モノクロフィルムをちょうど撮り切ったので、ベルビア100を入れて、もう一箇所寄りたかった"月崎のトンネル"と、その先の"突き当たり"に行ってきた。
最初の地図上の"双子トンネル"は一昨年に訪れていた。
この時はPENTX6x7の露出計の調子が悪くきちんと撮れなかったのでリベンジだ。
今はこのトンネルもすごく有名らしい。
目次
月崎トンネル(双子トンネル)
全て開放。
ここは"月崎トンネル"といつも思っていたが、どうもGoogleマップによると、「台山第一、第二トンネル(双子トンネル)」という名前らしい。
確かに空が抜けているので二つのトンネルにしようとしたが、途中で断念したというところか。
つい上を見上げたくなるトンネル。
こっちのアンダーの方が適正露出だったのかと思うほど、暗い。
このレンズの滲みなのか、手ブレなのか。
滲みにしておいてくれ。
お前の滲みは手ブレかレンズの滲みか?
夕方5時ごろでも今はまだ明るいけれど、ここはどんどん薄暗くなっていった。
マニュアル露出でシルエットって勇気いらない?
明るいところに露出を合わせる勇気。
トンネルを抜けるとそこは森。
さらに道が続いている。いったいどこへと思っていた。
この浮き上がるような写りはf1.5ならでは。
いや、ある種のオーラ?なんのオーラ?
最近、レンズもカメラもだいぶ減らしたしね。
査察するほどカメラがないね。
すごい周辺の収差だな。なんていう収差かわからないけれど。
ボケボケだ。本当は三脚で絞った方がいいんだろうなと。
手掘りなのか。すごいわ。
本当に不便だったから、手掘りをしてでも前に進むって感じだったのかな。
前進あるのみ。カッケェ。
結構マゼンタに転ぶ。
でも、滲みと合わせていい感じ。これプロビアだったらどうなんだろ。
コーティングもないし。ダイレクトに色味が出るのか、それとも転びやすいのか。
透過率が低いから色転びみたいなのが起きるのかな。
綺麗に緑が出た。光加減が良かったんだなと。ツイている。
周辺の流れるような収差はすごいものがあるな。f1.5開放はこういう時の緊急用だな。
ISO100で森はf2以下じゃないと結構きつい時がある。
これもf1.5と/30ぐらい。1/15だと結構な確率でブレる。
この一段はでかい。
逆光だったので、結構なフレアが出て、一面ベールに包まれたみたいになった。
ルーペで覗いた時も、あれ?このかすみは?と思うほど。
車へ戻った。
"突き当たり"へ
車に乗って、2分ぐらいかな。この先が突き当たりになる。
かなりシダで覆われて鬱蒼としてきた。人気はさらになくなる。
少し行き止まりの感じが出てきていると思う。
右に折れているが、そこで本当に終わり。
最後の"突き当たり"に出た。
ちょうど開かれていて、車を止めることができるほど。
もちろんんここで"Uターン"しろということなんだろうけれど。
この先に道もあったけれど、どう見ても獣道。
振り返ってみる。足元が開かれているのがわかると思う。
簡単にUターンができる。
ちなみに左手には登山道みたいな階段があった。キノコ採取の道みたいな?
あそこを登る勇気はないなー。GPS持っていないと無理。携帯はもちろん圏外だったと思う。
圏外のところに行く時は一人はやめたほうがいい。
おそらく最短1m付近で。
これは・・・滲んでいるのか、手ブレなのか、それともピンボケなのか・・・。
滲みだ!滲みだ!絶対に滲み!それ以外認めん!
手前の葉っぱにピントが来ている・・・?ええい!
M3とXenon 5cm f1.5
f2以下のレンズはこれとズミルックス50mmの1stの2本。
どうしても、今回のように「暗がり」でISO100ということがわかっているなら、f2以下のレンズを選ぶ。
先に述べたようにf2で1/15とf1.4で1/30は大きな違いがあると思うからだ。
旅行とかでISO400フィルム使う時も、同じ。やはり一日通して撮るならf2以下が欲しくなる。暗がりの街並みとか?
でもさー、商店街ならf2の1/60ぐらいで撮れるよね。ISO400なら。
ポジで通すというのなら、f1.4も欲しくなるかもね。
デジタルなら表現のためという必要性がない限り、ISO感度を変えられるので私ならf2のズミクロンを選ぶ。
特にSummicron 35mm f2。これでいい。その後に50mmを買えばいいと思う。
フィルムライカであっても最初の1本目はSummicron 35か50をお勧めする。
さて、Xenon 5cm f1.5だけれど、1930年代当時はCarl Zeissの天才ベルテレが1932年(1929年発明)にSonnar 5cm f1,5を作り、一世を風靡していたかもしれない。
そこでライツは自作できなかったのか、これまたSchneiderの天才トロニエがXenon 5cm f1.5を作る。
(ちなみにライツは当時から戦後まで広角も弱かった。)
これを1936年にライカレンズとして発売。Sonnar 5cm f1,5に遅れること4年。
当時のライツは本当に零細企業だったんだなと思う。カールツァイスは大企業。
勤めるならツァイスよ。買うのはライカって?
「ボディはライカ、レンズはツァイス」なんて言われていたらしいけれど、今それができるからね。いい時代。
Xenonは開放f1.5だと全面にフレアっぽくなり、ぼやっとした写りになる。絞ればシャープ。当たり前。
フードはSummarit用のXOONSを使っているけれど、本当はこのフレアを見る限り、専用の折り畳みフード"XIOOM"を使った方がいいんだと思った。
本当にデカいフードだから、あまり持ち出さないのよ。
この後、戦後にこのXenonを元にSummaritを作るけれど、ほぼ、コーティングしたXenonという感じ。レンズ構成もそっくり。
端正な写りをするのがSummarit。辛いながらも頑張ったなというのがXenonかな。手元には好みでXenonを残した。
M3は相変わらず、50mmレンズとの相性は抜群。50mm大好き人間としてはベストな選択だったと思う。かっこいいし!
BPだからといって写りが変わるわけでもないし、スナップで人に気づかれたくないからブラックがいいというわけでもない。
ただ、ただ、ブラックペイントが欲しい。それだけ。そのためにほとんどのカメラとレンズを手放した。
ちなみにもうSummicronもない。Summitarもない。Hektor 50mmもない。Summilux 50mmも手放すと思う。
ただ、このXenon 5cm f1.5は残す。好みだから。Summilux 50mm f1.4と比較して、こちらの方が好きということ。
そして、次を狙って行く。Summicron 50mm f2のBPだ!
無理してf1.4を狙わなくとも、f2でなんとかなるさー・・・と思う。欲しいけれど、Summilux 50の1st BP。
ははっ!
1000円ぐらいだったらもっと使うのになー!でも使うと思う。リバーサルフィルム。
Summitarもいいレンズ。