やっとF3と50/1.4と言う"ゴールデンセット"が揃ったので撮ってきた。場所は泉自然公園。
ゴールデンセットの記事
桜の季節が最高らしい。つまり今。
Ai 50mm f1.4/Sはなかなか面白いレンズ
開放で。少し滲み傾向?
f2.8で。しっかり写る。背景処理を考えた方がいいかな。
f5.6ぐらいだったと思う。中遠景だったのでもっと絞っても良かったかな。
逆光で試してみた。少しフレアが出ているけれど、こんなに写るのか!と驚いた。
ガチョウがいたので。f5.6ぐらいだったかな。結構パキパキに写ってる。
ボケはざわついている感じ?(「ざわついている」って言ってみたかった)ピント面はかなりシャープ。
f2.8ぐらいだったかな。安定していると思う。上部にあるボケもきつくないし。
f4。穏やかですね〜と言う写り。被写体にもよるかもしれないけれど、こう言う被写体をスッキリ写す感じがした。立体感もある。
で、開放。いいね。これぐらいの感じがいい塩梅。少しボケが回っているけれどくせ球と言うほどでもないし、滲み具合もいい感じ。
f2~2.8ぐらいだったかな。中景なら若干絞った方が普通になる。これが開放だと少しポヤポヤしてしまうのでは?
で、意外だったのが、これ。開放じゃないの。f2.8。はっきり覚えてる。あれ?意外な写りをするなって。変な立体感もある。距離と絞りの美味しいところが出たのかなとか。
開放だと中心からぼやぼやした感じ。なんか古くさーい感じ?
f2.8。急激にぱきっと写る。普通のレンズになる。若干四隅が流れても気にならない。
きっつーい逆光で。f4の1/1000~1/2000かな。ものすごくフレアが出ているけれど、嫌な感じではない。眩しさみたいなのが出ればいいかなと。
蝋梅とともに。ぼけぼけを嫌って、f2.8あたりで。いい感じ。
ピントを逆に。かなり解像感があるように思える。いいレンズだなと。
それが開放になるとどうだ。こうだ!ボケボケ。相当これは気を使わないと開放は難しいぞ。古くさーいボケがいい感じ。
開放。光源が滲んでる。ほんとオールドレンズみたいな写りだな。ボケている木々も回っているし。
f4。ガリッとな。どうして不満が出ようかと言う写りになる。安定の写り。これぞニッコールっていうの?言っておけばいいの?ウケがいい?
ミレーの「落穂拾い」だなと思いながら、ピントを合わせてシャッターを切った。あえて開放で。スコーンと中心が抜けて、ハイライトは滲み、ピント面も滲んでる。多分ピントを大きく外しているとは思わないけれど、この滲みっぷりは驚いた。
宿り木があった。結構でかい。寄生木とも書くように本当に寄生している。不思議すぎる。
Ai NIKKOR 50mm f1.4Sについて
このレンズ、面白い。よくいう、開放と絞った時の二面性とはいうけれど、まさにその通りの描写。これが新品で売られているのを考えると時代錯誤な描写ということになるのかもしれないけれど、これはニコンの意地だと受け止めたい。
このレンズをリニューアルすれば開放からガッチリ写って、ボケもなだらかで、不満のないレンズに生まれ変わるのだろうけれど、今更MFレンズにお金かけてもねというのもあるだろうし、このまま売り続けるのも使命のように思えた。キヤノンのようにFDマウントからEOSシステムに一気に変えていないから、このような販売方法が残ったのかもしれない。
普段使いのレンズとしても、作品作りのレンズとしても全く問題なく使えるレンズだと思う。開放は非常用か、作意を持っている時に。f2からは常用に。このレンズが開放f2だと全く真面目で隙のないレンズになると思うが、f1.4なので"遊び"の部分が残っているように思う。f1.4からf1.8、f2あたりとかそのあたりの違いが感じられるかもしれないので、これからも少し試して見たいと思う。
ちなみにAi 50mm f1.8Sも後ろに控えている。比較してみたい。
また、これまた新品で買える50mm f1.2というレンズもある。これもどうなのよ?とふつふつと興味関心が湧いてきた。f1.4での暴れっぷりが穏やかな方だと思うのでf1.2だとどうなのかなと。
f1.4を切るというのはロマンあるねぇ。
日本製?中国製?
以前、どこかの本でついにニッコールの50mm f1.4も中国製になってしまったなんていう記事を読んだ記憶があったが、これはAF 50/1.4Dのことらしい。Ai 50mm f1.4Sは日本製とのこと。
参照 ; Nikon Lens Versions and Serial Nos
RoHS指令?
2006年だったか。ヨドバシカメラでこのニッコール50mm f1.4を見ていて話しかけたら、「いやいや、今のレンズダメですよ。鉛使ってないから。中古で買ったほうがいいですよ」と言われた。なんのことか?当時はヨドバシのキャラを掴みきれていなかったので、意味がわからないと思い、聞き直したら、どうやら「RoHS指令」というものが出たのが2006年7月らしく、それ以来「エコ」で行きましょうとなったらしい。カメラレンズに使う「鉛」も禁止だぜと言う感じ。
参照 ; RoHS - Wikipedia
ええ、じゃあ写りが悪いのかよ〜って思ったものだが、やっぱりそこはメーカーですね。頑張っているようです。
参照 ; カメラの八百富|「鉛入りガラス」と「エコガラス」 - 中古カメラご一行様(by八百富写真機店)
こちらによると、全く写りに違いは見出せなかったと言うことらしく、メーカーもそうならないようにしているとのこと。また、コーティングの色などもガラスが変わればコーティングも変わると。
写りが変わらないんじゃ、どれでも一緒だよね〜とならないのが、我らが愛すべきカメラバカたち。鉛が入っている方がいいじゃんね!希少価値!とか言い始めるともう生産していないので中古相場がおかしくなる。もういいよ、こうなったら最初期とか中期とかエコガラスモデルとか三種類ぐらい買うといい。そうすれば安心するかも?私?どうしようかな〜。自分のレンズを見てみたけれど、シリアルは5321・・・6000001からが2006年製らしいのでエコガラスじゃないのか。
参照 ; Nikon Lens Versions and Serial Nos
コーティング
あとはコーティングか。1996年あたりから「スーパーインテグレーテッドコーティング」と言うものになったそうだ。何色?と聞かれても・・・緑色っぽいらしい。中古屋さんのレンズと新品レンズを見比べれば確実?
好きなコーティングの色で選ぶのが正解だよ。うん。
間違いなくエコガラスでスーパーインテグレーテッドコーティング。
エコガラスを試すために新品で買うか?今のデジタル専用レンズはほぼ確実にエコガラスでこのレンズより性能がいいんだからね。よくよく考えよう。買おうな!
F3の露出計が敏感
「F3の露出計は敏感」と聞いていたが確かに敏感。例えば下の写真で中央部の白い笹の葉あたりで露出を測ると1/250と出る。
で、撮ると若干アンダー目になる。ちょっと測る位置をずらすと、1/125となる。ほんのちょっとだけでもずれる。
ネガなのであまり違いが顕著に出ないけれど、若干オーバー気味になる。どっちが正しいかというのは撮り手次第なので、数値を見て決めるようにするしかない。どうしても構図を作るときに露出計が触れてしまうときは迷わずマニュアルモードにする。
※まさか、AEロックなんてないよね?と思って調べたら、がーん、AEロックボタンあったんだ!今知った。カメラを見て左下の黒いボタン。ああ、これでAEロックがかかった。このレバーを倒すと緊急用機械シャッター1/60(固定)が切れる。
参照 ; MJ;i : Howto CAMERA/NikonF3
中古カメラを新しく買うといつもお世話になっております。しかし、多重露光の機能までついているとは驚きだ。タイマーもついているけれど、これはF3を旅行用として考えるといいかもね。
Fを懐古主義というかロマンみたいなのを持ち歩く感じがするけれど、F3だと実直に真面目に写真を撮ります。記念写真もきちんと絞って撮りますという感じで、いつでもどこでも持ち出せそう。
F3はいいカメラだ!!
流石にベストセラー機、書籍の数も多い。
写ルンですで撮った記事