9月にRolleiflex Standardを買った。
レンズはtessar 7.5cm f3,5で後期モデルの水準器付き。
1935年のレンズ。81歳。ちなみにf4,5が最初で、次にf3,8が出た。f4,5がいいらしい?とか。
被せフード。黒とニッケルがかっこいい。
このフォントが好き。
このRolleiFlexはいわゆるブローニー(120)フィルムが初めて使われたローライフレックスでその前は117フィルムのRolleiflex Originalが最初。
1本目:コマ間かぶり、巻き太り、ピント合わない
撮り終えて、フィルムを取り出したら・・・「巻き太り」している・・・。
つまりきちんと巻き上げられていなかった。
コマ間被った。
多分初めてのフィルム装填で一コマ目を出すときに少しずれてしまった。
しかも、ピントは木に持って行ったのに手前の柵に来ている?
あら?全くピントが来ていない?
え?
え?
まず現像して驚いたのは10コマしか撮れていなかったことだが、これは巻き太りのせいで10コマしか撮れなかったのだと思う。
そして、最後の2コマは巻き太りのせいで隙間ができて感光したようだ。
ピントは・・・久しぶりの二眼だったから失敗したのかな?
ピントが来ているようなものもあったので。
これとか
これ。写りはいい雰囲気で好き。
2本目:やはりピントが合わない
巻き太りの原因がわからなかったが、最初の巻き込むときに少し送り込むように押さえて入れてみた。さて、ピントが来るか?
これは・・・来ているのか・・・いや、手前か。前ピン。
これは・・・無限で撮った。完全に前の植物に来ている。相当ピントが外れているな。
極め付け。手前の芝生にピントが来ている。あーあ。
手前の板にピント。人に合わせたのに・・・。
どうやらピントが合わないようだ。前ピン。
距離が近いとピントのずれは小さくなるが無限など距離が離れるとすごく前ピンになる。
更に今回は巻き太りはなく、12コマ撮れたが、今度はコマ間がなくなった。
もうダメだと思い、信用できる修理屋さんに預けることにした。
コマ間がない、ピントが合わないと言う状態。
修理へ
修理屋さんの見立ては、ビューレンズ(上のレンズ)の組み付けがおかしいのでピントが合わないのだろうと。
拝見させてもらえればきちんとした見積もりが出るとのことだった。
こちらの修理屋さんはとても丁寧な対応で気持ちよく預けることができ、1週間半で戻って来て調子も素晴らしくよくなった。
レンズも綺麗になって、さらにミラーも交換してもらった。
3本目:改めて試写
まずはピント。
真ん中、来ているよね。
無限もばっちり。
うむ。ピント大丈夫。が・・・下の方・・・被っている?
ピント来ているが、下の方被り。写りはいいね。ザ・テッサー。
うむ、問題ないと言いたいが、ピントは問題なし。少し下が被っている。またコマ間が出てない。
こんな感じで1~2mmぐらいあるかないか、もしくは被っている。
これについて修理屋さんに聞いたところ、コマ間に関しては最近のフィルムはこのカメラが作られていた当時のフィルムに比べて薄く、これが原因でコマ間が出なくなるので調整はできないとのこと。
解決策としては巻き込むときに紙を入れて「厚み」を増すように調整して欲しいと。
コマ間についてはネットで検索しても紙を噛ませると言う解決策を試している方もいた。
また、カウンターで1に合わせてから撮るとコマ間が無くなるので2から撮るとコマ間が出ると言うのもあった。
さらに巻き上げてから少しさらに巻き上げを増すようにするとコマ間が作れると言うものもあった。
アナログな方法で物理的にコマ間を作ると言うものだ。
これら解決策についてはツイッターを見て解決方法をご連絡くださった方もいてとても助かった。
ありがとうございます!
ここまで至るに撮りに行けたり、行けなかったりとか、陽が暮れてしまったりとかで10月になってしまった。
4本目:コマ間を作る
次はカウンターを"2"に合わせてから撮ってみた。
コマ間出た!が・・・やはり11コマしか撮れず、最後のコマは現像時、フィルムをリールに噛ませるのでダメになってしまった。
しかし、これでコマ間は出ることはわかった。次は巻き上げ増しかな。
逆光気味だとすぐにフレアが出る。コントロールしてうまく撮りたい。
いい感じ。
このローライフレックスは、戦前のコードと同じく、ファインダーがとても暗い。
四隅はカンで撮る。なんとなくで撮る。エイっと言いながら撮ると上手くいく。
のんびりとした付き合いで
まぁ、古いカメラだしコマ間が少しぐらい被ってもそれ以上の好みの写りだしかっこいいカメラだし、気持ちよく使っていきたいなぁと。
それに6x6というフォーマットはとても難しい。
日の丸どーんでもいいのかもしれないが、なかなか写真として成立させるのに苦労している。その分面白い。
二眼レフは今まで使っている、レンジファインダーとか一眼レフとは全く違う時間の流れ方だなぁと実感している。
のんびり12枚をじっくり撮るのもいいかなって思ったのでファインダーの明るいZenza Bronica S2が欲しい。おほほー。
カメラを買えば物欲が治る?あれは嘘だ。
買えば買うほどあのカメラはどうなんだと色々なカメラが欲しくなるのだ。
追記;コマ間が出た(2016.12.12)
先日、HP5を装填する時に紙が少しアクロスより厚みがあると感じたので、もしかしたらコマ間出るかもと思ってあえて普通に撮ってみた。
それを現像してみたところ、予想が的中して普通にコマ間が出た。
そして12コマ問題なく撮れた。やはりアクロスは薄いようだ。
他の120フィルムはまだ試していないのでなんとも言えないが、富士のフィルムはおそらく薄いと思うので注意が必要かと。
少し巻き増しが必要かもしれない。
また、一コマが若干縦長なので徐々にずれて最後のコマがギリギリになってしまったので、LPLの爪に噛ませるリールで現像するときは少し注意が必要かもしれない。
パターソンなど噛ませるタイプではないリールなら問題ないと思う。
これを使うときは最後のコマがギリギリなので注意が必要かと。
これなら問題ない。
ISO100だと陽が暮れるのが早くてf3.5のレンズということもあって厳しかった。
今度はアメリカのB&HからISO400のHP5プラスを買ったので少しは楽になるか。
B&Hから町名入れ忘れたけれど無事届いた。おおよそ10営業日。ちなみに値段は送料込みでも日本の半額 pic.twitter.com/KY6joLoHOq
— アレモコレモ (@_aremokoremo_) 2016年12月8日