利だな。逆光でも撮れるぞ。

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もうスイッチの位置なんて20年以上変わっていないのか。液晶もほぼ"デジカメ"だ。

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よく使っている機械式カメラと違って、全然わからない機能もあるので説明書も買った。これはきちんと読むとなるほどーって思うこといっぱい。

撮影時には必ず持ち歩くようにしたいと思う。あとはスマホにpdfのページを入れておくか。

https://www.nikon-image.com/support/manual/slr/F80_Jp_07.pdf

でも、本、紙の方が全然アクセスは速いんだよな。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

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このレンズはAF-S NIKKOR 50mm f/1.8G(Special Edition)2013年発売。重さも190gとかなり軽い。

ボディが525gなので合わせても615gとバルナック より軽いのでは!?

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G (Special Edition) - 概要 | NIKKORレンズ | ニコンイメージング

レンズ選びはは50mmと35mmと悩んだ末、"とりあえず50mm"という、これまた古い価値観から抜け出せず。(一番安かった)ま、50mmが一番好きなんだけれど。

50mm f1.4Gも悩んだがGレンズになると結構なお値段するので諦めた。あと結構でかい。

50mm f1.4Dは少し開放でゆるいと読んだのと作例を見たので、今度はこれにするかな。

いやいや遠回りしないで、次こそはAF-S NIKKOR 58mm f1.4Gの方がいいか?

今回は「じゃあ、一番安くてよく写るかも知れないf1.8にするか」と。少々、消極的な選択だったかも知れない。

これしかないという、なんつうか、古いレンズみたいな一期一会じゃない感じが、余計に悩まされた。どれもよく写るには間違いないし、現行レンズなので"いつでも買える"というのが悩ましかった。

古い中古レンズだと目の前のこれしかないという感覚しかないので即断即決を求められるので、案外買うときは楽で後のカード支払いで泣くのが定説。

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緑色のコーティングが今っぽい?

あと悩んだのは"普通のモデル"と"Special Edition"というちょっと違うモデルがあること。よーく見比べてみたけれど、銀色の帯以外はあんまり変わらない感じなので、中古市場にあるものでいいかと。

このSpecial EditionはDfの標準セットでついているレンズで、中身も違うのかと思いきや、普通のモデルと同じという。Df発売当時いかにDfに力を入れていたかわかる過去の遺物感がいっぱいでいい感じ。

それに敬意を評して、Df買いたいよね。

探していたら修理店がメンテナンスした箱から全ての備品付き、美品が1年保証付きで出ていて、某新宿のカメラ店の並品と同じ値段だったので、これにした。

ちなみに中古相場ではSpecial Editionの方が安い。

うーん、今、お祭りのpaypayが買うときにあったら新品買ったかもなー。ビックで約3万でビックポイント8%、paypayの20%ポイントで実質約22000円か。"実質"というのが引っかかるな・・・。

ちなみに中古で買ったのは2万以下。どーだろねー。

フィルターはNIKONのNCフィルター58mm。

他のサードパーティ製も考えたけれど、値段が似通っている感じなので安直に純正にした。 

フードはもともと同梱されていたものでHB-47。プラ製かな?カチンと入って気持ちいい。

買えば2000円もするので同梱で助かる。というか普通に最初から同梱して欲しい。

最近、フードが同梱されていない!というのをよく見かけるのでこれはNikon頑張ったと言いたい。

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これだけ深いと効き目がありそう。

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この距離計窓が現行レンズって感じがする。ここがシャッター半押しでギュンギュン動くと感動すら覚えた。

AFはかなり速くて静かと感じた。すごい・・・。

F80が発売された頃の日本のカメラ市場

2000年ごろは写ルンですがブームだった頃で、2001年に1億本達成してる。1億本って1986年からのトータルだろうだけれど、いかに今の写ルンですブームが薄いブームかわかる。

今も使ってる? 

今はデジタルカメラがあるのに写ルンですが売れている、不思議だという程度だ。

カメラは写ルンですで十分と市場が判断した時期だ。しかし同時期にJ-PHONEの携帯電話にカメラが搭載されて(最初はDDIポケット)、「写メール」、「写メ」が流行する。

そして写ルンですも駆逐され、今に至るとコンデジも駆逐されるわけだ。

そんな市場の時に「初級・中級」AFフィルム一眼レフを出すのはかなりの蛮行とも言えるかと。しかし、バブルの頃に企画されたものはとどまることを知らなかったのかも知れない。

今のコンデジ市場を見ていると写ルンですがフィルムカメラを駆逐したのを見ているようだ。(もうすでに駆逐されているが)

私もコンデジはもういらない。スマホで十分。見る画面がスマホの画面で小さくなってきているのでWeb用はスマホで十分。

10年前のPCモニターが多数だった頃は高画素の方がいいと思ったりしたけれど、今は1000万画素あれば十分だ。

2000年当時の"普通の人"はAFフィルムコンパクトカメラか、好きな人は出たてのコンパクトデジタルカメラに手を出し始めた頃じゃないか。

ちなみに今、超人気のCONTAX T2は1990年発売(実に28年前!よく動いているな!)でT3は2001年発売だ。私は2001年に上野のヨドバシカメラで新品でT3を7万で買った。10万ぐらいの新品価格を値切りまくった。ポイントも10%ついたのでラッキーと思った。

で、買値以上の値段で昨年売ってしまった。とことん撮りまくったカメラだったので惜しいというも思いもあったが、全然撮らなくなって数年経ってしまったので思い切って売ってしまった。かわりにHASSELBLADのSWCがやってきた。

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1999年に初めてのデジタルカメラ、SANYOの"動画デジカメ"を買った記憶がある。フィルム代がかからないなんてなんて革命的なカメラなんだ!と思ったものだ。

130万画素程度だったが当時のPCも今に比べればたかが知れているので、全然問題なかった記憶がある。CFカードで16Mとか買っていたような気がするし、動画のために512Mのマイクロドライブを4~5万出して買った記憶もある。

そんなある意味「激動の時代」のカメラだが、すごく陰が薄い。

他の選択肢

他には同じニコンではF100、F4あたり、ペンタックスではAF一眼レフ、MZ-3、MZ-5あたりとか、キヤノンはEOS KISS LiteとかEOS7かEOS7Sなどを考えていた。

どれも500円以下とか数千円で買えるものもあれば、まだF100のように1~2万円、F4は2~3万円するものもある。発売年・程度によってばらつきが多いように思う。

というより、このような完全電気式カメラは致命的な故障を起こして、部品がないとか、部品があっても修理費用の方が購入費用より数倍高くなることが多いので「捨てられている」可能性もある。

ジャンクで購入しても直せないものは直せないのでかなり注意なカメラたち。それゆえ人気がない。

しかし、超がつくほどの高性能でうまく買えるとすごいコストパフォーマンスを発揮すると思う。

現行レンズを持っている人は初めてのフィルムカメラとしてこういう選択肢もありかなと思う。

また、巻き上げレバーもないので"ほぼデジタルカメラ"のような撮り方になって、あっという間に36枚に達することもあるのでそのあたりも使い方次第かなと。

さて、その写りはどうだったのか。早速撮ってきて現像したので次回は写真を。

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NIKON F80S AF-S NIKKOR 50mm f/1.8 (HP5+)

ふふふ。

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最近はニコンづくしだな。

あ!間違えた。"F80" で検索したら、これが出てしまった。私はAAA75ぐらいが好き。

こっち、こっち。

あ!こんなのもあった。買う。 

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実際に撮って来た。