まだ梅雨明けしていない、7月上旬に佐倉市にある「旧堀田邸」へ行ってきた。
「旧堀田邸」は、最後の佐倉藩主であった堀田正倫(ほったまさとも)が、明治23年(1890)に旧領である佐倉に設けた邸宅・庭園です。
堀田氏は和田塾(=のちの順天堂大学)開設した佐藤泰然を招き、蘭医学と診療所を兼ねた「佐倉順天堂」を開設する。
今も隣の印西市に順天堂大学があるね。
庭園は公園としても常時公開されていて、犬の散歩やウォーキングで訪れている方々も多かった。地元に根ざした感じ。
カメラは久しぶりのF80Sと好きなニッコールレンズのAF-S Nikkor 35mm f/1.8G EDにILFORDのモノクロフィルムDELTA400で。
本当にいいレンズ。
フィルムはDELTA400。
さて、新しいデジタル専用設計のFマウントレンズはモノクロフィルムで、どんな写りをするのか。
この時はリバーサルフィルム。
目次
旧堀田邸
f1.8と1/125で。
明治(1890年)に建てられた堀田邸。佐倉藩最後の藩主、堀田正倫(まさとも)の邸宅。かなり大きく、広くて驚いた。ドラマなどのロケにもよく使われているようだ。
このレンズ、よく写るんだけれど、カチカチという感じでもないか。トーンもよく出ていると思う。
ほんと露出の捉え方が綺麗ね。このカメラ。大したもんだ。
畳廊下。2Fは特別公開時のみ見られるとのこと。
いいね。少し手前の襖?が丸く歪んでいるのかな?
ピントは一番奥だったと思う。柔らかいんだけれど、全く破綻していない。この辺の匙加減がとてもいいレンズだと思う。
光源にピントだったと思うが、少し滲んでいるように見えるが、ピントはきちんと来ていることがわかる。
AEだと光源に引っ張られるので、ほとんどMモード撮影していたと思う。
単体露出計が大変役立った。
これ、おすすめ。
輝度差がとてもあったんだけれど、シャドウで1/15、明るいところで1/1000とか出していたので間を取って、1/250ぐらいって感じで撮ってみた。
こういう光の取り込み方って日本独特な気がする。障子はよく考えたなと思う。いい透け具合。
この微妙なシャッタースピード。ポジでも綺麗に撮れるはず。
浮かび上がる立体感と綺麗なボケ。すごいレンズだなぁと思う。解像感もある。f2、f1.4じゃなく、f1.8。なんかSummicron 35mm f2に近い感じがする。
Summicron 35mm f2をより洗練させた感じ。
居間から
居間から見た庭園。ここもロケで使われたところらしい。
1/4000が切れるのでf1.8の開放でも撮れるんだが・・・なぜか怖いと思ってしまう悲しさ。
あと、この廊下から見た庭園なので少し絞りたいと思ったのもある。
f2.8まで絞ればこの平坦さ。素晴らしい。
現行レンズを買ってここまで満足したレンズはないと言い切れる。
雪隠
「雪隠」とあるけれどトイレ。
すげー。サッシの光具合とか。柔らかいボケ。
周辺までビシーっとって言うわけでもなく、いいバランスなんだよね、このレンズ。
絶対にポートレイトとかに使ってもいいレンズだと思うんだよ。
廊下
これ、開放だったんだ。てっきりf2.8とかかと思った。
これだけの距離を置くとボケは目立たなくなるのか。35mmと言うこともあるのかも?
いい雰囲気。
座敷から
手前の格子も黒っぽくしたいけれど、木も写したい。難しい。
1/1000も撮っておいたが、こちらが好み。
もっとフレアっぽくなるかと思ったがギリギリ堪えている感じ。
座敷から見た、先程の風景。こう言うの日本っぽいよね。好きだわ。
渡り廊下
渡り廊下。
多分、シャドウで測光すると1/15とかだったかも。
すると天井のライトが飛んでしまうのと、奥の光も飛んでしまうかもと思い、露出を切り詰めた。ネガはほぼ白だけれど、これだけ情報が残っていた。
これも1/8などを指していたが、アンダーに撮った。かなり暗かったので明るく撮れてしまうだろうと思ったから。
これは桐紋で五七桐か?
堀田氏は豊臣の流れなの?でも、ちょっと調べると「皇室」の関係もあるのか。
時の政権が使ったりしているらしいこともあるとしたら、徳川家からもらったと考えてもいいかも?
庭園
庭園は常時開園しているようで、犬の散歩などで訪れている方も多くいた。
今年も紫陽花をいっぱい撮った気がする。
1/1500ですって!1/1000を超えると、普段使わないのでちょっとドキドキする。
庭園を歩いていたら、味わいある門を見つけた。
ここを通って後ろにある病院側から散歩に訪れている方々も多くいた。
趣がある雰囲気がいい。
やっぱりカメラの露出計だと1/250とかになっていたけれど、立っている位置から見た感じを撮ろうとすると1/1000などで撮った方が、奥の方が薄暗いと言うのが出るのか。
今回も勉強になったなー。
クチナシの花。
花が白いので露出計を向けるところで露出が変わる。
白い部分で測光して、気持ちアンダー目で。
このレンズ、ここまで寄れる(最短25cm)のでとても使い勝手がいい。
F80SとこのAF-S Nikkor 35mm f/1.8G EDで旅行に持っていくのもいいかもしれない。
庭園から座敷を見る。
開放だけれど、変にグルグルになるわけでもなくとても素直でいい。
タイサンボクの木に白い花がついていた。
落ちていた花のガクの部分。茶色になっていて、触ってみると厚みがあってしなやかで皮のよう。
F80SとAF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
いいよ〜、このセット。別にF80Sじゃなくてもいいが。
F80Sを選んだのはコマ間に撮影データを写し込めるから。このモードだけのために手に入れた。
今回も一コマずつ、確認できたので大変役に立った。振り返ってこれぐらいの露出だったかとか。
ミラーショックもすごく少ないので1/30とかでも切れる。頑張れば1/15とか切れそう。
AF-S Nikkor 35mm f/1.8G EDは大変お気に入り。
大きすぎると言う感じでもない。これぐらいなら許容範囲。取り回しもしやすい。
AFに関してはボディの性能もあるけれど、普段MFなのでここに来て欲しいとか、時々ストレスを感じたが、少しMFで合わせてから半押しで解決できることも今回わかった。
自動でMF、AFが切り替わるのはすごく便利ね。
万能を求めるのじゃなくて、機械に人間が合わせればいい。撮れないと言うことは全くない。
写りも硬くなく、かといってボケボケでもなく、すごくいいバランス。
デジタルのDf、リバーサルフィルムと撮ってきて、今回初めてのモノクロフィルムだったけれど、全く問題ないどころか普段使っている古いレンズと一緒に使っても違和感がないと思えた。
Dfと。
リバーサルフィルムで。
プリン
帰りにBench Coffeeに寄って、プリンを食べて満足。
佐倉市サムライRPG
どうやらご当地RPG?「天倫の桜」というRPGがあるらしい。
今回の撮影では単体露出計が大変役立った。
カメラの露出計は基本反射式なのでどうしても補正が必要だけれど、この入射式を使うとカメラの露出計が出した値と比較もできるし、より意図した撮影ができると思う。
露出は大事よね。
Zシリーズ使っている人も、アダプターのFTZを使ってでも使って欲しい。
Z 5欲しいので買ったらこれも買う。
普段の家族写真から今回のような撮影まで幅広く使っている。