初めて、カメラを開けてみた。
と、いうのも安くPEN Sを買ったのだが、試し撮りの一本は問題なく撮れたあと、突然シャッターが切れなくなった。安かったので保証はない。
シャッターが空振りして、巻き上げダイヤルが動かなくなった。あー、安物買いの銭失いだ・・・と凹んでいたが、なんとなく、シャッターが切れれば直るんじゃないかと思い、軍艦部を開けてみようと思った。
ネットで調べると、カニ目レンチが必要らしい。しかし、カニ目レンチを買うのがもったいないと思い、100円ショップでコンパスを2本買って分解し、ニコイチにしてカニ目レンチ代わりにした。
二個レジに持って行った時は不審な目で見られた気がする。
泣かせる。
分解。
針二本と鉛筆用二本にした。今回は針二本を使う。
ここだけのために216円。ここは反時計回りだった。
とりあえず、見えるところのネジを外していく。ここで軍艦部が外れるかと思ったら外れず、行き詰まったがフォロワーさんからも教えていただき、クランクを外すことができた。感謝。
外れた。シンプル且つ細やか。繊細な感じもする。粉みたいな汚れが溜まっていたのでブロアで吹き飛ばした。何かが磨耗している可能性?
シャッターを強制的に切ったがロックが外れない。
よく見たら、ある部分がシャッターを切ると矢印の方向に行ったきりになって戻ってこないようで、反対方向に少し押してみたら簡単にロックが外れて、巻き上げができるようになった。
この時は直ったーと思ったよ。ほんと。
でも、その後、何度か切ってみたらやはり引っかかった。押すと直る。そしてまた巻き上げてシャッターを切るのを繰り返すと2~3回で引っかかってしまう。
これ以上は・・・多分レンズ部分の中にある、シャッター機構だと思った。今の私の技術では開けたら戻せないと判断し、戻した。
しかし、戻すのも一苦労だった。カウンターも小さな切り欠きに嵌っていないと動かないことに気づいて何度もやり直した。
なんとか元に戻すことができたのは開けてから1時間後だった。案の定、戻して2~3回シャッターを切ったら、動かなくなった。無念。
今回、ここに至るまでネジを4本外しただけ。それでこの大変さだった。
慣れた人、技術のある人ならなんてことないのかもしれないが、今の私には無理。
これ以上やったら壊すかもと思った。もしくは分解しても元に戻せないかもと。
「できない」と言う判断をすることの方が重要だと今回の「開腹」で思った。自分にとって無理と判断し止めることの重要さに気づけたので良しとしたい。
古いカメラだから、整備されていなければ当然動かなくなるし、整備すれば直るかもしれない。だから、修理に出しても直せないと言われるかもしれない。仕方ない。
修理に出すかな。
あー、カメラが手元にない時はあ・ぶ・な・い。