とても寒い日だったが、早速、手に入れたM-1に50mmをつけて持ち出して撮って来た。
S秘境
開放で。ボケが結構ゆるゆるで好き。藪の中を進んでいくと明らかに人工のものと思われる切り通しに出た。足元はぐちゃぐちゃで滑りやすかった。
これも開放。なんとも言えない雰囲気の良い写りだと思う。このレンズ好きってなった一枚。足元には誰かが掘ったような階段。苔で覆われていてさらに霜が溶けたのかかなり濡れていたので滑り易かった。
f2.8ぐらいだったか。前ボケもいい感じ。滑らないように慎重に切り通しを降りていく。
曲がると急に開ける。f5.6で。かなりカチリと写る。不満は全くない。
降りて来た切り通し。人と比べるとかなり大きいので、こうやってみるとかなり人工的。車も入れるように作ったのかとさえ思える。
この急なカーブを増水時は駆け抜けるのだろうか。
S秘境のメイン犬岩。結構大きいが広い場所にあるので比較対象がないと大きさが伝わりにくい。
さらに進んだところで明暗差が強かったが特に問題なさそう。f2.8だったがこの距離でもきちんとボケて、 3Dのように浮かび上がってくるようだ。いいレンズ。
S秘境からの帰り道にちょいと梅を撮った。うーん、おそらくf2の1/1000ぐらい。開放じゃないと思う。どうも梅を撮るのは苦手。
寄ればいいのかと思って寄ると「ああ、はい、梅ですねー」って感じになるし、引くと「何を撮りたかったんですかー」となるので、少し構図を意識してモノクロフィルムであることを利用した撮り方をしたつもり。
ボケもきつくなくてピントもしっかりしていて不満がない。開放さえ避ければ滲んだりしないようだ。
でも滲みが好きなんだけれどな。うへへ。
コンパクトで静音
M-1はコンパクトで持ちやすく、さらにシャッター音が今まで聞いて来た一眼レフの中で一番柔らかく、静かだと思う。ミラーがなかったらライカ並みじゃないかな。
それにミラーショックもかなり柔らかく女性的なカメラだとも思った。
確かに女性に人気らしいのも頷ける気がした。最近OM-1の人気があるという。大きさはバルナックとほぼ同じで持ちやすい。これが決定打になっているんじゃないだろうか。
操作性
独特のレンズマウント部分にある、シャッターダイヤルも最初は戸惑うかなと思ったが、そんなことは実際に使ってみるとそんなことも杞憂に終わった。なるほどいつもある場所のところにはISO感度ダイヤルになっているが、実際ISO感度をフィルムを入れてしまえば変えることはないので全く問題ない。
するとレンズの絞りをいじり、すぐにシャッタースピードに手が行くことが可能なのはよく考えられているなと思った。
小さくてもよく写る
小さくて軽い。これが全てだと思う。そして写りは満足できるもの。すごい写りならでかくて重いカメラとレンズに任せればいい。
フィルムもデジタルも写りはデカさに比例する。フォーマットをでかくすればするほど、写るのは物理的に間違っていないと思う。
いかに小さくてよく写るカメラとレンズにするかが勝負。
気づいたら手元にはオリンパスのカメラが増えていた。PEN S、PEN EE2、PEN F、PEN FT、M-1。
コンパクトなカメラが好きなんだろうな。コンパクトでよく写るってロマンがあるよね。
G.Zuiko Auto-S 50mm f1.4の描写
最短(45cm)位でf2.8。しっかり写ってて拍子抜けしそう。モノコートなのでカラーも試したいところ。
f1.4の開放で中景。真ん中だけピントがある。周辺は滲んでいて、まるでズミルックス35のような雰囲気。いいねぇ。積極的に開放を使いたくなる。
ちなみにf4がこれ。中央部の解像がすごく良くなっていると思う。周辺も滲んだり、回ることはない。超標準レンズって感じ。
時代の近いPENTAX M 50mm f1.4も持っているけれど、あれも開放からすごくよく写る。
このZuikoレンズよりくっきりしている。コーティングの違いかな。Zuikoレンズもマルチコートになればかっちりしてくるかもしれない。
総じてM-1はとても使いやすいカメラだった。シャッター音も軽やかにサクサク撮れる。
写りも満足。オールドとかビンテージレンズと言うにはばかれるけれど、ちょっと古めの昭和レンズといった感じ。
持った感じもコンパクト軽量でいい。OH済み(プリズム対策済み)なら初めてのフィルムカメラとしてはペンタックスSPと同じぐらいおすすめ。
お迎えした時の記事。OM1とM-1の違いなど。
写ルンですで撮った記事。
欲しい。
悪くないがまたTRI-Xを使いたくなっている。
1本、900円。
少し安くなる。
また輸入しようかな。