LEICA MM TYP246とSummaron 3.5cm f3.5の相性はどうなのだろうと以前から気になっていたので、今回試してきた。
SummaronはLマウントの小さいやつ。小さいのによく写るやつ。
曇り空でも梅は満開だった。
検見川神社
検見川神社の御神木。夫婦の木だったか。ついモノクロと紙垂の相性がいいので撮ってしまう。
開放、f3.5。柔らかめかな。f2.8は開放でも結構カチッとしていたイメージもある。
木々の隙間から本宮を撮る。f1.4のSummilux 35mmと全然違う描写。ISO400あればf3.5で、これぐらいの暗さでも撮れる。
暗部をギリギリまで潰してみる。逆に出過ぎてしまうとみた感じとかけ離れてしまうので思い切り潰してみる。
どんより雲とも相性がいいかも?
暗部はどうにでもなる感じがする。ハイライトは飛ばしてしまうとどうにもならない。MM共通の癖なのかな?CCDもハイライトは飛びやすいと聞く。M10Mもかな?
まぁでもモノクロなので真っ白から真っ黒まで使いたいよね。
開放で。少し周辺がざわつく感じが古いレンズっぽい。
質感がすごいレンズなんだよね。カチッとしているというか、輪郭が出てくる感じ。ちょっと帽子が白飛びしているか。この辺の塩梅が難しい。
子安神社
子安神社の宮司さんのお家の門かな。竹林の覆われていて雰囲気良かった。
梅も満開だった。モノクロの梅はとても難しくて、結構どうしたらいいのかわからなくなる時がある。
カラーだと色味でなんとかなるかも?って思うんだけれど、モノクロだと「梅」と伝わらない感じがする。「情報の純粋化」がモノクロ写真にはあるので、きちんと撮らないと伝わらない。
多分、開放だったと思う。ちょっとボケはざわつくけれど落ち着いている写り。つい拡大して見たくなるレンズ。
こういうところはすごく向いているレンズだと思う。陰鬱というか。陰影というか。
この立体感。ライカレンズって立体感が目立つ。周辺捨ててるのかって。光量も落ちているので余計にそう感じる。
35mmは見たまんまに撮れるので、楽と言えば楽だけれど、それ以上を目指すと大変。
本宮。周辺はザーッとしてるけれど中心の写りは高解像。屋根のあたり、少しハイライトが飛び始めてる。これは好み。
f3.5のレンズの時はISO400助かるなーと。
境内の梅の木。とても大きな木だったけれど、満開になっていた。ここの御朱印帳がユニークらしく並んでいる人も見かけた。
あれ?これf8ぐらいに絞っていたんだっけな?ほんと平に写るレンズな。
手前の常夜灯もきついボケになっていない。
これは開放か。つい寄りたくなる「おみくじ」だけれど、最短1mなので引いて、引いて。
梅の花がチリチリと写って、さらにおみくじも一個一個見える気がする。
珍しく見上げてみた。結構好き。解像感あるし、空の雲も残っている。どんより。少し晴れ間。f8でシャキッと。
富士塚を後ろから。少しはシルエット狙い。暗いところ好きねー、私は。
白い椿を見つけたので少しアンダーで撮ってみた。最短1m付近なので少し周辺が緩い。
このセンサー、逃げきれない感じね。そのまんまダイレクトに写っちゃう。
高速道路を渡る橋から。この橋を渡って神社へ向かった。
f8に絞ってLightroom見たら1/250だった。
同じ露出で。どしっとした写りだな。空の感じはモノクロフィルムだと難しい感じ。
Summaronはこういうの得意なんじゃないか。風景とか。
神社から少し離れたところで一枚。ちょっと田舎って感じね。この先に家が見えるけれど、こっちから入るわけじゃないよなと。木がいい感じ。
LEICA MM TYP246とSummaron 3.5cm f3.5
どう?案外よく写るでしょ?デジタルになってからこのレンズ、ISO感度をいつでも上げられるから安心して使えると思う。
50mmのf3.5のスタンダードなレンズはハズレがない気がする。Elmar 5cm f3.5、Tessar 5cm f3.5。
f2.8になると無理してるなーと思う。
今回は35mmのf3.5で、同じスペックのライカレンズだとElmar 3.5cm f3.5がある。こちらとはまた違った傾向のあるレンズだと思う。
Elmarは見た目通り、軽快な感じがするけれど、Summaronは暗鬱というか、もったりっとしているというか。でもかちりとしっかり写る。
Summaron 35mm f2.8とSummicron 35mm f2の8枚玉が見た目そっくりだけれど、全然違うレンズで両方欲しくなる。
こちらf3.5のLマウントはバルナックにも良いし、M型にも良い。特にCLとも似合うと思う。
小さくてよく写るを具現化したようなレンズだと思う。
カラーも試したくなったなー!
モノクロもいいけどね。
こちらはリバーサルフィルム。ISO100はきつかった・・・。