台風一過の8月下旬に群馬県の富岡製糸場を中心とした旅行に行って来た。
富岡製糸場のガイドツアーに参加した
富岡製糸場はずっと行ってみたいと思っていた。2014年に世界遺産に登録されて「混んでいる」というイメージで敬遠していたが、どうも見学客がいまいち伸び悩んでいるらしいということと、斧田さんの記事も昨年読んでいたので是非、近々と思っていた。
とても参考になった。特に持っていくレンズ選び。50と35があればなんとかなりそうだ。
富岡製糸場見学者数
・http://www.silkmill.iihana.com/visitor/seisijninz17-9-12.pdf#page=1%20target=
2015年の123万人をピークに2017年は66万人と半減している。これはどんどん見学行って、少しでもお金を落とさないと。
午前中に到着して車から降りたら、既にカンカン照りで外に出るとクラクラするほど暑かった。
市営駐車場から歩いて10分ぐらいで着いた。途中の商店街は閉まっていた。定休日らしい。
初めての見学で製糸場については「女工哀史」みたいなところ?というぐらい「何もわからない」ので追加で200円を支払ってガイドツアーに参加した。
小学校の社会レベルの知識しかない
ボランティアさんで成り立っているらしい。ガイドツアーを待っている間に気温はぐんぐん上がって行った。日陰じゃないとお話が聞けないぐらいだった。
ツアーは都合1時間程度かかったがかなり面白い話が聞けて興味深かった。
明治時代に七曜制の導入による日曜日が休み。7時間45分勤務厳守。寄宿舎付き、風呂付き、病院付きと当時にしてみると至れり尽くせりだったようだ。
今の中小企業より福利厚生がいいのでは?
さて、見学ツアーを終えた頃には暑さによって既に疲労感が漂っていたが、全く写真を撮っていなかったので改めて一周した。
富岡製糸場内の写真
ブリュナエンジン。蒸気機関を利用したエンジンで復原モデルが展示されていた。
発電機みたいなものかなと思ったらすげーでかかった!
当初はレンガで基礎を積んで、輸入した鉄の筒を建てたらしい。雲が熱さを感じさせるな。この時点で昼過ぎだったのだが強烈な暑さになっていた。立っているだけで消耗する。ほんとカメラを構えていられないぐらい。
水を溜めていたところ。造船技術のリベット結合が行われている。
リベット部分の結合部。明治の頃のままだという。黒を黒っぽく撮るには一段アンダーですね。
文字通り繭を置いておくところ。ライトアップされていてここは写真映えするかも。しかし、ISO400でf1.4でも1/30程度しかないので手ブレとの闘い。一段アンダーで撮ると雰囲気出るかも。
採光窓
柱がかっこいいと思ってしまう。
手すりも白いペンキが剥がれかかっていて思わずパチり。
繰糸場内にて
一応ラップのような物で覆われているところもある。
上にあるのは繭を運ぶかご
繭糸を捻上げて行く機械は日産に吸収された「プリンス」製。
これを操る自信はないなー。でもこういう機械を見ているとメラメラ心が揺さぶられる。撮りたいって。
ほそーい繭の糸を判別するローラー。
見学できる一番奥よりさらに向こうにも機械が並んでいたが、こちらは入場できず、封がされている。流石にこれ以上は管理が難しいのかな。
ひっそりとしている。1987年(昭和62年)まで稼働していたという。
稼働を終えた機械が静かに余生を過ごしている姿は惹かれるものがある。
黒板にはその日の作業行程が書かれている。操業しているときに見学をしたかった。
工女たちの寄宿舎。あれ?露出しくじった?この時f11の1/1000とかだったんだよな。
灼熱の群馬
カンカン照りの中を歩いて見学するも限界。気づけば午後2時過ぎになっていて、製糸場内の喫茶(元はここを建てたブリュナーさんの邸宅、その後学校になった)で少し水分補給と涼を取る・・・と言っても送風機、冷風機のみでエアコンがないので注意。
そろそろランチを・・・とフラフラと出入口の門へ戻っていくが、この日差しと気温。
どうにもならないのはわかっているが、どうにかして欲しい。駐車場まで戻るのが大変だった。手持ちのポカリは500ccなんてとっくに飲み干してしまい、自販機で買い足すも、それも飲み干した。
呼吸は荒くなって口と肩で息をするような状態。はぁはぁ。道のりがすごく遠く感じた。立ちくらみも始まって危険。
絶対にこの暑さで42.195kmは走れないと思った。森さん連れて来ればよかった。
なんとか駐車場に戻ってランチに向かおうとしたら・・・15時でランチ終了、17時からディナーというお店が多く、二進も三進も行かず。
思い出したかのように製糸場そばにあった喫茶に入った。ふうーと一息。アイスコーヒーとキッシュ。
そこでスマホをいじって、今の気温って・・と思いアプリを立ち上げたら、なんと、
36度。今年の夏は過去最高気温41度を熊谷市で記録したが、この暑さで36度!たったの36度って思ったりもしたことがあるけれど、この暑さ!これで41度って一体どんなんだ?
さらにスクロールすると、
さらに下にスクロールしてみると「体感温度は43℃」・・・。
すごかった。本当に暑かった。天下のニッコールレンズも「もう一度溶解する」んじゃないかと思った。
この後、喫茶で一休みして「下り宮」で有名な一之宮貫前神社へ向かった。
日本三大下り宮の一つである一宮貫前神社へ
富岡製糸場を見学した後、近くにある一之宮貫前(いちのみやぬきさき)神社へ向かった。
日本三大下り宮として、ここ群馬県の一之宮貫前神社と宮崎県の鵜戸神宮(うどじんぐう)、草部吉見神社(くさかべよしみじんじゃ)がある。
・鵜戸神宮 | 宮崎県日南海岸にある、運玉投げやシャンシャン馬で有名な神社
この三大下り宮は珍しいと思い、こちらの貫前神社も行ってみたところの一つだった。
下り宮とは
鳥居をくぐったところ。この通り本宮までが階段で下るようになっている。多くの神社が階段を上ることが多い中、下って参拝する神社は珍しい。
下って総門を背にして鳥居方向を見る。結構な階段だ。
ここは近所の方のお散歩コースにもなっているようで日本三大〜と言われていても、親しみやすい感じのところだった。
境内の鎮守の森にある杉も見事だったし、百日紅も満開だった。
大きな鳥居。空が見事に夏。
今回の旅カメラ
今回の旅はNIKON FとNikkor-S Auto 50mm f1.4とNikkor-O Auto 35mm 2で。薄暗いところが製糸場内は多かったのでf1.4でISO400が正解だった。
しかし、外はド・ピーカンでf11、1/1000とかだった。とにかく熱くてカメラを構えていられない。
ちなみにこの黒のNIKON F、日中、外で持ち歩いているだけで熱くなったから!あれ?って思った。握ると暖かいの。中のフィルムとか大丈夫かなとさえ思った。
これは夏用にシルバーボディが必要だな!おにぎりマーク付きの古いやつ!
実効感度400は無いような気がする・・・。
うーん、今回はD-76の原液で現像したんだけれどちょっと悩み中。
行程はほぼこちらで網羅しているので合わせて読んでみて。