OLYMPUS M-1で撮り切った後、夕暮れ近くに伝家の宝刀SWCを抜いた。ちっさい。夕暮れといえばカラーなのかもしれないが、私はモノクロ!!
OLYMPUS M-1の記事
カラーは写ルンですで撮ったな
原岡桟橋と夕暮れの海岸
どーん。これをやりたかった。ちょっとの傾きとか、ちょっとでもあおってしまうと、すぐに違和感が出る。これも出てるかな?HASSELBLAD SWCのBiogon38mm、換算21mm。3:2の21mmとは違う感じがあっていい。
ええ?なんでこんな似たような写真を?と思ったが並べて比べてみるとすごい違いがあった。寄り引き、露出。砂の感じからして全く違うところで撮っている?上のフラットな感じの露出もまあまあだけれど、個人的にはこっちの方が好きかな。
BESTの一枚
今回のベストが3枚目で撮れてた。目論見通りに撮れたので100点満点です。よくできました。ありがとうBiogon!カラーで撮れば「わかりやすい」写真になったかもしれないけれど、やっぱりモノクロが好き。見る人のカラーで見て欲しい。
寄りが足りなかった
全然入らないかと思ってファインダーを覗いたら、全く問題ないどころか寄りが足りなかった。ズイズイと寄って撮った。これでも結構目の前に立っている。恐るべし21mm。そして周辺が流れたりしないので違和感が少ない。恐るべしBiogon。これでf4,5の開放1/30。と言うか、全て開放。
豊かなトーンにビビる
このネガを見てビビりました。河口の水のトーンがネガを通してよく見えた。空の雲もよく見えた。いや、私が天才なのか?いやフィルムのFP4がいいのか?いや私の現像がうまいのか?いやBiogonがすごいのか?全てだな!HASSELBLAD SWCとISO100ぐらいのモノクロフィルムとそれを自家現像するとこうなる。あ、あと露出か。
HASSELBLADを写ルンです状態にして
無限ピント。なんか全部にピントが来ているような。どんどん陽が暮れていくんだが、手振れが怖かったのでISO125、f4,5開放で1/30でずっと撮ってた。もうそこにある光だけが写ればいい。写ルンです状態のSWCだった。
夕暮れ時に慌ただしくなる
完全に陽が暮れそうになって、電灯も点灯しはじめたころ、シャッターチャンスを逃すまいと桟橋付近が慌ただしくなった。風も強くてすごく寒かったがみなさんパワフルだった。
三脚なしなので機動力で勝負。スススッと横にずれて一枚。大房岬に沈む夕日ともくもく雲がすごい。この描写にホレボレ。雲ひとつない空だとモノクロには向いてなかったかも。
もう完全に沈みそうな時に最後の12枚目をパチリと。桟橋は絵になるわー。
フィルムバックをもう一個?
もしフィルムバックをもう一個持っていたら・・・フィルムバックをデジタルカメラよろしく、その都度交換してモノクロフィルムとポジフィルムを入れてバチンバチン撮るか?と考えたが・・・撮らないな。でもあったら便利かも?とりあえず欲しい。買ってから考えよう。
査察官の許可が必要?
やっぱりすごかったSWCのBiogon
いやー、現像したネガを見た瞬間すごいなと思った。それにしても、これだけトーンが綺麗に出るレンズは久しぶり。スーパーアンギュロンの21mm f4以来かも。あと、フィルムが最新技術のアクロスとかにするともっと粒子が細かくなっていいのかもしれない。モノクロフィルムは面白い。自分で現像しているのでこのあたりの違いが出てくると楽しい。もちろん現像方法は我流じゃなくて、説明書通りで試して比較してみる。
現像
現像は箱に書いてある通りでパターソンのタンクを使って、T-MAX現像液を1:4、20度、7分。前は現像液が勿体無いという理由で1:9とかもやってみたけれど、なんか粒状感が強くなるのね。ツブツブがすごく出て来て好みじゃなかった。時間もかかるし。よく希釈率を上げると「見かけのシャープネスがあがる」って書いてあるんだけれど、ちょっとわからない。ぼやっとしている感じがする。同じ理由でD-76も原液で現像している。1:1にして20度でじっくり微粒子現像なんて結構書いてあって、戸惑うが、自分の経験では1:1より原液のほうが好み。
現像液にこだわり出すと自分で調合ってことなるのでそれはゆくゆく、現像液が高くて買えないとかになったらやる。ちなみに「アスコルビン酸」が「ビタミンC」だということを最近知った程度。ビタミンCの現像液なら環境にも優しい?
f4,5の開放値だと少し暗くなると厳しいかなとか考えることもあるけれど、この写りなら不満はない。もちろん三脚持って来てもいいし、ISO3200のDELTA3200を使ったりISO400のHP5を増感してISO800〜1600で撮ってもいいかもしれない。そう、増感(減感)現像も"タダ"でできるのが自家現像のいいところだな。数分だけ時間をかければいいだけ。
もちろんお金で解決できるのならプロラボに投げたい気持ちもある。一本あたり2500円出せるのなら。グレインハウスさんは一度出してみたい気もする。これが基準だというのを知りたい。
料金表 - ネガ/フィルムの現像・プリントなら写真プロラボ:グレインハウス|GRAIN HOUSE|
マスコタンクで手現像をしているところって他にあるんだろうか。
グレインハウスさんはここで紹介されていて感動した。
初めての自家現像で使ったのもT-MAX現像液だった。
なかなか良い。
トライ-Xが高いのでこっち。個人輸入中。
日本製最後のモノクロフィルム・・・って、書いていて寂しいな。
SWCは最高です。