鋸山の後、戦時中の東京湾要塞の残る、大房岬(たいぶさみさき)にも足を伸ばした。
この時は暑くて暑くて。行った日は「不発弾」が見つかって魚雷艇発射場には入れなかった。聞くと不発弾の発見、処理は日常茶飯事らしい。
日差しを避けて鬱蒼とした森の中へ入っていく。
突然、暗がりに穴。探照灯格納庫跡だ。
降りてみた。向こうは暗くてほぼ見えないがかすかに明るい。この中を歩くにはライトが必須。
ライトを頼りに進んでいくと、探照灯の灯を出す空間が見えた。f2.8でISO400だと1/8切ってもトンネル内は何も写らなかった。
復路。こっちに向かって下っている。ほぼ闇。デジタルでISO1万で安直かもしれないが16mmとかで撮れば迫力ある画像が得られるだろう。
少し歩くとここにも遺構が残っている。発電所跡。しかし、ここは崩落の危険ありということでは入れず。戦争時代をそのまま残している感じがした。本土決戦になっていたら、これも残っていなかったのだろうか・・・。
岬の中の公園内は、どこも鬱蒼としている。
細い小川があった。
暗がりに池。倒木が辺りを覆っていた。
このあと、魚雷艇発射場跡に向かったがやはり立ち入り禁止になっていた。
とにかく暑くて、日差しも強く、この岬はとても広いので消耗した。この要塞を見に来るにあたってはかなり広範囲に遺構が残っているので見たいものを決めてから行った方がいいかもしれない。歩き疲れると思う。特に夏は厳しい。水場も少ないので危険な感じ。
これからも、東京湾要塞の遺構は見られるものは見ていきたいと思う。
28mmとモノクロはドキュメンタリーにぴったりだと思う。モノクロによって色が抜かれて(もちろんモノクロの色があるけれど)不必要なものが捨てられて、物事の本質が純粋に浮き出てくるのではないかと思う。
あと、広角だと寄りたくなるけれど、広角の引きも覚えて行きたい。あるがままを撮りたい。しゃがんだり、あおったりしないでそのままで。「写真は引き算」と書いてあるのを読んだろするけれど、あえて広角でいろいろなものを入れていく。足し算。でも、21mmだと入りすぎる。35mmだと入らない。28mmが丁度いい。25mmも捨て難い。というわけで、28mmのもう一段明るいレンズが欲しい。28mm f2。
コスパならこれ。
本命。型落ちして安くなった。
アンソニー・スオウの2008年の報道写真大賞をとった写真がM6と28mmズミクロンだったから欲しいのだ。かっこいい。