いや、カメラ沼とかレンズ沼じゃなくて。
久しぶりに「撮った」感じ。先月に清澄白河に行ってから、撮りに出かけるたびに雨に祟られて全く撮れなかった。
バルナックには1か月以上フィルムが入れっぱなしだった。少しフラストレーションが溜まってた。
- アーティスト: monobright
- 出版社/メーカー: DefSTAR RECORDS(SME)(M)
- 発売日: 2008/10/22
- メディア: CD
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涙色のフラストレーション
強風の中
DIIIとElmar 5cm、α7にUltron 50mm f1.8で出発。
特にUltronは壊して、初めて絞りの使い方を覚えてからきちんと使っていなかったので、試してみたかった。
台風23号の影響で強風が吹いており、もしかして、今日も雨?出かけるたびに雨?と、気を揉んだがむしろ長袖だと暑いぐらいだった。
手賀沼へ
食後、手賀沼へ。あれ?4月にも行っていなかったか?
5月だったか。藤が綺麗だったな。野生のキジを見たんだ。
沼のほとりを歩く。
緑が多くて撮っていても気持ちいい。
散策路、ウォーキングロードになっているので歩きやすい。
散歩している人、ジョギングしている人、生活道路として使っている高校生たち。
コスモスも結構咲いていたがまだつぼみが多かったか。
この風景好きだな。田舎っぽくて。
やたら風で揺れるので思わず息を止めたけれど、動態ブレなので意味なし。
2時過ぎで既に日が少し傾いている感じで、さらに強烈な逆光。
「逆光は勝利」なんて言葉を思い出しつつ、露出を計るとISO400、f11、1/500。
私のバルナックは1/500が最高速なのでこれ以上絞りは開けられない。
α7の方はISO100に設定。ISOがその場で変えられるのは本当に便利。
風が強いのでシャッタースピードは高速にした。
なるべく風が止んだ時にシャッターを切るように・・・と気を遣う。
撮っていたら、畦道で初老の男性が大きなシベリアンハスキーを連れて来て、「ほらっ!」とリードを引っ張っていた。
それは「ダメ!」と言われているような様子だった。
近づくとシベリアンハスキーがじーっと見てきた。
男性に会釈したらニコリとしてくれたので、どれ、かわいいのうと手を出そうと思ったら、
男性が、「へび」と一言。
「え?」
「ヘビがいるよ」
「ヘビ?」
「うん、あそこ」と指差す先を見ると、
キラッと光る棒状のものが田んぼのそばにいた。とても細身だったが1mはあろうか。
デデーン!川口浩探検隊は人喰いヘビと遭遇した!それは我々のいく手を遮るように横たわっていた!
「あれがヘビですかっ?」
「そうそう、この子がヘビ見つけて、くわえてしまうから(注意してた)」
「結構大きいですね。アオダイショウですかね。」
「うん、そうだね。この子が興奮しちゃって」と苦笑いしてリードを引っ張っている。
シベリアンハスキーは私を見てはっはっと舌を出している。いや、私もヘビに興奮だ。
挨拶もそぞろに、ヘビに近づくと、やはり結構でかい。1m以上か。
ウネウネと田んぼの中に入って行こうとしたので尻尾を触ってみた。
触るとスッとさらに速度を上げて逃げて行った。
ザラッとしているがなんか気持ちいい。ヘビは初めて触った。今度は持ってみたいぞ。
ヘビは変温動物だったか、ひんやりしているのかな。
ヤマカガシとかに比べるとアオダイショウは頭も小さいくて可愛らしい。
チョロ、チョロと二つに割れた舌を出している姿も愛らしい。畔でカエルを見たからそれを狙っているのかな。
撮ろうかと思ったけれど、それ以上に触りたかったのでとれーず。
再び、散策路に戻ると木々に囲まれているので影が出来ていていい雰囲気・・・と、
思っていたら、そこには目を疑うような光景が!
ジャジャーン
「川口浩探検隊はバーゴンに遭遇した!」的な光景ではなく。
白鳥が歩いてる。しかも3羽。(すでに1羽は沼に入った後)公園から散策路を渡って沼に入ろうとしている。
おかしい。おかしいわ。この光景。今、冬じゃないよな。
なぜ今、白鳥がいて、しかも人も恐れず、堂々と歩いているのか。
普通、湖面を悠々と泳いでいるものだが、ここの白鳥はペタンペタンと水かきのついた足を踏み鳴らして歩いてる。
白鳥が歩いているのは初めて見た。
距離にして2~3mまで近づいても平気な顔しているがじっと見つめてくる。
結構でかい。図体という感じ。白鳥の湖の白鳥のイメージとはかけ離れている。
水かきをまじまじと見ると意外に大きい足だなと思った。
この足跡見たら「かっぱ」と思うかも。これは・・・ヘビより怖い。
急いで撮ろうとしたが、動き始めて沼に向かって行ったのでピントを合わせる暇がなく、慌てて絞り込んでシャッターを切った。
もう、MFだったことを呪うわ。
沼に入っていくと、スイーと泳いで行った。
4羽に増えてるし。ほんと、びっくりした。
少し歩いた所に看板があって、看板には白鳥の写真が貼ってあって、「注意!つつかれます!子育て中のため、イラついています。ここにいる白鳥はコブハクチョウです。越冬などで来るオオハクチョウとは異なり、在来種ではありません。放鳥されたものです」といった内容だった。
ええ?勝手に放されて、繁殖しちゃっているの?しかも人を恐れていない。
天敵もいなさそうだし、まだまだ繁殖しそう。
調べてみると、餌をあげている人の動画もあったから余計に人に慣れるんだな。
なんだか川口浩探検隊の方が健全な気がしてきたよ。
強風の中、頑張ってピントを合わせて撮ったがフィルム一本を撮りきれず、まだ撮り足りない感じがしたので近くの公園に移動。
枯れた紫陽花は味わい深い。
切り取ってしまうのが来年のためにはいいらしいけれど、こうやって残してもらうのもいい。
萩。まだギリギリ咲いていた。
先週、向島百花園に萩のトンネルを見に行ったのだけれど土砂降りになって、撤退したのでリベンジ。
紫式部かな。小さいな。英名、Japanese beautyberryだって。
なんとか禁断症状が治る程度に枚数(フィルム一本、デジタル42枚)を撮った頃に辺りが完全に暗くなった。
あー、楽しかった!