minoltaのSR-7とAuto Rokkor-PF 58mm f1.4。当時の"標準セット"。 武骨だ。
格安だった。こんなに安いとは。カメラとレンズセットで1万以下。(無論、整備はしていない)
"国民カメラ"である、PENTAX SPとTakumar 55mm f1.8より安い。
以前より、SRマウントのロッコール、緑のロッコールは使ってみたかった。
また、好きな写真家である、北井一夫さんもSR-1などを使っていたと知り、SRマウントは欲しかった。
無論、SRT101の黒も欲しいぞ。
SRシリーズ
SRシリーズはミノルタ最初の一眼レフだが、SR-2が最初の機種で、次がSR-1とちょっと変わっている。
SR-2は1/1000までシャッターがあるが、SR-1は1/500だ。無論露出計はない。次にSR-3で完全自動絞りへ、そしてSR-7へと飛ぶ。
SR-7になって露出計を搭載。CdS素子の外光式露出計を内蔵しており、世界初の露出計付き一眼レフカメラ。
またレンジファインダーカメラ時代の対称系超広角レンズである、ROKKOR-QH 21mm f4.5とか21mm f4を使うためにミラーアップ機能を搭載。
このROKKOR-QH 21mmも使ってみたいんだよなー。そのための機能じゃないか。
SR-7のスペック
発売 |
1962年(昭和37年) |
重さ |
695g |
シャッター速度 |
B、1~1/1000秒 |
使用電池 |
MD=MR-9アダプター使用 |
見た目通り結構重い。電池は今はもうないのでSR43をアダプターを使っている。
本当にありがたいアダプター。
1/1000のシャッターは必要十分。
SR-7は前期・後期がある
SR-7は前期・後期(new SR-7)があって、私のは前期。
アイピースが丸か角か、前面のminoltaロゴの位置、露出計のスイッチが有無などの違いがある。
私のは底蓋に露出計のスイッチもないので相当前期のものだと思われる。これらをもう少し調べたいが、なかなか情報がない。本でも買いたいが結構高い・・・。
季刊クラシックカメラ no.14―名機を楽しむためのカメラ情報誌 特集:ミノルターロッコール伝説 (双葉社スーパームック)
- 作者: 田中長徳
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2001/12
- メディア: ムック
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こういう雑誌ホント減ったよね。撮り方系の本が多い・・・。
もし間違いがあったらご指摘ください。
AUTO ROKKOR-PF 58mm f1.4のスペック
発売 |
1962年(昭和37年) |
重さ |
332g(実測) |
絞り |
8枚 |
最短 |
0.6m |
レンズ構成 |
5群6枚 |
コーティング |
アクロマチックコーティング |
f値 |
f1.4~16 |
フィルター径 |
55mm |
SRマウントなんていうが、この後のMC(開放測光ができる)モデルの前のモデルということであって、互換性はある。AUTOがつけば自動絞り。
PFの略は、レンズ群数、枚数を表している。
群数記号T=3、Q=4、P=5、H=6、S=7、O=8、N=9
枚数記号C=3、D=4、E=5、F=6、G=7、H=8、I=9、J=10、K=11、L=12
なので、PFはP=5、F=6なので5群6枚。一箇所貼り合わせかな。
この後のMCになると絞りが6枚になったりと少し変わっている。
MCの方が写りがいいとか?気になるじゃないか!じゃあ、鷹の目のMC PG 58mm f1.2だな!(こっちはすごく高い)
無骨なデザインだけれど持ちやすい
minoltaの旧ロゴが好き。ウチには父の形見のminolta Hi-Matic Fもあるが、こちらのロッコール38mm f2.7も良く写る。
左のボタンは露出計の明度切り替え。明るいところ、暗いところ切り変えスイッチ。
手に持ってみると案外持ちやすい。大きさも適度にあるからだと思う。小さすぎない。
外部露出計をカメラの(背面から見て)右肩に載せたようなものなので、裏蓋の感度ダイヤルはメモ代わり。
TTL(Through The Lens)とは違って、おおよその測光と考えていいかも。単体露出計を使う感じ。
もう今はなき、MINOLTA CAMERA CO.,LTD.
レンズのピントローレットの形状が好き、ゴムじゃない金属ローレット。あと先端のシルバー。
遮光性がありそうな深いフード。こちらにもminoltaの旧ロゴ。
昭和のカメラ
意外にも巻き上げは滑らか。もっとゴリゴリしているのかと思ってた。
レンズは少しグリースが劣化しているがもし試写して良かったら、整備に出そう。
レンズには若干のスレと薄クモリみたいなのがあるけれど、これも写りには問題ないレベル。
露出計が生きているのがうれしかった。最初は動かなかったんだけれど、電池を出し入れしたら生き返った。
ビンビンだ。私はビンビンが好きです。
なんだかんだ言って露出計が入っている方が便利ですな。やっぱり。あるなら欲しい露出計。
露出計がついているカメラで壊れているとなんだかモヤモヤするの、あれなんだろね。
ライツミノルタCLとかも露出計が壊れているのが多くて、露出計が壊れていても撮れるんだけれど、なんか買うときにモヤモヤするのね。
でも直そうとすると高いという。
SR-7とRokkor 58mm f1.4、いやー、これで1万以下って安すぎでしょ。
多分需要がないからだと思うけれど、これだと整備して売ると赤字になっちゃうっていうやつだと思うのね。
だから、露出計が生きていて、ファインダーがそこそこ綺麗で大丈夫と思えるものを買って、試し撮りして良ければ整備する価値はあると思う。
かなり丈夫そうなカメラだと思う。
いかにも昭和のカメラという感じ。洗練されていないけれど、実用重視といった感じ。
これにROKKOR-QH 21mm F4とかをミラーアップして使ってみたいわー。一眼レフを完全否定したような使い方好き。
さて、この格安セットの試写の結果はいかに!?初めてのSRマウントミノルタのカメラはすごく期待している。
撮ってきた