勝浦をSuper Aunglon 21mmで撮ってきた-2

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前回のつづき。

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鵜原理想郷へ

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M4 Super Angulon 21mm f3.4 (HP5+)

ま、魔女!?

勝浦灯台の後、以前一度訪れたことがある「鵜原理想郷」へ向かった。

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今回は一周せず、鵜原海水浴場と理想郷側の勝場港を往復した。その途中のトンネルが手掘りのようでこれまた好きな感じ。

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高さが低く、少し腰を低くしないと歩けない。

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こんなトンネルの中にもきちんと電気が通っているのがすごい。

このトンネルの上は鵜原館という旅館。鵜原は戦時中に特殊潜航艇(特攻艇)「震洋」の基地になっていたので旅館も軍に接収されて軍人専用になっていた。そこで軍人たちが掘った洞窟風呂、通称「軍事洞窟風呂」もある。一度止まってみたい宿。

HP : 勝浦の温泉旅館にご宿泊なら|磯香の湯宿 鵜原館

房総を巡っていると、絶対に触れるものが二つある。一つは首都防衛のための戦跡。もう一つは源頼朝。平家に負けて落ち延びた場所がどこかしらにいつも出て来る。

勝場漁港

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勝場漁港にて。もう夕方になろうかとしていたのでのんびりとした時間。

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漁港にもトンネルがあった。ここは新しいのかな?

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漁船の奥に見える、「穴」のようなものが特殊潜航艇(特攻艇)「震洋」の基地として使われていた跡と(ここ周辺の湾が全て基地だったとも)言われている。色々な物資などを隠していたのだろうか。

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鵜原海岸へ戻る。かなり周辺減光が出た。f8ぐらいには絞っていたんじゃないかな。露出を変えて二枚撮ったんだけれど、一段絞った方に周辺減光が出ているのが不思議。光の入射角度とかがあるのかな。

仕方がない、私が光源をあまり考えず撮ったため、光が入らなかった。オールドレンズなんて使い手次第よね。

夕暮れの浜辺

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少しお茶して休憩したら、陽が暮れ始めたので目の前にあった浜辺に出てみた。波がそこそこあってサーファーも結構いた。

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もう露出はISO400でf3.4開放、1/30固定で。ピントは無限。穏やかな周辺減光が出ているし中心はふわっとしている。絞った感じとは全然逆の写り。Super Angulonは絞っても固くはならないがシャープにはなる。開放は当然柔らかい。シュナイダーは絞ったほうがいいのかな?

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帰り際に一枚。上がってきたサーファーをパチリ。いいね。この日撮った中で2番目に好き。

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ド・アンダーで光跡を狙ってみる。1/30じゃあんまり流れなかった。f5.6ぐらいで1/8にすればよかったか?でもちょっと広角っぽく撮れた?こういう写真好きよ。さて、陽が暮れたので帰りましょう〜。

※ここのデニーズのドリンクバーには「セブンイレブンのコーヒー」マシーンがあるのだ!びっくりだよ。

交換レンズを持って行っても交換しない

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結局、1日レンズ交換することなくこれで過ごした。Hektor 5cm f2.5も持ってきていたが、交換することはなかった。めんどくさいんだよね。家を出るときは「持って行ったほうがいいかな?」とか不安になるけれど、実際外で撮っていると交換するほうがめんどくさくなってそのまま「なんとか撮ろう」とする自分がいる。

このM4ブラックペイントも買ってそろそろ10年になる(一度も壊れたことない)。露出計が使えないレンズ用ボディみたいな立ち位置になっているが、いつ見てもかっこよくて参るわー。後ろ玉が出っ張ってる、対称系レンズ、このSuper Angulon21mmとElmarit 28mmの1st用のボディ。(アダプターつければContaxのBiogon 21mm f4,5も使える?)

そして、この外付けファインダーを付けると痺れるかっこよさ。そのまま脳が麻痺してしまいそう。ピーンって体が突っ張る感じね。そしてそのまま倒れる。

Super Anglon 21mm f3.4

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Super Anglon 21mm f3.4を1日使ってみて、やっぱり絞った写りはシュナイダーなのかな?他にシュナイダーのレンズはXenon 5cm f1.5とRolleicord VのXenarを使っているけれど、どれも同じようにシャープだけれど固くならない。それでいて緻密な写り。この傾向は同じライカ用21mmのSuper Anglon 21mmのf4の方が顕著な気がする。

f4とf3.4どっちも使ったけれど、どっちか選べと言われると写りならf4(フード高いね)、かっこよさならf3.4。じゃあどうすんの?両方買うんだろ?なぁ?

まぁ私なら写りよりも使い勝手とかっこよさが上回るf3.4かな。

21mmという画角は写真として成立する画角?

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あと、やっぱり21mmは広い過ぎるとも思った。これも広すぎで28mmでも35mmでも十分かもって。

私は写真撮影の写真として成り立つの画角って「28mmが限界」なんじゃないかと思っているところがあって、21mmとかって「飛び道具」的な扱い。

それでも使いたくなる魅力がこのレンズにはある。最後の「海から上がるサーファー」のような写真が撮れたりする。これはHASSELBLADのSWC、Biogon38mm(=換算約21mm)にも言えるのでSuper AngulonもBiogonもどっちも買ってほしいね。

どうしても持っていたいレンズ

その「一枚」のために使うようなレンズがすごく好き。当たり前に写る、ElmarとかPlanarのような「万能」レンズは絶対に必要だけれど、時々いいのが撮れると、こういう「特殊な」レンズでしか撮れない写真があるような気がして来るのだ。するとどうしても欲しくなるし持っていたいと思ってしまい、年に数回しか出番がなくても手放せない。

完全に気のせいだけれど、この気のせいが重要なんだよ。絶対に。気のせいかこのレンズはあんまり好きになれないとか、気のせいか、このレンズだと傑作が撮れる気がするとか。全ては気のせい。全ては幻想だよ。幻想を見ている時って幸せだよねぇ。

ねぇ、「幻想」って書いて「ロマン」って読むんだよ?幻想は買えるぞ。カメラ屋さんで。

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ピピピッ!このブログを読んで何か受信したかい?「レンズ買え」って命令が来ただろ?なぁ?

 いつも冷蔵庫に入れておこう。フィルム大事。

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こういう写真が撮れるレンズがある