午前は大雨だったけれど午後からはよく晴れた日に房総最南端にある灯台、野島崎灯台と洲崎灯台を回ってきた。
写ルンですの記事。
灯台そばについた時は11時ごろでまだ大雨が降っていた。
周辺には何もなくどうにもならず、ランチの予定をしていたシラハマアパートメントの駐車場で待つことにした。
あまりにも早く着きすぎて店員さんが出勤して来てから準備を急がせてしまった。
ハンバーガー。とても手で食べられない大きさ。
カフェの他にシェアハウスとか色々とやっているみたいですよ。
2019年9月6日 追記
今はこのカフェとシェアハウスはなくなって、「シラハマ校舎」になった。
野島崎灯台
灯台の中を見てから降りてきた岩場。
ブラコンに前回、前々回と紹介したRollei Retro80Sの残りで。f8ぐらい。いいフィルムだと思う。かっちり写ってる。
ド・逆光で海辺を撮った。岩肌も見える。いい感じ。房総最南端が砂浜じゃないことがちょっと意外。
今は使われておらず、廃墟となっている霧笛舎と灯台。
霧笛舎はすごく気になったので今度行ったらもう少し近くに行ってみたい。
霧笛舎。このフィルムはコントラストが高いので白の塩梅が難しいかな。
灯台周りは一周できるようだったが午前中の大雨の影響で水浸しになっていて途中で引き返した。
思えばここの灯台は知っていたが何度も目の前を通ったり、すぐそばで食事だけしていたりと、まさに灯台下暗しな場所だった。
晴天のブラコン。かっこいいカメラだろう?ふふ。
洲崎灯台へ
洲崎灯台をド・逆光で。
お気に入りゆえ、出番の多いバケペンこと、PENTAX6x7と55mm f3.5。
こう言う広大な場所で換算28mmで撮るのもいい。
さて、少し陽が暮れかかった頃に洲崎灯台に到着。
ぐるりと周辺を見てから階下から一枚。結構ひっきりなしにお客さんが来ていた。
思っていたよりも見所が少なくて時間的にも夕暮れになりそうだったので移動することにした。
那古海水浴場の那古桟橋へ
夕暮れの海沿いをここがいいかどこがいいかと眺めのいいところを探した。
夕暮れ時で有名な北条海岸とかも眺めてから那古海水浴場にした。
到着した時は残念ながら雲に覆われていたがどんどん陽が沈んでいく。
この時は後ろで三脚を立てている人が多くいたが、日没までには少し時間があったのと、まだ撮影をされていなくて知り合い同士でお話をしていたので「ちょっとお先に撮らせてもらっていいですか?」と挨拶すると「はいよー」とおじさんが笑顔で答えてくれた。
ピントは無限、シャッターを切る、ガッチャン!よしよし撮れた、撮れた。はい次。
お、露出計を見たら一段ぐらいアンダーを指している。
絞りはすでに開放なのでシャッタースピードを1/125から1/60へ。
構図バッチリ、俺サイコー。
ガッチャンとシャッッターを切る、切る、切る・・・?
は?キレてなーい!
ミラーが上がりっぱなし!ガッチャ!と言ったきり。
あああああ、ミラー上がりっぱなしってことはこの間も露光中!
30秒ぐらいしたらガッチャンとミラーが戻った・・・嗚呼。
何だ?壊れた!?もう一度!ガッチャ!・・・戻らない!
ミラーが上がったまま!いやいやキレてないですよ。
無駄とわかっていてもバケペンを振ってみる。重い。振る。重い。
数十秒ぐらい経ってガッチャンとミラーが戻った・・・。
嗚呼、また壊れた・・・。またとは。
この時に同じ症状でOHしたところに修理を出したのだけれど「症状が再現できなかったので考えられるところを調整しました」と戻って来た。
自宅でシャッターを切っていたら再現しなくなったので直ったと思っていたが・・・ここに来て不調。嗚呼。
で、これが現像したネガ。案の定真っ黒っけっけなコマが・・・。
それでも光に透かしてよーく見たら下の2コマはなんか写ってる?
スキャンしてみたらなんと像があった。
びっくり。こういう写真、なんていうの?マイケル・ケンナの写真?
もう一枚。驚いた。荒れ荒れだけれどなんか写ってる。
30秒ぐらい露光したと思うんだが・・・。
ポジの時は透明になってしまって全滅だったけれど、ネガってすごいな。
図らずも#手持ち長秒チャレンジをしてしまった。
で、これは1/60とか1/30とかの調子が悪いのかもしれないと思い、再度1/125に戻してシャッターを切ってみた。一段アンダーでもわからんだろと。
ガッチャン!と無事にシャッターが切れた。
おお、かなりシャープじゃないか。雲もモクモクしていていい感じ。
この後1/125でもう一枚撮ったが問題なかった。
結局、それで10枚撮りきってしまった。
再度1/60を切ってみたらやはりミラーは戻って来なくて数十秒したら戻ってくると言う症状だった。はー。
バルナックが壊れて無事に戻って来たと思ったら、今度はバケペンだよ・・・って言うか、OHしてもらったところで再度点検修理をお願いしよう・・・と思い帰路へ。
バケペンと海。シャッターの切れないバケペンはただの鈍器だと少しだけ思った。
帰宅後バケペンを再点検し修理へ
自宅に戻ってから再度1/60のシャッターを切ってみたところやはりミラーが戻らない。
その状態で1/125などにシャッターダイヤルを回すとミラーが戻ってくる。
なんだこれ?と思いながら全速シャッターを切ってみたところ1/30でも時々同様の症状が出た。
あーあと思いながら再度全速シャッターを切りながら、この症状が出なかったらまた「点検、調整」で帰って来てまた再現してしまう可能性があるなーと思っていたところ・・・ガッチャン!とやっぱり直ってしまった。
もう一度切る。
ガッチャン!ガッチャン!直ってしまった・・・。あー。
でも、これでは怖くて使えないわー。と言うことで1週間ほど暇を見つけては毎日シャッターを全速切ってみることにした。
ちょうど一週間経った頃、症状が再現された。1/60、1/30でミラーが戻らなくなった。
よしと思い、これぐらい様子を見て欲しいとお願いして修理に出そうと思い・・・HPを見たら何と休業中・・・体調を崩されたとのこと・・・ぐわわわー。
これは辛い。しかし仕方がない。
回復されるのを待って、カメラを使うのを我慢するのかなどと、悩みに悩んで色々なところに相談したが再度OHさせて欲しいと言われたりと・・・そりゃそうか、他のところでやったものをそう簡単に受けられないよなと・・・。
しかし、いつもお願いしているところがシャッターだけでも診てくれるとのことで早速お願いしてみたら2~3日後に連絡があって、症状が再現できて故障部分も特定できた(シャッター速度制御の可変抵抗部の接触不良)とのこと。
やったー!(それでもお金はかかるが・・・)とお願いして2週間と言われたところ1週間程で戻って来た。
点検してみたところ無事直ったようだ。よかった・・・。
近々試写に出かけよう。
これからのフィルムカメラ修理事情
今回は想定外の休業ということもあったが何とか直った。
やはりこのフィルムカメラ修理業界って高齢化とか進んでいるのかなとか考えさせられた。
もちろん若い方々の元気な姿もよく見られる。
しかし、古くからの有名修理店で「メーカーに勤めていた」などという方々は多くの方がそこそこのお歳になられていることもある。
最近の「フィルムカメラ」、「オールドレンズ」ブームで修理の量も増えているようなので負担が増えて体調を崩されることもあるだろう。
もちろん自分で修理できる方は自分でやるのがいいと思うが、自分で開けたが途中で直せなくなってお店に持ち込んだら30%増しとか言われても文句は言えないと思う。
自分で修理をするのは自己責任だと思う。
機械式フィルムカメラでも直らないものも
これからフィルムカメラは新品で買えるものがほぼないので程度のいい中古品を皆で取り合う形になる。
そんな中「機械式だから直せる」とか「フィルムカメラだから直せる」という楽観的な考えを覆すような(部品払底などで)「直せないカメラ」も出てくると思う。
今回のニコンのようにメーカーが「チェック」をしてくれるということもあるかもしれないが何か見つかるとどこかの修理店に一気に依頼品が集まるということになって負担が増えるのではないかとか(もちろんメーカーで全てやってくれるのかもしれないが)。
最近のニコンのニュースを見て明るいニュースかなと思ったりもしたが、気がかりになったりもした。結局部品がなければ直せないものは直せないと思う。
【期間限定】MF旧製品メンテナンスサービス - 修理 | サポート | ニコンイメージング
2017年12月1日から2018年8月31日までの期間限定。
でも、まだ直してくださって、使わせてもらえて、楽しめるのなら好きなフィルムで写真を撮っていきたいと思う。
いいフィルムです。
ISO125も明るさが稼げる広い場所なら使いやすいな。