声をかけて撮るの記事を書いたのはやはり最近のプライバシーや肖像権など、所謂スナップ写真に置ける盗撮の線引きを悩んでいたからだと思う。
今住んでいる街はとても撮りづらい。
その前に住んでいた下町はカメラを持って歩きやすかった。
こんにちはと挨拶をすれば笑顔で挨拶が帰って来た。
そこから会話が始まり、信頼関係が築ければ撮影させてもらった。
今の街で見知らぬ人に挨拶したら怪訝な顔で見られるに違いない。
それでも挨拶を続けるか?
私は自分の住んでいる街を撮りたいと思う方なのでやはり撮って行きたい。
しかしこの街の特性上(若い夫婦が多く、幼い子が多い。引っ越し組が多いため人と人のつながりが薄い。カメラを持っているだけで不審がられる。)撮りづらい。どうしたらいいか。
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異常な程過敏な街
撮りたいモノを撮る!と言い切り撮れるなら苦労はしない。
警察に通報されても自分は悪い事はしていないと主張し続ける事が出来るならそれもいいが、私は警察署に連れて行かれて抵抗するのは辛い。疲れる。
そこまでして撮りたいかと言うと撮りたくない。
この街には6年程住んでいるが全く変わらないどころか酷くなっている。
「おいっ撮るな!」とか「何しているんだ!」と怒鳴られた事もある。
2年ぐらい前もカメラを持って歩いていたら、
突然すれ違い様に、
「こんな所でカメラなんて持ってんじゃねーよ」
とまで言われた事がある。
カメラを持っているだけで不快に思う人もいるのだ。
この時は余りにもビックリして、しんとなってしまった。
しかし嫌なものは嫌なのだろう。
私はこの街を「ある程度」は撮りたい。
そのある程度とは街全体の事を指すのだけれど、何も声をかけてまで撮ろうとは思わない。
声を掛けると不審者になる確率が高いと思っているからだ。
それは先に述べたように警察沙汰になるだろうからもう諦めている。
都内に出た方がむしろ安全だと思う。
住宅街のこの街は「子供を守りたい」という気持ちが強いんだと思う。
しかも親は「私が守る」と考えている。(当たり前だが。)
よくある、地域で、近所で、と言う事ではなく「個人で守る」と。
ボランティアのおじいさんが通学路を共に歩いている姿はいまやどこでも見られる。
それが地域で守ると言う事なのだろうか。
それをあえて撮ろうとは思わない。
ピリピリしている人達にあえてレンズを向けるような事はしない。
ましてや、ノーファインダー=隠し撮りはしない。
そのテクニックは銀座とかでやってくれ。
ノーファインダーは盗撮 - カメラが欲しい、レンズが欲しい、あれもこれも欲しい
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じゃあ撮りたいならどう撮るか
それでもこの街を撮りたいと思うならどう撮るか。
やはり撮るモノではなく「撮り方」だろう。
撮るモノに制限をかけると極端な話何も撮れなくなる。
ではどう撮るか。
- 時間をかけて信頼関係を築いてから撮る。考えている以上に時間がかかるだろう。
- どんな建物にもレンズを向ける時は許可を得てから。(許可無く撮っていたら怒鳴られたことがある。以来やめた。)
- カメラは不必要に鞄から出さない。
- 免許証等の身分証は持ち歩く。
- 住宅街には入らない。特に飼い猫が窓にいるのを撮るのは危険。良くネットで見かけるがあれは許可を取っているのだろうか。
- 庭の花は勝手に撮らない。人の物だから。これも許可を取りに行ったら新手の新興宗教の勧誘と思われるのでインターフォンは鳴らさない。かなり宗教の勧誘が多い街だと思うので。警戒していると思う。実際私も警戒している。
- 人気のいないところへ行く。邪魔されない。しかし人の目はどこにあるか分からないから注意。
- 公園では子供がいたらカメラは仕舞う。(今の街では)余計な注意を引きやすい。公園内を男性が一人で歩いているだけで不審なので気をつける。
まぁつらつら上げてみたけれど酷いね。
うーん、やっぱりあんまりこの街好きじゃないな。
書いたらすっきりした。
下向いて「木の根っこ」でも撮っていようかな。
十分怪しい。