Contax IIとBiogon 21mm f4,5とベルビアで雪を撮った

前回は夕陽を撮ったが、今回はピーカンで雪が残っているところを超広角レンズのBiogon 21mm f4,5とポジフィルムのベルビアで撮ってきた。

aremo-koremo.hatenablog.com

前回の記事。

uturundesu.hatenablog.com

写ルンですで撮った記事。

利根運河の雪景色

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Contax II Biogon 21mm f4,5 (RVP)

逆光だったが思ったよりゴーストフレアは少ないのには驚き。おおよそ60年以上前のレンズで単層コーティングにも関わらず凄いな。この後のT*コーティングになったらどうなるんだろうか・・・。

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周辺がマゼンタに被ってる。フォトショップでどうにかなるんだろうけれど、そんなテクニックもなく・・・。周辺減光と関係があるのかな。多分f5.6~f8ぐらいだったと思うが、雪は白いので露出計の出た目より一段ぐらいオーバーでという基本を徹底するも、結果を見るとまだまだアンダーだったかなと。

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ヒョーっと、風が吹くとすごく寒い日だった。真ん中らへんで雪が地を張っているのを見て、風が吹くまで我慢して撮った。

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雪のためにオーバーするも空の色を出したくて基準値に戻したいという葛藤。雪を取るか空を取るか。この露出の取捨選択が楽しくてたまらないのだ。

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f8ぐらい。なかなかいい感じに撮れたかな。歪みがない方?スッキリしている感じに写っていて、これぞ超広角って感じで好みの写り。ビオゴン好きだぞ!しかし色被りの感覚、WBの感覚が本当にひどい。LRとかで整えるといいのだろうか。フィルムスキャンをした後、フォトショップで若干補正しただけなのでLRとかも活用したほうがいいのだろうか。カラーは難しい。お店スキャンでお願いしたいが、ポジは高いんだよね・・・。頑張れ自分!

清水公園へ

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近くの清水公園へ足を伸ばした。ここも雪がだいぶ残っていた。これは最短の90cm、開放でピントが来るかということと、21mm f4,5のボケを見てみたくて撮った。流石に周辺は流れている感じだけれど、90cm、21mm f4,5というのはすこーしボケるなという程度で違和感はない。カリカリの写りじゃないので階調もあると思う。とにかく穏やかなイメージ。スーパーアンギュロンとも撮り比べしてみたい。

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どうですか!この青と赤とスッキリソーダ風味の写り。炭酸ソーダの写りだな。このレンズは。無色の炭酸。アケボノスギ(メタセコイヤ)がまっすぐ写っているのが嬉しい。この一枚のために買ってよかった〜とも思える。

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ここは写ルンですでも撮った。当たり前だがこっちの方がまっすぐ。気持ちいい。

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21mmは見たまんまの景色が全部入る感じ。目に入ったものを見て、すっと構えてじーっと水平を考えて、これぐらいかな、これぐらいかなと思いながら撮る。

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かなりの逆光だけれど嫌いじゃない。全体的にマゼンタに被っているコマが多い。

旧花野池住宅

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最後の数枚をとなりの旧花野池住宅で撮った。蝋梅が雪の中で咲いていた。逆光大好きだな。

旧花野井家住宅(きゅうはなのいけじゅうたく)|野田市ホームページ

Biogon 21mm f4,5

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まー、よく写ること写ること。いいレンズ。周辺減光もそれなりにあるけれど、スーパーアンギュロンとどっこいどっこいかな。どちらのレンズもスッキリまっすぐなレンズで絶対に当時のライカには作れなかっただろうと思えるレンズ。

このビオゴンはちょっと使いづらい。ピントリングと一緒に絞りリングも回ってしまうので気づいたら絞りが動いていたということもあった。一枚、開放で撮ったのかと思ったら最小絞りのf22になっていたこともあった。ピント合わせも絶対にスーパーアンギュロン(f3.4)の方が扱いやすい。スーパーアンギュロンはf4の方が写りは好みだけれど、扱いやすさはf3.4の方がいい。

どちらもレンズ設計はいわゆる「対称系」なので写りに無理がないかな。これが同じ対称系のエルマリート28mm f2.8の1stだと少し開放でゆるいかなという感じ。後ろ玉が出た、対称系のレンズは色被り、周辺が流れるなどでデジタルカメラでは使いづらいのでこのレンズのポテンシャルを引き出すのはフィルムしかないぞという気持ちで撮れる。だからフィルムカメラを使い、買うのだ!買う必要性がある!これからも買うぞ、エイエイオー!

逆光や日差しの強い日だったけれど、これぐらい写ればフードはなくてもいいのかな。フードがあるのならつけたいけれど、純正のフードって見たことない。

Contaxというカメラとレンズ

ContaxもブラコンことI型とII型を使ってきたが、やっぱりこれは「趣味カメラ」だなと思った。仕事で使うとなると気難しいというか恐る恐るになりそう。でも、キャパは使っていたので、やっぱり使い手の問題かな?アレモ、筆を選ばずってやつになりたい。

外観はLeicaもいいけれど、Contaxもいいね。Leicaを使い始めた当時の10年ぐらい前からずっと気になっていたカメラとレンズだったけれど、買おうとして相談してみるとだいたいカメラ屋さんからは「直すのが大変」とか「シャッターがねぇ・・・」とか「リボン交換がねぇ・・・」と散々に言われていたので二の足を踏んでしまったが、今、ここまで下がってくると直してでも使おうという気になった。実際使ってみるとLeicaに比べて少しどころかかなり恐々だけれど、慣れれば大した問題じゃない。5本ぐらい撮れば慣れる。

操作性はLeicaの方が2倍、3倍も扱いやすい。バルナックと比べてもLeicaの方が速写性は優れている。それでもIIaが欲しくなってしまうのはかっこいいからか、ただの物欲か。ビオゴン21mmの世代がIIaからなのでどうしてもIIaで揃えたくなる。それが何か写真に影響するのかというと全くないのだが、欲しい。欲しいものは欲しい。だいたいレンズとセットで売っているのでIIaとコーティング付きのゾナー5cmとかも使ってみたいし、プラナー35mm f3,5とかも気になる、気になる。

レンズはやっぱりライカとは全く違うなと思う。テッサーとエルマーが似ているかなと思うこともあるけれど、それでも違うし、テッサーの方がいいかなと思えることが多い。ゾナーも5cm f1,5とf2とあるが、ゾナー5cm f1,5はクセノン 5cm f1.5とズマリット 5cm f1,5とは全く違うレンズだし、時代を合わせてもゾナー 5cm f2とズマール 5cm f2では全く異なるレンズになる。(レンズ構成から見ても明らかだけれど)レンズもボディもLeicaよりすごく安い。それらを含めても違いが楽しくてLeicaもContaxも欲しくなるのだ。どちらも一長一短があって楽しい。

ああ、写真って楽しい。ん?カメラとレンズか?

ベルビア100Fというフィルム

久しぶりのベルビアだったけれど、プロビアばかり使ってきたためか、え?こんな発色だったか?と思えるほど派手。とにかく派手。あと、硬めかな〜と思った。スリーブを透かして見ても全体的にマゼンタに被っていたがこれはレンズの影響か、フィルムの持つ色なのか。

プロビアとベルビア。うーん、時と場所で使い分けれればいいなと思うが、これからの時代、プロビアとベルビアが両方とも生き残るとは思えず、どっちかがディスコンになると思うので、今、使いたいと思ったらどんどんリバーサルフィルム は使った方がいいと思う。大丈夫、普通に写るから。別にプロじゃないと使えないフィルムじゃないから。

今度、コダックからエクタロームが復活するらしい。

コダックのリバーサルフィルム「エクタクローム」が復活 - デジカメ Watch

これには本当に驚いて、はは〜ん、これはやっぱり無理でしたとなるのかなと思ったが、なんとそれより前に「TMAX3200」が復活した。

驚愕だ。フィルムは縮小しかないと思っていたが、まさかの再販。B&Hではすでに予約が始まっている。10.99ドル。106円/ドルでおおよそ1164円。

Kodak TMZ 135-36 T-Max P3200 B&W Print Film, 36 1516798 B&H

値段はともあれこの時代にフィルムが再販されるのだ。驚き以外ない。するとエクタロームも復活するのだろう。とても歓迎すべきことだと思うし、販売されたら使ってみたい。発売されるのはまた渋目の発色なのか、使ってからだいぶ経ってしまったので改めて使って楽しみたい。

ベルビアの方が少し安い。

素直な発色のプロビア。

次はモノクロフィルムを使ってみようと思っているが、フジのモノクロもこれしかないというのは寂しい限りだ。でも、この超高性能フィルムとビオゴンの相性も見てみたい気はする。

ド・定番。これからのコダックは目が離せないな。TMAX3200も120フィルムを出してくれー。

このDELTA3200もよかった。モノクロフィルムではILFORDが最後の砦っぽい。コダックからTMAX3200が出た日に"both"って・・・いいね。フィルム会社がこんなふうに競争するなんて夢みたいだ。

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EI1600で撮ってみた。