開放でドスンと落としてみた。これ見た時は"いいかも"と思った。
さて、HELIAR classic 50mm f1.5を常用しているモノクロフィルムで早速撮ってみたが、現像してネガを見た感じでは「硬い」とか「コントラストが高い」というような感じは受けなかった。
果たしてフィルムとデジタルとの違いはどれだけあるのか。
どうですかねぇ。いい塩梅ではないでしょうかね。私は好みに近いかもしれない。
おお、滲んでるなって感じ。中心部は普通に写っていると感じる。
ここまで寄ってボケが回らないのはすごい。
開放からf2.8まで。大きな変化はないか。
これはこれでいいのでは?もっとフワッとするのかなと思っていた。
木漏れ日あたりに古めかしい写りがある感じで、昔のペッツバールレンズみたいな感じも受ける。中心は普通かなぁと。
これは腕が試されるレンズだなと。こういうボケが出たりすると、安直に使うと安っぽくなるし、このボケを使わない手もないしとさえ思う。
カリッとピントが来ているのかどうか怪しい感じ。手前の木に置いたと思うけれど・・・。
これなんか、ハイライトがもっと滲むのかと思ったら意外に抑えられていて、普通に撮れた。
背景のボケは強いかな。
この滲みの感じはデジタルだと出しづらいのかもしれない。同じ場所で撮らないととなんとも言えないが、フィルムならではかもと思った。
帽子のハイライトが滲んでる?あれ?私の乱視?f1.5開放の立体感っていうのかしら、こういう写りは。
やっぱり余白って大事よね。上部の木々の隙間のハイライトが必要だったのかなとか。
こういうのが好き。じわっとしている感じ。キリキリしていないほうが好み。
この写りのレンズが新品で買えるのだから、選択肢が多くていいよね。
ついハイライトに目が行くよね。このレンズの写りは。ここはf1.5開放でも1/60ぐらいしかなかったと思うけれど、これぐらいの露出がいい。
どちらも開放で空を撮ってみた。驚いたことに周辺光量落ちがない!これが現代のレンズということかと思う。
結構写りに違いがある。"f4からは普通のレンズと変わらない"と説明が書いてあるレンズだが全くその通りだと思う。
そう考えるとf4以下で撮るのがこのレンズの面白さということかもしれない。
もう陽が暮れ始める、夕方も16時半ごろ。既に露出がf1.5開放でも1/30になり始めていたなかでも、最も暗いところで1/15を切ってみた。怖かったけれど、なんとかなった。
これが4000万画素のデジカメとかになるとピンボケ手ぶれが目立つと思う。
フィルムはこれぐらいのサイズ(1200x800ピクセル)で見るのなら、ちょうどいいか。
今回のHEILIAR classic 50mm f1.5 S.Cはモノクロフィルムで使ってみたら、私にとっては化けた感じ。デジタルで試しに使ってみた時は「結構よく写る」のでちょっと期待していたのと違ったという感じは受けた。
しかし、やはりフォーマットが違えば写りも変わる感じはある。特にモノクロフィルムはカラーフィルムとも違う感じがするので、これでリバーサルフィルムでも撮影してみると、より本来のレンズ特性などがわかるかもしれない。
あとはボケの具合が「近距離」と「中距離から遠距離」だとだいぶ違うなと思う。
近距離の方がボケが普通で、中距離、遠距離になると途端に暴れる感じを受けた。
この辺の使い方が面白さなのかもしれない。
こういうチャレンジングなレンズをきちんとした製品として販売してくれるコシナには頭が下がる思いだ。
ちょっとお気に入りのレンズに入るかもしれないと思う。
今なら在庫がある感じ?中古もポツポツ出てきたね。