ほぼ陽が暮れて来た時間に修理から上がって来た、バルナックライカDIIIとSummar 5cm f2を取り出して開放、1/20~60程度で一気に36枚撮りきった。
DIIIの故障の記事はこちら。
故障の原因
修理に出したら故障の原因は「テンションバネの破断」だった。私のDIIIは製造年が1934年製で2017年現在で83年の年月を経て、ついに部品の破損に至ったと言うわけだ。
83年間どんな修理があったかわからないが、私の分かる範囲だと手元に来た11年分のみで、ミラー交換、約80年ぶりのシャッター幕交換ぐらいで、あとは シャッタースピード調整ぐらいだ。
83年前のカメラの部品をストックしてあると言う修理屋さんにも頭が下がるが、私の手元に来て11年以上、今回ほど致命的な故障もなく使えてきたことを思うとバルナックライカは頑丈なカメラだなと思った。
新品で作られた時から長く使うことを前提に作られているのではないかと思う。
バルナックはM型やContaxと比べて、部品点数が少ない結果、壊れにくくなっているのではないかと思う。そういう意味ではオススメのカメラである。
ちなみに今回の修理で「壊れにくように」テンションバネを交換したとのことなのでDIIIにはまだまだ現役を続けてもらうつもりだ。
予想外に陽が暮れるのが早い
この立体感がライカレンズの雰囲気かと。ボケもどうなんだろう、慣れてしまったせいもあるがそんなにぐるぐる回っていない気がするが回っているか・・・。
11月下旬の16時過ぎと言えばかなり暗くなっている。開放付近で撮れる楽しみがある。
開放最短付近で。背景処理に苦心した。もうね、この時期になるとこの芙蓉のタネを撮るのが神社に行ったらおみくじを撮るとか絵馬を撮るとかと同じような「決まり」のようになって来た。
ちょっとトーンカーブをいじりすぎたかなと思うがプリントならこれぐらいにしたいと思っていじった。
見上げれば秋から冬へ。
どんどん陽が暮れて外灯が点灯し始めた。多分f2の1/8ぐらいの露出だろうけれど、外灯の灯りが弾けないように1/20で切ったらそこそこ雰囲気が残った。
暗がりに白が目立っていて寄って行ったら「綿」だった。ちょっと触ってみたがすごいふかふかで思わずへぇ〜と言ってしまった。暗がりのふわふわ感が伝わるといいのだけれど。
夢の島熱帯植物園を隙間から。
イチョウが驚くほど黄色く色づいていた。暗がりで光っている感じだった。
遠近法、消滅点。夜は好きだ。
夜の帳が降りてくる時間。
夜のマリーナ。流石に誰もいない。
マリンセンターの灯り。こういう所、こういう時間でポートレイトとか楽しそうと思った。ド・ピーカンは難しい。
修理から戻って来て
修理から戻ってきて、初めてシャッターを切った時からあれ?と思った。シャッター音が明らかに静かになっているのだ。
これは夢の島でフィルムを通した時も同じように感じた。恐らくテンションバネを交換したためと思うが、流石に「新品純正品」はないと思うので「特注品」か「部品取り」からのものかと思う。
今まで「カタン」という感じだったのが、「コトン」という滑らかな音になった。それでいてシャッタースピードが出ているのが驚きだった。
テンションを下げるだけで音を静かにするチューニングはご法度
このテンションを下げて音を静かにするという方法でライカのシャッター音を静かにすることがあるが、その弊害として「きちんとシャッタースピードが出ていない」個体がある。
何でもかんでもシャッター音が静かなのが良いというわけではないと修理の方は言う。そうだよね、きちんとカメラとしてシャッタースピードが出ていないと意味がないよね。
きちんと整備してその結果で音が小さいのならそう言うものだし、思ったより静かじゃないと思うのなら、そう言うものなのだと思う。
あんまりシャッター音に気をとられるのはもったいないよね。いっぱい撮ろうぜ!
今回を機に真鍮製リングに交換してみた。どうも最近のストラップはステンレス製などで古いカメラのアイレットは真鍮製で弱くてどんどん削れてしまうとのことだったので、良いと噂のCURAの真鍮リングにした。
触った感じでは少し柔らかいかなという程度だが、まぁ、こっちのほうがいいのだろう。少しづつ古いカメラのストラップリングをこれに変えていこうと思う。
DELTA400から切り替えた。DELTA400より粒状感が強いかなと思った。
現像方法はLPLのタンクでT-MAX液を20度で6:30。
攪拌は最初の60秒は6回の連続攪拌、次に60秒ごとに6回の撹拌を一度ずつ。
停止を30秒、定着を3分、予備水洗1分、再定着3分、予備水洗1分、水洗促進剤に1分、水洗を5分。
何にも特別なことはしていない。説明書通り。撮影時でネガを決めて行きたいと思う。
あとは好きな現像液とフィルムの組み合わせでやればいいと思っている。でも「自家現像」なので好きなように実効感度を測ってからやってもいいしね。それが趣味でしょう?楽しいよね。