すごく天気のいい5月の日に4月に行った横浜イングリッシュガーデン へバラを見に行ってきた。カメラはSIGMAのFOVEONセンサー搭載のカメラ、初代DP2だ。2009年発売のこのカメラでどれぐらい撮れるのか。
4月にNOKTON 35mm f1.4で撮った記事。
HP ; 横浜イングリッシュガーデン公式サイト
横浜イングリッシュガーデン
かなり日差しが強く、日向に出るとかなりコントラストが強くてISO400のモノクロフィルムを詰めたカメラも持って行ったがこれは辛いなと思ってDP2のみにした。これで正解だったと思う。
うう、なんだっけこの花。タコみたいな。
ISO100のf5.6で1/800。かなりの日差しだったけれどこの通り変な白飛びがないと思う。約10年前のセンサーでもこの通り。嫌味がない感じ?
クレマチスも満開だった。この穏やかなぼけ味も高性能なレンズだなと思わせる。全くクセを感じられない。
すでに早咲きの紫陽花も咲き始めていた。バラの方がそろそろ終わりかなという感じでもあった。
40mmという画角はMerrillやQuarttroの45mmとは違ってかなり自由度が高い。それでいて35mmほど広くないので撮りやすい。このあたりは先日のRollei35の40mmレンズとも通じるものがある。
見てよ、このみずみずしさ。侮れないよなーFOVEONセンサーは。
f2.8の開放で1/160マイナス1補正。このトーンもすごね。いつ見ても新鮮さがある。MerrillやQuattroだとこれほど露出がないところだと三脚が欲しくなるところ。いい意味で画素数が少なくて扱いやすく、コンパクトで握りやすい。
これなんか面白そうと思ってAFを向けたんだけれど、全く合わないの。向こうに行ってしまう。なのでこの植物のところに自分の指を差し向けてコントラストを作ってピントを合わせた。なんとかなるもんだ。
ただねー、液晶はどうにもならないね。ピーカンの外であの小さな画素数の少ない液晶で撮るのは本当に辛いものがあった。
気づくと日陰に逃げていることが多いほどの暑さ。WBを「日陰」にしたらいい塩梅になった。こういう色味好き。
花を撮りに行くとついつい寄って行ってしまう。でも凝視してしまうよね。90mmあたりのレンズもいいかなと思ったり思わなかったり。Elmar 9cm f4で撮るとどんな感じになるんだろうとか。
かなりバラが多い茂っているところなどはこういう日加減になるところも結構あった。
ああ〜、この時は「撮れた」と実感があったけれど、好き。よく撮れました。
少し絞った。と言ってもf3.5。開放だとふわふわしすぎるかなと。
このしおれ具合がいい。しおれているわけではないのだろうけれど。
夏が近づいて来てる。
紫色のもあった。玉ぼけも作って遊んでみた。
こういう壁一面みたいな咲き方が好きかも。赤が嫌な感じに飽和しないもFOVEONゆえなのかな?
これもバラの一種。結構知らないバラがある。
霜降り。肉にしか見えない。ロース。
バラとネムノキが絡み合っていた。こういうのも庭師の仕事なんだなと。
ここが全てバラで埋まって綺麗な回廊になるということだったけれど、バラが全て散っていた・・・。
最後に一枚。これはバラじゃないか?不思議な咲き方しているなと思ったけれど、やっぱり陽の当たる方に出てくるんだな。
9年経っても色あせない初代DP2の写り
こんなに小さい。水平を取るのが下手なので水準器をつけているが時間が経って色が抜けて来た。
私はこのカメラでFOVEONセンサーにはまって、SD15、Merrill、Quattroと順当に買い換えて行ったがMeriillの解像感の衝撃とQuattroの扱いやすさと経験して来たがMerrillとQuattroの唯一のネックは「現像時の重さ」だった。
専用のSIGMA PHOTO Pro出ないと現像できないため(現在はDNGファイルで撮影も可になったが)一枚あたり50MBはあろうかという画像をさらに重いソフトで現像するとかなりストレスが溜まった。
・SIGMA Photo Pro | カメラ製品 | ダウンロード | SIGMA GLOBAL VISION
そこから得られる画質は飛んでもないものだったが、やはり豚に真珠かなと思い始めてしまう。A3にさえ伸ばす機会もなくPCのモニターで等倍で見てスゲースゲーと言っていたがちょっと疲れてしまう。SPPで拡大するのも時間がかかるのだ。
MerrillやQuattroのセンサーはすごいが自分の生活には今はあっていないのかもと思ってしまった。
そこで先祖返りして初代DP2ってどんな感じだったっけ?と思いパチリと撮ったのがこれ。
2009年製のデジカメ DP2の写り。まだまだ一線級だと思う pic.twitter.com/4qCnzX4SCi
— アレモコレモ (@_aremokoremo_) March 20, 2018
皆さんも驚いたようだ。私もまだイケるなと思った。10年経った今でも普通に動いているこのカメラにも驚いている。唯一修理に出したのは内部電池が切れて「カレンダー」が動かなくなったので交換しただけ。3000円ぐらいだったかな。修理に送って1週間ぐらいで戻って来た記憶がある。
モノクロームも素晴らしい
Merrillからは「モノクロームモード」が対応になったが、初代DP2は現像時にWBで「モノクローム」を選ぶ。十分なトーンと解像感だと思う。金属やガラスをカリカリに仕上げるのも楽しい。
まだまだ一線級で戦えるカメラだと思うぞ。