PENTAX67が修理から戻って来て、試写も兼ねて千葉県は多古町に行って来た。千葉県で一番低い山、"丸山"があるそうだ。
HP : 多古町商工会ホームページ
PENTAX67の低速シャッター
高速シャッターの修理から戻って来て、早速、ちょっと露出をシビアに見るためにポジフィルムを入れた。
絞りは開き気味で高速側を中心に。レンズは頂き物のSMC Takumar 55mm f3.5と苦心の末手に入れたフードをつけて。
しっかし重い!!レンズだけで1kg近くあるらしい。それでもかっこいいから許す。
シグマの85mm f1.4も1kgあったと思うけれど、その時は重くて嫌とか言っておきながら現金なものだ。だって人間だもの。
シグマのレンズが買えないならペンタックスのレンズを買えばいいじゃなーい。
アレモー・アントワネット
バルナックと比較。でけぇ。おめぇ。
多古円筒分水工
めちゃめちゃくっきり、写ってる。
コントラスト高いのは日差しが強いだけか?周辺は少し落ちてる?
f5.6の1/1000ぐらい。あ、車が入った。かなりの田舎なのに車通りがあった。
円筒水分工から少し歩いたところの田んぼ。
周辺落ちてるねー。サイコーだねー。チリチリ写ってるねー、サイコー。
換算、約28mmでずばっと風景を撮る。難しいけれど、楽しい。
丸山と丸山神社
集落に人気はあるのに不思議と誰にも会わず、丸山付近を散策し、その頂上にあるという丸山神社を目指す。
が、この後、暗がりになって、"いい感じー"と思って、撮ってみたんだが、f3.5開放の1/30を頑張って切ってみたんだがミラーが上がりっぱなし・・・。
ガチャン!といったかと思ったらブラックアウトしっぱなし。あああああああ。
ミラーアップしている間ずっと露光中ー!
焦って、思わずバケペンを振って見るも意味なし。
数秒後、がっちゃんとミラーが戻った。ああ。
なんだ今の!?もう一枚、がっちゃんとシャッターを切るが・・・ミラーが戻ってこない・・・帰って来てー!
だ、だめか・・・。
そして今度はずっと戻ってこない・・・。
ああ、もうダメか壊れたと思って階段を降りていたら、突然、ガッチャンとミラーが戻った。
驚愕の約20秒露光。
ダメだ、直ってないというか、ダメだ。
とりあえず、肩を落として山を降りる。
神社は・・・うん、誰もいなくて蜘蛛の巣だらけだった。
旧多古郵便局
ダメ元で撮ってみた。撮れてた。多分f5.6の1/250ぐらい。
なかなかレトロな郵便局。今は使われていない。
いい感じのフレアとゴーストが出て好き。
おかしいなと思って、これを撮る前に絞って1/60にしてみたら、またミラーが降りてこなかった。
スローがダメなのか!今度は開いて1/125で撮ったら上の写真が撮れた。
これで10枚終わり。
ああああああ。空シャッター切るのめんどくさいカメラだから、いきなり本番に持ち込んだのが失敗だった。
負けた・・・。自宅に戻って全てのシャッターを点検したら、やっぱり1/30と1/60が不安定だった。
他はちゃんと切れる。もう一度、修理へ旅立って行きました。
たかがメインカメラがやられただけだ!まだぁまだぁ!悲しいけれど、これ写真なのよね。とりゃー!(スレッガー・アレモ・ロウ中尉)
で、こういうこともあろうかと!?
Rollei C35も手に入れておいたのだった!さぁ、これで撮れているのでしょーか。
Rollei C35で挽回
二台ともデビューって怖いな。
さて、見せてもらおうか、トリオターとやらの実力とやらを!
なっ。この写り。f16の1/500。どーぴーかんできっちり。
誰もいない公園。防湿庫査察官の歓声がこだまする。
C35の存在はまだ・・・ごはー!バレてたー!
いえ、自ら"出頭"しました。自首と出頭の違いとは。
丸山神社。
なんかすごい雰囲気で何かありそうだった。
隕石で作った剣とか埋まってそうだった。
だって、山に沿って家が建てられていて、道も円形になっているんだよ。ここ。
山を中心に生きている感じの集落だ。
ね?ここまで到達するのが結構大変でさながら探検だった。
小さな祠。回復ポイント。ティラリン♪ いや、別世界との扉か。
この写りを見てやられた。好き。 このカメラ、レンズには神がいるのだ!
ここを登る。そして、この写り、神よ!
ここまで蜘蛛の巣という、罠と戦いながらやってきた。奥に見えるは本宮。
唯一の参道。
しかし、この道は多重に蜘蛛の巣が張っていて、さすがにギブアップしUターンした。
というか、ここでPENTAX6x7が壊れた・・・。
萎えてUターンといったほうが正しいか。
日本最古の大学、飯高壇林再び
日本最古の大学、飯高壇林も近くだったので寄った。
二度目。ちょうど一年前に訪れている。
多古町ではなく匝瑳市だが、ほぼ町並みの雰囲気は変わらず。森と畑と民家。
今でいう校門のようなところ。なんだ、この解像感。
すごい・・・伊達じゃないなカールツァイスくん。
紫陽花でも有名らしい。目測でもなんとかなるもんだ。
すごく雰囲気があるのでオススメの場所だ。絢爛豪華とは正反対のこれこそ古刹。
トリオター、おお、トリオターよ、って写りだな。
書庫。この雰囲気。
そして講堂が見えて来た。
これはいつもの構図。誰が来てもこの構図で撮りたくなると思う。
徐々に見えてくる講堂と待ち構える査察官。
これを見てもトリオターのすごさがわかると思う。
開放だ。ピントの立ち方もいい。
三枚玉は伊達じゃない。廉価版と言われているが写りはいい。
開放なので背景も少し回っている。だが、それがいい。
木のピントがすごい。ボケは捨ててピントを取ったようなレンズだな。
と、いうよりボケを気にしすぎでBokehなんて英語が産まれちゃったぐらいだから、もともと気にしてないんだろうな。
講堂前にて。
Triotarが好き
いいレンズだ。T*じゃないけれど、全然問題ない。
シンプルイズベストを具現化したかのようなレンズだし、カメラだと思った。
低速シャッターもない。1/30までしかない。
レンズの開放値もf3,5、レンジファインダーなどもない。
おかげで割り切って目測でスパスパ取れる。
無い物は無い仕方ない、撮るしか無い。
低速シャッターと言う"装備"がないのなら、無理せず、山を降りればいいだけだ。
装備がないのに山を登るから遭難して、他のカメラが欲しくなるのだ。
遭難して、沼にほとりに出てしまう。
遭難しないためにはきちんと装備をして「スローシャッター」付きのRollei35を買えばいい。
私は頂を目指すので、買う。レンズ界の王子、トリオターの良さが改めてわかった1日だった。
では皇帝テッサーはどうなのだと。これこそ沼なのか。しかし、泳ぎきってみせる。
向こう岸には聖帝ゾナーも待っている。Rollei35 Sだ。コンチクショー。Rollei35沼か!
でも、Rollei35は一台持っていると幸せになれるカメラだと思った。
メインが観光ならこのカメラ一台でもいいと思う。軽くて、小さくていい。
買えよ。Rollei35。シンガポール製でもいいし、ドイツ製でもいい。買えよ。な?
おまけ
カフェ・ニドファにも行って来た。
ここは何度か、本で読んだり、ネットで見たりしていたが行く機会がなかったので寄ってみた。
ここだけ欧風になってる。千葉の田舎で・・・。
俯瞰で撮るとなおさら、異国っぽい。
カフェの中もおしゃれですよ。
ここ、撮影用のスタジオとして提供しているのでかなりこだわった雰囲気になっているので、近くに来たら寄ってみるのもいいと思った。
アフォガード美味しかった。
中判ポジはいいものだよ。一度試して見てほしい。いや、35mmでも。
なかなかいいフィルムだと思う。
あ、これいい。欲しい。ケースもいいな。個人的にはちょっとハンドストラップは使いづらい。
写ルンですでの報告と写りの違いはこちらで。
また壊れたんだよ