カメラの売れ行きが良くないらしい。
ニコン、キヤノン2大巨頭ともにカメラ事業がイマイチ。
なぜカメラが売れなくなったのか。
値下げ競争
資本主義なら価格競争は避けられない。
カメラもその渦中にいると思う。
10万円という希望販売価格があったとしても初値は恐らくそれより安いと踏んでいる人も多い。
99800円とか少しならそれほど大きな影響を与えないだろうけれど、
3割引等が出て来るとそこから価格競争は加熱して行く。
我々消費者が値下げを当然として考えているのでどんどん値下げを求める。
更にネットもあるので店舗を持たず、カメラを扱う事が出来る事も出来るので更に値下げ競争が進む。
値下げ競争が悪い事ではないが、過当な値下げはメーカーや下請け企業を圧迫する。
コストダウンと言う名の下、値段は下がるがどんどんカメラの質も下がって行く。
価格競争は体力が持たないメーカーは脱落して行く。つまり無くなる。
消費者もメーカーが減って選べなくなる。
消費者自体が値下げについての意識を変えないとメーカーは力尽きると思う。
写ルンですの登場と携帯カメラの登場
写ルンですが売れた理由は「もうカメラ買わなくてもいいよね」と言うこと。
数万から10万もするカメラは買わなくてもいい。難しい作業の無い簡単に写るカメラで充分と。
実際、写ルンですはあのパッケージからは予想できないほど写ると思う。
また、その後の携帯電話にカメラが搭載された事。
これは写ルンです以上のインパクトがあったと思う。
2000年にJ-PHONEから写メールが出た。
この時丁度デジタルカメラが普及始めた頃でフィルムカメラは完全に駆逐された。
iモードが始まり携帯カメラで写したものは「写メール」として認識されてその市場を確保した。
最近では携帯カメラにもツァイスの名前や、メーカーのブランドを表示する様になった。
それほど無視できない市場なのかと思った。
しかし、携帯を買う時にGRマークがあったから選ぶと言う人は稀だと思う。
そもそもGRって何?でしょう。
値下げ競争と簡易型のカメラ=写ルンですと携帯カメラがカメラ事業を圧迫していると思う。
携帯カメラは別としても過度の値下げ競争は消費者自体の首を絞めると思う。
しかし、私もだがより安くていい物を求めるのは悲しい性。
次カメラ買う時も「これあと幾らぐらい安くなりますか?」と聞いてそう。
この人好きだったなぁ。いい人だった。