鋸山登山と食事の後、戦争遺構が残る大房岬(たいぶさみさき)へ。
以前から気になっていたが、少し遠いなと思いなかなか行けなかったのでこれを機に行ってきた。
東京湾要塞
インフォメーションセンターに立ち寄る。そこから先は基本的に車は入れない。
大房岬は東京湾要塞の一部で大房岬は黒船来航の幕末から要塞化を進めてきて、太平洋戦争中も本土決戦(防衛)に向けて艦船用のサーチライトを横須賀側と合わせて海面(空もと思うが)を照らしていたという。
しかし、すでに時代は大艦巨砲から航空機動へと変わっていたのでほぼ用をなしていなかったと、地図を渡してくれたおばちゃんが教えてくれた。
ただ、軍事要塞になっていたので岬に出入りする一本しかない道では検問も敷かれていたし、写真に写り込んでしまうと削除されていた時代もあったと。
「戦争遺構はどこにあるのですか?」と尋ねると、「どの遺構に行きたいの?」と聞かれるほどいっぱいあるという。
サーチライトのあったところへ行きたいと言うと、地図をもらえて、マーカーを引いてもらう。
ただ、一箇所、「不発弾」が見つかったので入れないところがあるので注意してねと。ああ、ニュースで見ましたというと、不発弾が出るのはいつものことで今回のようにニュースで扱われるのは稀だという。
「不発弾なんて慣れっこですよ。もう時代が経ちすぎて爆発するわけでもないんでね。」と。
その後も色々な話を聞いた後、徒歩にて向かう。
http://taibusa-misaki.jp/pdf/map_taibusa_c_h2.pdf
頼りない・・・
またもや、緑の地獄を進む。鋸山でヤラレタ足には堪える。
地図を頼りにしばし歩いて行くと、もしかしてここに行くのというところに進んでいくと、突然「穴」があった。
ここが目指していた、「探照灯格納庫跡」だ。
キャップ場では家族連れが賑わっていたが、ここは人気がない。シンとしていて全く気配がない。時が止まっている。
階段を降りると、下には遺構が残っていた。本当に70年以上前のコンクリートなのだろうかと思うほどしっかりしていた。
いつもPENでは縦構図で撮るのに、この時ばかりは横構図で撮った。
そして振り返ると、闇。入ってみたがほぼ闇でスマホのライトがなかったら歩けなかったかも。ISO400、f2.8なので撮れるわけがない。
じめじめした道を歩いて行くと、サーチライトを収納する穴?が地面を照らしていた。
それでも樹木に遮られて、ジャングルのように、いわゆる「トリプルキャノピー」になっていた。
日中なのに薄暗いというより暗い。
何枚か撮って、戻る途中で1/8でなんか写れー!と気合いで撮ったら入り口付近だけが写ってた。トンネル内はほぼ闇。
更に進むと「発電所跡」に出た。ここも薄暗い。
この中はコンクリートで塞がれていた。
この写真だけ見るとまさにジャングルにある要塞といった感じ。息を飲む姿だった。
更に下り、魚雷艇発射跡を見に行く。
暑かったが日差しが遮られていることだけが救いだった。
森を抜けると日差しを遮るものがない中、歩く事10分。岬のようなところに出た。
ここの壁が穴のように開いているのは艦砲射撃の演習で的に使われたためとおばちゃんに聞いていた。
ボコボコしている。ちょっと、露出とピントが怪しい?ネガを見るとめちゃめちゃ濃いのでオーバーか?
魚雷艇発射場跡
そして、海面下に見える二本の線。これが魚雷艇発射場跡。一度も使われる事なく終わったのだろうか。
房総半島から魚雷艇が使われたとなると、本土決戦以外ないのではないかと。
いわゆる特攻兵器の「回天」か。以前の鵜原海岸の特攻兵器、「震洋」といい、房総半島はディープすぎる。
この魚雷艇発射場跡には降りてみる事ができるのだが、ここで不発弾が見つかったので、降りる事はできなかった。
戦争遺構で不発弾とは生々しい。当たり前といえば当たり前だが・・・。
ここ、大房岬は改めて秋か冬に来たい。きちんと回ってみてみたい。
かなり広いのできちんと前もって場所を選定して回らないと疲労困憊になってB級スポットが本当の地雷スポットになる。 きつい。
この後、インフォメーションセンターに戻るために急な斜面を階段で登り、もう足腰もガクガク、息も絶え絶え。
本当にこの日は危なかった。アクエリアス一本追加。
原岡桟橋へ
大房岬から少し北上し、原岡海岸へ。
原岡海岸には原岡桟橋と呼ばれる、雰囲気の良い桟橋があると知ったのでついでに寄ってみた。房総半島の有名な桟橋は「北条桟橋」かな。時々TVにも出ている。原岡桟橋はまだそんなに有名じゃないかも。どんなものか。
桟橋が一本だけ伸びている。
あ、あれ?やっぱり写りがおかしい。露出か?記憶によればISO400でf16の1/250で撮っていたように覚えているが・・・。
夕方4時過ぎだが、まだまだ陽が高い。海に向かってすっと伸びている。
途中から木製の桟橋になって、その奥はまたコンクリートに戻る。
足元を見る。海が見える。すかすか。電灯はよく見るとLEDになっていた。
ああ、きちんと人の手が入っているんだと思うと、ほっとした。
こういうところはこのまま放置されてなくなる恐れがあるので、程よく整備して観光資源とかにするのもいいと思うけれどな。
私みたいなのが来て近所のコンビニでジュース買うぞ!
先端へ向かう。むう。やはり露出か?まぁかえって雰囲気がある?と言い訳しておく。
先端で角度を変えて。あー、自分では結構絞った感覚でいたんだがなー。
ド・オーバー。もしかするとf2.8とかで撮ってたのかな。
シルエットください!と思って、絞りまくった記憶があるのだが・・・。
フォトショップでいじりまくってなんとか・・・。
ちょっと申し訳ないので、スマホで撮った写真でお口直しを。
「シルエットください」って聞こえたような。いやー、便利。スマホのカメラは!
この原岡桟橋ももう少しゆっくり見ていたいなと思った。季節的に秋とか冬だと夕陽が綺麗に見られるかと。この時期は暑くて。
帰り道に少し流木と貝殻を拾って帰るも売れそうにないかなとか。拾い続ければいつか流木がレンズに変わる日がこようぞ!
房総半島はそれなりに回っているつもりだけれど、全然知らないところがまだまだある。
周りがいのあるところばかり、ブックマークに入れてあるので今年もまだまだB級スポット、戦争遺構を回っていきたいぞ。
やはり、高性能なコンデジがあると便利ねー。欲しいねー。

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