九十九里の後に大原漁港へ。M4とSummitar 5cm f2 円形絞りにスイッチ。
おい、ところで、なんかかっこいいのつけてるな。露出計。MR-4のBPだぞ。2個目だぞ。そんなにいるのか?
1個目の記事。これきちんと直したのよ。結構お金かけてさ。
そしたら、完動品のペイントが綺麗なのがあって、これは買わねばならぬホトトギスだった。
きっちり動いた。ラッキー。
露出計は何個あってもいいのよ。MR-4より前のMRのBPも欲しいぐらいだ。
ちなみにMR-4のブラッククロームなら現行M-Aのブラッククロームにも使えるぞ。もちろん。
下手な知識を持って買うより、新品買う方が安全だと思うよ?
どんどん高くなっているね。
比較的バルナックは大人しい?
目次
PENTAX645で撮影の後
九十九里浜でPENTAX645と45mm f2.8で撮影した後に、八幡岬へ行こうと思った。
理由はSummitarの円形絞り、コーティング付きを購入してからOHにだして戻ってきたので試写しもかねてと言うものだった。
あと新しく買った方の露出計も試してみたかった。
近くは東浪見海岸もあるし、例のオリンピックのサーフィン会場。あと星と一緒に鳥居を撮る「釣ヶ崎海岸」もスルーした。
海岸沿いは整備が進んだように思った。でも、オリンピックは延期になったからね・・・コロナだし・・・。お店は全然やっていない感じだった。
八幡岬で
M4にフィルムを装填。今はT-MAX400だ。
kodakも高くなったね・・・。
まぁ、今更だけれど、M4から採用されたラピッドローディングの仕方は皆さん知ってのとおりね。
ひと巻き巻き込んでから、ギアがパーフォレーションに噛み込んでいることを確認して蓋を閉める。
さらにクランクで"たるみ"を取って巻き上げる。その時にクランクが回っていることを確認する。
あと2枚ほど巻き上げて撮影へ。カウンターは0か1。
MR-4露出計は90mmの画角で測るようだが、手持ちのデジシックスとは測り方によってはずれたりとかあって、難儀したが方法としては一度構えて90mm枠を出して露出を測って、再度確認してシャッタースピードを決めて、絞りを操作する。その逆もあり。絞りを決めて、シャッタースピードを決める。
とにかく絞り操作を忘れないように。
VCメーターはとにかく絞りもシャタースピードも忘れてしまうことが多くてすぐに手放してしまった。
あれも露出を合わせたことに満足して忘れてしまうのよ。
小浜八幡神社へ
大原漁港に寄って目指すは八幡岬にある小浜八幡神社。
えっちらおっちら登っていくとちょうど雲が切れて、神社から綺麗な夕日が見られた。
部活動でこの階段を走っている姿もあった。(iPhone撮影)
こんにちは〜と気持ちの良い挨拶もしてくれた。
いい夕暮れだ。撮影枚数も進む。ぱちりぱちり。
八幡岬から下に見える丹ヶ浦には行けるのか?
前に訪れた時に神社から見える下の丹ヶ浦に人が歩いているが、どうやっていくのかわからなかった。
その時は諦めたが、今回も何人かの人が歩いている姿が見えたので、どうしたら降りられるのかと気を揉んでいたら、神社の境内でたまたま犬の散歩で訪れていた女性に尋ねてみることができた。
「こんにちは。あのう、あの下には降りることができるのでしょうか?」
「こんにちは。ええ、降りられますよ」とにっこり。
連れているワンコはミニチュアダックスフンドだった。黒の毛が多い。こっちを興味深く覗き込んでくる。かわいい。
「え、そうなんですか!?」
「ええ」
「あの、どのように・・・」
「あのね、そうね、下の方から行くの。それでね一つ手前を曲がって民家の中みたいに感じるかもしれないけれど細い道があるから、そこを行くと降りられるの」
「そうなんですか〜、では行ってみます。ありがとうございます」
「でね、行ってもいいんだけれど、本当に気をつけてね」
「え?」
「あのね、あそこ見てわかる通り波が強いのよ。今日も」
「はい・・・」
「地元の人も何人か亡くなっているの」
「え・・・そうなんですか・・・わかりました。海辺には行かず堤防で・・・」
「そうね、海には近づかない方がいいわね」
「ありがとうございます」
「いいえ〜、お気をつけて〜」
最初教えていただいた道がわからず、部活の顧問の先生が神社の下におられたのでここは入れますかね?と尋ねたら、いやー無理だと思いますよと。
ではどこだと道を歩いていたら「それらしき道」を発見。ズイズイ進んでいったら、なるほどこれは住宅の中っぽいがきちんと生活道だ。
あった。
いざと階段上になっている道を降りていく。
細い獣道みたいな道を歩いていくと突然開けた。
おお、いい感じ。
海は結構荒い。夢中になって撮った。露出計も結構使いこなせてきた。
これがギリギリ。これ以上言ったら危険と判断。(これ縦で撮って、かなりトリミングしてる)
いいしぶきだ。50mmでよかった。
あえてf8ぐらいに絞って1/30とかで撮ると、この波の感じが出るかもしれん。
パチリ。
くくく。私は天才かも。
ここで35枚目になり、よしそろそろ帰るかと。
36枚目を撮った時には露出を間違えたっぽいと思い、ラスト撮れるかなーと37枚目を巻き上げると巻き上がった。
よし1枚。パチリ。終わり。
私はいつも36枚撮り終えたら巻き上げる。レバーが止まるまで撮ることはしない。
そう言う撮り方すると最後のコマは半分になったりするし、そのコマに限っていい写真だったりするから。
だから36コマで巻き上げるようにしている。でも、今回みたいにまぁいいかと思う時や、忘れてしまう時は36コマを超えてしまう時もある。
今回は37コマだ。
巻き戻すと・・・
記念撮影してから、帰るぞ〜と港に戻る。
あ、その前に巻き戻ししておこう。途中で蓋が開いたり事故起こしたら嫌だからね。
歩きながら巻き戻しレバーをR側に倒す。クランクノブを立ち上げて巻き戻しを始める。M4はさー、これがいいのよ、楽よね。
Contaxは地獄。指が痛くなる。
バルナックも長く感じるね。時間が。
M3とかM2はもう忘れてしまったなー。
無抵抗=ガンジー?
くるくると巻けば、最後にグッときてスプロケットに挟まっていることを感じ、さらに巻き上げてパトローネに巻き込めば終わりだ。
さて、くるくるくる〜、すっ。
?
え?もう、すっ?
は?終わり?というか、すっ?
すっ、じゃないだろ、グッだろ。
いやいや、37コマだからもっと巻き上げないと。
クランクを回す。
するするするするするする〜。
無抵抗。ガンジーも真っ青。
あ?
え?
あ?
え?
・・・。
もしかして・・・。
フィルムが巻き上がってなかった?
装填ミス?えええ?
認めんぞ、認めんぞ。そんなこと。
そんなバカな!もう一度!
クランクを回す。
するするするするするする〜。
するするするするするする〜。
するするするするするする〜。
抵抗なし。
これはガンジー。私のM4はガンジー。
・・・。
ぎゃああああ!夕暮れの港町に響き渡る悲鳴。
これは・・・まさか・・・1枚も撮れてない?
37コマ目の時全く抵抗がなかったな・・・終わる気配がなかったな・・・。
蓋を開けてみる、パトローネにきっちり巻き込んでいた・・・。
そのパトローネを見て、いやー、どうなの!?これ。案外撮れていたんじゃないの?と自問自答する。
そして完全に陽が暮れる。
いや、ガンジーだったけれど、これは私のM4がすごいからガンジーなだっただけで、流石に装填する時にクランク確認したもん!僕したもん!
いやいやいや〜、この空転している感じは完全にガンジーだったから。
撮れてないでしょ。完全に無抵抗だった。
じゃあ、どうするよ?このフィルム
1.撮れてないとして、もう一度装填して撮影する。
2.撮れたとして現像をする。
1のリスクは多重露光。
2のリスクはフィルム1本パー。
1のリスクの方がでかいな。万が一撮れていたら多重露光になって今日のと合わせて2日分が全てパー。
2はフィルムを捨てればいい。写っていたらラッキー。
よし、現像するぞ!
現像結果
決して現像ミスではない。KODAKの文字が綺麗に現像されている。
2本同時に現像できるタンクで現像して、もう1本はきちんと現像できてる。
繰り返すが現像ミスではない。リピートアフターミーして。現像ミスじゃない。
流石露出計入りね。右端は?なにこれ・・・。
ねぇ、Summitarってこう言う写り?
これ、念写?
念写再び?
幸い、PENTAX645で撮影していたし、iPhoneでもチラチラ撮っていた。
そんなのがあるから救われている、このブログ。
そして、その日の思い出は私の中にもある。
でもM4の中にはない。これポエム。
このT-MAX400、798円(購入当時の値段)にもなかった。
まぁね・・・こう言う結果になると思ってたよ。
多重露光して2日分を損するより、1日分の損でいいのよ。うん。
うがー!かみつくぞ!
再装填してみた
そういえば、帰宅してから再度装填してみた。するとクランクをきちんと逆に回してピンと張ってから巻き上げても途中から滑ることがあった。
こんなこと初めてだった。
ラピッドローディングはここ14年間M4、M5、M6と使ってきたが一度も失敗したことはなかった。
今回が初めてだ。
しかも、念を入れて装填しても滑る。
3~4回滑ってから5回目ぐらいからきちんと巻き上げができるようになった。
これは一体?
現像結果もダメだったので空回り、滑っていたのだったのだろう。気づかなかった。
露出計の使い方に気を取られて、時々は確認するクランクを全く見ていなかった。
がびーん。
ま、いいや、今度もう一度撮ってみよう。
うがー、かみつくぞ!
歯形つけてやる。
この時の円形絞りはなんか知らんがすぐに手放してしまったの。でも写りはすごかったぞ。好きな写りだ。