印西市吉高の吉高宗像神社から移動して、再び松虫へ戻ってきて、松虫寺を訪れた。
創建743年という古刹。
聖武天皇の皇女、松虫姫が病に倒れ、夢枕に下総に来ると病が治ると薬師如来が出て、松虫姫が印西市萩原の出戸の薬師堂に来た。その時、姫は14歳、共に訪れたのが先に出てきた乳母「杉自」、またかの敏腕僧侶、大仏建立総指揮者、行基も同行。
その行基が彫ったものが、「七仏薬師」で国の重要指定文化財として松虫寺に保管されている。
無事、病気が治癒するも、乳母の杉自はもう歳なので帰れないといい、ここに残る。そしてこの地域に読み書きや養蚕を教え、ここから関東へ養蚕が広がったという。
杉自が亡くなった後に地域の人々が偲んで作ったのが「杉自塚」だ。
松虫姫は京都に帰るも短命で亡くなる。遺言として火葬後の遺骨を萩原に残して欲しいと出戸に遺骨を持ち込み、朝廷からの名で、この地区を松虫とした。
この日は最初にここ松虫の「杉自塚」に行ってから、印西市内を回った。杉自さん、すごかった。
ここでカメラはLEICA M MONOCHROM TYP246にSummar 5cm f2にスイッチ。
Summarには"FIGRO"Y1フィルターをつけている。さてどうか。
松虫寺の仁王門。
お馴染みのよく見かけるやつ。親の顔よりなんとやら。
立派な石柱?
仁王門。良い雰囲気。好きな寺よ、ここ。
かなり大きな仁王門であることがわかる。
門をくぐったところで。つつじがこれから満開を迎えようとしていた。
薬師堂。本堂でいいのかな。ここも立派だ。この朱色が好き。右は枝垂れ桜。
本堂左側にもお堂?と思ったら、松虫姫神社だった。別当だったが神仏分離で管理が変わったと。
よくみたら鳥居があった。
お堂と拝殿が並んでいる。
仁王門左にも鳥居がある。六所神社。
拝殿。すぐ左手には鐘楼がある。
この大きな木を中心にロータリーのようになっている。
仁王門右手にこちらも松虫寺だったかな。四脚門と本堂がある。
なるほど、四脚だ。
松虫寺周辺を歩いてみた。左はカフェ。鳥の鳴き声を聞きながら歩く。
路傍にはシャガが咲いていた。
大きな木に大きな藤が絡みついている。
松虫寺近くの庚申塔群
青面金剛像でいいのかな。
これだけあるのもすごいと思うが?杉自塚そばも多かったけれど、こっちも結構ある。
季節的には最後であろう八重桜が咲いていた。
この辺り、松虫を巡ってみると、かなり信仰心が厚く感じられる。特に庚申塔がかなりあるのが印象的。
地名も松虫姫にちなんで松虫だし。周辺にも松虫姫にちなんだ地名がかなり多くある。
この辺りを改めて散策してもいいかもと思った。
印西市は奥深いぞ