先日手に入れた、SR-7と翠(緑)のロッコールと言われる、ロッコールレンズの描写はいかに!?と、久しぶりに新宿御苑に行ってきた。
御苑で見てみたいと思っていたのはラクウショウだった。前から気根(キコン)というニョキニョキ生えている根っこを見てみたいと思っていた。
ランチは日本茶カフェ茶々工房で
早稲田の日本茶カフェ茶々工房でおにぎりのランチ。その後にセットのデザートを食べる。ここのかき氷も素晴らしく美味しいぞ。
お茶もコーヒー並みに奥が深い。一煎、二煎、三煎と味が変わっていくのが奥深い。
ああ、日本人に生まれてよかったって。
あとは氷の水出し茶とかやってみたいな。お茶は水出しが一番美味しいと聞いたことある。
目次
- ランチは日本茶カフェ茶々工房で
- 久しぶりの新宿御苑
- ラクショウの気根
- 58mm f1.4のボケ
- SR-7とAuto Rokkor PF 58mm f1.4
- ロッコールってどうなのよ?
- 50mmと58mm
- ライカとの協業もあったミノルタ
- 58mm f1.4という時代
- 質実剛健と生真面目さ
久しぶりの新宿御苑
新宿御苑は何年振りだろう。いつの間にか行列ができるところというイメージになってる。
現像したネガから想像するに、柔らかめかなと思ったらやはりそうだった。
深いフードをしていても、これぐらいはフレアが出る。
いい塩梅だと思う。好きな描写。
f2.8ぐらいで少し寄ってみた。質感もなんかねっとりしている感じ?カリカリはしていない。
同じ58mm f1.4だとf2.8ならニッコール・オートの方がシャープかなと。しかし58mmと言う画角は結構好き。
夕方の16時ごろに駆け込んで、強い西陽の中撮っていたんだけれど、白い壁なので一段オーバーにとったら、フレアっぽくなった。
この辺りは性能で言ったらニッコールとかの方が上なのだろうけれど、このフレアっぽさ、滲みっぽさが好きならアリだね。
私はアリ。こう言うのが好き。
カリカリした描写が多い今のレンズには無い描写で、最近私も目が悪くなってきたので、こんな感じの方が馴染みやすいかもって。
いや、ネットとかの前知識では、もっとぼやっとしているのかと思っていたけれど、結構良く写っていていい意味で裏切られた。
このレンズ繰り返しになるが、ボディとセットで9000円以下だぞ。少しスレとか薄クモリありだぞ。
どうするよ。薄クモリを嫌がって買わないでいる人多いんじゃ無い?どう?これで30%ぐらい安くなっていたら買いじゃない?
結構離れている感じだったが、流石58mmのf1.4。背景とここまで分離する。
流石にボケは回り始めている感じ。
御苑の木はこう言う曲がった木が多くて撮るには飽きない感じだった。モノクロ向きって感じを受けた。
上部のフレアっぽさは仕方なしかな。でも結構質感はいいと思う。
f2~2.8ぐらいだったかなと思う。結構穏やかなボケになって、一気に解像感も上がってきたかな。
かなり迫力があって、なんだっけ、ジブリとかに出そうな木?これもf2.8ぐらい。日陰が好きだ。
とりあえず、f1.4開放の遠景を撮ってみた。
周辺はボヤボヤしているか?一枚ベールがかかっている感じだけれど、ズマリットとかそういう感じではないか。
58mm f1.4っていいところついているんだなって、最近よく思う。あと55mm f1.2とか。
なんとかギリギリ作れましたって感じでロマンを感じる。
ラクショウの気根
今回の目的地はこのラクウショウだった。前からこの気根(キコン)は見てみたかった。
絶対にモノクロ映えすると思っていた。
露出計の出た目より一段アンダーで撮ってみた。ニョキニョキ気根が生えてきているのが面白い。
思わず、ヘェ〜と声を上げてしまった。
このとんがり具合が良い。突っ張ってるね。絶対に栄養とってやるって感じ?
奥は全体的に新緑に覆われていて、目に優しい緑。そして手前は着込んで黒々としている。
もう一段アンダーでもよかったか?全景が欲しかったのでf4~5.6ぐらいまで絞っているかも。結構しっかり写ってる。
結構ここは薄暗くなっていて、これから6~7月にかけてはもっと鬱蒼としていると思う。
ポジで一段アンダーとか、モノクロで撮ると映えると思う。
人を入れればいいってもんじゃないよね。でも入れたくなるよね。
だから、入れてしまおうホトトギスだ。
58mm f1.4のボケ
最短開放f1.4で撮ってみた。やっぱりボケすぎ。ここまで寄ることは滅多に無いので今回はお試しということで。
ボヤボヤしている感じかなと。背景もほとんどなくなっている。相当気を遣わないとこういうわけのわからない写真を量産するので注意だな。
f1.4の開放で。どんどん陽が暮れてきて、閉園時間になりそうだったので急いで撮った。
見た目とは全然違うんだけれど、これはこれはで結果オーライかと。
それらしく写っているかな?古いレンズっぽく?
目的としてはもっとシルエットでもよかったんだけれど、あんまりいじるのもなーと。プリントなら少し焼き込んでもいいかなとか。
開放で。背景には気を使ったつもり。ぼかすなら背景を一番に考えないと何が何だか分からなくなるよね。
背景がきちんとしていれば、ボケていても被写体は存在感を残せるかも?
ボケに魅入ってしまうと、ピントを合わせていてもボケに目が奪われてしまうことも多いと思う。
それで、何を撮りたかったの?となりやすいので、距離による被写界深度とかのボケ具合とか慣れていくしかないかな。
超わかりやすくて好き。木を額縁みたいにして中心に被写体を置くと、それっぽく見える。
やっぱり58mmって狭い方だなと思う。50mmならもっと雰囲気は伝わるのかなと思った。
意外にもこれ、開放。1/500ぐらい。
もっとボケが回るのかと思ったら、そんなことない。生真面目な写りで驚いた。
すみはよく見ると歪んでるというか、流れ始めているけれど、想像していたグルグルボケは出てこない。
この距離感が一番美味しいのか?2~3mぐらいだったか。
えー、こんなにカチリと写っているということは、これは開放じゃないよなー。多分。
上と連続した写真だけれど、これだけ写りに差があるんだから、絞りを変えているように思う。f2.8ぐらい?
なんか分からなくなったから買って試してみて。
開放でベンチにピントだけれど、ほぼほぼ無限。
ホワホワになっているかなと。手前の葉っぱは入っているとは思わなかったけれど、前ボケのテストにはなったかも?
思ったよりざわついていないか。
58mmも慣れてくれば「標準レンズ」になる。
50mmをずっと使っていると50mmが標準になるし、55mmなら55mmになる感じがする。
閉園時間ですのアナウンスが流れているので、それぞれみなさん自分の帰りに道に近い門に向かって歩いている。
SR-7とAuto Rokkor PF 58mm f1.4
よかったですよ、SR-7。
初めてのミノルタのカメラだったけれど、なんなら他のメーカーと変わらず、普通に撮れる。当たり前だけれど。
巻き上げも全く不満もないし、ファインダーもピントが合わせやすいと思う。視度補正も入れたいけれど、なかなかこれぐらい古いカメラになると見つからない。
左肩にある、露出計は正確で本当に単体露出計がカメラに搭載されている感じ。
これはわかりやすいと思った。
いたってシンプルなカメラで、シャッタースピードと絞りで露出を合わせる。この写真の状態だと、シャッターは1/1000で絞りは2.8ですよと出ている状態。
私はなるべく開け気味で撮りたいので、高速シャッターが多くなるし、暗がりが好きなのでf1.4ぐらいのレンズが欲しくなる。
ISO400でf1.4、1/30が好き。
限界写真って感じで好き。
ハンドリングも角ばっていて持ちづらいのかなと思っていたけれど、かなり持ちやすい。無骨な感じがしていても手には優しい。
レンズ、Auto Rokkor PF 58mm f1.4はこのSR-7には「標準レンズ」としてセットで売られていたらしいが、これもこのヤレ具合からしてずっとこのセットで使われてきたのかなとか。
ロッコールってどうなのよ?
開放では光線具合によっては滲みが出るけれど、生真面目なレンズという感じ。
これはポジでも撮ってみたいと思えた。特にグリーン。翠のロッコールなら、ポジで緑を撮ってみたい。
これからの季節も面白いと思うし、紅葉をカラーで撮っても面白いかと。
ニッコール・オートの5.8cm f1.4と比べると、こちらの方がスッキリしているかなと思う。
Nikkor Auto- S 5.8cm f1.4の写真。
ニッコールはなんかどすこいレンズというか、太いというか。いかつい。
同じスペックのRE,Auto-Topcor 5.8cm f1.4のポジ。
こちらのレンズと比べると、もうトプコールさんやっちゃってくださいって感じで、比べるのはちょっと辛いかな。
トプコールはそれぐらいいいレンズ。
50mmと58mm
やはり50mmと58mmは全然違うレンズだと思った。
35mmと38mmって案外似たり寄ったりかなと思うけれど、35と40mmは全然違うよね。
50と55mmも違う。
58mmだと、じゃあ、撮ろうかとファインダーを覗くと寄り過ぎていることが多かった。
その後、10枚も撮っているだんだん無駄に寄らなくなり、覗くとピント合わせをしなくてもそのままで撮れるようになってくる。
f1.4以下の大口径レンズはとかくボケが強く全面に出やすいのでボケをいかにコントロールするかが分かれ目かなあと思う。
NikonのAF-S Nikkor 58mm f/1.4Gとかも同じスペックだけれど、基本は同じかと。
欲しい、欲しいよ。
50mmなら、結構f5.6まで絞ればフラットになるけれど、58mmはf5.6でもボケが出る。寄ってしまうとf5.6でもかなりボケてしまう。
ボケが目的なのか、被写体が目的なのか分からなくなってしまう。
寄れば寄るほど収差っていうの?滲みとかボケとかが強く出てくると思う。このレンズも同様だった。
ライカとの協業もあったミノルタ
ただ、このあとのMCとかMDのロッコールの時代になると、さらに良くなってきてライカと協業する時代を迎える。
ライツミノルタCLとか。
M-Rokkor 40mm f2なんてすごくよく写るよね。
R用のエルマリート24mm f2.8がミノルタのMC 24mm f2.8と同じじゃないかとか・。
58mm f1.4という時代
1950年~1960年代のニッコールとトプコールとこのロッコールは同じ年代のレンズで、f1.4を達成するためには58mmじゃないと無理があった時代。
そういう、苦労の跡を辿るという行為がなんか面白くてやめられない。
50mm f1.4が不治の病で達成できなくても55mm f1.4とか58mm f1.4でなんとかしたい!とか。
今や標準の50mm f1.4に至るまでの苦難の道のりみたいなのが面白い。
50mm f1.4なんか無理しやがってという感じの写りとか好き。
質実剛健と生真面目さ
SR-7とAuto Rokkor PF 58mm f1.4は質実剛健のカメラと生真面目なレンズ。これ一台一本でほとんどのことが賄えると思った。
初めてのフィルムカメラでもオススメしたい一台と一本。とにかく安い。
露出計が入っているし、58mm f1.4ならボケを初めて味わうというのならもってこいだし、58mmというのは案外扱いやすい画角だと思う。
少なくとも28mmとかの広角より50mm以上の58mmぐらいまでのレンズは扱いやすくて、まさに標準レンズだと思う。
ほんとカメラとレンズは使ってみないと分からんよね。
いいカメラとレンズだった。これからもお気楽に使っていきたい。
ところでSRT101ブラックが欲しいよ。
DELTA400とHP5+の違いがまだわかりません。

季刊クラシックカメラ no.14―名機を楽しむためのカメラ情報誌 特集:ミノルターロッコール伝説 (双葉社スーパームック)
- 作者: 田中長徳
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2001/12
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る
この本ももう少し安ければなー。
買った時の記事。