バルナックライカIIIaとXenon 5cm f1.5にモノクロフィルムで蘇我比咩(ひめ)神社と市原の古川神社、島穴神社を撮ってきた。
スマホで撮った記事。
ILFORDのFP4+。
フィルムは最近、フィルムカッターガイド(ABLON)とカッター(ABCOO)を揃えたので試しに切ってみたら普通に使えたことに驚いた。今度動画にでも撮るかな。
ハサミの方が慣れていて、綺麗に切れる感じはするけれど、このカッターセットも悪くない。
バルナックにはライカピストル、SCNOOをつけていった。
いいだろ?かっこいいだろ?
ちょっと重くなるのが難点。せっかくバルナック軽いのにね。
目次
蘇我比咩(ひめ)神社
午後から撮影を始めたのだけれどすでに陽が傾き始めていて。西陽のような光だった。
地面はイチョウの落ち葉で埋め尽くされていた。今思えば、この11月中旬が一番紅葉していたのかも?
社殿隣にあった倉庫のようなもの。これは何に使われているのだろう。光加減が良かった。
モノクロだって紅葉を撮るもん。秋だねぇって。
多分、摂社の紙垂。f4.5ぐらい。バルナックだと1/20~1/200がいいところだと思う。1/500、1/1000は無理。ギリギリ1/500かなと。非常用に1/1000。
流石の私でもf1.6で1/1000ならf2.2で1/500にする。むしろf3.2の1/200にしたいぐらい。
そういう意味ではスローの1/8以下はいらない、1/500まででいいとしたら、DIIで十分ということになるな。
ただし、ピント合わせの視度補正はすごく効き目がある。無限側と近接側で動かすと本当に合わせやすい。
するとDIIIもいいなと。バランス、完成度からいったらIIIaか。完璧を求めるのなら戦後のIIIf。
神社の隅にあった、小さな古い井戸。もう使われていない様子だった。
境内は猫が結構歩き回っていた。ちょうどお昼寝しているところを撮れた。久々に猫撮ったかも。
古川神社
その後に、市原市の古川神社へ向かった。
近くに出羽三山信仰の石碑があった。逆光で。f9ぐらいまで絞っていると思う。クセノンはf9までしかないのでISO400は厳しい。f9と1/1000じゃ足りない時ある。
田んぼの真ん中にある、古川神社。鳥居が見えた。
不思議な光景。周りは田んぼしかないのに突然こんな神社が現れる。島のようだ。
紙垂と注連縄は少し取れ始めていた。それでも結構周辺は綺麗にされていたと思う。基本、1/100か1/200で撮っていたので開放はほとんどないと思う。
奥にある祠。拝殿などはなく、これだけ。
島穴神社
さらに移動して、同じ市原市内の島穴神社へ。こちらもとても良い神社だった。
周辺を少し散策。川にはススキがあって、逆光でキラキラしていた。一段オーバー気味に撮った。
ナイス。
参道。奥に第一の鳥居がある。後ろに神社。参道脇の木々を見て回る。
アンコールワット・トムみたいと言いながら撮ってみた。木に木が絡みついている。南米か。いや、東南アジアか。
開放で周辺に被写体を持ってきたら、綺麗にピントが外れた。収差のせいかな。木にピントを置いた記憶。真ん中しか来てないんじゃないのか。
しつこく同じ木を撮っていた。開放は日の丸構図にしないと厳しいな。
収穫物を手に。これね、日の丸なら開放付近でも問題ない。おそらく開放じゃないと思うが。
f2.2とf1.5開放で撮っておいたが、開放はオーバーで爆発してしまったので、f2.2のこちらで。
オーバー気味にするとちょっと爆発してしまうな。
島穴神社前の「宮之橋」は大正9年築。参拝者のために御影石で作られたものと書いてあった。
島穴神社の第二鳥居。
しびれるね。このゴースト、フレア。どっかーん。ぎゃーん。
これでもSummarit用のフードXOONSを代用してつけているんだけれど効き目ないか?専用のXIOOMじゃないとダメか?もしくはHektor 7.3cm f1.9のフードの方がいいか?
とにかくもう少し遮光性のある方がいいし、こういうところで撮るべきじゃないのか?もっと下に向けるとか?
内房線がかろうじて見えるか。コスモスを撮ったんだがきっちり絞りの形のゴーストの中に入ってしまった。
イチョウの葉の絨毯。こうやって少しアンダー目の方が締まる感じになるかな。
拝殿脇のイチョウは真っ黄色だった。ここだけ明るく感じるような感覚だった。
なぜか手前のイチョウはまだ緑が残っていた。時折、地元の方らしき人が訪れて参拝されていた。
本殿側から参道を撮る。こちらも見事に黄色くなっていた。表面側が黄色く、内側はまだ緑という感じ。
モノクロフィルムで黄色を撮る白に近くなるのな。発光しているように感じた。
バルナックライカとライカピストル
いやいや、これ、バルナックこそワインダー必要でしょ。巻き上げレバーないんだしって思う。
構造がシンプルなのでワインダーで巻き上げると、巻き上げノブ、シャッターダイヤルが一緒にグルンと回るので使っていて楽しい。
トルク感もムラがなくて気持ちが良い。M型ライカにワインダーは必要性という観点からするとクエスチョンマークがつくけれど、バルナックのワインダーは必要だな。
そこまで急いでませんというのは正論なんだけれど、やっぱりあった方が楽なのは確か。一つ欠点があるとしたら、重さが増してしまうこと。
こう考えるとバルナックの小型さって重要なのだなと。M3が出た時にバルナックの方がよかったと言われてしまうのもわかる気がする。
Xenon 5cm f1.5
フードは専用品はXIOOM。またはHektor 7.3cm f1.9のものを共用。今回はSummarit用のXOONSを使った。
フィルターを戦前の純正のUVかぶせフィルターを使っている。ガラスは少し黄色い。当時はモノクロメインだから。Summaritのかぶせフィルターとは少しフォントや作りが違う。
おかげでフードの取り付けが安定した。すごいな純正品。噛み合わせ抜群。
Xenon 5cm f1.5は1930年代当時、Sonnar 5cm f1.5を出してきたツァイスに負けじと、シュナイダーのトロニエさんに依頼して作ってもらったレンズ。
Super Angulon21mm f4、f3.4もシュナイダーだな。
ライカって中小企業だよねって思える一面。
傾向としては絞り開放ではホワホワ、ドカンドカン暴れるけれど、絞れば結構シャープ。これが引き継がれたのがSummaritで、その改良型がSummilux 50mm f1.4。
やっぱりXenon、Summarit、SummiluxならXenonが好きかなーと。低感度フィルムで撮りたい。
ともあれ、バルナックもやっぱりいいよ!
どう?