さて、前回ご紹介したFlexaret VIだが早速試写して来たので書こうと思うんだけれど、もうね、結論から書く。すごいぞ、このカメラというかレンズ。
みんな絶対に買え。一家に一台以上必要だ。これは。上がって来たポジを見てその美しさにびっくりして声も出なかった。「おわー」とか言っていたかもしれない。それぐらい初見ですごいと思えた。
この感じはHasselBladの500C/MとPlanar 80mm f2.8で撮った時にも似ているし、これより大きなフォーマットの69版のSuper Ikontaより綺麗だと思った。
無論コーティングの有無もでかいと思うのでポジとの相性もあると思いが、今度はモノクロでも撮ってみたい。
Flexaret VIのレンズBelar 80mm f3.5
とりあえずの開放最短付近で。ポジ最高、いやBelarレンズ最高な。スキャンが下手で申し訳なくなる。原板はもっとすごいんだよ。ほんとに。紫陽花についた水滴まで写っているんだから。ボケは周り始めているくらいだけれど全く嫌いじゃない。むしろ好ましい。
どう?このしっとり感。え?雨で濡れているから?違うね。しっとりした描写なんだよ。うん、絶対。いいんだよ、これが。勘違いだろうとなんだろうとうるせーなー。気に入ったんだから盲目なんだよこっちは。必死なんだよ。色の再現も忠実のように思う。
中遠景をf5.6で。どうよ、この解像感。FOVEONも真っ青な。四隅が甘い?はー、わかってねーなー、スキャンが下手なんだよ。ごめんねー。そんなすみばかり見ていないで中心見ろよな。物事はだいたい真ん中に書いてあるんだよ。
はー、すご。f4だったかな。漆黒から浮かび上がる濃緑の葉がすばらしい。なんだこの描写。HASSELなら当たり前だろうけれど、相場が1万円程度の二眼レフだぞ、この写り。はー。
はい、すごいー。木の目がすごいー。めりめり写ってる。ボケとピントが分離して3D写真見たい。f3.5の1/10を切ったんだけれどボディについていてるシャッターがぶれにくいかもしれない。振り子型の古いRolleiとかよりもぶれにくい。ボディごとギュッとつかむ感じ。
なんなんでしょうね、この写り。この中距離でもここまでピントが浮き上がるのはどうしてでしょうね。露出がうまいから?腕がいいから?いや、カメラがいいからだね。はー、ここ撮るか悩んだんだけれど撮ってよかった。
さっきと同じ露出で撮ってみた。ここでそういう撮り方って勇気がいるかもしれないが、光があれば写るんだよね。写ルンですを使っていて本当によくわかった。黒のつぶれ方も好み。ヌルくないのがいい。かと言ってカリカリしていない。
どうよ、この立体感。80mm=44mm相当だけれど、いい塩梅だな。HASSELのPlanar 80mm以来の80mmだけれどやはり広すぎずいい感じ。80mm f2.8じゃなくてf3.5なのがいいんだろうな。これぐらいの距離感のポートレイトだったら撮れるかもしれん。じゃあ、このカメラが必要だな。
この妖艶さ。どーんと落としてみた。それでもこの光るような紫陽花が撮れた。予想通りに背景が潰れて光が当たっているところだけ写った。こういう撮り方ってネガフィルムだとできないよね。結構粘っちゃって黒を潰しきれなくて背景が出てきちゃったり。アンダーで撮るのってネガに慣れていると怖いねー。でも慣れると癖になるねー。
いや、本当に暗かったのよ、ここ。この先も肉眼では見えるけれど雨空でちょっと先に進むのが心配なところだったんだけれど、途中で鳥を撮っているおじさんに教えてもらえたので進めたところ。
どーんとこの先が暗く落ちているのはそれだけ輝度差があるところだったから。そこに露出を合わせたらきっと手前がオーバーになってしまっていたな。取捨選択なんですな、写真は。多分f3.5の1/10ぐらい。これ以下にすると1/5とかになって手ブレるので諦めて撮った。それが功を奏したってやつ?
暗がりも完全に潰れたかなと思って暗がりをよーく見るとカメラを構えている腕が見えてくるぞ。そういうところを発見するとフィルムに感心してしまう。
はい。前の写真を撮ったところを暗がりから撮った。つまりさっきは向こうから撮っていた。あとここはフード探しをしていた所ね。こういうところは「ジブリっぽい」でいいのかな?インスタ映え?明るい方に向かってとるから露出は稼げてf3.5の1/20~1/50ぐらいだったかな。ほんとブレねーな。
行って帰ってきて最後に一枚無限でf8で。まぁチリチリと音が出るような写りをしているわ。あとフレアが出ているか。もう一段アンダーでもよかったか?このレンズというかカメラ、フレアが出やすいらしい。でもこれぐらいなら全然問題なし。むしろ上に向けなければいいんだから。下を向いて撮るか、暗がりで撮ればいいのね。逆にゆるふわでゴースト、フレアを撮りたいならこのカメラがいいんじゃないの?
はー、好き。このカメラとレンズ。今度はモノクロで撮りたいじゃない。圧倒的にファインダーは暗くて撮りづらいけれど、いいのよ、日の丸で。日の丸上等よ。いちいちめんどくさいこと考えずにどーんと行きなさいよ。人間だもの。
ランチはcaffe macchinettaで
ランチはカフェ・マキネッタで。ここは本当にオススメ。12時ごろに着いたと思うんだけれど、結構いっぱいで、さらにすでに売り切れのメニューもあった。予約でいっぱいのよう。で、帰り際にマスターにも「今回は申し訳ありませんでした。是非次回からは予約なさってください。またお待ちしております。」と気持ちよく送り出してくれた。
ここ名前から分かるようにマキネッタでエスプレッソを入れてくれるお店でとても美味しい。しかも最近好きになった「シェケラート」も出してくれるのでお願いしてみたら、もうね、家で淹れるのとでは雲泥の違いの美味しさで・・・。
今の暑い季節にとても美味しい。
今はここの味が出せるように毎晩マキネッタでエスプレッソを入れてシェーカーを振ってる。マスターに自分でも作っているんですが・・・と尋ねると砂糖はガムシロと上白糖でなくて「グラニュー糖」を使っていますと教えてくださった。そのほうがスッキリとした甘さになるとのこと。帰り道にグラニュー糖を買って帰って試したらすごく味が変わった!また飲みに行きたい〜。
今回撮りに行ったところ
その後撮影は「市原クォードの森」へ行って来た。
ここ、以前からイルミネーションがあるとかで見ていたんだけれど、今回やっと行けた。小湊鉄道の月崎駅が最寄駅になるんだけれど、ちょっと歩いて行くと結構あると思う。
それでも実際に行ってみたら結構面白かった。雨が降ったり止んだりだったんだけれど、それがまた良かったり。
どんどん進んで行ったら鳥を撮っているおじさんたちに会って、ご挨拶してこの先ってどうなっているんですか?と聞いたら「いやー、かなり広くて・・・」と私たちの足元を見てから「うーん、ずっと先まで行くと山道に繋がるんだけれど・・・」と再度私たちの足元見て「ちょっと危ないかもね〜」と。実際奥まで行ってみたらほんとこれはムリって感じで山坂道に続いていた。
ね?ここで途切れてる。レアなフードを探すならこの先だよ?この板もすごく滑りやすいので注意。
ここでUターンしてスマホで撮っている時にふと見たら「圏外」だったのでそこそこ注意だな。いくら公営の公園とはいえこういうところもあるので油断できない。多分夕暮れ以降は真っ暗になると思う。
あ、向かう途中にキジにも遭った。野生のキジだぞ。道路になんか小さな黒い影があってなんだ?と思って徐行して近づいて行ったら頭に角みたいの見えてあれ?もしかして猫じゃない?しかもカラスじゃない?この細身の体は!?近寄ったらあの緑色の首元が見えて、ああ〜、キジだ。野生のキジだって。
あと、園内ではヘビにもよく遭遇した。水辺が多いからかな。最初はヤマカガシで次にハブの子供。突然地面が動くから思わず「うわっ」て声が出ちゃうぞ。
このあたりに行くのなら長袖長ズボンの方がいいんじゃないかと思った。最低でも長ズボンで足首を守れる状態で。房総特有のヤマビルも怖いし。あれ?なんか最近こういうところばかりで撮ってるなー。前は銀座とかでライカ振り回していたのに・・・歳か・・・?
元気があればなんでもできる!元気はつらつオロナミンC!
中判ポジはやっぱりいいね。
今回も現像はなら写真くらぶさんで。
しかし、今回フラットベッドでスキャンしてみてやっぱりCD書き込みもお願いしたほうがよかったかなーって思った。
よしこれ飲んで景気付けだ!フランスがW杯優勝したらFOCAだな!!(現在探している)
本当に気に入ったぞ。このカメラ!