夕暮れの海沿いを少し撮り歩いた。ハッセルのSWCと同じ21mmで。こちらはシュナイダー製の21mm。
いかに超広角と感じさせないように撮るかが超広角レンズを使うときに注意していること。意外にもあまり広さを感じなかった。SWCで慣れたとは思わないが、前後に動ける場所での超広角は撮りやすいのかも。と、すると・・・ここにdp0 Quattroを持って来てもイケる?イケる?イケるな!
この日はとても風が強く、海は赤潮でいっぱいだった。
河口から上流に向かって逆流していた。
陽も暮れて来た感じを出したくて、ドスンとアンダーで撮ってみた。さらにトーンカーブをいじった。フィルムだからと言って何もしないわけじゃない。結構ゴリゴリいじっている。
今回の機材
M4にスーパーアンギュロン21mm f3.4。スーパーアンギュロン21mmは1950年代に28mmはズマロン2.8cm f5.6しかなかった頃、ライカは自前で21mmは作れないと判断したのか、天下のシュナイダー社に泣きついて?21mm f4の超広角スーパーアンギュロンをLマウント、Mマウントで出した。その後、改良されたf3.4が出た。一応f4とf3.4を使ってみたが、好きな描写は「なんとなく」f4の方が好き。なんていうか密度が濃いっていうか、それでいてスッキリしている感じ。f3.4の方はさすが後出しだけあって、悪いところがなくなっている方向かな。周辺減光はf4よりマシになっているし、何よりもフードとか鏡胴のくびれとか、かっこいいねぇ。というわけで、f3.4を使っている。写りに関しては全く不満はない。二本持っていたとしても、おそらくf3.4の出番の方が多いだろうと思う。だって、かっこいいから。すれ違うみんながかっこいいって思ってくれるだろうからさー。ただ、私はf4をバルナックにつけている人とかみたら、うげっ、渋い!って思うだろうけれど。
21mmはほとんど開放で使うことは少ないだろうけれど、たまにこうやって開放で撮ると面白い。絞ればスッキリシュナイダーって感じで、それはそれで楽しい。アクロスなんか使うとスッキリしていいんじゃないか?というわけで、Mマウントでおすすめな21mmなのだった。Mデジタルだと色被りとか露出計のこともあるので色々注意ね。M6、M7、MPでも露出計が働かないよ。後ろ玉ぶつけないように。