台風10号が過ぎ、少し落ち着いたかと思ったらまた台風19号が来て、大変な災害に見舞われ続けた千葉県。
その後大雨の被害が出るとは知らず、少しづつ落ち着いてきたかと思い長柄町の方へ足を伸ばした。
秋元牧場で少し撮影ができるかもと思った。
しかし、道すがらみると、どこもかしこも木々が折れていて、整然と折れた木が並べられていた。
果たして、写真を撮ることができる状態なのか。
目次
ランチはcaffe macchinetta
この辺りに来た時は必ず寄るマキネッタ。食事もとても美味しく、コーヒーは特にご主人こだわりのマキネッタで淹れたエスプレッソが美味しい。300円!
煮込みハンバーグは絶品で、前日に予約してから伺った。時折、午前中に伺っても予約で売り切れになっていることがあるからだ。
それほど美味しくて人気がある。
サラダも町がつくほど大盛りで地元の野菜をふんだんに使ってサラダだけでもお腹一杯になりそうなぐらい。
食後のコーヒーは今回はシェケラートにした。エスプレッソを氷を入れたシェーカーで作るエスプレッソのカクテルのような感じ。
台風のことを店主にも尋ねてみたが、やはり停電に見舞われたと言う。
自衛隊が来て周辺の道が倒木によって封鎖されてしまっていたのを撤去して行ったと言うお話を伺えた。
そして食後に秋元牧場へ行ってみたが、入り口にカラーコーンが立っていて閉場している様子だった。
熊野神社へ
急遽、熊野神社へ向かうことにした。この神社は昔から彼岸花で千葉では有名なところだったが、まさかマキネッタからこんな近くとは思わなかった。
すぐに目に入ってきたのはこのような光景だった。相当なものだったのだろうと。
山奥深い神社
この神社は山奥深いところにあるので、このまま進んでいいのか心配になる程。ISO400でf2、1/200ぐらい。
あれ?と思った。
ここ、参道か?と。自分たちが歩いてきたのは逆だったのかと。
ナビの指示通り、山の中に止めたが、鳥居は逆側だった。いつも見る光景はこっちだったのかと。
参道をUターンしていくことにした。
この辺りは彼岸花が咲いていると相当綺麗なんだろうなと。
こう言うの撮るの難しいのよ。露出が。茎が黄緑に近いので相当光ってる。そして周辺は暗い。
そしてレンズの性能が低いので開放近くになる撮影となると周辺減光が激しくなる。
テカテカしない露出を探すのが大変。
多分、f2.8の1/200ぐらい。もうひと絞りだったか!?
誰も人がおらず、彼岸花の季節以外は地元の人しか来ないのかなと。
周辺は全て彼岸花だったが開花の季節は終わって、さらに台風で倒されていた。
手前の草木は全て彼岸花。f2.8の1/200。ここは開放じゃないだろーと。
台風に倒された木々の隙間から。頑張ってるな。記念に開放で撮ってあげるぞ。
参道から外れてみると
ちょっと山道から外れてみると、そこは里山が広がっていた。
やばい「柿食へば鐘が鳴る鳴る法隆寺」かと思ってた。
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」だったんだ。初めて知った。しかも正岡子規!
あの教科書のイタズラ書きの常連さん。
しかも正岡子規と夏目漱石が同時代とは!無知もいいところだ・・・。
写真しているとこう言うのが学べるね。いいね、買おうね。
どこに露出を取るのか?手前か、奥か。主題は何か!?
すごい輝度差で本当に悩んだ。何枚か露出を変えて撮ればいいんだろうけれど。多分、奥に露出を取った。
f2.8の1/200ぐらい。あー、オーバーだった。f5.6でもよかったか!?
ここで農作業をしている方がいるのだなと。相当奥まっているところだが。
こう言うのが普通に存在しているがうれしい。
都会の雑踏を撮るのも楽しいけれど、今はこう言う風景を気を衒わず普通に撮るのが楽しい。
ふと目をやると、そこにはワナが。隣に看板があって、害獣、イノシシ用の罠ですと書いてあり、犬などの散歩はリードをつけるようにとの但書があった。
そうだよな、ここでリードなしは怖いよなと。
あと、油断しているとイノシシに突っ込まれて指の一本は失う可能性もあるんだな。
こう言うワナをすごくよく見る。TVで房総ではイノシシが云々と見るが、やはり農家にとっては死活問題かと。
根っこ好き。
出た目のf2、1/100で一枚、f2、1/200で一枚撮ってみた。ネガを見る限りほとんどわからないや。あはー。
こう言う時は二段ぐらい絞ってもいいかなと。勉強になった。
ぐんぐん陽が暮れてきて、肌寒くなってきたので次の場所へ。
いすみ鉄道東総元駅周辺
一気に南下して、いすみ鉄道の東総元駅へ。目的は「大戸の洗い越し」と言う沈下橋。
以前も訪れたが、今回再訪。
こちらは中判カメラで撮ったので改めて。
アメリカコダック社製のミッキーマウスことSignet35を開放最短付近で。
このカメラも純正フィルター、フード付きで揃えた。
この1950年代の大衆機もEktar 44mm f3.5という3群4枚のテッサー型のレンズを搭載しているのだが、これまたよく写るんだ。
10年以上前に買って一度OHして、ずっと健康体。いいカメラ。2万以下になってすごく安くなったしおすすめ。
がっしりしていて、ああ、ドイツ製のカメラとはまた違うなと言う感じがする。
どんどん暗くなっていくので、光を求めて歩き続ける。この頃にはf2開放で1/30ぐらい。
10月下旬はびっくりするほど陽が暮れるのが早くて、上の写真を撮ってから回り込んだらこんなに真っ暗。露出を変えずに撮ってみた。
だって、もう真っ暗で露出計も見えないし、シャッターダイヤルも見えないから。多分光源だけ写るでしょって。
ひっそりとした田んぼでちょうど36枚撮り切って終了。
バルナックDIIIとSummar 5cm f2
これだけ小ぶりなカメラでf2の大口径レンズをつけて歩いていると無敵感すごいね。
なんでも撮れそう。これ、f3.5のElmar 5cmでも同じこと言うけれど。
とにかくバルナックは軽くて小さくてさっと撮れて楽。M型のような気負いが少ない。
それでもキチンと撮れる。M型や一眼レフのような精密さは求められないけれど、散歩しながら撮りたいものが撮れると言うのは必要十分じゃないかと。
陽が暮れても少しの光があればf2のSummarが撮ってくれる。とりあえず不安ならf2開放、1/8ぐらいで気合いを入れると写る。
これと同じスペックのSonnar 5cm f2もあるけれど、写りはやっぱりSonnarの方が落ち着いていると言うか、いいかなと思うけれど、このバルナックのボディとContaxのボディを比べると雲泥の差がある。
基本的なコンセプトが違うんだろうなぁと思わされる。
どれだけ軽快に撮れるか、どれだけ精密に撮れるか。
今度はContaxのI型、ブラコンも持ち出してみたくなった。
また、熊野神社は彼岸花の季節にも行ってみたいかなと。ポジでSonnar 5cm f1,5とか?
そろそろ長巻を買うか?
こちらも最近買ったので使ってみたい。
その後、また大雨と千葉県は大変な災害に見舞われた。ニュースなどで長柄町などを見ると胸が痛む思いだ。
Sonnar 5cm f2の記事