大変。来たよ、大物。これで私のM3BPは完全体になった。
こんなレンズ手にしたら、もう破産・・・いや、まだしない。
だっていっぱい手放してるもん。15年かけて集めてきたものほとんど手放しているもん。
今、MレンズはこのSummicron 50mmとSummicron 35mmとSummilux 50mm 1st シルバーしかない。
このレンズと続いて手に入れたというのがなんかの巡り合わせなのかもね。
LレンズはSummaron 3.5cm f3.5とXenon 5cm f1.5(この2本は妻が気に入っているので手放さない)と固定鏡胴Summar 5cm f2と旧Elmar 5cm f3.5のみ。
この画像の右上沈胴Summarは妻の。ほんと、これだけ。癖が強いか?
ライカボディはM3 BPとDIIIとLiecaflex SLだけ。あとは妻のIIIa。シンプルね。
さて、信じられんことに、私がブラックペイントのレンズを持っているんだ。
これ事実だよ。ほんと。大変なこと。
でも案外冷静なの。現実感ありすぎるかも。
買取、買取、買取の連続だし。
それだけ手放していると考えてくれ。
もう段ボールに詰めるの辛い。
でも、まだ、売るものあるぞ。
目次
- Summicron 50mm f2 固定鏡胴後期 BP イエロースケールのスペック
- バリエーション
- Summicron 50mm f2の歴史
- 設計者
- レンズ構成
- 外観
- コーティング
- ペイント
- M3BPにつけてみた
- ライカレンズ揃った?
Summicron 50mm f2 固定鏡胴後期 BP イエロースケールのスペック
重さ |
257g(実測) |
フィルター径 |
39mm |
開放値 |
f2~16 |
最短撮影距離 |
1m |
マウント |
Mマウント、Lマウント |
フード |
ITDOO、IROOA、12585(H) |
レンズ構成 |
6群7枚 |
絞り羽 |
10枚 |
発売 |
1956〜1969 |
シリアルから1967年に1000本製造されたうちの1本。次の2000本のロットが最後なので最後の方。
ちなみにSummicron 50mmの1stは最終的に1951年から1967年に253,314本が製造されたと現時点でわかっているようだ。
ライツ黄金期だな。
参照:Summicron (I) f= 5 cm 1:2 - Leica Wiki (English)
焦点距離は51.9mm。19って刻印。Elmarit 90mmとかは00とかあるね。
絞り枚数は10枚。
黒いフィルターも買ったさー。39mm、UVa。
キャップも真鍮だった。コレ高いらしい。
絶対に失くせないな。
キャップだけなのに・・・。
リアキャップも純正そのままかな。
フードはどうしようかしらね。IROOAが合うのかな、時代的に。でもITDOOも好き。
バリエーション
大きく分けて、固定鏡胴Summicron 50mm f2は前期・後期がある。
私のは後期。
前期はよく話題に出る、アサヒカメラで記録を樹立したというやつ。
前期、後期ともにブラックペイントとシルバークロームが存在しており、後期のブラックペイントの中にはスケール(文字)が赤文字=レッドスケールと黄色文字のイエロースケールが存在する。
ペイントもどこがペイントでどこがブラッククロームでと"お約束"があるが、これはみんなで勉強会でも開こうか。
怪しいセミナー、"ライカブラックペイントの見分け方"とか。1回、1万円。30分。2人限定。
絶対に洗脳されるやつ。周りがサクラだらけで「わー、すごい〜!」とか連呼する。
私のは上記を踏まえて言うのなら、「Summicron 50mm f2、固定鏡胴、ブラックペイント、イエロースケール」と言うことになる。
Summicron 50mm f2の歴史
ライカレンズといえば、ElmarかSummicronであることに異論がある者は一歩前へ。
ああん?Summiluxだと?歯を食いしばれぇい!ガーン。
Summicronの歴史はf2の開放値を達成したSummar 5cm f2まで遡る。
Elmarのテッサー型、Hektorの変形トリプレット型ではこれ以上明るくできないと判断したのか、Summarにてガウス型を導入する。
1933年に発売された、Summar 5cm f2は1932年に発売された、Carl ZeissのSonnar 5cm f2に対抗して作られたと言われている。
天才ベルテレの設計したゾナー型に対して、ライカのレンズ設計者、マックス・ベレークは(ダブル)ガウス型を選択した。初期Planarは完全に対称系だな
まぁ、ガウス型を選択せざるを得ないって感じかもね。その前のErnostarだってベルテレだし。
あ、スナップするなら、スナップの始祖、エーリッヒ・ザロモンを見習って、Ernostar 100mm f2を使うってのどうよ?
可逆改造でM、Lマウントとかないのかね?
話を戻そう。
まぁ、ガウス型、ゾナー型の長所と短所は色々あるよね。好みもあるし。
では、Summarはガウス型になって、開放値f2を得るも、まぁボケが回るし、フレアが多いみたいだしってことで、Sonnarの方がいいかなとか思いきや、Sonnarも色々あるみたいだしって。
その後、ベレークはSummarを発展させて同じガウス型のSummitar 5cm f2を設計。より良い写りを目指していく。
IIIbとSummitarのセットもいいよね〜。
こんな写りね。
そしてベレークの後の設計者たちがSummicronへと発展させる。
設計者
Summicron 50mmといえばウォルター・マンドラーという感じだが、どうも違うように思えている。
これは別記事でも書いてみたい。
オットー・ジンマーマン(Otto Zimmermann)、グスタフ・クライネベルグ(Gustav Kleinberg)の2人だと思っている。
レンズ構成
https://www.l-camera-forum.com/leica-wiki.en/index.php/File:S502%2B.jpg
6群7枚のガウス型。Summitarの発展型と考えていいが、前玉の接合部分がなくなり、有名な「空気レンズ」となる。
この空間を作ることによって性能の向上を計った。
外観
Summicron 35mmと同じで、これもハゲハゲよ。
文字もハゲハゲ。LENS MADE IN GERMANYがギリギリ読める?
絞りリングも真鍮が出ていい感じ?
絞り数値の刻印も掠れてる。
まぁ、f2開放まで回して、イチ、ニ、サンって数えていけばいいのかな。
ピントレバーのノブだって、ハゲハゲよ。
コーティング
これもアンバー系かな。
レンズの状態はかなりいいのよ!コレ大事。きちんと写ることが大前提。
ペイント
上から順番にペイント、ペイント、ブラッククローム、ブラッククローム、ペイントだったかな。
フィルター周りがハゲハゲな。
その下の絞り操作リングも塗りでハゲハゲ。
そのすぐ下も塗り。
ピントリングのギザギザのところはブラッククローム。
その下の数字が入っているところもブラッククローム。
その下は塗り。
な?
M3BPにつけてみた
フハハ!
ハハハ!
M型ライカにf2の39mmが口径が一番似合う気がする。43mmのSummiluxになると少しおげさ?
小ぶりでいいよねぇ。
黒いねぇ。黒いよ。
黒しかない。黒ばっかり。
ライカレンズ揃った?
Summicron 50mm f2 BP、Summicron 35mm f2 Black、旧Elmar 5cm f3.5と大物が揃った感じ。
コレだけあれば十分?あ、Elmar 3.5cm f3.5ニッケルは手放して、もうない。
うーむ、f2以下のレンズも1本ぐらいあると安心だな。
Xenonがあるか?妻と取り合いになったら勝てないから・・・。
するとSummilux50と35か?え?35mm使うならM2とか・・・?
あああああ!頑張ろう。
こっちもイエロースケールな。ラッキー。