P.ANGENIEUX PARIS RETROFOCUS Type R1 35mm f2.5で撮る海辺

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P.ANGENIEUX PARIS RETROFOCUS Type R1 35mm f2.5(エキザクタマウント)をRE Superにつけて海を撮ってきた。

もちろん?モノクロフィルムで。

このレンズは有名なフランスのANGENIEUX(アンジェニュー)というメーカーのレンズでレトロフォーカスタイプ。そのため"R"1と名前がついている。

このレンズはM42マウントとエキザクタ(エクサクタ)マウントなどがあるがマウントの違いのみで値段も1割ほど違う。

その理由だけで私はエキザクタマウントを選んだ。

そのためなかなかフィルムで撮る機会に恵まれず、デジタルで撮ったときは、いまいち、うわさの怪しい写りとは思えず、普通にシャープに写るので手放してしまおうかと思っていたところ、RE Superと出会った。

それでフィルムで撮ることができた。ま、最初から倍の値段とかじゃないんだからM42買っとけって話ですな。

那古桟橋

f:id:aremo-koremo:20170606060125j:plainTopcon RE Super P.ANGENIEUX PARIS RETROFOCUS Type R1 35mm f2.5(HP5)

なんだろ、映画みたいと思ったのはシネレンズのメーカーでもあるからか。 

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ISO400だったのでほとんどf8~11の1/1000で。ゆるふわのアンジェニューを期待していたらごめん。絞るとこんなふうに普通にシャープに写る。

上総湊港海浜公園

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あまりにも風が強くて大変だったので移動した。この白い草はなんだろうと思いながらよく撮っているな。f5.6ぐらいだったか。端正な写りだと思う。

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多分、同じ絞りで最短付近。ボケが優しい。ピントはよく来ている。

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これも最短付近。f4~5.6。立体感と背景の分離の仕方が綺麗な気がする。ほんと気がする。そんなレンズ。

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これは開放。どうだろう。35mmゆえかそんなに強くボケない。でも雰囲気はある。

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これこそ、最短開放。35mmとf2.5と言うスペックのおかげかうるさくない。

立体感もある。広角のレンズで立体感があるのはすごいんじゃないか。

このボケ味をみていると、もしかするとf2にはあえてしなかったのでは?と思えてくるほどいい塩梅。

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曇りの逆光。全く破綻なし。

コーティングもあるし個体としてもレンズには傷が入りやすいアンジェニューなのにほとんど傷がない個体なのでフレア、ゴーストも目立たない。

被写体の木々の解像感がすごくないか?

アンジェニューはボケ玉と思っていたが、このレンズを試写した時に、あ、アンジェニューって結構シャープなレンズなのかもしれないと思ったのは正解だったのかも。

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これも開放最短を狙ったので少しオーバーになってしまった。

やっぱり日中はISO100ぐらいがちょうどいいのか?

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逆光で例の白いやつ。

もっと晴れていたら絞っていただろうけれど、これも開放付近、f2.8とかf4あたり。

こう言う写り好きな人は好きだろうなぁと思う写り。

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ピントを向こうに持っていく。前ボケもきつくない。

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少し引いた構図で。

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f4ぐらいでさらに寄ってみた。

これはファインダーをのぞいている時から、こういう風にキリリと映るだろうなと予想ができていた。

この木目を解像している感じはアンジェニューを試したことがないとわかりづらいかもしれない。

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回り込んで海を入れて。開放付近。全然ボケ玉じゃない。フラットな感じ。

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少し暗がりに入って開放で。

背景がこんなにうるさくなりそうな草がいっぱいだけれど、そこそこ頑張っているように思う。

でもこういうの二線ボケって言うの?よくわからないが、嫌いじゃない。

好きかと問われるともう一段絞ればよかったと思う。

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玉ボケを狙って私には珍しくあおってみた。花を見ると少し滲んでいるかなと思う。

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再び最後に海に戻って開放で。悪くないよね。

かと言ってずば抜けているかと言うと、適材適所なのかもしれない。

寄るとボケがでて面白いのかもしれな行けれれど、引きで撮りたいと言う時にこのレンズを持っていくかと言うと難しい。

最短から中距離(3m)ぐらいまでが面白いレンズのように思う。

モノクロでこれほどローコントラスト、高解像なので、カラーだとまったりとした感じが出そう。

Angenieuxのフィルム撮影とデジタル撮影

やっとAngenieuxの35mmをフィルムで使うことができた。

 

これまでエクサクタマウントのフィルムカメラがなく、フィルムがメインの私にとっては、これまでα7Sでお茶を濁して来た感じだった。

しかし、ここにきてフィルムで撮ることができたわけだけれど、やはりデジタルで撮ったものとは完全に別物。

雰囲気だけが似ているけれど、全然別。

 

もともとはフィルムの時代に作られたレンズなのでこちらの方が相性がいいのは当たり前だと思う。

デジタルだとフィルムでは気づかなかった粗(あら)がひどく見えてきて、閉口することがある。

逆にレンズの性能をセンサーが上回っているんだなと思えるところもある。

こんなに良く写るレンズなんだと再認識できる。

逆にこのデジタル時代に設計されたレンズをフィルムで使うと残念な結果になるかもしれないが試してみたい気持ちにさせられた。

特にNikon F100を使って58mm f1.4Gを試してみたい。

P.ANGENIEUX PARIS RETROFOCUS Type R1 35mm f2.5(エキザクタマウント)

今回のフードは宮崎光学のもの。(純正であるのだろうか?)

35mm、28mmともに変わった径なので、普通のフィルターだとつかない。

早いところエキザクタのカメラが欲しい。

戦前のキネエクサクタなどでPrimoplanとかに合わせたいが・・・。中々ないんだな。

M42マウントの方はこちらで。

https://spiral-m42.blogspot.jp/2012/05/pangenieux-retrofocus-type-r1-2535m42.html

https://spiral-m42.blogspot.jp/2009/05/pangenieux-paris-retrofocus-type-r1.html

また個体差がすごいあるなと思った。私のは開放ではそんなに滲まない。

ちなみに28mm f3.5もあるので、またフィルムで撮りたい。カラーで撮ってみようか。

aremo-koremo.hatenablog.com

デジタルで撮ったとき。ほうじ茶みたいな色味だった。 

 あー、欲しいなー。

 このレンズを使うためにはこのカメラが必要なんだ。

HP5はトライXと同じ本数ぐらい使っているかな。慣れている。

aremo-koremo.hatenablog.com

デジタルで撮ったときのもの。