続きの二日目。
綱神社へ
次の日の朝一にある神社へ向かった。
ここも前日のカフェの店主から「ひなびた」ところがいいという希望を聞いていただいて教えてもらった「綱神社」だ。まさにひなびてる。最高である。
もちろん、公式HPなどないので、個人の方のHPで綺麗な写真が見られる。
誰もいない神社はしんしんとしていて、ひっそり感がとてもいい。
やっぱり裏手の山は深かった。ほとんど獣道。
やっぱりきっつい階段。この日は強い寒波が入って来ていて池は凍っていた。隣の地蔵寺も参拝して、益子といえばスターネットかなということで久々に行って見た。
朝のスターネットカフェ。
お茶した後、近くを散策。凍ってる・・・。
なんだか不思議な植物だったので開放でふわふわ仕上げ。
真岡へ
午後から益子から真岡(もうか)へ足を延ばす。結構古道具屋があったり、土日は真岡鉄道がSLを走らせたりしている。
少し裏道に入ると門前町らしい雰囲気がある。
古道具屋なども多くあった。見ていて楽しい。
ちょこんと黒い猫が座ってエサ待ちしていた。真岡の町並みは益子よりいじられていなくて古くて寂れている。
上の写真を撮ってから道を歩いていると猫がフラフラと横切る。おおらかな街並み。
門前の家の前に猫柳が生けられていた。
そのあとはやっぱりお土産でも買おうかと思い、益子の道の駅へ。最近できたのね。
NIkon Fとnikkor-O Auto 35mm f2について
今回は年末に手に入れた、nikkor-O Auto 35mm f2とNikon Fでモノクロフィルムのみで撮った。
益子焼きの砂糖入れと今回のお供である、NIKON Fとnikkor-O Autto 35mm f2。
nikkor-O Autto 35mm f2は予想どおり、カリカリ硬くないし、開放からまったく問題なく、安心できる写り。面白みがないけれど、f8とかに絞って街角スナップとかそんな使い方にはとてもいいのではないか。誰が使っても普通によく写るというのはレンズとして素晴らしいと思う。名玉ってそういうことだよね。
f2の開放値ということで夜とか大丈夫かなと思ったが、暗がりの建物の中でもNikon Fはスローシャッターが切りやすく、f2の開放で1/8を切っても今回のサイズなら目立つブレは気にならなかった。(4つ切りとかに伸ばすとわかるかもね)f1.4の魅力も抗えないものもあるけれど、旅行のスナップなら35mm f2~2.8というのはバランスがいいかもしれない。
旅とカメラについて
旅にはカメラを必ず持っていくが、旅も楽しみたいし写真も楽しみたい。いっぱい撮るのも楽しみの一つかもしれないが、ファインダーばかり覗いて、肝心の旅を楽しめないのでは意味がない気がする。二泊三日だったけれどフィルム一本しか撮らなかった。「私の写真」として成立するか、「記念写真」を撮るのかでまったく話は変わってくる。
今回もデジタルを持って行ったが数枚しか撮らなかった。夜撮るかなと思ったが、あまりの寒さで外にいられなかったのでほとんど撮らなかった。旅行の写真も特に記念写真を撮るつもりはなかったのでフィルムだけで十分だし、記念写真が必要ならスマホで十分。(もちろんフィルムで記念写真も撮るけれど)L版にプリントするがまったく不満ない。スマホの画角は29mmぐらいでいっぱい写るし画素数もすごいので、とりあえず撮ってあとからトリミングすればいいし。私はフィルムが好きなのでこれからもフィルムで撮り続けたい。
また、今回は使ってみたかったという理由で35mmにしたが、今回のような広い風景は私にとって35mmは広すぎた。50mmで十分だった。広いところほど狭いレンズと思う。海とかは50mm以上がいい。街中では引けないので35mmとか28mmがちょうどいいのかもしれない。現に真岡の町並みは35mmでも撮りやすかった。
もう一本レンズを持っていくかどうかというと持っていかないかな。ニッコールレンズは重いし。Lマウントのエルマーとかなら持っていくかも。35mmしかないのなら、35mmでなんとかしたいし、撮れないのなら撮らない。50mmしかなかったら50mmでしか撮らないし、撮れないのなら撮らない。諦める。そこでレンズ交換をしてでも撮りたいかというと、実際は交換がめんどくさくて撮ること自体を諦めそう。私にはレンズ一本、カメラ一台でサクサク撮るのが一番性に合っていると思う。(1週間以上の長期旅行なら予備カメラぐらいは持っていくかも)
軽くて小さい、バルナックライカに50mm一本で旅に出るというのもかなりバランスが良くていいかなと思う。f3.5のエルマーでもいい。夜は宿でゆっくりすればいいし。かと言って、他のレンズ、カメラがいらないというわけではないんだけれどな。
は!Rollei35の40mmなんてどうだ!?露出計入りで目測で目に入ったものをサラサラと撮っていく。いいじゃないか!
最近欲しいのだった。
今回の買い物
今回買った、ひょうたん皿、一輪挿しと奥は製麺所から仕入れたという木枠。
こんな風に飾ってみた。ひょうたん皿は石岡信之さんという作家さんのもの。
陶器といってもそんなに肩肘張らずに使えるものも多い。うちにも日常使いの器が結構ある。益子に行くたびに少しづつ増えている。一輪挿しも手頃な値段からあるので一輪挿しを複数用意して、その日の気分で駅前とかで一輪ガーベラとかお花を買ってきて、気に入った一輪挿しにちょこんとお花を挿すだけでも生活に潤いが出ると思う。日々の物欲との苦悩も癒される思いだ。「ああ、美しい花よ、あなたはなぜ花なの」とかお気に入りのコーヒーカップでコーヒーを飲みながら呟いてみる生活。
以前、購入した若林慎吾さんという作家さんのカップ。これでいつもコーヒーを飲んでいる。ゴリゴリ豆を挽いて、ハンドドリップでゆるい時間。
辻中秀夫さんの一輪挿しも買って使っている。
辻中秀夫さんの器もネットで少し売っているみたい。
陶器のある生活。