やっと揃った。M2とLeicavit MP。これにSummilux 35mm f1.4 1stをつけてアガり。
そうだろ?そうって言えよ。なぁ?
痺れるなー、これ!
痺れるレンズ。
目次
M2のスペックと種類など
重さ |
561g(実測) |
フォーマット |
24x36mm |
マウント |
Mマウント |
シャッター |
布幕フォーカルプレーンシャッター |
シャッター速度 |
バルブ、1秒〜1/1000 |
ファインダー倍率 |
0.75倍 |
ファインダー枠 |
35/50/90 |
発売年 |
1957年〜 |
M2はM3に続く、2番目のM型ライカ。いわば広角用ライカかな。
1958年からが定説みたいだけれど、1957年のもあるみたい。926001-926200の200台。
1970年まで93,221台が販売された。
まぁ、普通のM型とほぼ変わらんね。VITを無改造でつけられるのは今回においては利点だったな。
これはVIT付ける前提の"MP2"と一緒に販売されていたからとか。
M3もM4も改造が必要。M3、M4でVIT対応の改造済みだったら買いよね。
巻き戻しロック解除"ボタン"は不評だったみたいで、すぐにレバー式に変わってる。結果的にボタンの数が少なくてこっちが高くなっているという。
さらにレバー式でセルフなしから、アメリカ市場からの要望でセルフ付きになった。これがよく見るタイプのM2かなと。
あと、変わっているのはファインダー倍率な。"0.72"と記載しているところ多いけれど、"0.75"だ。
M4が0.72でM2が0.75なので35mm枠覗くと、あれ?と思うぞ。すごく外側にある感じがすると思う。
あと、枠がそれぞれ独立して出るから好きという人もいるね。
変わり種は1969年からのKS-15(4)という、ラピッドローディングのフィルム装填方法を採用した米軍に納入するはずだったM2。つまり、1967年から発売されていたM4のラピッドローディング方式を採用していたってことね。
そして、同じ内容のM2-R。これは民間用と言われてる。"R刻印"とかね。
ボタン、レバー、セルフ付き、KS-15(4)=M2-R、ドイツ空軍のグレー、NASAといった感じかな。あとはELC=Ernst Leitz Canadaのカナダ製ね。
カウンター
これが一番M2っぽいんじゃないの?カウンターは復元式じゃなくて、ダイヤル式なのでフィルム装填したら忘れないように。
バルナックみたいとか言わない。多分、ベトナムの戦場カメラマンが壊れなさそうな方がいいって言ったんだよ。
MPだってこれだろ?な?
カリカリと合わせるのが好きか嫌いか別れそう。毒されている人はMPみたいって喜びそうだし。
M2の外観
今回手に入れたものはボロボロに近かったけれど、OH済みの個体で、ファインダーも綺麗目だったので決めた。
シリアル937129で、1959年6月8日に2500台出荷されたうちの1台。
この番号帯はM3とも被るね。
巻き上げはスムーズでM2っぽい。M2っぽいとは。
M2はライカを初めて使った2006年から数えて都合4台目。
1台はBP。ああ、あのBPもよかったな〜。車買う時に売ってしまった。2013年に20万ぐらいで。ええ、20万で。


ボタン、ウチギザじゃない窓。
シリアル的にはウチギザだけれど、もしかしたら交換されている個体かもとのこと。
確かに割れている個体も時々見る気がする。


かなり使い込まれた個体っぽい。グッタペルカの剥がれあり。傷も多め。
底蓋にも何か数字が掘られてる。絶対に個人が何かで傷つけたレベル。すげーなー、ライカに罫書きするなんて。絶対にお金持ち。
どっかの会社が持っていて、管理番号みたいなのだったりして。
傷も多い。M2は報道関係の方からの要望もあって作られたから、酷使された個体も多いかもしれないなと思い込んでる。
所々にグッタペルカの補修跡がいっぱいある。
傷は多いがメッキ剥がれはほぼない感じ。これは気に入っている。
ここまでボロだと昔の感覚ではOH済みで10万ぐらいなんだけれど、今はそんなに安くなかった。
ほんと、ないんだもん。探すと。程度の悪いのしか。
綺麗なのになると、ほとんどセルフありになるかな。ボタンで綺麗なのになると30万はするよね。
今回のM2探しの視点は少し使い込んでること、機関はきちんとしていること、グッタペルカは妥協できる、バリもんでなくてもいいという視点だった。
と、いうのもLeicavit MPがそこそこ使い込んでいる個体だったから。それに合わせたいという思いから。
え、VITを先に買ったの!?とか言わないの。あったから買ったの。そこに。
病んでるな。こういう考え方。
Leicavit MP "SMYOM"
あーあ、買っちゃった。厄介なの。
これ、迅速巻き上げ装置っていうの?ラピッドワインダーとか言われるのかな。
ビットとか呼ばれてるか。
この迅速巻き上げ装置はライカの場合はバルナックライカのDII、DIII、IIIaから使えるようになった、SCNOO、通称ライカピストルが最初かなと。
巻き上げのレバーが銃のトリガーみたいだかららしい。
シリアル159000からのボディに使えると。私のDIIIはダメだった(改造必要)。妻のIIIaはそのまま使えそう。買うか。
君のためにって。光る石にした方がいいか?それレンズじゃん。
ブラック・ニッケルのライカピストルも高いねぇ。
その後、IIIfとかIIIgにつける、SYOOMというライカビットが出る。これは結構見かける気がするし、つけると突然かっこよくなるな。欲しいわ。
Icと縦型距離計と5cmファインダーSBOOIとElmar 5cm f3.5とSYOOMのセットを持ったカメラ女子がいたら身構えるかもしれんな。
気合い入れて声かけないと負ける。
SYOOMがLeicavit MPの原型かと。
このあたり読むしかないなー。
1956年にMPとLeicavit MPがセットで発売。MP2にもつけられたが、そのまま同時販売していたM2にもつけられる。(M1、MDも可)
MP、MP2のボディの数より多く作ったんじゃないかなと。それでM2とかにも使えるしって。ありがたい話です。
これもM2がMPの流れ汲んでいるのかなとか思うことの一つ。報道用にMPができて、そのままM2に行ったのかなとか。それでM2にもLeicavit MPがつけられるのかなと。
Leicavit MPはシルバーとブラックがある。ブラックはもちろんペイント。こちらはすごーく高い。(桁が違うよ)M2のBPにつけるのが良いのか、MPにつけるべきなのか。
案外ブラックの方が見かける気がするが、気のせい。全然シルバーの方が多い。ブラックはExtreme Rareです。
あと後ろの刻印が3行と2行のがあるとか。3行しか見たことないな。
これがビットの爪。痛いんだ結構先っぽが。
これだもん。摩耗していないと刺さるよ。
この部分がボディのシャフトと噛み合わさる。
ここね。最初からこうなっているのがM2で、改造されているとM3でもこうなっているので、手持ちのボディを見てみよう。持っていない?買おう。
M3とVITも渋いわね〜。


まぁまぁ剥がれてる。
重さは166g(実測)だった。
M2と合わせると627g(同)でSummilux 35mm f1.4と合わせると933g(同フード付き)だったのでそこそこ重い。
M2にLeicavit MPをつけてみる
通常の底蓋を外す。
ビットをつける。かっこいい・・・。
かっこいい・・・。
ぐるんと回してここで固定する。簡単。押し上げて外す。
傷が多いね。
抗えないかっこよさがあるよね。欲しい・・・と。


傷の多さが合っているとか言い出しているんだから、世も末。末期。
ジャキンと出す。
後ろもかっこいい・・・。
これ護身用にいいかもしれないな。刺してよし、投げてよし、叩いてよし。ストラップ使って鎖鎌みたいにブンブンって回してぶつけるとか。
Summilux 35mm f1.4 1stをつけてみた
うわー、これはすごいわ〜。嫌味だわ〜。グッと来たわ。
しまってもかっこいいわ。
いやー、ここまで来ちゃった。
フードつけちゃった。フードなしの方がいいか。
あはは。渋いでやんの。
毒々しいな。
禍々しいな。何か天災が起こりそう。
最高と最高。
これで35mm用のボディが手に入った。そしてLeicavit付き。うれしいわ〜。ほんと。
ここまで来ちゃったって感じ。
M3BPとBP Summicron 50mm f2のセットとM2とSummilux 35mm f1.4 1stにLeicavitのセット。
これが白のSummicron 35mm、8枚玉というのもいいんだろうなぁとか思うが、やっぱりSummiluxが好きかも。
さてさて、早速撮りに行ってみましょうね〜。