簡単お手軽綺麗なカメラとレンズが欲しかった。特にパンケーキレンズをつけて軽く。
そして正確な露出で。
そんな気持ちでツイートしていたらフォロワーさんからお譲りいただけることになった。
にこらさんからご提案があり快諾させていただいた。
本当にありがとうございます。
EOS Kissについて
今、EOS Kissと言ったら"エントリーデジタル一眼レフ"というイメージだろうけれど、初代EOS Kissは1993年、5月発売でキャッチコピーを探したら「愛はKissで残す」だった。
私には「ママ、綺麗に撮って」というキャッチコピーだった記憶がある。
どうやら、2005年の「EOS Kiss N Digtal N」のコピーがこれに近かったようだ。
「テキトーに僕らを撮らないで」だ。
いずれにしてもEOS Kissシリーズはパパ、ママ向け。どちらかというとママ向け、女性向けだった。
1993年ごろ、あの時は本当に世間を席巻したの。すごかったの、こぞってママさん達がEOS Kissを買ってた感じ。
すごい高いものだったのに。
ちなみ価格は
・EF28-80mm F3.5-5.6IIUSM付きで89,000円。
・ボディのみで、59,000円。
みんなコンパクトフィルムカメラの時代からね。
ズームレンズセット(EF28-80mm F3.5-5.6IIUSM付き)の89000円をみんな買ったのかな。
バブルの残り香があったし。
パパ・ママの初めてのカメラだからね。
お父さんが持っていてもマニアックだったり、大きくて使い勝手が悪いとかだったりといった、ネガな部分を全て取っ払った。
それまではお父さんの役割だった「家族写真撮影」がママも加わった瞬間だったし、今で言うなら女性の社会参加の第一歩だな。うむ。
会議での発言は自由にどうぞだ。時間かけて。こういう趣味の話は男の方が長いんじゃないの?理屈ばっかりで。
全部PモードでOK!
EOS Kissは初心者用フィルム一眼レフだったのだ。
そして、そのままEOS Kissブランドはデジイチのエントリーモデルとして礎を気づくこととなる。
1993年に初代EOS Kissが出る。
その後、1996年にNEW Eos Kissが出た。
それが今回のカメラだ。
EF40mm f2.8STM
レンズもやはり薄くて軽いレンズにした。50mm f1.8STMとも迷ったがとりあえずこっち。薄く軽くの初志貫徹。
なんと最近のレンズだと思っていたら2012年発売なのね。9年近く販売したことになる。
今回、買うときになんか違和感を感じた。在庫がないの。新品の。
中古品は溢れかえっている感じだが、新品在庫を持っているところが少ない。
ヨドバシにもない。おかしいなと思ってメーカーに問い合わせたら、2020年11月に生産終了だそうだ。
EF 40mm f2.8 STMの在庫がなんか変だなと思ってメーカーに問い合わせたら、2020年11月に生産終了したって・・・https://t.co/pfQP0naS71
— アレモコレモ (@_aremokoremo_) 2021年1月30日
アナウンスもなかったせいか(どこかであった?)、あまり知られていなかったようだ。
そうか、考えてみたら一眼レフレンズにもう注力しなくていいんだ。今はRFマウント、ミラーレスなんだから。
かなり周回遅れを歩いているが、今後ミラーレスのレンズしか出ないわけだからいよいよ「現行レンズを使ってフィルムで撮る」が不可能になるということか。
ミラーレスの流れはニコンも然りだ。
EFマウントをRFマウントで動かすアダプターが出ても逆はないな。
ボディスペック
重さ |
375g(実測) |
フォーマット |
24x36mm(約13x36mmパノラマ画面切り替え式) |
マウント |
EFマウント |
構造 |
AF一眼レフ |
シャッター |
フォーカルプレーンシャッター |
シャッター速度 |
バルブ、30秒〜1/2000 |
視野率 |
90% |
測光 |
画面6分割評価測光/中央部分測光(画面中央約9.5%部) |
感度設定 |
ISO6〜6400(DXコードはISO25〜5000) |
電池 |
CR123Ax2 |
発売年 |
1996年 |
375g(電池なし)と軽い、軽い。
レンズスペック
重さ |
124g(実測) |
フィルター径 |
52mm |
開放値 |
f2.8~22 |
最短撮影距離 |
0.3m |
マウント |
EFマウント |
フード |
ES-52 |
レンズ構成 |
4群6枚 |
絞り羽 |
7枚 |
発売 |
2012〜2020 |
レンズも124gと軽い。
小さいレンズ
Canon純正52mmプロテクトフィルター。
EF-S 24mm f2.8と共用のES-52フード。
どれだけ効果があるのか。
ボディと合わせて約500g
今度、秘境に持っていこうかなと思っている。これを襷掛けにして持ち歩く。ガンガンぶつけても平気そう。
バルナックも顔負け。
これを片手にブラパチをしたかった。
AF、Pモード、片手でぷらぷらする。お、美人がいた!パシャー!
ストラップを首からぶら下げて押すだけ。フィルムはリバーサルとか。
ドピーカンの晴れの日とかいいね。ISO100でf8と1/250とかでビシビシ撮る。
パノラマ撮影機能
これ、知っているようで知らない機能で、このレバーを動かすとそのコマはパノラマになる。
ファインダーにオレンジ色の光がつく。
これは上下をトリミングして目の錯覚で広く見せるだけの機能だが、これが出た時は面白くて写るんですでもこれを使ってプリントしていた。
なんかすごい長かった記憶がある。もちろんきちんと横長なんだぜ?
この普通の撮影状態からパノラマレバーをスライドすると、
上下に幕が出てくる。
規格としては13.3x36.4mmだったそうだ。
これも一度撮ってみたいと思ったが、今はフォトショップでトリミングできるね。
こういう原理だから擬似的なパノラマ写真ということだ。
プリントするときにトリミングすればいいのにと思うが、フィルムに焼き付けるときに狭くしてしまえばプリントも機械でやるから楽ということかな。
モードは一通り揃っている
動いているものとか、お花モードとか遠景モードとかあるみたいだ。
Pモードは予測がつかないので難しい?いやいや、押せばなんとかなるさ〜。
Avの絞り優先がわかりやすいかもなと。絞りさえ決めればあとは勝手にやってくれると。
操作はほぼデジタルカメラ
電池とかピント位置とか色々な情報がここに出る。老眼つれー。
ただ、電池の持ちはいいように思う。とりあえずあったものを入れたらずっとこの表示のまま動かない。
AFポイントはこの3つから選ぶこともできる。右、左、真ん中、3つ全てを使うと。
あとは露出補正ね。半段ずつ。
多重露光もできるようだ。あとはタイマーとかか。28mmレンズつけてf11とかに絞ってタイマーかければ写るんです状態で自撮りもできるかな?
あ、あと、フラッシュがついているのがすごいと思った。さすがファミリーカメラ。ないよりいいと思う。
フラッシュなかったら撮れないんだぞ。あったら撮れるんだぞ。この差はでかい。
フィルム装填は失敗の少ないプリワインド方式
フィルムを入れて、右のオレンジのところまで伸ばして蓋を閉めると自動的に巻き上がる。
そして36コマ分自動的に右側に巻き込まれていく。これをプリワイド方式という。
つまり最初に巻き上げてしまって、一番後ろの36コマ目から1コマ目を撮り、順番に巻き戻していくという方式。
富士のTIARAがそうだった記憶がある。
じーっと音がして36コマで止まり、撮影するとパトローネに巻戻っていく。
つまり、誤って途中で裏蓋を開けてしまっても巻き戻っているので撮影したものは既にパトローネの中にあって助かるという寸法だ。
これは写るんですも同じ構造だったな。巻き上げているようで巻き戻しているという。
普段のオートカメラなら、36~7枚撮り切ると、ウィ、ウィーンと巻き戻しが始まって全て巻き戻しが終わるとカチッと音がして、そこで裏蓋を開けてフィルムを出すという作法になる。
しかし、これは最後のコマを撮り終えると、ウィッと言って終わる。あれ?っと一瞬驚くが、これでいいのだ。
視度補正機構はない
さすがというか割り切りで視度補正機構はない。
しかし、現役EOSでもあるのでデジタルEOS Kiss用の視度補正が使えるので助かる。
標準で-1掛かっているようだが、全然見えなかった。自宅にあるニコンの-2を当てがってみたら見やすかったので"-2"を買ってみた。
うーん。-1でもいいのかな?悩ましい。
視度補正E-2。
ラバーフレームはEb。
交換レンズ群
EFレンズが使えるんだけれど、下手なニコンのFマウントより使えるレンズが多いと思った。
50mm f1.8、f1.4はもちろん絶対に使えるし。
EFならとりあえず全部?だと思う。
やっぱりこれも欲しい。
こっちもNikkorのAI 50mm f/1.4Sと同じように好きなんだよ。
さて、この40mmで撮ってきたがどうか?
これでAFカメラが双璧みたいになった。