最近になってロシアンレンズが気になりだした。
ロシアンレンズ。
ロシア。なんでしょう、この響き。
雄大なるロシア。母なるロシア。父なるロシア。(いきおい)
ソヴィエト連邦科学アカデミー。
連邦。かっこいい。
アカデミー。かっこいい。
無性に良く写りそうな響きがある。
愛をこめて。
レンズ名にロマンがある
レンズ名がいい。
JUPITER=木星。ロシア語でЮпитер=ユピテル。
遠い星を見上げて、おお、ジュピターよ!
ORION=オリオン座でいいのかな。
RUSSAR・・・なんだこれ・・・。ロシア語でPYCCAP
マジで?
INDUSTARは?・・・ИНДУСТАР・・・こ、工業製品?自信無いな。
ソビエト国旗の「鎌と槌マーク」のイメージ。
無骨さの中にロマンがある。
![]() |
ロシア製レンズ インダスター50-2 3,5/50 M42用Индустар-50-2 3,5/50 for M42 価格: 5,400円 感想:0件 |
パンケーキレンズ。M42だからペンタックスはもちろん、今やどんなボディでも使える。
あ、ロシア語と言えば 、「ボリショイサーカス」ってあるでしょ?
あれって、「ボリショイ」ってロシア語の形容詞で「大きい」なのね。
だから単に「大サーカス」だから。
子供心に「ボリショイサーカス、すげーっ」て思っていたけれど、
ロシア語習った時になんか寂しくなった。
むかーし、オリンピックでソビエトの選手の背中に「CCCR」ってあったの覚えてる?
あれも英語っぽいけれどロシア語のソビエト社会主義共和国連邦で、
「Союз Советских Социалистических Республик」の略。
「USSR」は英語でUnion of Soviet Socialist Republicsの略。
なんかロシアに肩入れしているみたいだ。ソビエト連邦宣伝部長みたい。
外観は安っぽくて中身はツァイスコピーで安い
どのレンズも安っぽい。なんか壊れそう。きちんと絞りが合わない感じ。
するすると動いてしまうからピントリングを回す時に注意。
もうね、こうなったら開放しか撮らないの。
同じレンズでもシルバーの物とブラックの物があるけれど、
シルバーの物は60年代の物が多く、黒は80年代~90年代。
以下、ソビエトの簡単な歴史。
50~70年代、世界中に共産主義国家を作るぜ!宇宙にも行っちゃったぜ、俺、ガガーリン!イケイケドンドン!
80~90年代、アフガン紛争でも負けたし・・・経済にもかげりが・・・これからどうしよう・・・え?ペレストロイカ?グラスノスチ?どうすんの?
えええ!ベルリンの壁崩壊!?
ええええ!連邦も崩壊しちゃった!
東ドイツのKGB職員だったウラジミールは人知れず帰国する。(プーチン)
さて、シルバーとブラックならどっちを選ぶか。
シルバーとブラック
先ほどのJUPITERはJUPITER3、JUPITER8等と数字で表す。
3が50mm f1.5、8が50mm f2、9が85mmのf2
どれも完璧なツァイスのゾナーコピー。
戦中ドイツの狙撃兵の使っていたスコープを覗いてその性能に驚いた、
アメリカ軍とソ連軍がカールツァイスのあるドイツ、イエナを占領した時にカールツァイス社の技術者を競って拉致したぐらい光学機器の製造は優れてた。
JUPITER3の50mm f1.5は買った時、バルナックに付けて撮ったら36枚、全部ピントが外れてた。
ひーっと思って、すぐに返品したらコリメーターでピッタリあっていますよと。
えええ。でもでもバルナックで他のレンズは全てピントくるんですが・・・。
困りましたね・・・。
困りました・・・。
なんとか返品してもらえました。
あれは未だに謎。
最近、恐る恐る、JUPITER 8 50mm f2を買った。
ひっ。開放はホワホワ。これは厳しーと思うぐらい。
ツァイス・イエナのゾナーはどうだったんだろうと思うぐらいホワホワ。
でも、拡大するときちんと解像している。ベールがかかっているような感じ。
例えば、最新のコシナZM C Sonnar 50mm f1.5もホワホワでおかしいなと思ったら、ピントが合っていなかった。
コシナに修理出したら、開放から2.8ぐらいまではピント合わない仕様になっているって。
前ピン仕様。
ミラーレスとかで使う分にはピントが来るけれど、レンジファインダーでは来ない。
あえて外しているとの事。なぜ?
ziess本社がOK出したんだろうけれど深すぎる。日本も十分マニアック。
オリオン15 28mm f6はトポゴンコピー。これねー、今一番欲しい。
いつかいつかと思っているけれど、悩んでいるうちに売れちゃう。
で、すぐに出て来るからまた悩む→売れちゃう→また出て来る→悩む・・・以下略
いつまで経っても買えないレンズ。
JUPITER 12 35mm f2.8はビオゴン35mm f2.8コピーだが、これも使っていて不満は無い。
雑誌でビオゴンとの撮り比べを見たが製造年の新しいジュピターの方が良く写っていた様に感じた。
インダスターはテッサーコピー。なるほどテッサーらしくシャープ。間違いない。f3.5の方はどうなんだろう。
値段も安い。
ルサール 20mm f5.6は高くなってしまったがインダスター等は5~6000円あれば買える。
M42マウントは安い。
ジュピター12 35mmも15000円あれば買える。
ロシアンレンズは特殊な物でなければ4万も5万も出して買う物ではない。
こんなに安くていいの?と思いながら、おお、結構写るね〜と楽しむのが吉。
ロシアだけの逸品
ルサール 20mm f5.6は凄い。ソビエトオリジナルの逸品。レンズをみると完全に目玉。
写りも値段以上に凄かった。ぱりっと写って、歪みも少ない。
写りよし、プリントもしやすい。歪みも少ない。薄い、軽い(=安っぽい)。
ピントは目測だけれど、ここまで広角なら合わせる必要は無いでしょ。
こんなに薄い。これでも写る。良く写る。クリクリした目玉がかわいいレンズ。
ファインダーは21mmしか持っていないので20mmとあんまり変わらないかなと。適当。
ルサールが色被り無しで使えるミラーレスがあったら欲しいなぁ。
α7Sが筆頭です。
ロシアンレンズを売っているところ
ロシアンレンズはちょっと疲れたときにビタミン剤を買う代わりに一本買う。
疲れたなーと思ったらロシアン。
自分へのご褒美にハーゲンダッツの代わりにロシアン。
5000円なら家族に3980円だったから買ったって言っても罪悪感に苛むことは無い。
何でレンズ買うと罪悪感があるんだろう。不思議だ。
レンズはまず森山農園へGO!お茶を買うついでにレンズを買う。ん?逆か?
【楽天市場】森山農園&カメラ:海外のカメラから産直宇治茶まで。森山農園&カメラ
フォトショップサイトウもね。
http://saito.shiftweb.net/photoshopsaito/
今や大御所、KING-2
新宿時代、お世話になりました。フレクトゴンとか探しに良く行きました。
あれ?無くなった?と思ったら、今は千葉県佐倉市にあるのね。
少し前までロシアンレンズとか東欧系の怪しいレンズは安かった。
ソビエト崩壊と関係あるのか、まだデッドストックとか出て来る。
箱ごとダースで売られてる。(もちろん一本あたり幾らとかだけれど。)
駄菓子屋じゃないんだから。
こんな感じ。
改造レンズ・ロシア・東欧レンズ KING-2 / JUPITER-8-1 50mm/f2 ブラック(デッドストック)
一本どう?