追記 2021.09.08
PENTAX6x7のsmc Takumar 105mm f2.4でも黄変していたので試しに撮ってみた作例を追加
トリウムズミクロンをリバーサルフィルムで撮ってきた。
以前から興味があった「トリウムガラスで黄ばんだレンズをリバーサルフィルムで撮るとどうなるのか」というのを実践してみた。
私のトリウムズミクロンは104万台のものでガイガーカウンターで計測したところ、放射線が出ていた。
放射線が出ていること自体、写りに影響はないと思っているが、むしろ黄ばみの方が色に影響を与えると思っている。
もちろんこれはモノクロにも影響を与える。イエローフィルターを噛ませているのと同じ作用を及ぼすので、少しコントラストが上がる。
よって写りがよく見えるのがトリウムズミクロンの都市伝説の正体でカラーだとデジタルは補正されるのでわからなくなる。(RAWデータで見ると黄色いのかな?)
Y0からY1ぐらいの影響かと思う。
しかしリバーサルは補正できないのでどうなるのかと。
以前カラーネガで撮影もしたが、こちらはちょっとわからなかったのでリバーサルにしてみた。
フィルムは通常使っているプロビアで。
目次
リバーサル撮影には影響があるのか
さて。両国の裏路地で早速一枚。f2、1/60で。
あまり影響ない・・・?
あ!これは黄ばんでるな。ここまで陽が暮れていたわけではない。
ひと絞りでカチッと。これも・・・黄色い・・・。後ろの道路が黄ばんでるよね。
クリームがかっているというか。
これも結構黄ばんでるね。空は抜けるような青空だったのに。一気に昭和。
これもすごいね。クリーム。これは生産停止になるわ。
これまたかなり黄色い。
本来リバーサルは色温度を5500kに合わせてあるはずなので晴天の時が一番綺麗に撮れるはずなんだけれど、ここまでくすんだ。
これが一番すごい。これ真っ白な壁だからね。右のアルミサッシも真っ白というか銀色だから。
これは使い物にならないと判断されても仕方ない。
スキャンしているからそのままとは言い切れないけれど(スマホでルーペ越しを撮っても同じ)かなり肉眼で見た感じに寄せてみた。
ここは新浦安の海岸沿い。ここもかなり黄色くなった。夕暮れ近かったけれど、ここまで黄色くなかったな。
ちっとオーバー。でも椰子の木がかなり黄色いし、空も黄色い。全体が黄色くなってる。
これもかなり黄色くなってる。空がプロビアのマゼンタと混じっている感じ。
黄砂でも吹いているのかという感じ。向こうの海側の空と海が黄色い。何世代か前のリバーサルっっぽい?
これもかなり黄色いね。芝生も黄色くなってる。ちょっとオーバーな露出で空とか海がわかりづらいけれど黄色い。
結論として
結論としてはトリウムズミクロンは(カラー)リバーサルフィルムではかなり黄色くなる。
どこまで黄ばむか想像していたが、イエローフィルターとはまた違った黄ばみ方だなと思う。イエローフィルター噛ませたカラーの画像はもっと黄色くなるかなと。(Y0、Y1の時)
Y2(=Y48)は見たまんま、「まっきっき」なので試す必要はないかと。
驚くほど黄色いぞ。露出補正は1段な。
トリウムズミクロンがモノクロで撮るといいというのは結局、この黄色が作用してコントラストがついて、青みを整色してくれていいなと感じるのだろう。
"お遊び"で撮る以外、わざわざトリウムレンズを使ってリバーサルフィルムで撮る必要はないと思う。
あと、デジタルなら全く問題ないと思う。色味はいくらでも整えられるので。
これはタクマーレンズとかも同じね。
するとトリウムズミクロンを買う理由といったら、モノクロで撮るからという理由以外ない。
あ、あと、希少性だな。今はいくらぐらい?アンダーミリオンになると20万近い?92万台とかすごい高いよね。
そういうモノとして喜び?高いから嬉しい?というのもあるか。放射能が出ているから嬉しいとか?それも普通じゃないよね。
俺、被爆しているぜうひひって。マッドサイエンティスト。
普通に撮るなら普通のズミクロンがいいと思う。
でもさ、同じ値段でトリウムズミクロンとズミクロン並べられたらどうする?ふふ。
試されるね。いろいろと。
追記 2021.09.08
PENTAX6x7のsmc Takumar 105mm f2.4でも黄変していたので試しに撮ってみた作例
PENTAX6x7とsmc PENTAX 45mm f4にリバーサルフィルム・ベルビア50で房総を撮ってきた - カメラが欲しい、レンズが欲しい、あれもこれも欲しい
これ、僅差で買えなかったな。入荷メール来たのに。あ、みんな登録しているのか。
プロビアか
ベルビアか
ベルビア50か!
カラーネガでもそんなに問題ないかな。スキャンして色味を整えればいいから。お店でも整えてくれると思う。