ローライコードVを買った
ローライコード Vを買った。
IIIを狙って行ったんだけれど、V型を買った。
V型の程度が良いのが二台あったのだが、同程度なのに1台は1万ほど安く出ていたのでそちらにした。
上野で国際交流
試写のため、上野の不忍池でパチリ、パチリ撮っていた。
弁天堂に移動するとかなり観光客が多く、ああ、上野だなぁと。房総とは違うなぁと。
日本人も多く、スマホで奥さんたちが記念撮影をしていたので「お撮りしましょうか」と言い、撮って差し上げたら「ああ、やっぱりカメラ持っている方は違うわね」と言われたりしていい気分。
やっぱり私は最高の人間であるからカメラ・レンズを買ってもいいのである。
で、弁天堂近くで撮っていて、ファインダーから目をあげると欧米人男性がそばに立っていて、ニコニコしている。
横にはアジア系か中東系に見える女性が立っていた。男性の目線はじっと、私のローライコードに向けられていて、私がにこりとすると、
「ワンダフルカメラ、ローライコードか?」と英語で言ってきた。男性は40代ぐらいだろうか。女性は30代ぐらいか。
「そう、"ローリィー"コード。ありがと!」と返すと、「俺、そのカメラ好きなんだよね〜」と。「あ、好きなの?これ?」「いえあ、いえあ!」と気さくに答えてきた。
少しあるヒゲが印象的で中肉中背の首からライカM9がぶら下がっていた。レンズはズミルックス50mm f1.4、アスフェルカルか。ちくしょう金持ちだな。
「のぞいてみる?試してみて」とファインダーをのぞいてもらって、ピントをグリグリ動かして見せてあげると、「うーん、ナイス」と「でしょ?でしょ?」「アウップダウンが逆なの?」と尋ねてきたので、「いやいや、左右逆なの」と答えると、「おう〜、そうなんだ〜」とにこにこして、ローライコードに熱い視線を送ってくる。惚れられたようだ。
「でもね、俺ね、このカメラ使うのファーストタイムなの」「え?まじで、ファーストタイムなの?」「そうなの、そうなの」「そうなんだー」すると隣でニコニコしていた女性が「ねぇ、あんた、"ダークルーム"持っているの?」と優しい目と口調で"挑発"してきた。
その黒髪が艶やかでオリエンテッドだった。ここでひいては男が廃る。
「いえぇあ、持っているし、セルフディビロップだぜ」とあえて挑発に載ってやったら、女性は「私はもうディジタルオンリーなのよ」と微笑みながらもツレナイ返事。
すると男性の方が載ってきて「リアリィかよ!?セルフディビッロプかよ!?」って。
雰囲気からドイツ系かなとも思ったが発音はアメリカかなぁ。そういえばウエアカムフロムって聞くの忘れた。
「そうそう」と答え、すかさず、"責め"に転じる。男性の腰にあるライカデジタルを指差して「それは"ラィーカ"か?」と言うと、「そうそう、エムナインだ。このレンズは超いいぜぇ」とズミルックス50mmf1.4 asph.を持って言う。
「イエァ、イエァ、グッドレンズだよなー。しかも、アスフィリカル」と笑みとともにと言うと、「そうそう、アスフィリコォルだ」と満面の笑みに変わる。
すかさず私は「ノット、オンリー、バット、オルソー!(中学生か!)アザーワンを持っているんだぜ」と返しつつ、「ジャスたモーメントォッ」とリュックを開け、ポーチからM6を出す。
レンズはこのあと行く予定の"暗い科学博物館で撮れる仕様"のcanon 50mm f1.2だ。
私は「ウォップ」と訳のわからない映画に出てくるような声を出し「エェ〜ムシックス!」とバーン。男性「オウゥ!」と感嘆の声をあげる。
さらに「これさ、M9より前のカメラなんだぜ」とお連れの女性に一所懸命説明していた。女性はふんふんと笑っている。
「ちょうどフィルム入っていないからテイストしてみ」と渡すと「WASTE FILM・・・」と言ってきたが知るもんか。
欧米人にもフィルムを教え込んでやる。フィルムライカを買わせてやる。今回の旅行で清水寺に行ったら一緒に飛び降りてやるわ。
レバーを指差してやり、巻き上げてみと急かしてやる。巻き上げた瞬間「!」と表情が変わったことを私は見逃さない。私のM6を巻き上げて驚かなかった人は少ない。
「ベリースムースだろ」と投げると「イエァ、イエァ」と言いながらファインダーをのぞいた。「!」これまた見逃さない。
「どう?」とずんずん責めると「OHhh」と言いながら「超ビューティフルじゃないか」「クリアじゃないか」と返ってきた。
これまたそう言わない人は少ないので、「だろう。グッドファインダーなんだよ、このM6はグッドワンなんだ」と返す。
で、ファインダーから目を外したので私がレンズを指差して「ビックだろ。これ、キイィヤァノンのワンポイントツーだぜ」「うぉ、グレートだな。グッドレンズだな、このレンズ」「だよなー」とグッドグッド言い合う。
で、彼がこっちもみてくれとM9を差し出してきた。何度かのぞいたことがある現行MP〜こっちのファインダーを改めてのぞいてみた。
「!」明るいなー。これはやっぱりM3なんか目じゃないなーと思った。
「ベリィクリアだな!」「おう、サンクス」、ズミルックスのピントリングを送るとピントがすっと合う。本当にクリアなファインダーだなぁ。
いいなぁ、デジタルM欲しいなぁ。新品MPも欲しいなぁ。うらやましい・・・。時々さ、持っているライカボディをすべて手放して新品MPだけをずっとごりごり使ってみたいなと言う衝動にかられるんだが・・・。
レンズもすべて断捨離して、50mmのズミクロンと35mmのズミクロンのみにしたい。
・・・ごめんなさい。私は嘘つきです。
その後もお互いいいね、いいね、言い合いながらバイバイ〜!と後にした。あー、楽しかった。
ローライコードVについて
ローライコードVはすごい良く写るので大変満足。今度は暗がりでも撮りたい。
スタンダードとか戦前のコードのトリオターとかとは全然違う。全く別物。くっきりはっきり。そして柔らかめ。
多分、プラナーとかフレックス系と並べられても区別つかないかも・・・。
あと、軽くていいね。ファインダーも明るいし。いいことづくめな優等生という感じ。クセがない。
しかし、ライカと違って丁寧に、丁寧に撮ることを要求されているように思った。
このローライコード買ったおかげで会話を楽しめたし、機材バカ同士が国境を超えたね。カメラという共通言語がある。カメラは素晴らしい。
買おう。買えばなんとかなる。
英語を復習する
しかし、"WASTE FILM"って会話の雰囲気で、"フィルム忘れたなー(=過去に使っていた)"と思い込んでいたが、しばらく考えてみたら、ウェイストって、あんまり詳しくないって意味もあったなと思い出した。
ああ!それで、巻きレバーの巻き上げ方がたどたどしかったのか。合点した。30歳代か、40代ぐらい欧米人だと、もう趣味としてのフィルムカメラって少ないのかもしれない。
フィルム現像環境もかなり厳しいと聞く。日本より海外の方がディジタル(小さい"ィ"に英会話の影響が残っている)化が進んでいるんだなと実感した。
絡む
あと、私は海外の方に絡む。同時に今回のように絡まれやすく、そして話が長くなる傾向がある。
去年の夏も花巻の焼肉屋でもイスラエルはモサドの隊員たちと内閣情報調査室別班で焼肉屋店員という仮の姿を持っているおばちゃんと盛り上がったもんなー。
一読あれ。アレモの英語力に幸あれ。あー、もっと英語勉強したい。
パードゥン!?ってもう言わないとかさ、エクスキューズミ?でいいんだよね?
会話する力とは
英会話って、やっぱり会話する力がないとダメね。
私の英語力なんて中学生レベルだし。Not only, but also,なんて中学一年ぐらい?あとすぐ浮かぶのはアズスーンアズポッシブル=できるだけすぐに。なんて。
結局、話すネタ。あと雰囲気と発音。
どっからきたの?とか、聞いたら、その人の住んでいる国のこととか。ネタがないとまず会話にならない。そのネタをただ英語に変えるだけなんだよね。
ロシアから来たと言われたら、発音あっているかわからんがプゥーティーン!とかさ。メドヴェィージィェフもライカ使っているよなとか知っていると会話が絶対に弾むよね。
でも、ロシア語に変換できるかどうかは相当ハードル高い。
私の第二外国語はロシア語だ。ハラショー?ハラショー!でロシア語圏はなんとかなるって先生が言っていた。
ハラショー?でいい?ハラショー!でOKらしいが・・・果たして・・・。
ロシアに行って永久凍土が融けたところで天然ガス掘るか!ガス王になってレンズ、カメラ買い放題!まさにハラショー!
今回使ったフィルム
日中はISO100ぐらいがいいですぜ。開放寄りで撮りたいもんな。
ちなみに今回のFP4はサイバーグラフィックスのアウトレットで買った。
すぐに使うんだから期限切迫なんて全然問題なし。
ISO3200のDELTA3200の方が安いなんて・・・。DELTA3200とか使って蛍を撮るかい?